激情
2001年5月23日今日も鈍色の空から雨が降る。
昔から雨なんて好きじゃなかったけど、
竜樹さんに出会ってからは大嫌いになった。
雨が降ると竜樹さんの笑顔が消えるから。
竜樹さんの背中を痛め続けた挙句に、彼の呼吸すらしにくくするから。
化学が進歩したと言うなら、
雨が降らなくても水不足にならないように、
水を大量に精製できる技術を開発してくれりゃいいのに。
人工的に気象を変えられる技術があると言うなら、雨自体降らせないようにしてくれりゃいいのに。
そんなことを言ったら、あなたはこう言うんだろうね。
「そんな自然の摂理に反したようなことを望むのは、間違ってる」と。
何と比べてあってるとか違ってるとか、そんな問題じゃないんだよ?
あなたの顔に笑顔が少しでも多くあることを希ってるだけだよ。
それ以外の何物でもないんだよ。
…願っても仕方のないこと願ってみたって、
どうしようもないこた判ってる。
そんなことを願うより他に何かできること探す方が正しいことも判ってる。
でも、雨が降る度に閉ざされてくような感じがするんだ。
雨が二人が寄り添って歩いていく道を閉ざされていくような気がするんだ。
歩いていく道が閉ざされてしまうものだとしても。
あなたと二人がいい。
二人が寄り添ったまま、二人が共にある世界が閉ざされてしまえばいいのに。
なのに。
雨は、二人を分け隔てたままで閉ざしてしまうんだ。
そして、私の中に眠る「雨の日に起こる失敗の記憶」と
「ないものねだりな激情」だけ揺り起こすんだ。
…だから、
雨続きの一日は大嫌い。
昔から雨なんて好きじゃなかったけど、
竜樹さんに出会ってからは大嫌いになった。
雨が降ると竜樹さんの笑顔が消えるから。
竜樹さんの背中を痛め続けた挙句に、彼の呼吸すらしにくくするから。
化学が進歩したと言うなら、
雨が降らなくても水不足にならないように、
水を大量に精製できる技術を開発してくれりゃいいのに。
人工的に気象を変えられる技術があると言うなら、雨自体降らせないようにしてくれりゃいいのに。
そんなことを言ったら、あなたはこう言うんだろうね。
「そんな自然の摂理に反したようなことを望むのは、間違ってる」と。
何と比べてあってるとか違ってるとか、そんな問題じゃないんだよ?
あなたの顔に笑顔が少しでも多くあることを希ってるだけだよ。
それ以外の何物でもないんだよ。
…願っても仕方のないこと願ってみたって、
どうしようもないこた判ってる。
そんなことを願うより他に何かできること探す方が正しいことも判ってる。
でも、雨が降る度に閉ざされてくような感じがするんだ。
雨が二人が寄り添って歩いていく道を閉ざされていくような気がするんだ。
歩いていく道が閉ざされてしまうものだとしても。
あなたと二人がいい。
二人が寄り添ったまま、二人が共にある世界が閉ざされてしまえばいいのに。
なのに。
雨は、二人を分け隔てたままで閉ざしてしまうんだ。
そして、私の中に眠る「雨の日に起こる失敗の記憶」と
「ないものねだりな激情」だけ揺り起こすんだ。
…だから、
雨続きの一日は大嫌い。
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雨、降り止まず…
2001年5月22日夜半頃から雨が降り出した。
「…朝まで降り続かなかったら、いいんだけど」
そんなことを考えながら、朝が来るまで少しの時間だけ眠った。
起きたら、雨はまだ降り続いていた。
「竜樹さん、大丈夫かな?」
気にはなったけれど。
朝から電話を入れるわけにもいかないから、そのまま家を出た。
鈍色の空からは大粒の雨が降ってくる。
しかも風も強い。
私が通勤するのですら一苦労なんだから、竜樹さんの通学だってかなり大変なはずで。
今日は火曜日だからまだいいとして。
明日、明後日とこの天気が続くとイタい。
何でも、水曜と木曜は難しい授業が目白押しらしいから。
「授業が1回抜けると大変」とよく口にしてる竜樹さん。
湿気が多かろうが雨が降ろうが、とりあえず竜樹さんが少しでもしんどくない状態で学校に行ってくれてたならありがたい。
…せめて難しい授業がある水曜と木曜の2日間はちゃんと出席できますように
雨を落とす鈍色の空を見上げて、そう願った。
でも、願いを嘲笑うように雨は容赦なく降ってくる。
強い風はさらに激しさを増し、横殴りの雨に変わった。
仕事をしてても社内を移動してても竜樹さんのことは気にかかるけれど。
とりあえず、「何とかやってくれてるかな?」と信じることで気持ちを落ち着けようとした。
…そうでもしないと気が気でなくて、仕事にならないから
「仕事」中にまで「竜樹さん」を持ち込むのもどうかと思ったから。
ひとまず仕事に集中しようと思った。
幸い、仕事はそう暇でもなく、立て込んでいた訳でもなかったから、気持ちがさざめかずに済んだ。
そうして、定時には会社を出た。
横殴りの雨の中、駅までよろよろ自転車を走らせる。
ホームに上がってから、ダメ元で「竜樹さんメール」をひとつ飛ばした。
返事など返ってくる訳ないと思っていたけれど、
そんなに間を置かずにメールの着信音が。
…え?
「今日、学校休んだ。
昨日も、体調が悪くなって、授業終了後、ただちに注射を打ちに行ったんけど、今日は喉が痛くなるは、体中が熱っぽいはで、回復しきれてないねん。
呼吸が浅くて、しんどい」
竜樹さんのメールを読んで驚きはしたけれど、
心のどこかで「もしかしてそうかも知れないな」とは思っていたんだ。
どちらにしても、心晴れやかになる話じゃない。
「背中だけじゃなくて、喉も痛いんだ(>_<)かわいそうに…
明日と明後日の授業も大変だろうから、今日はゆっくり休んでね。
早くよくなりますように。
せめて息苦しいのだけでも早くとれますように。
雨も早く上がりますように。
P.S.
5月中に執刀医の先生とこに行くのなら、声をかけてみてね。会社休むから」
また「竜樹さんメール」をひとつ飛ばした。
今度は返事は返ってこなかったけれど…
とりあえず、連絡があったことに安心ひとつ。
でも、竜樹さんの体調が悪いことにはため息ひとつ。
…湿気と雨と冷え込みさえ乗り越えられたら、少しは楽になるのにね
明日は晴れてくれるんだろうか?
少しでも竜樹さんの体調がマシになるような天気になってくれるんだろうか?
降り止むことのない雨を恨みながら、そう思った。
100歩譲って、背中が痛いのは避けて通れないものだとして。
呼吸がしにくくなるっていうのだけは何とかならないかって思う。
私といてるときでも、本当に息苦しくてしんどそうにしてることがある。
あの姿を見てると、心が痛くなるんだ。
私が代われるものなら、代わりたいよ。
竜樹さんがこれ以上苦しむのは見たくないよ。
あの人がかかる痛みをすべて私に振ってくれりゃあいいのに。
そしたら、私みたいなのでも「いてるだけマシ」だって思えるかもしれない。
そんな風に思ってしまうよ?
そんなことを考えたところでどうにもならないことなんて百も承知だけど…
本当にこればかりは、どこにも気持ちのやり場がなくて。
結構辛いものがあるよ。
でも、もっと気持ちのやり場がなくて辛い思いをしてるのは、他でもない竜樹さんだから。
せめて、会えない時や連絡が取れない時は早く竜樹さんの調子がよくなるようにと願おう。
そして、ちゃんと会えた時に少しでも竜樹さんがほっとできるような私でいよう。
どんな自分なら、竜樹さんが癒されるのかは未だに判らないけれど…
出来ることから始めてみよう。
そして、祈ろう。
どうか明日は晴れてくれますように。
どうか明日は竜樹さんが機嫌よく一日過ごせますように。
…竜樹さん背中がこれ以上痛みませんように
「…朝まで降り続かなかったら、いいんだけど」
そんなことを考えながら、朝が来るまで少しの時間だけ眠った。
起きたら、雨はまだ降り続いていた。
「竜樹さん、大丈夫かな?」
気にはなったけれど。
朝から電話を入れるわけにもいかないから、そのまま家を出た。
鈍色の空からは大粒の雨が降ってくる。
しかも風も強い。
私が通勤するのですら一苦労なんだから、竜樹さんの通学だってかなり大変なはずで。
今日は火曜日だからまだいいとして。
明日、明後日とこの天気が続くとイタい。
何でも、水曜と木曜は難しい授業が目白押しらしいから。
「授業が1回抜けると大変」とよく口にしてる竜樹さん。
湿気が多かろうが雨が降ろうが、とりあえず竜樹さんが少しでもしんどくない状態で学校に行ってくれてたならありがたい。
…せめて難しい授業がある水曜と木曜の2日間はちゃんと出席できますように
雨を落とす鈍色の空を見上げて、そう願った。
でも、願いを嘲笑うように雨は容赦なく降ってくる。
強い風はさらに激しさを増し、横殴りの雨に変わった。
仕事をしてても社内を移動してても竜樹さんのことは気にかかるけれど。
とりあえず、「何とかやってくれてるかな?」と信じることで気持ちを落ち着けようとした。
…そうでもしないと気が気でなくて、仕事にならないから
「仕事」中にまで「竜樹さん」を持ち込むのもどうかと思ったから。
ひとまず仕事に集中しようと思った。
幸い、仕事はそう暇でもなく、立て込んでいた訳でもなかったから、気持ちがさざめかずに済んだ。
そうして、定時には会社を出た。
横殴りの雨の中、駅までよろよろ自転車を走らせる。
ホームに上がってから、ダメ元で「竜樹さんメール」をひとつ飛ばした。
返事など返ってくる訳ないと思っていたけれど、
そんなに間を置かずにメールの着信音が。
…え?
「今日、学校休んだ。
昨日も、体調が悪くなって、授業終了後、ただちに注射を打ちに行ったんけど、今日は喉が痛くなるは、体中が熱っぽいはで、回復しきれてないねん。
呼吸が浅くて、しんどい」
竜樹さんのメールを読んで驚きはしたけれど、
心のどこかで「もしかしてそうかも知れないな」とは思っていたんだ。
どちらにしても、心晴れやかになる話じゃない。
「背中だけじゃなくて、喉も痛いんだ(>_<)かわいそうに…
明日と明後日の授業も大変だろうから、今日はゆっくり休んでね。
早くよくなりますように。
せめて息苦しいのだけでも早くとれますように。
雨も早く上がりますように。
P.S.
5月中に執刀医の先生とこに行くのなら、声をかけてみてね。会社休むから」
また「竜樹さんメール」をひとつ飛ばした。
今度は返事は返ってこなかったけれど…
とりあえず、連絡があったことに安心ひとつ。
でも、竜樹さんの体調が悪いことにはため息ひとつ。
…湿気と雨と冷え込みさえ乗り越えられたら、少しは楽になるのにね
明日は晴れてくれるんだろうか?
少しでも竜樹さんの体調がマシになるような天気になってくれるんだろうか?
降り止むことのない雨を恨みながら、そう思った。
100歩譲って、背中が痛いのは避けて通れないものだとして。
呼吸がしにくくなるっていうのだけは何とかならないかって思う。
私といてるときでも、本当に息苦しくてしんどそうにしてることがある。
あの姿を見てると、心が痛くなるんだ。
私が代われるものなら、代わりたいよ。
竜樹さんがこれ以上苦しむのは見たくないよ。
あの人がかかる痛みをすべて私に振ってくれりゃあいいのに。
そしたら、私みたいなのでも「いてるだけマシ」だって思えるかもしれない。
そんな風に思ってしまうよ?
そんなことを考えたところでどうにもならないことなんて百も承知だけど…
本当にこればかりは、どこにも気持ちのやり場がなくて。
結構辛いものがあるよ。
でも、もっと気持ちのやり場がなくて辛い思いをしてるのは、他でもない竜樹さんだから。
せめて、会えない時や連絡が取れない時は早く竜樹さんの調子がよくなるようにと願おう。
そして、ちゃんと会えた時に少しでも竜樹さんがほっとできるような私でいよう。
どんな自分なら、竜樹さんが癒されるのかは未だに判らないけれど…
出来ることから始めてみよう。
そして、祈ろう。
どうか明日は晴れてくれますように。
どうか明日は竜樹さんが機嫌よく一日過ごせますように。
…竜樹さん背中がこれ以上痛みませんように
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「痛み」に想う
2001年5月21日また1週間が始まる。
GW以来ずっと夜型の生活が続いてるせいなのか、朝がとても辛い。
寝ようと思って寝られるなら、ちゃんと寝るんだけど。
眠れないのだ(-_-;)
今週もまたねむねむな幕開け。
会社に入って席につくと、金曜日からの仕事が山積み。
ぼそぼそ片付けていく。
たいていのことはフォローが入ってたから助かったんだけど、
何処までが処理済で何処からが未処理なのかがよく判らない。
いろんなデータ等とにらめっこしながら、仕事を進める。
途中、どっと溜め込んでたとしか思えないような仕事が切れ間なく入り、
いらいらもしたけれど。
「マミちゃんに会うために休ませてもらったんだし。
私も含めてみんな自分の進行状況に合わせて仕事を人に振ったりすんのはしゃあないわ」
そう自分に言い聞かせて、仕事に勤しむ。
仕事中眠いのはいつものことだからいいとして。
何だか左の肩甲骨の下から首にかけてすんごい痛い。
首が回らなくて痛む所を押してみたら、肩甲骨の下までぴーんと痛みが走る。
時々、席を立って会議室でストレッチしてみるけれど。
痛みはひどくなる一方で、しまいにはパソコンの画面を見ると吐き気がするようになってきた。
「…かなり、ヤバいかも」
そう思ったから、なるべく早く帰れるよう極力業務のことだけに集中した。
何とか、少しの残業で済んだ。
ふらふらと自転車を転がし、駅に向かう。
よろよろとホームに上がって、「竜樹さんメール」をひとつ。
お返事は返ってこなかった。
それもそうなんだ。
今日は朝からずっと空は鈍色で、湿気がやたら多い。
スキー部にいた頃痛めた左ひざがすごく痛むから、絶対竜樹さんの調子なんていいはずないんだ。
もしかしたら、学校に行けなかったかもしれない。
「日曜日、無理させたからかな?」
いくらすることが満載だったとは言え、学校に行くより大事な用でもなかったんだろうし、
もう少し私が早く連絡してたなら、竜樹さんが片した最初の用事だって私が代わりににすることが出来ただろう。
そう思うと、きちんと竜樹さんに配慮できてない自分に嫌気が差してきて。
心が痛むのと同じくらい、背中も肩も首も痛くなってきた。
家に帰っても吐き気がおさまることはなく、暫くうめいていた。
めったに身体の痛みでうめいたりしないのに、痛みと吐き気がひどくて何も出来ない。
「せんなんこと山ほどあるのに…」
そう気持ちでは思うんだけど、身体は言うことを聞かない。
いらいらだけが募る。
心がさざめくと、それにあわせるように痛みも吐き気も強くなってくる。
考えるのが煩わしくなって、痛みと吐き気がおさまるまでただじっとしていた。
気が付くと、少しだけ眠っていた。
こんな風に自分の身体の不調がやってくると、改めて竜樹さんの気持ちが垣間見える気がするんだ。
私のは一過性だけど、竜樹さんのはずっと続いているもの。
しかも程度の差こそあれ、殆ど毎日のようにやってくる痛み。
そして、引きずられるように苦しくなる気持ち。
あとどれくらい繰り返したら、終わってくれるんだろう?
竜樹さんが苦しい想いを抱えずに、「普通」に生活できるんだろう?
そんなことを考えると、涙が出てきた。
泣いてもどうしようもないと判っていても、涙は止まることがない。
ずっとずっと一人で何もせず、ただ涙が止まるのを待った。
そうするより他に方法がない時だってあるんだと思った。
ひと心地ついて、何日か遅れの日記を書き始める。
遅れてるとはいえ、書いてる日に何があってどう思ってるかは簡単にメモを取ってたりするから、まとめるのに苦労はしないけれど。
何となく、「形」にならず、もがきつづけた。
理由ははっきりしないけど、詰まり続けた。
時間ばかりがどんどん過ぎていく。
吐き気はさすがにおさまっていたけれど。
背中と首の痛みはついにおさまることはなかった。
竜樹さんが薬を飲まないと眠れない理由。
よく判った気がしたんだ。
いつになったら終わるんだろうか?
こんな切ない「痛み」を抱えながら日々を生き延びる毎日が。
竜樹さんの「痛み」が私を育てた部分は大きいけれど。
でももう終わりにして欲しいって思うんだ。
私でもちょっと身体が痛ければ滅入ると言うのに、
竜樹さんの「それ」はもっと彼を苛むのだろう。
私はともかく、彼がそれほどの痛みを背負わないといけないのは、
たまらなく辛いことなんだよ。
竜樹さんの痛みだからこそ、もう終わりにして欲しいって思うんだよ?
神様というのがもしも本当にいるのなら、
いつか聞いてみたいなって思う。
…神様。私たちはこれほどまでに「痛み」を味わわなければならないほどの、
『罪』を犯しましたか?
彼が一生「痛み」に苛まれ続けなければならないほどの『罪』とは何ですか?
GW以来ずっと夜型の生活が続いてるせいなのか、朝がとても辛い。
寝ようと思って寝られるなら、ちゃんと寝るんだけど。
眠れないのだ(-_-;)
今週もまたねむねむな幕開け。
会社に入って席につくと、金曜日からの仕事が山積み。
ぼそぼそ片付けていく。
たいていのことはフォローが入ってたから助かったんだけど、
何処までが処理済で何処からが未処理なのかがよく判らない。
いろんなデータ等とにらめっこしながら、仕事を進める。
途中、どっと溜め込んでたとしか思えないような仕事が切れ間なく入り、
いらいらもしたけれど。
「マミちゃんに会うために休ませてもらったんだし。
私も含めてみんな自分の進行状況に合わせて仕事を人に振ったりすんのはしゃあないわ」
そう自分に言い聞かせて、仕事に勤しむ。
仕事中眠いのはいつものことだからいいとして。
何だか左の肩甲骨の下から首にかけてすんごい痛い。
首が回らなくて痛む所を押してみたら、肩甲骨の下までぴーんと痛みが走る。
時々、席を立って会議室でストレッチしてみるけれど。
痛みはひどくなる一方で、しまいにはパソコンの画面を見ると吐き気がするようになってきた。
「…かなり、ヤバいかも」
そう思ったから、なるべく早く帰れるよう極力業務のことだけに集中した。
何とか、少しの残業で済んだ。
ふらふらと自転車を転がし、駅に向かう。
よろよろとホームに上がって、「竜樹さんメール」をひとつ。
お返事は返ってこなかった。
それもそうなんだ。
今日は朝からずっと空は鈍色で、湿気がやたら多い。
スキー部にいた頃痛めた左ひざがすごく痛むから、絶対竜樹さんの調子なんていいはずないんだ。
もしかしたら、学校に行けなかったかもしれない。
「日曜日、無理させたからかな?」
いくらすることが満載だったとは言え、学校に行くより大事な用でもなかったんだろうし、
もう少し私が早く連絡してたなら、竜樹さんが片した最初の用事だって私が代わりににすることが出来ただろう。
そう思うと、きちんと竜樹さんに配慮できてない自分に嫌気が差してきて。
心が痛むのと同じくらい、背中も肩も首も痛くなってきた。
家に帰っても吐き気がおさまることはなく、暫くうめいていた。
めったに身体の痛みでうめいたりしないのに、痛みと吐き気がひどくて何も出来ない。
「せんなんこと山ほどあるのに…」
そう気持ちでは思うんだけど、身体は言うことを聞かない。
いらいらだけが募る。
心がさざめくと、それにあわせるように痛みも吐き気も強くなってくる。
考えるのが煩わしくなって、痛みと吐き気がおさまるまでただじっとしていた。
気が付くと、少しだけ眠っていた。
こんな風に自分の身体の不調がやってくると、改めて竜樹さんの気持ちが垣間見える気がするんだ。
私のは一過性だけど、竜樹さんのはずっと続いているもの。
しかも程度の差こそあれ、殆ど毎日のようにやってくる痛み。
そして、引きずられるように苦しくなる気持ち。
あとどれくらい繰り返したら、終わってくれるんだろう?
竜樹さんが苦しい想いを抱えずに、「普通」に生活できるんだろう?
そんなことを考えると、涙が出てきた。
泣いてもどうしようもないと判っていても、涙は止まることがない。
ずっとずっと一人で何もせず、ただ涙が止まるのを待った。
そうするより他に方法がない時だってあるんだと思った。
ひと心地ついて、何日か遅れの日記を書き始める。
遅れてるとはいえ、書いてる日に何があってどう思ってるかは簡単にメモを取ってたりするから、まとめるのに苦労はしないけれど。
何となく、「形」にならず、もがきつづけた。
理由ははっきりしないけど、詰まり続けた。
時間ばかりがどんどん過ぎていく。
吐き気はさすがにおさまっていたけれど。
背中と首の痛みはついにおさまることはなかった。
竜樹さんが薬を飲まないと眠れない理由。
よく判った気がしたんだ。
いつになったら終わるんだろうか?
こんな切ない「痛み」を抱えながら日々を生き延びる毎日が。
竜樹さんの「痛み」が私を育てた部分は大きいけれど。
でももう終わりにして欲しいって思うんだ。
私でもちょっと身体が痛ければ滅入ると言うのに、
竜樹さんの「それ」はもっと彼を苛むのだろう。
私はともかく、彼がそれほどの痛みを背負わないといけないのは、
たまらなく辛いことなんだよ。
竜樹さんの痛みだからこそ、もう終わりにして欲しいって思うんだよ?
神様というのがもしも本当にいるのなら、
いつか聞いてみたいなって思う。
…神様。私たちはこれほどまでに「痛み」を味わわなければならないほどの、
『罪』を犯しましたか?
彼が一生「痛み」に苛まれ続けなければならないほどの『罪』とは何ですか?
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不協和音から始まったけれど…
2001年5月20日相変わらず眠れなくて、夜が明ける頃眠りについた。
おまけに眠りが浅いのか、寝たり起きたりを繰り返す。ようやく意識がはっきりしてきた頃、竜樹さんに電話をした。
電話をしたら、もう既に竜樹さんは出かけていて用事を片付け始めてると言う。
今日は竜樹さんの車を洗うことになっていて、彼が今洗車場の近くで別の作業をしてるからその場を離れられない。
ということは、私が自力でそこまで行かないといけないということなんだけど。
その場所は運転できなければとてもじゃないけど行けない所で。
バスを2本か3本乗り継いだら行けそうな気はしたけれど、お試しでやってみるにしてもどれくらい時間がかかるか見当もつかない。
とりあえず、「どれくらい時間がかかるか判らないけど、自力でそこまで行きます」とだけ答えて電話を切る。
…さて、どうしたものだか
リビングで地図を広げて、あぁでもないこうでもないとブツブツ言ってると、母が「送ってあげようか?」と言ってくれた。
丁度、竜樹さんのいるところの近くに買い物に行く用もあったからと。
「申し訳ないな」と思いつつ、母の手を借りることにした。
結局のところ、何かあると家族の手を借りないといけない自分が情けなくてならないんだけど。
今日のところは、ありがたく手を借りることにしよう。
そう自分に言い聞かせた(大袈裟?)
母の買い物に付き合い、洗車場から竜樹さんに電話して、彼のいる場所に行く。
竜樹さんは相変わらずしんどそうな感じだったんだけれど、用事は片付けられたよう。
ただ荷物の整理が出来てなくて、私が乗るスペースがない。
どうしようかなと思ってると、いきなり「お前、乗る場所ないで」って言われた。
いつもなら、「一緒に整理するよ」くらいのことはぽんと言えるんだけど。
朝からもひとつ調子が悪い上に、母の手を借りてまで自力で来たのにいきなりそんな言い方する?って思わなかったわけでもなかったから。
「いいよ。洗車場まで私歩いていくから」
そう言って、すたすたと洗車場に歩いていった。
待てど暮らせど竜樹さんは来なくて。
「車の中を一緒に整理したほうがいいのかな?」
そう思わなかったわけでもなかったけど、半ばどうでもいいような気持ちのほうが強くなってきて、そのまま放っておいてしまった。
それから、15分くらいして竜樹さんの車が洗車場に来た。
だけど、竜樹さんは私にそのまま車に乗るように言う。
「…車、洗いに来たんじゃなかったんですか?」
「もうしんどいから、ええわ」
「私一人で洗って、その間竜樹さん休んでたらいいじゃないですか?」
「お前が一人で洗うってか?」
「そのつもりですけど?」
「…ええわ、もう」
いくつかの言葉を交わしたけれど、結局車洗いは延期になってしまった。
…そんなんやったら、別に私、(自力で)来なくてもよかったのに
尖った沈黙の時間が走る。
竜樹さんの家の方に車が向かってると判ったから、「あ、これで今日はお開きかな?」と思ったんだけど、竜樹さんは一向に口を開こうとしない。
「…どうするつもりなんだろう?竜樹さん。しんどいなら、無理しなくてもいいのに」
…ここで「もう帰ろうか?」って言った方がいいのだろうか?
なんともかわいくないことを考えたりしたけれど。
黙ってる私をよそに竜樹さんは路肩に車を止めて、シートを倒して横になった。
…あ、やっぱりひどく痛むんだ
「やっぱり今日はお開きにしましょうか?」と言いかけた途端、
「風呂に入って、横になりたいやけどええかなぁ?」
これまで、殆ど口を開かなかった竜樹さんがそう言った。
「…うん」
そう答えるしかなかった(^^ゞ
暫く車の中で休んだ竜樹さんは、再び車を走らせる。
「ご飯食べたの?」
「ううん。食べてないよ…」
「じゃあ、何か買って入る?」
ぽつぽつと言葉を交わしながら、「お風呂付部屋」を目指す。
途中、コンビニで食料を調達。
「部屋」に入った。
バスダブにお湯を張って戻ると、竜樹さんはベッドの上でぐでっと倒れていた。
近くに寄っていいかどうか判らなくて、少し離れた椅子に座ってついてたテレビを見る。
竜樹さん、何故か(?)競馬中継を見てる。
「今日、オークスだったっけ?」
「知らんけど。俺、本当はボクシング観るつもりやってん…」
横になりながら、そう答える竜樹さん。
暫くすると、竜樹さんはふらっと立ち上がり、「風呂行って来るわ」と言い残して、
行ってしまった。
珍しく何をやるにも迷いが付き纏ってるような状態の私は生返事ひとつして、競馬中継を眺めている。
「…これでは、アカンだろう」
暫くしてバスルームに赴き、「背中流さなくていいですか?」って聞いてみた。
「…いつになったら来るかと思ってた」
…スミマセン(>_<)
部屋に戻ってきちんと用意して、バスルームに行く。
背中を流すと、竜樹さんは相変わらず気持ちよさそうで。
その表情を見ると、ひどくほっとするんだ。
会ってからここまでかなりぶっきらぼうだったから、一生懸命お詫びがてら頑張ってみた。
バスルームでも上がってからもさんざんじゃれあった。
ところが、ひとしきりじゃれあうと疲れてしまったのか、眠気がどっと襲ってきた。
竜樹さんが横からちょっかい出してきてるのは判ってて、きちんと応えたいとは思ってるんだけど、どんどん眠りの森に足を引っ張られていく。
気が付くと、竜樹さんに背中を向けて眠ってる私を竜樹さんは後ろから抱きしめながら、眠ってた。
…多分私が眠っちゃってからも、ちょっかい出しつづけてたんだろうなぁ
そう思うと何だか申し訳ないような。
でもどことなく愛しいような。
竜樹さんの方に身体の向きを直そうとすると、竜樹さんは目を覚ましてしまった。
「何か暑いなあ…」
エアコンを入れて、またじゃれあう。
ひとしきりじゃれあって、ご飯を食べてまたじゃれあう。
最後の最後でやっと「不協和音」は修正されたみたい。
二人のささやかなる(今回の場合は竜樹さんが頑張った?)努力で、尖ってた空気はまた暖かなものに戻ったんだ。
それがたまらなく嬉しかったんだ。
暖かな気持ちひとつ抱きしめて、部屋を後にした。
竜樹さんも明日から学校だから無理させたくなくて、竜樹さんちの最寄の駅で降ろしてもらって、別れた。
きっと竜樹さんの提案がなければ、後味悪い別れになっただろうけれど。
私の家まで一緒にいられなくても、竜樹さんの顔に笑顔が戻ってるならそれで十分。
車洗いの手伝いって役目を果たすことは出来なかったけれど、二人が笑顔で一日を終えられたなら、逢えた意味は十分あったんだって思える。
…次は体調を万全にして、会いに行くからね
竜樹さんの車を見送りながら、そう心の中で呟いた。
おまけに眠りが浅いのか、寝たり起きたりを繰り返す。ようやく意識がはっきりしてきた頃、竜樹さんに電話をした。
電話をしたら、もう既に竜樹さんは出かけていて用事を片付け始めてると言う。
今日は竜樹さんの車を洗うことになっていて、彼が今洗車場の近くで別の作業をしてるからその場を離れられない。
ということは、私が自力でそこまで行かないといけないということなんだけど。
その場所は運転できなければとてもじゃないけど行けない所で。
バスを2本か3本乗り継いだら行けそうな気はしたけれど、お試しでやってみるにしてもどれくらい時間がかかるか見当もつかない。
とりあえず、「どれくらい時間がかかるか判らないけど、自力でそこまで行きます」とだけ答えて電話を切る。
…さて、どうしたものだか
リビングで地図を広げて、あぁでもないこうでもないとブツブツ言ってると、母が「送ってあげようか?」と言ってくれた。
丁度、竜樹さんのいるところの近くに買い物に行く用もあったからと。
「申し訳ないな」と思いつつ、母の手を借りることにした。
結局のところ、何かあると家族の手を借りないといけない自分が情けなくてならないんだけど。
今日のところは、ありがたく手を借りることにしよう。
そう自分に言い聞かせた(大袈裟?)
母の買い物に付き合い、洗車場から竜樹さんに電話して、彼のいる場所に行く。
竜樹さんは相変わらずしんどそうな感じだったんだけれど、用事は片付けられたよう。
ただ荷物の整理が出来てなくて、私が乗るスペースがない。
どうしようかなと思ってると、いきなり「お前、乗る場所ないで」って言われた。
いつもなら、「一緒に整理するよ」くらいのことはぽんと言えるんだけど。
朝からもひとつ調子が悪い上に、母の手を借りてまで自力で来たのにいきなりそんな言い方する?って思わなかったわけでもなかったから。
「いいよ。洗車場まで私歩いていくから」
そう言って、すたすたと洗車場に歩いていった。
待てど暮らせど竜樹さんは来なくて。
「車の中を一緒に整理したほうがいいのかな?」
そう思わなかったわけでもなかったけど、半ばどうでもいいような気持ちのほうが強くなってきて、そのまま放っておいてしまった。
それから、15分くらいして竜樹さんの車が洗車場に来た。
だけど、竜樹さんは私にそのまま車に乗るように言う。
「…車、洗いに来たんじゃなかったんですか?」
「もうしんどいから、ええわ」
「私一人で洗って、その間竜樹さん休んでたらいいじゃないですか?」
「お前が一人で洗うってか?」
「そのつもりですけど?」
「…ええわ、もう」
いくつかの言葉を交わしたけれど、結局車洗いは延期になってしまった。
…そんなんやったら、別に私、(自力で)来なくてもよかったのに
尖った沈黙の時間が走る。
竜樹さんの家の方に車が向かってると判ったから、「あ、これで今日はお開きかな?」と思ったんだけど、竜樹さんは一向に口を開こうとしない。
「…どうするつもりなんだろう?竜樹さん。しんどいなら、無理しなくてもいいのに」
…ここで「もう帰ろうか?」って言った方がいいのだろうか?
なんともかわいくないことを考えたりしたけれど。
黙ってる私をよそに竜樹さんは路肩に車を止めて、シートを倒して横になった。
…あ、やっぱりひどく痛むんだ
「やっぱり今日はお開きにしましょうか?」と言いかけた途端、
「風呂に入って、横になりたいやけどええかなぁ?」
これまで、殆ど口を開かなかった竜樹さんがそう言った。
「…うん」
そう答えるしかなかった(^^ゞ
暫く車の中で休んだ竜樹さんは、再び車を走らせる。
「ご飯食べたの?」
「ううん。食べてないよ…」
「じゃあ、何か買って入る?」
ぽつぽつと言葉を交わしながら、「お風呂付部屋」を目指す。
途中、コンビニで食料を調達。
「部屋」に入った。
バスダブにお湯を張って戻ると、竜樹さんはベッドの上でぐでっと倒れていた。
近くに寄っていいかどうか判らなくて、少し離れた椅子に座ってついてたテレビを見る。
竜樹さん、何故か(?)競馬中継を見てる。
「今日、オークスだったっけ?」
「知らんけど。俺、本当はボクシング観るつもりやってん…」
横になりながら、そう答える竜樹さん。
暫くすると、竜樹さんはふらっと立ち上がり、「風呂行って来るわ」と言い残して、
行ってしまった。
珍しく何をやるにも迷いが付き纏ってるような状態の私は生返事ひとつして、競馬中継を眺めている。
「…これでは、アカンだろう」
暫くしてバスルームに赴き、「背中流さなくていいですか?」って聞いてみた。
「…いつになったら来るかと思ってた」
…スミマセン(>_<)
部屋に戻ってきちんと用意して、バスルームに行く。
背中を流すと、竜樹さんは相変わらず気持ちよさそうで。
その表情を見ると、ひどくほっとするんだ。
会ってからここまでかなりぶっきらぼうだったから、一生懸命お詫びがてら頑張ってみた。
バスルームでも上がってからもさんざんじゃれあった。
ところが、ひとしきりじゃれあうと疲れてしまったのか、眠気がどっと襲ってきた。
竜樹さんが横からちょっかい出してきてるのは判ってて、きちんと応えたいとは思ってるんだけど、どんどん眠りの森に足を引っ張られていく。
気が付くと、竜樹さんに背中を向けて眠ってる私を竜樹さんは後ろから抱きしめながら、眠ってた。
…多分私が眠っちゃってからも、ちょっかい出しつづけてたんだろうなぁ
そう思うと何だか申し訳ないような。
でもどことなく愛しいような。
竜樹さんの方に身体の向きを直そうとすると、竜樹さんは目を覚ましてしまった。
「何か暑いなあ…」
エアコンを入れて、またじゃれあう。
ひとしきりじゃれあって、ご飯を食べてまたじゃれあう。
最後の最後でやっと「不協和音」は修正されたみたい。
二人のささやかなる(今回の場合は竜樹さんが頑張った?)努力で、尖ってた空気はまた暖かなものに戻ったんだ。
それがたまらなく嬉しかったんだ。
暖かな気持ちひとつ抱きしめて、部屋を後にした。
竜樹さんも明日から学校だから無理させたくなくて、竜樹さんちの最寄の駅で降ろしてもらって、別れた。
きっと竜樹さんの提案がなければ、後味悪い別れになっただろうけれど。
私の家まで一緒にいられなくても、竜樹さんの顔に笑顔が戻ってるならそれで十分。
車洗いの手伝いって役目を果たすことは出来なかったけれど、二人が笑顔で一日を終えられたなら、逢えた意味は十分あったんだって思える。
…次は体調を万全にして、会いに行くからね
竜樹さんの車を見送りながら、そう心の中で呟いた。
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「しあわせ」の意味
2001年5月19日今日は休養日。
朝起きて、暫くしてから竜樹さんに電話したんだけど。
相変わらず、ちょっとしんどそうで、片付けないといけない用事すら片付けられるかどうか判らないとのこと。
明日、天気がよくて竜樹さんが元気なら手伝うと約束して、電話を切る。
外は快晴、絶好のお出かけ日和なんだけど。
こんな風にたとえしんどくても、お出かけロハになっても、ちゃんと「竜樹さん」が見えるなら、不安にもならないし、がっかりもしない。
今日一日、私も片付けないといけないことを片付けよう。
そう思って過ごした。
…何気に用事をしながら、昨日から考え続けてることの答を探す。
昨日、マミちゃんの舞台を見ながら時々考えていたことがあった。
それを考えるきっかけとなったのは、友達の話し掛けだった。
「しあわせ」って人が決める事じゃなくて、
自分が「しあわせ」って思えれば、
それが「しあわせ」なんだよね?
…自分にとっての「しあわせ」の意味。
家を出てからずっと考えてた。
竜樹さんと一緒にい始めた頃。
竜樹さんがまだ元気だった頃。
私は竜樹さんの暖かな笑顔に守られてた。
彼がどんな気持ちを抱いているのか、今よりもっとはっきり判った気がする。
状況がどれほど困難を極めてても、竜樹さんの想い一つで幸せになれた気がするんだ。
竜樹さんが病に倒れてから。
竜樹さんとただ一緒にいたくて。
竜樹さんを守りたくて。
一生懸命、困難を乗り越えるのに必死だった。
竜樹さんの想いは、自身の苦しみのせいで判りにくくなってたけれど、
竜樹さんへの想い一つで戦えた気がしたんだ。
竜樹さんの気持ち、私の気持ち。
それだけを信じて歩いてる私は、きっと傍目に見るより幸せだったんだと今なら思える。
やがて、闇は底を打ったけれど…
二人が求めるものが少しずつ贅沢になってきたのか。
それとも互いの中で「何か」が変わったのか。
ちょっとずつずれてきてる気がして、相手に対して不満に思う気持ち。
何より相手の想いを疑う気持ちと不安な気持ちだけが突出するようになる。
竜樹さんの置かれてる状況も私が置かれてる情況も一時に比べてずっとよくなってるはずなのに。
何で一人になると疑うんだろう?
二人の気持ちがヘンなぶつかり方をするんだろう?
「二人でずっと一緒にいよう」
目指してる道は同じであるはずなのに。
何かに縛られてる?
互いの理想に相手を押し込もうとしてる?
上手くいかないことを気持ちの有無にこかしてない?
見つめれば見つめるほど、信じられるものが減ってきてることに気がついたんだ。
お互いに会ってちゃんと向き合えば、暖かな笑顔が飛び出すのに。
暖かい時間を過ごせるのに。
何でなんだろうね?
何かの枠に入れることで「幸せな気持ち」から遠ざかるなら、枠組みに押し込まなければいいんじゃないかと思う私。
でも、二人の関係を確かなものにするための枠組みを作ろうと頑張ってる竜樹さん。
「二人で一緒にいる」ってことを目指してるはずなのに。
これではちっとも「幸せ」ではないじゃないか?
そう思うと、何処にいてても何をしてても考えてしまうんだ。
「どうすれば、二人がともに心から『幸せ』だと思えるんだろう?」って。
「結婚っていうのは『契約』だ」
マミちゃんの舞台でも似たような台詞が出てきたし、こないだ放課後に竜樹さんと会った時、そんなことを言われた。
…二人の関係を「契約」なんて型に押し込まなくたって幸せになれるんじゃないの?
そう思ったりもするんだけど。
今一度、ゆっくり、でも出来るだけ早く結論が出せるよう、ちょっと考えてみよう。
…そして、まず真っ先にクリアしないといけない課題。
それは、「相手の想いを疑わないこと」
私はただでさえ、好意に鈍感なんだから。
竜樹さんの「想い」をちゃんとキャッチできるよう、もう少しだけ「好意のアンテナ」の感度を上げてやろう。
そしたら、また機嫌よく歩いていけるかな?
その先に、「二人のめざす『しあわせ』は見えてくるのかな?」
私が望む「しあわせ」の形はおおよそ検討ついてるんだ。
あとは竜樹さんが望む「しあわせ」の形と上手にすり合わせる努力をする。
そのためには、逃げずに向かい合うこと。
テレずに気持ちを差し出しあえること。
そういうのが必要なのかもしれないね。
私の中の「しあわせ」の意味と竜樹さんの中の「しあわせ」の意味。
それを二人ですり合わせていけた時、やっと二人の「しあわせ」が見えるのかもしれない。
その結果がわかるその日まで。
二人がそっぽ向かずに向き合えたらいいな。
二人で「しあわせ」の形を作れたらいいな。
…そうできたなら、
それが一番の「しあわせ」かもしれないね(*^_^*)
朝起きて、暫くしてから竜樹さんに電話したんだけど。
相変わらず、ちょっとしんどそうで、片付けないといけない用事すら片付けられるかどうか判らないとのこと。
明日、天気がよくて竜樹さんが元気なら手伝うと約束して、電話を切る。
外は快晴、絶好のお出かけ日和なんだけど。
こんな風にたとえしんどくても、お出かけロハになっても、ちゃんと「竜樹さん」が見えるなら、不安にもならないし、がっかりもしない。
今日一日、私も片付けないといけないことを片付けよう。
そう思って過ごした。
…何気に用事をしながら、昨日から考え続けてることの答を探す。
昨日、マミちゃんの舞台を見ながら時々考えていたことがあった。
それを考えるきっかけとなったのは、友達の話し掛けだった。
「しあわせ」って人が決める事じゃなくて、
自分が「しあわせ」って思えれば、
それが「しあわせ」なんだよね?
…自分にとっての「しあわせ」の意味。
家を出てからずっと考えてた。
竜樹さんと一緒にい始めた頃。
竜樹さんがまだ元気だった頃。
私は竜樹さんの暖かな笑顔に守られてた。
彼がどんな気持ちを抱いているのか、今よりもっとはっきり判った気がする。
状況がどれほど困難を極めてても、竜樹さんの想い一つで幸せになれた気がするんだ。
竜樹さんが病に倒れてから。
竜樹さんとただ一緒にいたくて。
竜樹さんを守りたくて。
一生懸命、困難を乗り越えるのに必死だった。
竜樹さんの想いは、自身の苦しみのせいで判りにくくなってたけれど、
竜樹さんへの想い一つで戦えた気がしたんだ。
竜樹さんの気持ち、私の気持ち。
それだけを信じて歩いてる私は、きっと傍目に見るより幸せだったんだと今なら思える。
やがて、闇は底を打ったけれど…
二人が求めるものが少しずつ贅沢になってきたのか。
それとも互いの中で「何か」が変わったのか。
ちょっとずつずれてきてる気がして、相手に対して不満に思う気持ち。
何より相手の想いを疑う気持ちと不安な気持ちだけが突出するようになる。
竜樹さんの置かれてる状況も私が置かれてる情況も一時に比べてずっとよくなってるはずなのに。
何で一人になると疑うんだろう?
二人の気持ちがヘンなぶつかり方をするんだろう?
「二人でずっと一緒にいよう」
目指してる道は同じであるはずなのに。
何かに縛られてる?
互いの理想に相手を押し込もうとしてる?
上手くいかないことを気持ちの有無にこかしてない?
見つめれば見つめるほど、信じられるものが減ってきてることに気がついたんだ。
お互いに会ってちゃんと向き合えば、暖かな笑顔が飛び出すのに。
暖かい時間を過ごせるのに。
何でなんだろうね?
何かの枠に入れることで「幸せな気持ち」から遠ざかるなら、枠組みに押し込まなければいいんじゃないかと思う私。
でも、二人の関係を確かなものにするための枠組みを作ろうと頑張ってる竜樹さん。
「二人で一緒にいる」ってことを目指してるはずなのに。
これではちっとも「幸せ」ではないじゃないか?
そう思うと、何処にいてても何をしてても考えてしまうんだ。
「どうすれば、二人がともに心から『幸せ』だと思えるんだろう?」って。
「結婚っていうのは『契約』だ」
マミちゃんの舞台でも似たような台詞が出てきたし、こないだ放課後に竜樹さんと会った時、そんなことを言われた。
…二人の関係を「契約」なんて型に押し込まなくたって幸せになれるんじゃないの?
そう思ったりもするんだけど。
今一度、ゆっくり、でも出来るだけ早く結論が出せるよう、ちょっと考えてみよう。
…そして、まず真っ先にクリアしないといけない課題。
それは、「相手の想いを疑わないこと」
私はただでさえ、好意に鈍感なんだから。
竜樹さんの「想い」をちゃんとキャッチできるよう、もう少しだけ「好意のアンテナ」の感度を上げてやろう。
そしたら、また機嫌よく歩いていけるかな?
その先に、「二人のめざす『しあわせ』は見えてくるのかな?」
私が望む「しあわせ」の形はおおよそ検討ついてるんだ。
あとは竜樹さんが望む「しあわせ」の形と上手にすり合わせる努力をする。
そのためには、逃げずに向かい合うこと。
テレずに気持ちを差し出しあえること。
そういうのが必要なのかもしれないね。
私の中の「しあわせ」の意味と竜樹さんの中の「しあわせ」の意味。
それを二人ですり合わせていけた時、やっと二人の「しあわせ」が見えるのかもしれない。
その結果がわかるその日まで。
二人がそっぽ向かずに向き合えたらいいな。
二人で「しあわせ」の形を作れたらいいな。
…そうできたなら、
それが一番の「しあわせ」かもしれないね(*^_^*)
贅沢な週末
2001年5月18日今日は、会社を休んで舞台を観に行く。
先日帰還した相棒が、宝塚歌劇月組公演初日のチケットを確保してくれたから(*^_^*)
この公演を最後に、トップの真琴つばさが辞める。
実は私、密かに宝塚が好きで以前はよく観に行ってたんだけど、
好きな生徒さんがバラバラ辞めていって、いつの間にか観る回数が減ってしまった。
真琴つばさは今の私が唯一観に行こうと思う人だったんだけど、この公演でラスト。
しかも、彼女。どうも退団後は芸能活動をしないとかいう噂。
文字通り、これが最後。
…寝不足だろうが何だろうが、しっかり観やなぁ
舞台は生き物、「同じ」演技なんて二度と出来ない。
私も昔やってたから、その辺は判る気がする。
千秋楽に行けるかどうか、まだ確定していないことだし。
「二度とはない舞台」を楽しんでこようと思って家を出る。
ところが、気負いすぎたのか(笑)
相棒に渡さないといけないものを、家に置き忘れたことに気づいて取りにかえる(>_<)
そのせいで、20分ほど遅れる。
待ち合わせ場所にいる、相棒。
「毎度のことやなぁ」って感じで動じることもなく。
二人で昼食を取りに「Afternoon Tearoom」へ。
季節限定のランチセットを取りながら、ハイテンションで話し続ける。
相棒と話をするのはとても楽しい。
余計なことを考えなくていいのが、今の私にはとても救いなのだ。
チケットの引き換えの時間が迫ってきたので、店を出て大劇場に向かう。
チケットを引き換え、開演まで劇場内のグッズショップでポストカードやらビデオやらを物色し、席に移動する。
…ここに来るのは本当に久しぶり。
どきどきしながら、開演の挨拶を聞く。
舞台は芝居とショーの2本立て。
今日は、マミちゃん(真琴つばさの愛称)だけを見ようと意気込んでいたのに、
いつもの悪い癖で演出やらストーリー展開やらをぶつぶつ考えもって見てしまう。
芝居のシナリオ自体は、正直言っても一つ(-_-;)
(「ばらの騎士」っていうオペラを芝居にしたものらしいけど、こんなにしょうもない筋書きなん?って思った。オペラは詳しくないんだけど…)
「マジでこれをサヨナラ公演にするのん?」って感じだったんだけど。
初日からアドリブめいた場面が多く、演じてる人間も見てる側の人間もとてもノリノリで楽しめるものだった。
…頭の中で固いことを考える前に笑いが出てしまうのは、演じる側が楽しませようとしてくれてるからだよね?
そう思うと、途中から筋書き云々考えずに観れるようになった。
(時々、意識が飛んで余計なことを考えたりもしたんだけど…)
インターミッションの時間に相棒と二人でグッズショップに行く。
「あんまりお金使えないんだよね〜」
お互いそう言ってたはずなのに…
気がついたら、ポストカードだのポスターだのテレカセットだの、果てはビデオにCD…
相棒の勢いにつられたように、私も山のような「マミちゃんグッズ」を買い込んでしまった(^^ゞ
「おい、支払いどうするよ?」
そう思ったけれど。
マミちゃんのお姿には勝てませんでした(^^ゞ
…竜樹さんが見てたら、きっと呆れた顔してそっと去っていっただろうけれど
後半のショーも、とても楽しいものだった。
私はそんなにショーは好きじゃないんだけど。
ノリもよいし、何よりみんなカッコいい(*^_^*)
今度はちゃんとマミちゃんだけを見ていました(爆)
(それでも、時々、全然舞台に関係ないことを考えたりはしてたんだけど)
久しぶりに、宝塚(マミちゃん?)を堪能しました(*^_^*)
初日と千秋楽は組長さんやトップの挨拶があるから、チケット獲得も本当に激戦。
特に今回はサヨナラ公演だから、みんな必死。
(特に今回の千秋楽と前楽は「サヨナラショー」っていうトップの特別の催し物があるから、さらに激戦を極めてる)
よくぞ相棒がチケットを確保してくれたと感心しきり。
「まだ、千秋楽と前楽頼んでるから、当たったら会社休んでよ!?」
相棒にびしっと言われてしまった(^^ゞ
「は〜い。会社クビにされても行きま〜す(^o^)丿」
元気よく返事をして別れた。
相棒も私も、独立騒動でともに家に戻るとちょっと大変なんだけれど(爆)
今日はいい骨休みになったなって思う。
本当はお芝居の時、竜樹さんとのことを考えてしまうような場面に出くわしてしまうことが多々あって、辛いとこもあったんだけど。
今日は、今日だけはとりあえずカッコいいマミちゃんがたくさん拝めたってことだけ喜ぼう。
そう思ったんだ(*^_^*)
ずっとにこにこ顔で家に帰ってから、夕飯を食べてひとしきり母に今日の公演の報告をして自室に戻る。
そして、竜樹さんに電話した。
…出てくれた竜樹さんはちょっとしんどそう(>_<)
今日したことを簡単に話して、明日会うかどうか話題を振ってみたけれど。
やっぱり受け答えする様子を見てるとしんどそうなので、とりあえず明日は休養日にしようということになった。
いつもなら、会えないとなるとへこむんだけど。
おとつい、会社帰りに竜樹さんと会えてるし、今日はマミちゃん拝めたし。
相棒とも楽しく話せたし。
「…まぁ、いいかぁ」
そう思ったんだ。
明日一日ゆっくり休養して、日曜日元気な顔で会えたらいい。
いつもは竜樹さんから元気を貰うんだけど。
今日は本当に「マミちゃん」様々です(*^_^*)
…あ、あと締日にもかかわらず休暇をとるのを許してくれたボスと、フォローに回ってくれてる同僚に感謝せねばm(__)m
充実した、贅沢な週末をありがとう。
先日帰還した相棒が、宝塚歌劇月組公演初日のチケットを確保してくれたから(*^_^*)
この公演を最後に、トップの真琴つばさが辞める。
実は私、密かに宝塚が好きで以前はよく観に行ってたんだけど、
好きな生徒さんがバラバラ辞めていって、いつの間にか観る回数が減ってしまった。
真琴つばさは今の私が唯一観に行こうと思う人だったんだけど、この公演でラスト。
しかも、彼女。どうも退団後は芸能活動をしないとかいう噂。
文字通り、これが最後。
…寝不足だろうが何だろうが、しっかり観やなぁ
舞台は生き物、「同じ」演技なんて二度と出来ない。
私も昔やってたから、その辺は判る気がする。
千秋楽に行けるかどうか、まだ確定していないことだし。
「二度とはない舞台」を楽しんでこようと思って家を出る。
ところが、気負いすぎたのか(笑)
相棒に渡さないといけないものを、家に置き忘れたことに気づいて取りにかえる(>_<)
そのせいで、20分ほど遅れる。
待ち合わせ場所にいる、相棒。
「毎度のことやなぁ」って感じで動じることもなく。
二人で昼食を取りに「Afternoon Tearoom」へ。
季節限定のランチセットを取りながら、ハイテンションで話し続ける。
相棒と話をするのはとても楽しい。
余計なことを考えなくていいのが、今の私にはとても救いなのだ。
チケットの引き換えの時間が迫ってきたので、店を出て大劇場に向かう。
チケットを引き換え、開演まで劇場内のグッズショップでポストカードやらビデオやらを物色し、席に移動する。
…ここに来るのは本当に久しぶり。
どきどきしながら、開演の挨拶を聞く。
舞台は芝居とショーの2本立て。
今日は、マミちゃん(真琴つばさの愛称)だけを見ようと意気込んでいたのに、
いつもの悪い癖で演出やらストーリー展開やらをぶつぶつ考えもって見てしまう。
芝居のシナリオ自体は、正直言っても一つ(-_-;)
(「ばらの騎士」っていうオペラを芝居にしたものらしいけど、こんなにしょうもない筋書きなん?って思った。オペラは詳しくないんだけど…)
「マジでこれをサヨナラ公演にするのん?」って感じだったんだけど。
初日からアドリブめいた場面が多く、演じてる人間も見てる側の人間もとてもノリノリで楽しめるものだった。
…頭の中で固いことを考える前に笑いが出てしまうのは、演じる側が楽しませようとしてくれてるからだよね?
そう思うと、途中から筋書き云々考えずに観れるようになった。
(時々、意識が飛んで余計なことを考えたりもしたんだけど…)
インターミッションの時間に相棒と二人でグッズショップに行く。
「あんまりお金使えないんだよね〜」
お互いそう言ってたはずなのに…
気がついたら、ポストカードだのポスターだのテレカセットだの、果てはビデオにCD…
相棒の勢いにつられたように、私も山のような「マミちゃんグッズ」を買い込んでしまった(^^ゞ
「おい、支払いどうするよ?」
そう思ったけれど。
マミちゃんのお姿には勝てませんでした(^^ゞ
…竜樹さんが見てたら、きっと呆れた顔してそっと去っていっただろうけれど
後半のショーも、とても楽しいものだった。
私はそんなにショーは好きじゃないんだけど。
ノリもよいし、何よりみんなカッコいい(*^_^*)
今度はちゃんとマミちゃんだけを見ていました(爆)
(それでも、時々、全然舞台に関係ないことを考えたりはしてたんだけど)
久しぶりに、宝塚(マミちゃん?)を堪能しました(*^_^*)
初日と千秋楽は組長さんやトップの挨拶があるから、チケット獲得も本当に激戦。
特に今回はサヨナラ公演だから、みんな必死。
(特に今回の千秋楽と前楽は「サヨナラショー」っていうトップの特別の催し物があるから、さらに激戦を極めてる)
よくぞ相棒がチケットを確保してくれたと感心しきり。
「まだ、千秋楽と前楽頼んでるから、当たったら会社休んでよ!?」
相棒にびしっと言われてしまった(^^ゞ
「は〜い。会社クビにされても行きま〜す(^o^)丿」
元気よく返事をして別れた。
相棒も私も、独立騒動でともに家に戻るとちょっと大変なんだけれど(爆)
今日はいい骨休みになったなって思う。
本当はお芝居の時、竜樹さんとのことを考えてしまうような場面に出くわしてしまうことが多々あって、辛いとこもあったんだけど。
今日は、今日だけはとりあえずカッコいいマミちゃんがたくさん拝めたってことだけ喜ぼう。
そう思ったんだ(*^_^*)
ずっとにこにこ顔で家に帰ってから、夕飯を食べてひとしきり母に今日の公演の報告をして自室に戻る。
そして、竜樹さんに電話した。
…出てくれた竜樹さんはちょっとしんどそう(>_<)
今日したことを簡単に話して、明日会うかどうか話題を振ってみたけれど。
やっぱり受け答えする様子を見てるとしんどそうなので、とりあえず明日は休養日にしようということになった。
いつもなら、会えないとなるとへこむんだけど。
おとつい、会社帰りに竜樹さんと会えてるし、今日はマミちゃん拝めたし。
相棒とも楽しく話せたし。
「…まぁ、いいかぁ」
そう思ったんだ。
明日一日ゆっくり休養して、日曜日元気な顔で会えたらいい。
いつもは竜樹さんから元気を貰うんだけど。
今日は本当に「マミちゃん」様々です(*^_^*)
…あ、あと締日にもかかわらず休暇をとるのを許してくれたボスと、フォローに回ってくれてる同僚に感謝せねばm(__)m
充実した、贅沢な週末をありがとう。
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思いがけない出来事から…
2001年5月17日昨日は仕事がそう立て込んでなかったので、定時に会社を出ることが出来た。
ロッカールームから出る時、何気に携帯を見たら、「着信有り」の表示が。
履歴を見ると、竜樹さんだった。
折り返し連絡をしてみると、「用事があって近くまで行くから会おう」とのこと。
予期してなかったから、びっくり半分、嬉しさ半分で自転車をかっ飛ばす。
暫く駐輪場の前で待っていると、竜樹さんが来てくれた。
車で移動し、竜樹さんが用事を済ませるまで私は量販店で時間をつぶす。
…昼休み、「クマ竜樹さん」を連れて散歩に出たのがよかったのかな?
そんなアホらしいことを思った自分がおかしくて。
短い時間でも会えてよかったと思う反面、今日は背中が痛くて学校を休んだという事実を知ってる以上、素直に喜べもせず。
…こんだけ、暑い時と涼しい時の温度差が激しかったら、辛いんだよなぁ
竜樹さんが背中の痛みを感じずに過ごせる場所があるとしたら、それは一体何処なんだろう?
日本は湿気の国だから、国内で探すのは無理?
やっぱりハワイみたいなところしかダメ?(笑)
湿気がなくて、ある程度暖かなところ。
しかも執刀医の先生から出来るだけ遠くない場所。
そんな条件を満たすところなんてあるはずはないし、
現実問題として移住なんて出来るわけはないけど。
「大体、グリーンカードを取得するのと、背中の状態がマシになるのって同じくらいの時間がかかるんちゃん?」
馬鹿みたいな考えはどこまでも走っていく。
竜樹さんが戻ってくるのが早かったから、よかったようなもので(笑)
…せめて気温だけでも安定してくれないかなぁ
竜樹さんを見るとそう思わずにはいられなくて。
素直な笑顔はすぐに出てこない。
そんなことを考えてるなんて知らない竜樹さんはいろいろ話し掛けてくれる。
しんどいのに気を遣わせてしまって申し訳ないって思う。
だから、せめて竜樹さんが楽しい気持ちでおうちに帰れるよう、楽しく話したいって思ったから。
余計なことは考えずに話を聞くようにした。
本当はこの後竜樹さんには用事があるので、途中で別れて電車に乗って帰るってことになってたけれど。
竜樹さんに「使い勝手を実験してほしい」と渡されたものがあまりにかさばるために、結局家まで送ってもらうことになってしまった。
申し訳ないなって気持ち7割、少しでも長く入れて嬉しいなって気持ちが3割。
複雑な想いで助手席に座ってる私。
相変わらず竜樹さんは相当しんどそうなんだけれど、ちょこちょこ話し掛けてくれながら家まで送ってくれた。
「無理させてごめんね」
「いや、こっちが頼みごとしたんやし、ええよ」
簡素な言葉を交わして、二人は別れた。
一夜明けた今日。
よく晴れてて、あまり湿度も高くない。
昨日の今日だから、竜樹さんがちゃんと学校に行けてるかどうか気にはなったんだけど。学校ではペースメーカーを入れてる生徒さんがいるとのことで、携帯の電源は入れられないらしいから、確認のしようもないし。
…竜樹さんは竜樹さんで、私は私で頑張るしかないんだよね?
そう思って、会社に入った。
明日は会社を休むので、明日の分の仕事もこなす。
今日はいつもと比べると、眠気も少なくて比較的仕事がしやすかった。
その上、良くも悪くもあまり仕事が立て込まなかったのが幸いだった。
定時より少し遅れて退社する。
自転車をかっ飛ばして、駅に向かい「竜樹さんメール」を一つ飛ばす。
お返事はなかった。
…やっぱり、学校へ行くのが精一杯だったのかな?
「でも、学校に行けてるならいいかぁ」
そう思ったから、家に帰ってからも電話しなかった。
昨日思いがけずに会えたこと。
会えたことで考えてしまったこともあったけれど。
何気ないことで、とても心が落ち着くこともあるんだって再確認。
これがGW後半戦のようにまったく連絡が取れないような状態なら、心配通り越してささくれ立った気持ちになったりするんだろうけど。
ほんの少し「姿」が見える、それ一つで安心することもあるんだよね?
それは別に本人に会えるってことだけじゃなくて。
何らかの形で「竜樹さん」が確認できたら、それ一つで十分なんだって気がする。
本当は、「竜樹さんの姿」を確認しなくても自分自身の気持ちを維持できるなら、
それに越したことはなんだろうけれど。
何でも性急にクリアできればいいってもんでもないんだよね?
せっかちな私にはとても難しいことのような気もするけれど。
ゆっくりと、形作っていければいいね。
自分の気持ちを形作って、二人の関係を暖かなものとして作り上げられたらいいな。
…一日の終わりに、何気なくそう思ったんだ。
そう願わずに入られなかったんだ。
明日という日が竜樹さんにとって、いい一日でありますように。
明日という日が私にとっても、いい一日でありますように。
ロッカールームから出る時、何気に携帯を見たら、「着信有り」の表示が。
履歴を見ると、竜樹さんだった。
折り返し連絡をしてみると、「用事があって近くまで行くから会おう」とのこと。
予期してなかったから、びっくり半分、嬉しさ半分で自転車をかっ飛ばす。
暫く駐輪場の前で待っていると、竜樹さんが来てくれた。
車で移動し、竜樹さんが用事を済ませるまで私は量販店で時間をつぶす。
…昼休み、「クマ竜樹さん」を連れて散歩に出たのがよかったのかな?
そんなアホらしいことを思った自分がおかしくて。
短い時間でも会えてよかったと思う反面、今日は背中が痛くて学校を休んだという事実を知ってる以上、素直に喜べもせず。
…こんだけ、暑い時と涼しい時の温度差が激しかったら、辛いんだよなぁ
竜樹さんが背中の痛みを感じずに過ごせる場所があるとしたら、それは一体何処なんだろう?
日本は湿気の国だから、国内で探すのは無理?
やっぱりハワイみたいなところしかダメ?(笑)
湿気がなくて、ある程度暖かなところ。
しかも執刀医の先生から出来るだけ遠くない場所。
そんな条件を満たすところなんてあるはずはないし、
現実問題として移住なんて出来るわけはないけど。
「大体、グリーンカードを取得するのと、背中の状態がマシになるのって同じくらいの時間がかかるんちゃん?」
馬鹿みたいな考えはどこまでも走っていく。
竜樹さんが戻ってくるのが早かったから、よかったようなもので(笑)
…せめて気温だけでも安定してくれないかなぁ
竜樹さんを見るとそう思わずにはいられなくて。
素直な笑顔はすぐに出てこない。
そんなことを考えてるなんて知らない竜樹さんはいろいろ話し掛けてくれる。
しんどいのに気を遣わせてしまって申し訳ないって思う。
だから、せめて竜樹さんが楽しい気持ちでおうちに帰れるよう、楽しく話したいって思ったから。
余計なことは考えずに話を聞くようにした。
本当はこの後竜樹さんには用事があるので、途中で別れて電車に乗って帰るってことになってたけれど。
竜樹さんに「使い勝手を実験してほしい」と渡されたものがあまりにかさばるために、結局家まで送ってもらうことになってしまった。
申し訳ないなって気持ち7割、少しでも長く入れて嬉しいなって気持ちが3割。
複雑な想いで助手席に座ってる私。
相変わらず竜樹さんは相当しんどそうなんだけれど、ちょこちょこ話し掛けてくれながら家まで送ってくれた。
「無理させてごめんね」
「いや、こっちが頼みごとしたんやし、ええよ」
簡素な言葉を交わして、二人は別れた。
一夜明けた今日。
よく晴れてて、あまり湿度も高くない。
昨日の今日だから、竜樹さんがちゃんと学校に行けてるかどうか気にはなったんだけど。学校ではペースメーカーを入れてる生徒さんがいるとのことで、携帯の電源は入れられないらしいから、確認のしようもないし。
…竜樹さんは竜樹さんで、私は私で頑張るしかないんだよね?
そう思って、会社に入った。
明日は会社を休むので、明日の分の仕事もこなす。
今日はいつもと比べると、眠気も少なくて比較的仕事がしやすかった。
その上、良くも悪くもあまり仕事が立て込まなかったのが幸いだった。
定時より少し遅れて退社する。
自転車をかっ飛ばして、駅に向かい「竜樹さんメール」を一つ飛ばす。
お返事はなかった。
…やっぱり、学校へ行くのが精一杯だったのかな?
「でも、学校に行けてるならいいかぁ」
そう思ったから、家に帰ってからも電話しなかった。
昨日思いがけずに会えたこと。
会えたことで考えてしまったこともあったけれど。
何気ないことで、とても心が落ち着くこともあるんだって再確認。
これがGW後半戦のようにまったく連絡が取れないような状態なら、心配通り越してささくれ立った気持ちになったりするんだろうけど。
ほんの少し「姿」が見える、それ一つで安心することもあるんだよね?
それは別に本人に会えるってことだけじゃなくて。
何らかの形で「竜樹さん」が確認できたら、それ一つで十分なんだって気がする。
本当は、「竜樹さんの姿」を確認しなくても自分自身の気持ちを維持できるなら、
それに越したことはなんだろうけれど。
何でも性急にクリアできればいいってもんでもないんだよね?
せっかちな私にはとても難しいことのような気もするけれど。
ゆっくりと、形作っていければいいね。
自分の気持ちを形作って、二人の関係を暖かなものとして作り上げられたらいいな。
…一日の終わりに、何気なくそう思ったんだ。
そう願わずに入られなかったんだ。
明日という日が竜樹さんにとって、いい一日でありますように。
明日という日が私にとっても、いい一日でありますように。
クマと散歩
2001年5月16日今日は朝から天気がいい。しかも比較的湿度は低い。
暑くなりそうな感じがする。
会社に入るとねむねむモードは炸裂しっぱなしで、パソコンの前に座っても机に向かっても倒れそうになる。
爆弾コーヒーも効き目がない,(_ _)(-.-)(~O~)ふぁ・・(~O~)(-.-)
…困ったものだ
ようよう意識を繋いでやっと昼休みを迎えた。
ふと思い立って、机の中の携帯を通勤用リュックの外ポケットに押し込んで外に出た。
1Fのガレージに置いてる自転車に乗って出かける。
夕方に食べるお菓子を買いに、コンビニへ向かった。
いつもなら駅の方に向かって自転車を走らせるのだけど、今日はちょっと遠出したくなって、片道15分近くかかるコンビニへ向かった。
温度もちょうどよく、風も心地いい。
産業道路沿いに走るので、殺風景と言えば殺風景なんだけど。
ところどころある会社の敷地内にある木の碧が鮮やかで、ささくれ立った気持ちが少し和む気がした。
…毎日通勤の度に自転車を走らせるけれど。
いつもすごいスピードで駆け抜けるから、周りの風景など見てる余裕がなくて。
会社に入ると階段の踊り場にある窓くらいしか、きちんと開けられる窓もなくて。
木々の碧さが深くなっていく様に気を留めるなんてこと殆どなかった。
今の会社に入社した当時、いろんなことが重なって気持ちが滅入ってて、いつも社屋の外に出たくて仕方なかった。
当時は自転車を持ってなかったからパートさんに自転車を借りて、昼休みになると雨が降らない限り走り回ってた。
そのうち会社の中にいることに対する嫌悪感が少なくなり、一人の時間を取りにくくなってしまったこともあって、昼休みに遠出をするのはご無沙汰してた。
…ふと視線を左の方にやると、フェンスで囲まれた空き地が目に飛び込む。
思わず自転車を停めて、空き地を眺める。
そこにはシロツメクサやレンゲが所狭しと咲いている。
こんな街中にまだこんな場所もあったんだと感心しきり。
こんな風景を見たのは、子供の頃以来だ。
子供の頃の目線だと、目に飛び込むものは何でも新鮮に映ったのに、目線が高くなるにつれて気にも留めなくなっていた。
こうして何気に飛び込んでくるか、意識的に「心の瞳」で見ようとしない限り、こんなことには気づきもしないのだろう。
背中のリュックの外ポケットからクマが外を眺めてる。
私の携帯にはクマのぬいぐるみが2匹ついているのだ。
…以前話題に上った竜樹のクマと私のクマだ(笑)
竜樹さんは自然を感じ取れる場所が大好きだから、こんな場所を見つけたら喜ぶだろうな。
今ここにいらっしゃらないのが、ちょっと残念。
ご本人は今頃、学校でみんなと楽しくご飯を食べてるだろう。
「まぁ、『クマ竜樹さん』が竜樹さんの代わりに一緒に見てくれたからいいだろう」
そう思って、また自転車を走らせる。
…そう言えば、
竜樹さんがまだ元気だった頃、大きな川の上流まで車で上がって、
川に入って魚を捕ったり、岩の上にぼけっと座って二人で木々の碧や川の流れを眺めたことがあった。
それは彼が入院するまで続いた。
竜樹さんは流れが塞き止められた場所で小さな魚を素手でよく捕まえた。
魚とりがとても上手だったのには感心したけれど。
もっと驚いたのは、野生の魚は岩で囲んで作った小さな生け簀などものともせず、ぽーんと飛び出して流れの中に戻っていく。
10cmもない小さな魚にそんな強さがあるってこと、そのとき初めて知ったんだ。
川の流れの速さや水の冷たさ。
木々の碧さの圧倒的な鮮やかさ。
自然の流れの中を泳ぐ小さな魚の力強さ。
そんなもののすべては竜樹さんに見せてもらって始めて気づいたもの。
竜樹さんがいなかったらきっと気がつかないまま過ごしただろう、ささやかな、でもとても大切なこと。
今日、何気なく目に飛び込んだ小さな自然なんて足元にも及ばないだろうけれど。
小さな竜樹さんの分身と一緒に見つけられてよかった。
本当にささやかなことだけど、そう思ったんだ。
竜樹さんが昔のような元気さを取り戻すには、まだまだ時間がかかるだろうけど。
もしも、今よりもっと体調がよくなったら、
またあの場所に行ってみたいな。
「夢路」はまだ遠いのだろうけれど、
竜樹さんの大好きな自然の中でゆったりとした時間をすごせたらいいな。
また二人で何気ない自然の強さや鮮やかさを眺めてみたいな。
そんな時間をもう一度共有できる日が来ますように…
暑くなりそうな感じがする。
会社に入るとねむねむモードは炸裂しっぱなしで、パソコンの前に座っても机に向かっても倒れそうになる。
爆弾コーヒーも効き目がない,(_ _)(-.-)(~O~)ふぁ・・(~O~)(-.-)
…困ったものだ
ようよう意識を繋いでやっと昼休みを迎えた。
ふと思い立って、机の中の携帯を通勤用リュックの外ポケットに押し込んで外に出た。
1Fのガレージに置いてる自転車に乗って出かける。
夕方に食べるお菓子を買いに、コンビニへ向かった。
いつもなら駅の方に向かって自転車を走らせるのだけど、今日はちょっと遠出したくなって、片道15分近くかかるコンビニへ向かった。
温度もちょうどよく、風も心地いい。
産業道路沿いに走るので、殺風景と言えば殺風景なんだけど。
ところどころある会社の敷地内にある木の碧が鮮やかで、ささくれ立った気持ちが少し和む気がした。
…毎日通勤の度に自転車を走らせるけれど。
いつもすごいスピードで駆け抜けるから、周りの風景など見てる余裕がなくて。
会社に入ると階段の踊り場にある窓くらいしか、きちんと開けられる窓もなくて。
木々の碧さが深くなっていく様に気を留めるなんてこと殆どなかった。
今の会社に入社した当時、いろんなことが重なって気持ちが滅入ってて、いつも社屋の外に出たくて仕方なかった。
当時は自転車を持ってなかったからパートさんに自転車を借りて、昼休みになると雨が降らない限り走り回ってた。
そのうち会社の中にいることに対する嫌悪感が少なくなり、一人の時間を取りにくくなってしまったこともあって、昼休みに遠出をするのはご無沙汰してた。
…ふと視線を左の方にやると、フェンスで囲まれた空き地が目に飛び込む。
思わず自転車を停めて、空き地を眺める。
そこにはシロツメクサやレンゲが所狭しと咲いている。
こんな街中にまだこんな場所もあったんだと感心しきり。
こんな風景を見たのは、子供の頃以来だ。
子供の頃の目線だと、目に飛び込むものは何でも新鮮に映ったのに、目線が高くなるにつれて気にも留めなくなっていた。
こうして何気に飛び込んでくるか、意識的に「心の瞳」で見ようとしない限り、こんなことには気づきもしないのだろう。
背中のリュックの外ポケットからクマが外を眺めてる。
私の携帯にはクマのぬいぐるみが2匹ついているのだ。
…以前話題に上った竜樹のクマと私のクマだ(笑)
竜樹さんは自然を感じ取れる場所が大好きだから、こんな場所を見つけたら喜ぶだろうな。
今ここにいらっしゃらないのが、ちょっと残念。
ご本人は今頃、学校でみんなと楽しくご飯を食べてるだろう。
「まぁ、『クマ竜樹さん』が竜樹さんの代わりに一緒に見てくれたからいいだろう」
そう思って、また自転車を走らせる。
…そう言えば、
竜樹さんがまだ元気だった頃、大きな川の上流まで車で上がって、
川に入って魚を捕ったり、岩の上にぼけっと座って二人で木々の碧や川の流れを眺めたことがあった。
それは彼が入院するまで続いた。
竜樹さんは流れが塞き止められた場所で小さな魚を素手でよく捕まえた。
魚とりがとても上手だったのには感心したけれど。
もっと驚いたのは、野生の魚は岩で囲んで作った小さな生け簀などものともせず、ぽーんと飛び出して流れの中に戻っていく。
10cmもない小さな魚にそんな強さがあるってこと、そのとき初めて知ったんだ。
川の流れの速さや水の冷たさ。
木々の碧さの圧倒的な鮮やかさ。
自然の流れの中を泳ぐ小さな魚の力強さ。
そんなもののすべては竜樹さんに見せてもらって始めて気づいたもの。
竜樹さんがいなかったらきっと気がつかないまま過ごしただろう、ささやかな、でもとても大切なこと。
今日、何気なく目に飛び込んだ小さな自然なんて足元にも及ばないだろうけれど。
小さな竜樹さんの分身と一緒に見つけられてよかった。
本当にささやかなことだけど、そう思ったんだ。
竜樹さんが昔のような元気さを取り戻すには、まだまだ時間がかかるだろうけど。
もしも、今よりもっと体調がよくなったら、
またあの場所に行ってみたいな。
「夢路」はまだ遠いのだろうけれど、
竜樹さんの大好きな自然の中でゆったりとした時間をすごせたらいいな。
また二人で何気ない自然の強さや鮮やかさを眺めてみたいな。
そんな時間をもう一度共有できる日が来ますように…
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「あの時」と違う気持ちで…
2001年5月15日珍しく朝早く目が覚める。
いつもは寝るのが遅い分目覚めるのも遅くて、身体がだるくて仕方ないんだけど。
…昨日、竜樹さんと話せたからだろうか?
そういうことにしておくか(笑)
会社に行くと異常に眠くて。
「爆弾コーヒー」を飲んでも効果がない。
今、「昼寝してもいいですよ」なんて言われようものなら、
きっと終業時間まで寝てそうな感じ(爆)
…これでいいはずはないんだけどね(^^ゞ
幸い(?)あまり仕事が立て込まず、定時に会社を出られた。
バスに乗る前に何気に寄ったコンビニで、Mr.Childrenの「Everything(It’s You)」がかかってる。
…あ、懐かしいなぁ
私がこの曲をよく聞いてた頃、3年弱の塾講生活に別れを告げて、派遣会社で働き始めた。
今までと全然畑違いな仕事で、やったことのないことばかりで。
親切に教えてくれる人もいたけど、すんごくヤなことを言ったりしたりする人もいて。
正直、だいぶまいっていたんだ。
竜樹さんはその前の年の12月に病に倒れ、それからずっと会社を休んでいた。
竜樹さんの仕事は1月から3月にかけてが一番忙しい時で、
この時期休むと殆どポスト降格は確定。
それどころか、会社に在籍してられるかどうかも怪しくて。
そんなことに加えて、倒れるまでの間食らってた謂れのない攻撃や体調不良で相当まいってて。
二人会うと、お互いが暗いことばかり口にしてて、まったく出口が見えない状態だった。
竜樹さんが病に倒れた頃、こんなことを言われたんだ。
「俺は会社からも潰されかかってるし、多分身体の方も限界に来てる。
こんな状態が続くなら、お前とは結婚なんてしてやれへん。
俺が望むのは『霄の幸せ』なんや。
だから俺と離れて幸せになれるなら、俺のことは置いていったらいい」
当時、「一緒に暮らせたらいいね」と言ってた竜樹さんの家でそんなことを言われて、ただ泣いて竜樹さんを抱き締めることしか出来なくて。
「結婚なんて…できなくたって、いいんだよ?」
そう答えるのがやっとだった。
新しい環境を自ら求めたのは、竜樹と霄が一緒にい続けられる環境を手に入れられたらと思ったから。
何を犠牲にしても欲しいと希うものは竜樹さんだけだったから。
自分の気持ちがまるでそのまま出てきたような曲だったから、通勤の時ずっと聴いてた。
聴いてて泣きそうだった自分もいたのだけど。
いつか来る「夜明け」まで、自分の出来ることは自分の力で。
竜樹さんの出来ることは竜樹さんの力で。
二人が共にあるために必要なことはすべて二人の力で手に入れられたらって思ってたんだ。
…そう言いながら、いろんな人の手を借りまくってしまったのも事実だったんだけど
あれから、4年近く経つ。
二人ともがその当時のことを忘れてるのか、思い出そうとしてないのか。
時々、ささくれ立った言動で傷つけあったり否定しあったり。
本当にしんどかった時に一番大切にしてきたものをどこかに置いたままにしてるような気がして。
一番しんどかったときに培った想いも引き連れて、これからも生きていけたら…
何気に聞いた歌でそんな風に思ったんだ。
二人を取り巻く世界にはいろんな想いがあるよね?
竜樹の想い、霄の想い、それ以外の人の想い。
あの時みたいに「何を犠牲にしてでも」っていう激しさはもう必要なかったとしても。
「互いが互いを大切に想って生きていく」ことは必要なんじゃないかって思うんだ。
そのために必要なことはいろいろあるよね?
ぶつかることが避けて通れないことだってあるよね?
私は私に出来ること、必要なこと。
逃げずに立ち向かっていくよ?
それが必ずしも目指す結果に結びつかなかったとしても。
竜樹さんと一緒にいるために必要なもの。
これからゆっくり育てていくよ?
世間知らずだった少年時代から
自分だけを信じてきたけど
心ある人の支えの中で
何とか生きてる現在の僕で
弱音さらしたり グチをこぼしたり
他人の痛みを 見て見ないふりをして
幸せすぎて大切な事が
解りづらくなった 今だから
歌う言葉さえも見つからぬまま
時間に追われ途方に暮れる
愛すべき人よ 君も同じように
苦しみに似た 想いを抱いてるの
STAY
何を犠牲にしても 守るべきものがあるとして
僕にとって今君が それにあたると思うんだよ
夢追い人は旅路の果てで
一体何を手にするんだろ
嘘や矛盾を両手に抱え
「それも人だよ」と悟れるの?
愛すべき人よ 君に会いたい
例えばこれが 恋とは違くても
STAY
僕が落ちぶれたら 迷わず古い荷物を捨て
君は新しいドアを 開けて進めばいいんだよ
STAY
何を犠牲にしても 手にしたいものがあるとして
それを僕と思うなら もう君の好きなようにして
自分を犠牲にしても いつでも
守るべきものは ただ一つ
君なんだよ
いつでも 君なんだよ
いつもは寝るのが遅い分目覚めるのも遅くて、身体がだるくて仕方ないんだけど。
…昨日、竜樹さんと話せたからだろうか?
そういうことにしておくか(笑)
会社に行くと異常に眠くて。
「爆弾コーヒー」を飲んでも効果がない。
今、「昼寝してもいいですよ」なんて言われようものなら、
きっと終業時間まで寝てそうな感じ(爆)
…これでいいはずはないんだけどね(^^ゞ
幸い(?)あまり仕事が立て込まず、定時に会社を出られた。
バスに乗る前に何気に寄ったコンビニで、Mr.Childrenの「Everything(It’s You)」がかかってる。
…あ、懐かしいなぁ
私がこの曲をよく聞いてた頃、3年弱の塾講生活に別れを告げて、派遣会社で働き始めた。
今までと全然畑違いな仕事で、やったことのないことばかりで。
親切に教えてくれる人もいたけど、すんごくヤなことを言ったりしたりする人もいて。
正直、だいぶまいっていたんだ。
竜樹さんはその前の年の12月に病に倒れ、それからずっと会社を休んでいた。
竜樹さんの仕事は1月から3月にかけてが一番忙しい時で、
この時期休むと殆どポスト降格は確定。
それどころか、会社に在籍してられるかどうかも怪しくて。
そんなことに加えて、倒れるまでの間食らってた謂れのない攻撃や体調不良で相当まいってて。
二人会うと、お互いが暗いことばかり口にしてて、まったく出口が見えない状態だった。
竜樹さんが病に倒れた頃、こんなことを言われたんだ。
「俺は会社からも潰されかかってるし、多分身体の方も限界に来てる。
こんな状態が続くなら、お前とは結婚なんてしてやれへん。
俺が望むのは『霄の幸せ』なんや。
だから俺と離れて幸せになれるなら、俺のことは置いていったらいい」
当時、「一緒に暮らせたらいいね」と言ってた竜樹さんの家でそんなことを言われて、ただ泣いて竜樹さんを抱き締めることしか出来なくて。
「結婚なんて…できなくたって、いいんだよ?」
そう答えるのがやっとだった。
新しい環境を自ら求めたのは、竜樹と霄が一緒にい続けられる環境を手に入れられたらと思ったから。
何を犠牲にしても欲しいと希うものは竜樹さんだけだったから。
自分の気持ちがまるでそのまま出てきたような曲だったから、通勤の時ずっと聴いてた。
聴いてて泣きそうだった自分もいたのだけど。
いつか来る「夜明け」まで、自分の出来ることは自分の力で。
竜樹さんの出来ることは竜樹さんの力で。
二人が共にあるために必要なことはすべて二人の力で手に入れられたらって思ってたんだ。
…そう言いながら、いろんな人の手を借りまくってしまったのも事実だったんだけど
あれから、4年近く経つ。
二人ともがその当時のことを忘れてるのか、思い出そうとしてないのか。
時々、ささくれ立った言動で傷つけあったり否定しあったり。
本当にしんどかった時に一番大切にしてきたものをどこかに置いたままにしてるような気がして。
一番しんどかったときに培った想いも引き連れて、これからも生きていけたら…
何気に聞いた歌でそんな風に思ったんだ。
二人を取り巻く世界にはいろんな想いがあるよね?
竜樹の想い、霄の想い、それ以外の人の想い。
あの時みたいに「何を犠牲にしてでも」っていう激しさはもう必要なかったとしても。
「互いが互いを大切に想って生きていく」ことは必要なんじゃないかって思うんだ。
そのために必要なことはいろいろあるよね?
ぶつかることが避けて通れないことだってあるよね?
私は私に出来ること、必要なこと。
逃げずに立ち向かっていくよ?
それが必ずしも目指す結果に結びつかなかったとしても。
竜樹さんと一緒にいるために必要なもの。
これからゆっくり育てていくよ?
世間知らずだった少年時代から
自分だけを信じてきたけど
心ある人の支えの中で
何とか生きてる現在の僕で
弱音さらしたり グチをこぼしたり
他人の痛みを 見て見ないふりをして
幸せすぎて大切な事が
解りづらくなった 今だから
歌う言葉さえも見つからぬまま
時間に追われ途方に暮れる
愛すべき人よ 君も同じように
苦しみに似た 想いを抱いてるの
STAY
何を犠牲にしても 守るべきものがあるとして
僕にとって今君が それにあたると思うんだよ
夢追い人は旅路の果てで
一体何を手にするんだろ
嘘や矛盾を両手に抱え
「それも人だよ」と悟れるの?
愛すべき人よ 君に会いたい
例えばこれが 恋とは違くても
STAY
僕が落ちぶれたら 迷わず古い荷物を捨て
君は新しいドアを 開けて進めばいいんだよ
STAY
何を犠牲にしても 手にしたいものがあるとして
それを僕と思うなら もう君の好きなようにして
自分を犠牲にしても いつでも
守るべきものは ただ一つ
君なんだよ
いつでも 君なんだよ
思ったより…
2001年5月14日「重症」だってことに起きてから気が付いた。
昨晩、家に帰ってきてからずっと眠気と格闘しつづけてたから、
そのときはそんな風には思わなかったんだけれど…
そのくせ寝つきがよかったわけじゃなく、何時間かおきに目が覚めたり眠くなったりする。
いつもより寝たはずなのに、朝から身体は重い。
会社に入ってからも、ますます憂鬱さに拍車はかかる一方で。
電話取って、切ってはため息。
書類置いては気持ちが沈むの繰り返し。
誰とも話したい気持ちにはなれなかった。
気が付かなければよかったのか。
「そんな風」に感じなければよかったのか。
間が悪いのか、廻り合わせがよすぎるのか。
何がどうなってるのかはよく判らないけれど。
昨日の竜樹さんとの「やりとり」が私にとっては相当ショックだったみたい。
…一体何を参ってるんだろう?
別にこんなことは今に始まったことじゃないし、
それで竜樹さんが癒されたような気になるならそれでもよかった。
…でも、引っかかってるんだ。
「何を」ってことは言いたくないけど、考えると悲しくなってくるんだ。
日付が変わってしまってから、竜樹さんと話したい話題じゃないんだけれど。
引っかかってる時に話しておかないと、あとで修復不可能になっても困るから。
…気は進まないけど話さないといけないんだろうな。
そう思うと、またため息ひとつ。
結局、会社を出るまで気持ちが晴れることはなかった。
ふらふら自転車を転がし、駅に辿り着く。
「竜樹さんメール」をひとつ。
送信するかしないか散々迷った挙句、やっとの思いで送信した。
「今日はいかがですか?お疲れ様です。
何となく湿気っぽいけど、学校には行けた?
あまり機嫌のいい話題じゃないのですが、ひっかかってることがあります。
もし聞ける用意ができたら、また教えてください。
メールか手紙の方がよければ、そのようにします。
とりあえず、次にお会いする時には曇りない気持ちでいたいので。そら」
お返事はこなかったけれど。
今週末までに決着つけられたらいいんだと自分で自分を納得させる。
…と言いながら、「こんなメール送らなくてもよかったかな?」って気にならなかった訳じゃないけれど…
家に帰って、夕飯を取って暫く自室でぼけっとする。
何となく、竜樹さんのことが気になって電話をひとつ。
…竜樹さんは出てくれた
声を聞いてると、しんどそうな気もするけど、何となく話せそうな感じでもある。
迷ってると、竜樹さんから切り出された。
「メールの『話』って、何なん?」
「しんどかったら、いいねん。別に。大した話じゃないから。
またしょうもない話を聞けるようになってからでいいや」
…どうしていいか判らず誤魔化してはみたけれど、
「俺、いつでもしんどいのには変わりないから、話してくれていいで」
「…本当にしょうもない話だよ」
「ええって。ちゃんと聞くから」
やっとの思いで、「昨日思ったこと」話してみたんだ。
背中が痛くてしんどい人に対して、申し訳ないくらいしょうもない話だったんだけど。
どうしても「されたくないこと」話してみたんだ。
「そらそうやんなぁ。嫌やんなぁ…」
「今までなら気にならなかったことだし。
多分体調が戻ったら平気にはなると思うんだけど…
ごめんなさい」
「いや、霄が嫌だって思うことならしないほうがいい。
聞いといてよかったわ」
竜樹さんは不思議なくらい明るくそれを認めてくれた。
「むっとされるかな?」って思ってたから、そんな些細なことがありがたくて。
…とても嬉しかったんだ
竜樹さんはそのあと出かけないといけなくて、すぐに電話を切ったけれど。
「帰ってきたらまた話したいから、固定電話空けといて」
そう言ってくれたので、モデムにつないでた電話線を電話機の線と繋ぎかえる。
…結局、そのあと電話はかかってこなかったんだけど
しんどいのに、私に対して気持ち割いてくれたんだよね?
ありがとう(*^_^*)
竜樹さんのしんどさを思うと、話すことを選んだり躊躇ったりするけど。
こんな風に何気なく話してみないと判らないこともあるよね?
人の状況を見ずに自分の話ばかりするのもどうかと思うけど、
少しずつでもいい。
自分の思ってることもちゃんと伝えないとね。
やってみたら、思ったよりちゃんと想いは伝わったから。
…これでいいんだよね?きっと…
昨晩、家に帰ってきてからずっと眠気と格闘しつづけてたから、
そのときはそんな風には思わなかったんだけれど…
そのくせ寝つきがよかったわけじゃなく、何時間かおきに目が覚めたり眠くなったりする。
いつもより寝たはずなのに、朝から身体は重い。
会社に入ってからも、ますます憂鬱さに拍車はかかる一方で。
電話取って、切ってはため息。
書類置いては気持ちが沈むの繰り返し。
誰とも話したい気持ちにはなれなかった。
気が付かなければよかったのか。
「そんな風」に感じなければよかったのか。
間が悪いのか、廻り合わせがよすぎるのか。
何がどうなってるのかはよく判らないけれど。
昨日の竜樹さんとの「やりとり」が私にとっては相当ショックだったみたい。
…一体何を参ってるんだろう?
別にこんなことは今に始まったことじゃないし、
それで竜樹さんが癒されたような気になるならそれでもよかった。
…でも、引っかかってるんだ。
「何を」ってことは言いたくないけど、考えると悲しくなってくるんだ。
日付が変わってしまってから、竜樹さんと話したい話題じゃないんだけれど。
引っかかってる時に話しておかないと、あとで修復不可能になっても困るから。
…気は進まないけど話さないといけないんだろうな。
そう思うと、またため息ひとつ。
結局、会社を出るまで気持ちが晴れることはなかった。
ふらふら自転車を転がし、駅に辿り着く。
「竜樹さんメール」をひとつ。
送信するかしないか散々迷った挙句、やっとの思いで送信した。
「今日はいかがですか?お疲れ様です。
何となく湿気っぽいけど、学校には行けた?
あまり機嫌のいい話題じゃないのですが、ひっかかってることがあります。
もし聞ける用意ができたら、また教えてください。
メールか手紙の方がよければ、そのようにします。
とりあえず、次にお会いする時には曇りない気持ちでいたいので。そら」
お返事はこなかったけれど。
今週末までに決着つけられたらいいんだと自分で自分を納得させる。
…と言いながら、「こんなメール送らなくてもよかったかな?」って気にならなかった訳じゃないけれど…
家に帰って、夕飯を取って暫く自室でぼけっとする。
何となく、竜樹さんのことが気になって電話をひとつ。
…竜樹さんは出てくれた
声を聞いてると、しんどそうな気もするけど、何となく話せそうな感じでもある。
迷ってると、竜樹さんから切り出された。
「メールの『話』って、何なん?」
「しんどかったら、いいねん。別に。大した話じゃないから。
またしょうもない話を聞けるようになってからでいいや」
…どうしていいか判らず誤魔化してはみたけれど、
「俺、いつでもしんどいのには変わりないから、話してくれていいで」
「…本当にしょうもない話だよ」
「ええって。ちゃんと聞くから」
やっとの思いで、「昨日思ったこと」話してみたんだ。
背中が痛くてしんどい人に対して、申し訳ないくらいしょうもない話だったんだけど。
どうしても「されたくないこと」話してみたんだ。
「そらそうやんなぁ。嫌やんなぁ…」
「今までなら気にならなかったことだし。
多分体調が戻ったら平気にはなると思うんだけど…
ごめんなさい」
「いや、霄が嫌だって思うことならしないほうがいい。
聞いといてよかったわ」
竜樹さんは不思議なくらい明るくそれを認めてくれた。
「むっとされるかな?」って思ってたから、そんな些細なことがありがたくて。
…とても嬉しかったんだ
竜樹さんはそのあと出かけないといけなくて、すぐに電話を切ったけれど。
「帰ってきたらまた話したいから、固定電話空けといて」
そう言ってくれたので、モデムにつないでた電話線を電話機の線と繋ぎかえる。
…結局、そのあと電話はかかってこなかったんだけど
しんどいのに、私に対して気持ち割いてくれたんだよね?
ありがとう(*^_^*)
竜樹さんのしんどさを思うと、話すことを選んだり躊躇ったりするけど。
こんな風に何気なく話してみないと判らないこともあるよね?
人の状況を見ずに自分の話ばかりするのもどうかと思うけど、
少しずつでもいい。
自分の思ってることもちゃんと伝えないとね。
やってみたら、思ったよりちゃんと想いは伝わったから。
…これでいいんだよね?きっと…
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母の日デート、そして…
2001年5月13日いつも以上に寝つきが悪く、寝付いたのは夜が明けてからだった。
数時間寝て、起き上がる。
非常に調子が悪い。
でも、今日は金岡母を鮨懐石+江戸前鮨食べ放題のコースに招待することになっているから、出かける用意をする。
竜樹さんに電話しなければならなかったけれど。
あまりに時間がなかったので、バスの中からメールを一つ飛ばす。
竜樹さんからの返事はなかったから、今日もまた会えないんだろうな…
そう思うと、少し心が曇った気がしたけれど。
心とは裏腹に、空は晴れ渡り、暑い位の陽気。
…へこんでても仕方ないわ、今日も食べるぞっとp(^-^)q
意味のない(笑)決意をし、母と取り留めのないバカ話をしながら店に向かった。
店にたどり着くと、人で溢れ返っていた(゜o゜)
予約制のお店なのに、この混みようは一体?
…あ、「母の日」やもんね
皆さん考えることは同じのようで(笑)
他のお客さんと同じように案内され、席について食べ始める。
起きてから2時間ほどしか経ってなくて、
胃が殆ど動いていない状態だったのは辛かったけれど。
懐石を完食し、鮨16貫食べて店を出る。
ちょっといつもより食べる量が少なかったから、
何となく損したような気分だったけれど。
何はともあれ母が喜んでくれたのが嬉しかった(*^_^*)
そのあと、母がテニスウエアを見たいというので、一緒にスポーツショップに行った。
母が試着してる間、竜樹さんにメールを飛ばす。
…やはり、返事はない
「今日もダメかな」と諦め、母のテニスグッズ選びに参戦し始めた途端、
携帯から「初恋」が…
…竜樹さんだ(*^_^*)
竜樹さんに対していろいろ複雑なる想いを抱えているものの、
電話がかかってくると嬉しいもので。
母が「見てられへんわ」って顔してるのを尻目に、にこにこ話をする。
電話の向こうの竜樹さんの声はとてもしんどそうだったけれど。
母の買い物が終わった後、竜樹さんの最寄り駅まで迎えに来てもらえることになった。
母の買い物に徹底して付き合った後、母と別れて竜樹さんに到着時間を連絡して電車に乗る。
待ち合わせの駅の改札を出て暫く待っていたら、竜樹さんはやってきた。
竜樹さんはやっぱりしんどそうだったけれど。
服を買いに行きたいと言うので、お付き合いすることにした。
車を暫く走らせて、竜樹さんの行きつけの店に入る。
店じまいセールをしてるらしく、どれもこれもやたら安い。
ふと見ると、ARMANI EXCHANGEのジーンズがかかってる。
しかもかなり安い。
…おや?珍しいな?
そう思ってみてると、竜樹さんが話し掛けてくる。
店員さんがどうも竜樹さんに勧めてたらしくて、いろいろ聞かれる。
以前ハワイに行ったとき、ARMANI EXCHANGEのジーンズには振られてるから、
ついお勧めしてしまう。
結局、竜樹さんはARMANI EXCHANGEのジーンズとジージャン一つお買い上げになり、にこにこ顔で店を出る。
暫く二人でいろいろ話しながら歩き回るけれど、
さすがに男物のデニム製品は今の竜樹さんには重すぎたようでちょっと辛そうだったから、「珈琲館」でお茶をする。
アイスコーヒーを飲んで少し涼む。
竜樹さんは少し落ち着いてきたようで、ケーキを食べ始める。
もくもくと一生懸命食べる姿はかわいらしくて(爆)
何も話さず、じっと見てる。
すると竜樹さん居心地悪いのか、普段は食べながら話したりはしないのに、
学校の話とか始める。
それが余計におかしくて、つい竜樹さんの話に聞き入ってしまう。
でも、竜樹さんの背中はやっぱり痛いらしくて。
移動することにした。
…どうしたら、よくなるんだろう?
思ったことが口をついて出てしまった。
「霄ぁ、風呂に入れてくれぇ」
…はぁい(*^_^*)
そのまま「お風呂付部屋」を目指した。
部屋に入って、バスダブにお湯を張る。
戻ってくると、竜樹さんはクタってる(>_<)
いつも以上のクタりように、どうしていいか判らないでじっと座ってる。
…私も寝不足+原因不明の鼻水(爆)に苛まれて、ますます不調(>_<)
移動途中に薬を買って飲んではみたけど、なかなか効かなくて、非常に辛い。
竜樹さんとじゃれあってても、鼻が詰まって息苦しい(爆)
正直、優しい気持ちでは向かい合えなかったかもしれない。
…でも、それは竜樹さんも同じだったようで。
いつもなら言わないような、無茶な要求が飛んでくる。
頑張って応えようとは思うけれど、体調が悪いとそう気安く出来ないことだってある。
竜樹さんも辛かったんだろうけど。
私も正直辛かったんだ。
ちょっと自尊心傷つき気味で、お風呂に入る。
竜樹さんの身体を洗ってあげられたのはよかったけれど。
やっぱり、私の鼻の調子はおかしいから何となく変な感じで。
先にあがって、ベッドに横になる。
いつもだったら、お風呂からあがってきたらすぐ傍にいてくれる竜樹さんは、
離れたソファーでテレビを見ていた。
…何故だか判らないけど、悲しくなってきた
何がして欲しかったわけじゃないけれど。
何となくその状態は嫌だったんだ。
寒くなってきたから、お茶を飲もうと布団を出た時、竜樹さんがやってきてそっと抱き締めてくれた。
それ一つで十分だったはずなんだけど。
何がどうって訳じゃないけど、引っかかってるんだ。
竜樹さんが抱き締めてくれたのと同じように私も竜樹さんを抱き締めかえす。
それ一つで十分だったはずなのに。
暫くずっと二人でくっついていたのに。
…心はどこか曇ったままだったんだ。
しんどい中、竜樹さんが出てきてくれたのはとても嬉しかったけど。
会えてよかったって思ってるけど。
何なんだろう?このすっきりしない気持ちは?
…ただ体調につられてすっきりしないだけなんだったらいいんだけど
数時間寝て、起き上がる。
非常に調子が悪い。
でも、今日は金岡母を鮨懐石+江戸前鮨食べ放題のコースに招待することになっているから、出かける用意をする。
竜樹さんに電話しなければならなかったけれど。
あまりに時間がなかったので、バスの中からメールを一つ飛ばす。
竜樹さんからの返事はなかったから、今日もまた会えないんだろうな…
そう思うと、少し心が曇った気がしたけれど。
心とは裏腹に、空は晴れ渡り、暑い位の陽気。
…へこんでても仕方ないわ、今日も食べるぞっとp(^-^)q
意味のない(笑)決意をし、母と取り留めのないバカ話をしながら店に向かった。
店にたどり着くと、人で溢れ返っていた(゜o゜)
予約制のお店なのに、この混みようは一体?
…あ、「母の日」やもんね
皆さん考えることは同じのようで(笑)
他のお客さんと同じように案内され、席について食べ始める。
起きてから2時間ほどしか経ってなくて、
胃が殆ど動いていない状態だったのは辛かったけれど。
懐石を完食し、鮨16貫食べて店を出る。
ちょっといつもより食べる量が少なかったから、
何となく損したような気分だったけれど。
何はともあれ母が喜んでくれたのが嬉しかった(*^_^*)
そのあと、母がテニスウエアを見たいというので、一緒にスポーツショップに行った。
母が試着してる間、竜樹さんにメールを飛ばす。
…やはり、返事はない
「今日もダメかな」と諦め、母のテニスグッズ選びに参戦し始めた途端、
携帯から「初恋」が…
…竜樹さんだ(*^_^*)
竜樹さんに対していろいろ複雑なる想いを抱えているものの、
電話がかかってくると嬉しいもので。
母が「見てられへんわ」って顔してるのを尻目に、にこにこ話をする。
電話の向こうの竜樹さんの声はとてもしんどそうだったけれど。
母の買い物が終わった後、竜樹さんの最寄り駅まで迎えに来てもらえることになった。
母の買い物に徹底して付き合った後、母と別れて竜樹さんに到着時間を連絡して電車に乗る。
待ち合わせの駅の改札を出て暫く待っていたら、竜樹さんはやってきた。
竜樹さんはやっぱりしんどそうだったけれど。
服を買いに行きたいと言うので、お付き合いすることにした。
車を暫く走らせて、竜樹さんの行きつけの店に入る。
店じまいセールをしてるらしく、どれもこれもやたら安い。
ふと見ると、ARMANI EXCHANGEのジーンズがかかってる。
しかもかなり安い。
…おや?珍しいな?
そう思ってみてると、竜樹さんが話し掛けてくる。
店員さんがどうも竜樹さんに勧めてたらしくて、いろいろ聞かれる。
以前ハワイに行ったとき、ARMANI EXCHANGEのジーンズには振られてるから、
ついお勧めしてしまう。
結局、竜樹さんはARMANI EXCHANGEのジーンズとジージャン一つお買い上げになり、にこにこ顔で店を出る。
暫く二人でいろいろ話しながら歩き回るけれど、
さすがに男物のデニム製品は今の竜樹さんには重すぎたようでちょっと辛そうだったから、「珈琲館」でお茶をする。
アイスコーヒーを飲んで少し涼む。
竜樹さんは少し落ち着いてきたようで、ケーキを食べ始める。
もくもくと一生懸命食べる姿はかわいらしくて(爆)
何も話さず、じっと見てる。
すると竜樹さん居心地悪いのか、普段は食べながら話したりはしないのに、
学校の話とか始める。
それが余計におかしくて、つい竜樹さんの話に聞き入ってしまう。
でも、竜樹さんの背中はやっぱり痛いらしくて。
移動することにした。
…どうしたら、よくなるんだろう?
思ったことが口をついて出てしまった。
「霄ぁ、風呂に入れてくれぇ」
…はぁい(*^_^*)
そのまま「お風呂付部屋」を目指した。
部屋に入って、バスダブにお湯を張る。
戻ってくると、竜樹さんはクタってる(>_<)
いつも以上のクタりように、どうしていいか判らないでじっと座ってる。
…私も寝不足+原因不明の鼻水(爆)に苛まれて、ますます不調(>_<)
移動途中に薬を買って飲んではみたけど、なかなか効かなくて、非常に辛い。
竜樹さんとじゃれあってても、鼻が詰まって息苦しい(爆)
正直、優しい気持ちでは向かい合えなかったかもしれない。
…でも、それは竜樹さんも同じだったようで。
いつもなら言わないような、無茶な要求が飛んでくる。
頑張って応えようとは思うけれど、体調が悪いとそう気安く出来ないことだってある。
竜樹さんも辛かったんだろうけど。
私も正直辛かったんだ。
ちょっと自尊心傷つき気味で、お風呂に入る。
竜樹さんの身体を洗ってあげられたのはよかったけれど。
やっぱり、私の鼻の調子はおかしいから何となく変な感じで。
先にあがって、ベッドに横になる。
いつもだったら、お風呂からあがってきたらすぐ傍にいてくれる竜樹さんは、
離れたソファーでテレビを見ていた。
…何故だか判らないけど、悲しくなってきた
何がして欲しかったわけじゃないけれど。
何となくその状態は嫌だったんだ。
寒くなってきたから、お茶を飲もうと布団を出た時、竜樹さんがやってきてそっと抱き締めてくれた。
それ一つで十分だったはずなんだけど。
何がどうって訳じゃないけど、引っかかってるんだ。
竜樹さんが抱き締めてくれたのと同じように私も竜樹さんを抱き締めかえす。
それ一つで十分だったはずなのに。
暫くずっと二人でくっついていたのに。
…心はどこか曇ったままだったんだ。
しんどい中、竜樹さんが出てきてくれたのはとても嬉しかったけど。
会えてよかったって思ってるけど。
何なんだろう?このすっきりしない気持ちは?
…ただ体調につられてすっきりしないだけなんだったらいいんだけど
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「かわいらしさ」の行方
2001年5月12日せっかくの休みなのに朝6時に目が覚める。
身体のだるさも取れてて、ちょっと機嫌がいい(*^_^*)
10時過ぎまで竜樹さんと観た映画を思い出す作業をする。
…気がついたら、何故か眠っていた(-_-;)
次に目が覚めたら14時だった。
外はやたら晴れてて気持ちよさそう。
慌てて竜樹さんに電話をする。
…竜樹さんは出てくれたのだけど…
昨日も病院に行って注射を打ってもらったらしいのに、今日は背中痛くて仕方がないそう。
昨日の「雨の匂い」の話をしたら、竜樹さんの住む町ではその頃雨が降ったとのこと(゜o゜)
そのせいで背中が痛んで仕方がないから、病院に行ったらしい。
…ちょっと待てよ
こないだ注射を打ったといってたのは7日じゃなかった?
あの注射、確か1週間くらい間隔あけないとダメだって話してなかった?
前打ってから4日しか経ってないやん?
間隔置かずに痛み止め打ってることにもびっくりしたけど。
そこまで痛む間隔が狭まってることもすごく気になったんだ。
この調子だと、今日は休んでもらった方がよいみたい。
…でも、明日は母とデートなんだがなぁ
そう思ったから、昼から母と食事に出るという予定だけ話す。
竜樹さんの声はちょっと曇ったけれど。
「予定通り、お母さんと食事に行っといで。その後会えたら会おう」と言われた。
「でも食事が終わって竜樹さんのところまで行くと16時頃になるよ?
次の日お互い早いから、やめておいた方がよくない?」
予定が潰れてがっかりするくらいなら、初めからないものにしてしまおうとするのは悪い癖なんだけど。
とっさにそう言ってしまった私に、
「明日晴れてたら、多分大丈夫だから」
そう竜樹さんが返したので、明日の朝、詳細は決めようということで決着がついた。
本当は今日出かけられてたら、竜樹さんのお母さんも誘って食事にでもって思ってたんだ。
竜樹さんのお母さんには日頃何かにつけてお世話になってるから、
母の日のお祝いに食事でもって思ってたんだけど。
今、竜樹さんのお祖母さんも調子が悪くて、そっちにかかりっきりでまいってるから、
もう少し落ち着いてからの方がいいと竜樹さんに言われたから、それも延期になってしまった。
とりあえず、明日のこともまた明日にならないと判らない。
そんなことは日常茶飯事だから、別にそれ自体でへこみはしないけど。
…そんなことでめげてたんじゃ、この先歩いていかれへんもんね
そう一人納得して、家で一人で出来ることをぼそぼそ始めた。
日記の投売り大会や竜樹さんとこれまでしてきたことの振り返り作業。
母とテレビの映画を観たり、話したりして時間を過ごした。
GW後半戦のように、妙なへこみ方もせず穏やかには過ごせたのは救いだった。
いろんなことに気づいたり、思い出したりしてただでさえ「穏やかな心中」にはほど遠い状態だから、これ以上暗い気持ちに捕まりたくはなかったから。
正直、一人の時間を憂鬱さを抱えずに過ごせたことはありがたいなって思ったんだ。
…本当はどんな形でもいいから、竜樹さんに会いたかったんだけどね(^^ゞ
もう少ししたら、梅雨も始まるだろう。
そしたら、今以上に学校に行くのがしんどくなることだってあるだろう。
土日であれ何であれ容赦なく雨は降るだろうし、
その前後は冷えたり湿気が多くなるのも目に見えてる。
6月頃からぼつぼつ学校で受けないといけないテストも増える。
勉強だってしないといけない。
そうなった時、やっぱり「いつでも会える場所にいる」私の重要度は彼の中で下がってくんだろうし、それはある意味正しいと判るから。
…きっと昔のように公然と怒ったりはしなくなるんだろうな、私。
そうすると、やっぱり自分の時間の使い方や気持ちの持ち方は今のうちにある程度確立しとかないと、本当にそれが実現したらしんどいのは私だから。
そんなところでへこんで竜樹さんに寄っかってみても、竜樹さんは答えられないだろうし。
答えられないことを引きずらない人なら、それはそれでいいと思うけど。
幸か不幸か、答えられなかったことを影で引っ張る人だから…
…そう思うと、言ったって無駄な上に相手の負担になると判ってることは言いたくなくなるんだ。
そんなことを竜樹さんに言おうものなら、
「何もしないで無駄か無駄じゃないかが何でわかるねん?勝手に決め付けたらアカンで」
そう言うんだけどね。
気がついたら、こんな風にいろんなケースを先読みして行動し始めてたんだよ。
一体、いつからこんなことやってるんだろう?
思い出しの作業と同じように、記憶を遡行していく。
竜樹さんが室長だった頃も、滅多に我儘言わなかったっけ。
それでも、持ちこたえられなくなったら「逢いたいよぉ」と泣いては、何時間か時間を割いてもらってた。
「かわいらしく」には程遠くても、自分の言いたいことを言ってある程度は受け止めてもらえてた気がする。
闘病生活に入ってから我儘を言う回数はぐんと減ったけど、何十回に1回かはとんでもない我儘言って、竜樹さんを焦らせたこともあった。
…だとしたら。
手術が終わって、退院して、今以上の背中の痛みと格闘し始めてから?
それとも、今くらいの健康状態に持ち直してから?
「これからもずっと一緒にいよう」って言われてから?
…よく判らない。
でも、今の状態。
物分かりがよくなったかどうかはともかく、かなり「かわいげ」がなくなってる気がする。
どこで落っことしたかは判らないけど、かわいくないよなぁ。
それが状況にあわせて行動してきた結果なのかどうかは判らないけれど。
痛みだらけの竜樹さんが癒されるような「かわいらしさ」ってどんなんなんだろう?
優先順位が下がっても、「逢いたい」って請われるような私でありたいって思うんだ。
竜樹さんの負担にならない「かわいらしさ」ってどんなんなんだろう?
6年いても状況が変わった途端に判らなくなるのは、私の能力がないからなのかな?
昔はそれとなく出来てた気がするのにね。
(竜樹さんから見たら、どうだか判らないけれど…)
行方不明の「かわいらしさ」、ゆっくりでもいいから見つけられたらいいな。
いろんなことにタイムリミットがある状態でこんなことを言うのはおかしいとは思うけど。
それでも自分のペースで見つけられた先に、まだ竜樹さんがいてくれてるならありがたいよなって思うんだ。
必要以上に焦ったり落ち込んだりするのは嫌なんだ。
そんな状態でいくら自分を作り上げて竜樹さんの前に立ってみたって、竜樹さんにはバレるんだもん。
私の不調や落ち込みに結構敏感だからなぁ、竜樹さん。
そのとき言わなくても、不意打ち食らってびっくりするから。
…だから、
竜樹さんの前では、負担にならないかわいらしさを持った私でいれたらいいな。
心から竜樹さんに請われる私でいられたらいいな。
本当に希ってるんだ。
身体のだるさも取れてて、ちょっと機嫌がいい(*^_^*)
10時過ぎまで竜樹さんと観た映画を思い出す作業をする。
…気がついたら、何故か眠っていた(-_-;)
次に目が覚めたら14時だった。
外はやたら晴れてて気持ちよさそう。
慌てて竜樹さんに電話をする。
…竜樹さんは出てくれたのだけど…
昨日も病院に行って注射を打ってもらったらしいのに、今日は背中痛くて仕方がないそう。
昨日の「雨の匂い」の話をしたら、竜樹さんの住む町ではその頃雨が降ったとのこと(゜o゜)
そのせいで背中が痛んで仕方がないから、病院に行ったらしい。
…ちょっと待てよ
こないだ注射を打ったといってたのは7日じゃなかった?
あの注射、確か1週間くらい間隔あけないとダメだって話してなかった?
前打ってから4日しか経ってないやん?
間隔置かずに痛み止め打ってることにもびっくりしたけど。
そこまで痛む間隔が狭まってることもすごく気になったんだ。
この調子だと、今日は休んでもらった方がよいみたい。
…でも、明日は母とデートなんだがなぁ
そう思ったから、昼から母と食事に出るという予定だけ話す。
竜樹さんの声はちょっと曇ったけれど。
「予定通り、お母さんと食事に行っといで。その後会えたら会おう」と言われた。
「でも食事が終わって竜樹さんのところまで行くと16時頃になるよ?
次の日お互い早いから、やめておいた方がよくない?」
予定が潰れてがっかりするくらいなら、初めからないものにしてしまおうとするのは悪い癖なんだけど。
とっさにそう言ってしまった私に、
「明日晴れてたら、多分大丈夫だから」
そう竜樹さんが返したので、明日の朝、詳細は決めようということで決着がついた。
本当は今日出かけられてたら、竜樹さんのお母さんも誘って食事にでもって思ってたんだ。
竜樹さんのお母さんには日頃何かにつけてお世話になってるから、
母の日のお祝いに食事でもって思ってたんだけど。
今、竜樹さんのお祖母さんも調子が悪くて、そっちにかかりっきりでまいってるから、
もう少し落ち着いてからの方がいいと竜樹さんに言われたから、それも延期になってしまった。
とりあえず、明日のこともまた明日にならないと判らない。
そんなことは日常茶飯事だから、別にそれ自体でへこみはしないけど。
…そんなことでめげてたんじゃ、この先歩いていかれへんもんね
そう一人納得して、家で一人で出来ることをぼそぼそ始めた。
日記の投売り大会や竜樹さんとこれまでしてきたことの振り返り作業。
母とテレビの映画を観たり、話したりして時間を過ごした。
GW後半戦のように、妙なへこみ方もせず穏やかには過ごせたのは救いだった。
いろんなことに気づいたり、思い出したりしてただでさえ「穏やかな心中」にはほど遠い状態だから、これ以上暗い気持ちに捕まりたくはなかったから。
正直、一人の時間を憂鬱さを抱えずに過ごせたことはありがたいなって思ったんだ。
…本当はどんな形でもいいから、竜樹さんに会いたかったんだけどね(^^ゞ
もう少ししたら、梅雨も始まるだろう。
そしたら、今以上に学校に行くのがしんどくなることだってあるだろう。
土日であれ何であれ容赦なく雨は降るだろうし、
その前後は冷えたり湿気が多くなるのも目に見えてる。
6月頃からぼつぼつ学校で受けないといけないテストも増える。
勉強だってしないといけない。
そうなった時、やっぱり「いつでも会える場所にいる」私の重要度は彼の中で下がってくんだろうし、それはある意味正しいと判るから。
…きっと昔のように公然と怒ったりはしなくなるんだろうな、私。
そうすると、やっぱり自分の時間の使い方や気持ちの持ち方は今のうちにある程度確立しとかないと、本当にそれが実現したらしんどいのは私だから。
そんなところでへこんで竜樹さんに寄っかってみても、竜樹さんは答えられないだろうし。
答えられないことを引きずらない人なら、それはそれでいいと思うけど。
幸か不幸か、答えられなかったことを影で引っ張る人だから…
…そう思うと、言ったって無駄な上に相手の負担になると判ってることは言いたくなくなるんだ。
そんなことを竜樹さんに言おうものなら、
「何もしないで無駄か無駄じゃないかが何でわかるねん?勝手に決め付けたらアカンで」
そう言うんだけどね。
気がついたら、こんな風にいろんなケースを先読みして行動し始めてたんだよ。
一体、いつからこんなことやってるんだろう?
思い出しの作業と同じように、記憶を遡行していく。
竜樹さんが室長だった頃も、滅多に我儘言わなかったっけ。
それでも、持ちこたえられなくなったら「逢いたいよぉ」と泣いては、何時間か時間を割いてもらってた。
「かわいらしく」には程遠くても、自分の言いたいことを言ってある程度は受け止めてもらえてた気がする。
闘病生活に入ってから我儘を言う回数はぐんと減ったけど、何十回に1回かはとんでもない我儘言って、竜樹さんを焦らせたこともあった。
…だとしたら。
手術が終わって、退院して、今以上の背中の痛みと格闘し始めてから?
それとも、今くらいの健康状態に持ち直してから?
「これからもずっと一緒にいよう」って言われてから?
…よく判らない。
でも、今の状態。
物分かりがよくなったかどうかはともかく、かなり「かわいげ」がなくなってる気がする。
どこで落っことしたかは判らないけど、かわいくないよなぁ。
それが状況にあわせて行動してきた結果なのかどうかは判らないけれど。
痛みだらけの竜樹さんが癒されるような「かわいらしさ」ってどんなんなんだろう?
優先順位が下がっても、「逢いたい」って請われるような私でありたいって思うんだ。
竜樹さんの負担にならない「かわいらしさ」ってどんなんなんだろう?
6年いても状況が変わった途端に判らなくなるのは、私の能力がないからなのかな?
昔はそれとなく出来てた気がするのにね。
(竜樹さんから見たら、どうだか判らないけれど…)
行方不明の「かわいらしさ」、ゆっくりでもいいから見つけられたらいいな。
いろんなことにタイムリミットがある状態でこんなことを言うのはおかしいとは思うけど。
それでも自分のペースで見つけられた先に、まだ竜樹さんがいてくれてるならありがたいよなって思うんだ。
必要以上に焦ったり落ち込んだりするのは嫌なんだ。
そんな状態でいくら自分を作り上げて竜樹さんの前に立ってみたって、竜樹さんにはバレるんだもん。
私の不調や落ち込みに結構敏感だからなぁ、竜樹さん。
そのとき言わなくても、不意打ち食らってびっくりするから。
…だから、
竜樹さんの前では、負担にならないかわいらしさを持った私でいれたらいいな。
心から竜樹さんに請われる私でいられたらいいな。
本当に希ってるんだ。
PARADOX
2001年5月11日今日で長かった1週間も終わり。
相変わらず、朝から眠いし胃も痛いけど。
今日が終わればお休みだと思うと、少しは頑張れるような気がして。
朝から珍しく爆弾コーヒーを口にせずに頑張った。
今日は昼までボスはいないから、昼休み隣の席のパソコンで日記の下書きをしてもよかったんだろうけれど。
珍しく何にもしない昼休みもいいかと思って、少し寝た。
10分ほど眠ったのはいいけれど、書類を取りに立ち上がった時、
立ちくらみがしてよろけた自分に驚く。
「結構疲れてるんだなぁ」
今日は早く帰って何もせずに寝ようと固く誓って、午後の仕事に臨む。
夕方、社内を移動中にふと雨の匂いがすることに気づいた。
階段の踊場にある窓を開けてみるけれど、雨は降っていない。
気のせいかと立ち止まって、もう一度考える。
でもやっぱり雨の匂いがする。
「もうすぐ雨が降るのかな?竜樹さん、大丈夫かな?」
小さな窓から竜樹さんの住む町の方を眺めてそう思った。
事務所に戻ると、同僚が私に「雨降ってない?」って聞いてきた。
よくよく聞いてると、彼女もまた雨の匂いがするって言う。
…あ、そう思ったのは私だけじゃなかったんだ
何故か、ちょっと安心した。
「竜樹さんアンテナ」のせいで神経が過敏になってるんだろうと思ってたから。
いくら「True love is color blind」って言ったって、
竜樹さんが生活のすべてになるのは違うかろう?って思うから。
その後、少し仕事は引っ張ってしまったけれど、割と早い時間に会社を出られた。
自転車をかっ飛ばし、駅に向かう。
駅から、短い「竜樹さんメール」を一つ飛ばす。
返事は戻ってこなかった。
…そりゃそうだよなぁ。私ですらキツい1週間だったんだもん。
竜樹さんにはもっとコタえる1週間だったって思うよ。
本屋とスーパーに寄って買い物をして家に帰る。
家でご飯を食べたら、気が抜けたのかがくんと眠くなってしまった。
眠気を覚ますためにコーヒーを作って、リビングでぼーっと飲んでると、
金岡母が突然、
「…あんた達、結婚するとして、式はするのん?」
と言い出した(゜o゜)
あまりの唐突さにびっくりしてしまって、むせ返る。
「…いきなり、何よぉσ(^◇^;)」
金岡妹は結婚式をしていない。
それは妹の旦那の母がこの結婚に猛烈に反対してて、
そんなもの出来るような状態ではなかったのだ(-_-;)
挙句の果てに、
「子供(姪御)が生まれようがどうなろうが、うちの家には一切関係ないことだから、そちらで勝手になさってください」なんてな書面を送りつけてきたり、
帰省しようとした妹旦那に、
「こちらに帰ってきても、あなたの居場所などないから」と言い渡したりしたらしい。
そのうち姪御が生まれ、妹たちの生活もばたばたし始めて、それっきりになってしまった。
だから、母としては2人の娘の2人ともが式を挙げないことはいかがなものかと思ったらしい。
去年の11月に竜樹さんから結婚の話が出た時。
「2人で生活するのにお金はあるに越したことないから、大掛かりな式なんて出来へんね」って私が言ったら、
「身内だけ呼んで海外で式挙げたらいいやん?」って竜樹さんは笑って言ってくれた。
そんな話を母にして、妹とこの話に戻す。
そうして、いつしかこの会話は終わってしまったけれど。
…忘れていたことにいきなり引きずり戻された感じがしたんだ。
そうなんだよね?
いずれは私と竜樹さんは結婚するってことで、うちの両親には話してたんだ。
そして…
私と竜樹さんが一緒にいてることは「執行猶予」状態であって、
私はいつ竜樹さんに「引導」渡されるか判らない立場だったんだ。
ここんとこ竜樹さんがくれる暖かな時間に癒され、自分自身が抱えてる想いに気を取られて、根本的な問題を忘れてた。
…竜樹さんがくれる暖かな時間には「期間限定」がついてて、
私がいろんな案件をクリアできなかったら容赦なく終わるような話だったんだ。
気持ちが重たくなる。
いろんなことがあっても、自分の中でやっぱり竜樹さんは必要だって判ったのに。
自分の力が足りなければ、それは明日にでも終わる話だったんだ。
…さて、これからどうしよう?
自分には何が足りなくて、何をしないといけないのか。
暖かさに安心しきらずに、考えないといけないものがあるってこと、
思い出してしまった。
とりあえず、やってみるしかないんだよね?
暖かな時間は自分のすべて受け止めて、
やらないとならないことは、竜樹さんと相談しながら自分で考えてこなす。
それでも避けられない「別れの未来」なら、
それすら受け入れるしかないんだってこと。
思い出してよかったんだか、悪かったんだか…
「いつまでも続けばいいって思ってた
一瞬を想い出しても
誰もがそう急いでる さよならの明日へ
何故 恋したあの自分にさえ嘘をついてまで」
自分に嘘をついてでも「さよなら」を選んだ方が楽ならば、
それを目指してしまう自分がいる。
だけど、自分に嘘をついて逃れることが心をまた傷つけるなら、
嘘をつかない方がいいのだろうとは思うけれど。
…一体いつになったら安心できるんだろう?
今の竜樹さんに「安心させてください」と言うのは我儘でしかないのなら、
「別れの未来」を恐れることなく歩ける強靭な心と足が欲しいって思う。
「好き」って気持ち一つでいろんなものを乗り越えられた、
「あの頃」の自分は何処に行ったんだろう?
強かった自分を取り戻せさえしたら、「さよならの明日」を見なくて済むんだろうか?
何をも恐れずに済むんだろうか?
やぁっと、竜樹さんと一緒にいろんなことをしていければいいと思っていたのに。
二人でいろんな想いを共有できたらいいと思ってるのに。
何でこんなにいろんなものに捕まってはへこむんだろう?
「それ」を守ることが出来るのは、他でもない自分でしかないのにね…
相変わらず、朝から眠いし胃も痛いけど。
今日が終わればお休みだと思うと、少しは頑張れるような気がして。
朝から珍しく爆弾コーヒーを口にせずに頑張った。
今日は昼までボスはいないから、昼休み隣の席のパソコンで日記の下書きをしてもよかったんだろうけれど。
珍しく何にもしない昼休みもいいかと思って、少し寝た。
10分ほど眠ったのはいいけれど、書類を取りに立ち上がった時、
立ちくらみがしてよろけた自分に驚く。
「結構疲れてるんだなぁ」
今日は早く帰って何もせずに寝ようと固く誓って、午後の仕事に臨む。
夕方、社内を移動中にふと雨の匂いがすることに気づいた。
階段の踊場にある窓を開けてみるけれど、雨は降っていない。
気のせいかと立ち止まって、もう一度考える。
でもやっぱり雨の匂いがする。
「もうすぐ雨が降るのかな?竜樹さん、大丈夫かな?」
小さな窓から竜樹さんの住む町の方を眺めてそう思った。
事務所に戻ると、同僚が私に「雨降ってない?」って聞いてきた。
よくよく聞いてると、彼女もまた雨の匂いがするって言う。
…あ、そう思ったのは私だけじゃなかったんだ
何故か、ちょっと安心した。
「竜樹さんアンテナ」のせいで神経が過敏になってるんだろうと思ってたから。
いくら「True love is color blind」って言ったって、
竜樹さんが生活のすべてになるのは違うかろう?って思うから。
その後、少し仕事は引っ張ってしまったけれど、割と早い時間に会社を出られた。
自転車をかっ飛ばし、駅に向かう。
駅から、短い「竜樹さんメール」を一つ飛ばす。
返事は戻ってこなかった。
…そりゃそうだよなぁ。私ですらキツい1週間だったんだもん。
竜樹さんにはもっとコタえる1週間だったって思うよ。
本屋とスーパーに寄って買い物をして家に帰る。
家でご飯を食べたら、気が抜けたのかがくんと眠くなってしまった。
眠気を覚ますためにコーヒーを作って、リビングでぼーっと飲んでると、
金岡母が突然、
「…あんた達、結婚するとして、式はするのん?」
と言い出した(゜o゜)
あまりの唐突さにびっくりしてしまって、むせ返る。
「…いきなり、何よぉσ(^◇^;)」
金岡妹は結婚式をしていない。
それは妹の旦那の母がこの結婚に猛烈に反対してて、
そんなもの出来るような状態ではなかったのだ(-_-;)
挙句の果てに、
「子供(姪御)が生まれようがどうなろうが、うちの家には一切関係ないことだから、そちらで勝手になさってください」なんてな書面を送りつけてきたり、
帰省しようとした妹旦那に、
「こちらに帰ってきても、あなたの居場所などないから」と言い渡したりしたらしい。
そのうち姪御が生まれ、妹たちの生活もばたばたし始めて、それっきりになってしまった。
だから、母としては2人の娘の2人ともが式を挙げないことはいかがなものかと思ったらしい。
去年の11月に竜樹さんから結婚の話が出た時。
「2人で生活するのにお金はあるに越したことないから、大掛かりな式なんて出来へんね」って私が言ったら、
「身内だけ呼んで海外で式挙げたらいいやん?」って竜樹さんは笑って言ってくれた。
そんな話を母にして、妹とこの話に戻す。
そうして、いつしかこの会話は終わってしまったけれど。
…忘れていたことにいきなり引きずり戻された感じがしたんだ。
そうなんだよね?
いずれは私と竜樹さんは結婚するってことで、うちの両親には話してたんだ。
そして…
私と竜樹さんが一緒にいてることは「執行猶予」状態であって、
私はいつ竜樹さんに「引導」渡されるか判らない立場だったんだ。
ここんとこ竜樹さんがくれる暖かな時間に癒され、自分自身が抱えてる想いに気を取られて、根本的な問題を忘れてた。
…竜樹さんがくれる暖かな時間には「期間限定」がついてて、
私がいろんな案件をクリアできなかったら容赦なく終わるような話だったんだ。
気持ちが重たくなる。
いろんなことがあっても、自分の中でやっぱり竜樹さんは必要だって判ったのに。
自分の力が足りなければ、それは明日にでも終わる話だったんだ。
…さて、これからどうしよう?
自分には何が足りなくて、何をしないといけないのか。
暖かさに安心しきらずに、考えないといけないものがあるってこと、
思い出してしまった。
とりあえず、やってみるしかないんだよね?
暖かな時間は自分のすべて受け止めて、
やらないとならないことは、竜樹さんと相談しながら自分で考えてこなす。
それでも避けられない「別れの未来」なら、
それすら受け入れるしかないんだってこと。
思い出してよかったんだか、悪かったんだか…
「いつまでも続けばいいって思ってた
一瞬を想い出しても
誰もがそう急いでる さよならの明日へ
何故 恋したあの自分にさえ嘘をついてまで」
自分に嘘をついてでも「さよなら」を選んだ方が楽ならば、
それを目指してしまう自分がいる。
だけど、自分に嘘をついて逃れることが心をまた傷つけるなら、
嘘をつかない方がいいのだろうとは思うけれど。
…一体いつになったら安心できるんだろう?
今の竜樹さんに「安心させてください」と言うのは我儘でしかないのなら、
「別れの未来」を恐れることなく歩ける強靭な心と足が欲しいって思う。
「好き」って気持ち一つでいろんなものを乗り越えられた、
「あの頃」の自分は何処に行ったんだろう?
強かった自分を取り戻せさえしたら、「さよならの明日」を見なくて済むんだろうか?
何をも恐れずに済むんだろうか?
やぁっと、竜樹さんと一緒にいろんなことをしていければいいと思っていたのに。
二人でいろんな想いを共有できたらいいと思ってるのに。
何でこんなにいろんなものに捕まってはへこむんだろう?
「それ」を守ることが出来るのは、他でもない自分でしかないのにね…
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探し物を続けながら…
2001年5月9日相変わらず寝つきが悪くて、やっと意識が落ちたと思ったら朝がやってくる。
どうしようもなく胃が痛い。
外は晴れていて暑いくらいだったけど、湿度が高い。
「…昨日息遣い荒くなってたし、今日もしんどいかもなぁ。
こんなに湿度が高かったら…」
纏わりつくような湿気にうんざりしながら電車に乗る。
昨日竜樹さんと話せたせいか、外の空気の状態で竜樹さんの体調を慮ることに抵抗はなくて。
ただただ、今日一日竜樹さんが無事に過ごせますようにと心の中で願いながら、会社に入る。
相変わらず、ねむねむモードと体調不良モードが同居してる状態。
だけど、それに負けてるわけにもいかなくて。
落ちゲーのように降って来る仕事を、爆弾コーヒー片手にこなしていく。
途中、すきっ腹に爆弾コーヒーはきついかと思ったから、お弁当鞄の中にあったチョトスを食べもって仕事をする。
…それがよかったのか悪かったのか。
昼食の入りが悪くて、お腹が重い。
会社に常備してある胃薬3錠、お茶で流し込む。
それを見ていたボスが、「金ちゃん、薬飲みすぎ」と窘める。
ボスは話し出したら長いから、日記が書けなくなりそうでちょっと嫌だったんだけど。
何が原因で胃が痛くなるのかについてよく知ってはったので、日記の下書きをするのを諦めてボスの話を聞くことにした。
…私が元気でなかったら、竜樹さんが心配するから。
病人が二人になったら、一緒にいててさらに困難が増えるんだから
ボスは本当に役立つ話いろいろしてくれた。
その中でも、初耳なことがあって。
目が悪くなると、(特に乱視が入ってる状態で眼鏡やコンタクトもせずに)
パソコンの画面を一生懸命長時間見てると、胃が痛くなるらしい。
目が悪いのかもなんて疑ったこともないから、ちょっと目から鱗な感じで…
昼からも爆弾コーヒー片手に仕事をこなし、よろよろ会社を出る。
最寄の駅に着き、形態を取り出し「竜樹さんメール」を一つ飛ばす。
…返事はなかった
「これだけ湿度が高かったら、学校に行けてくれてさえいたらありがたいや」
そう思って家に帰る。
夕飯を食べ終えた後、食卓の上の新聞を読んだ。
紙面に小さく「セブン」のDVDの広告が載っていた。
何でも、未収録映像だのもう一つの結末映像だのが入ってるらしい。
…そう言えば、「セブン」って竜樹さんと観に行ったんだよなぁ
確か、あれを見る前に「今日は餃子屋で夕飯を食べよう」という話をしてたのに。
見終わったら後味が悪すぎて、殆ど食事が進まなかったっけ。
すんごいおいしい餃子屋で、私、そこで食事するのを楽しみにしてたのに(T_T)
その後、あんな映画二度と観たくないって話をしてたよなぁ。
ブラッド・ピットは好きだったのに(爆)
何気に昔のことを思い出したのがきっかけだった。
部屋に戻っていろんなことをしながら、思い出しの作業に入る。
竜樹さんと一緒にい始めた頃から入院するまでの間、
二人でよく映画を観に行ったんだ。
お付き合いする前に外で二人で会った時、
「一緒に映画でも観に行こう?」って言われたんだ。
その当時は竜樹さんとお付き合いすることになるなんて思ってなかったし、「竜樹先生」が女の人に困ってないっていう風評は腐るほど聞いてたから、そんな申し出を本気にせずに流してしまったけれど。
それからいろいろあって、二人は一緒にい始めて。
何本くらい映画を観たっけ?
どうしても探し出さないといけないものを探しながら、思いつくまま映画のタイトルをノートに書き出していく。
リバイバルのものや、ビデオで見たものも入れたら、ちゃんとした本数が判らない。
思い出しの作業に集中してないからかもしれない。
またそんな作業をしながら探し物をしてるものだから、探してる物も見つからない。
時間だけがどんどん過ぎていく(>_<)
…疲れてしまって、探し物も思い出しの作業も止めて一息つく
二人が一緒にいて何をしてきたのか。
思い出すのはとても大変なことで。
でも、一つ一つをエピソードつきで思い出していくと、いいことも悪いこともそのすべてが愛しいものであって、
その積み重ねが今の二人を作り上げたんだなって思う。
いつもいつもその時あるものをクリアしていくことに精一杯で。
何をしてきたのか、滅多やたら振り返ったりはしなかったような気がする。
だけど、何気に振り返る中でその時見えなかったものが見えることもある。
その時どんな想いを抱えて過ごしたのかが見えることもある。
その時足りなくて、今は満ち足りてるもの。
その時はきちんと持っていたのに、今はどこにやってしまったか判らないもの。
そんなものを焦らずに何気に見つけては、何かの形で残せたらいいな。
そして、いつか何気に竜樹さんにも話してみたいな。
…今まで、こんなことしたよ。
二人でいっぱい笑いあったよ。
ケンカしたことも泣いたことも泣かせたことも。
傷ついたり傷つけられたりしたことも。
抱きしめたり、抱きしめられたりしたことも。
二人でいるから強くなれたことも、二人でいたから弱くなってしまったことも。
二人が歩いてきた6年にはいろんなものが詰まってるね。
ゆっくりでもいいから何かの形にしたいんだ。
それを時間に嫌な部分を洗い流されてキレイになった思い出をただ懐かしむためでなく、
これから二人が歩いていくための糧に出来たら。
そう思うんだ。
あの時見えなかったものが、今だから見えるのかもしれない。
あの時持っていなかったものが、今はこの手の中にあるかもしれない。
もちろん、あの時見えたものが今は見えなくて、
あの時持っていたものが、今はもう持っていないことだってあるかもしれない。
そんないろんなものを二人で持ち寄りながら、抱きしめながら。
いつか二人の行き着く先を恐れることなく生きていける二人になれたらいいね。
今はまだ、互いの置かれた状況やしないといけないことに手一杯で、
お互いの関係を確固たるものに出来るだけの余裕もなければ自信もないんだろうけど。
少しずつ思い出しながら、だけどこれからの「二人」を目指して。
探し物を続けながら、歩けたらいいな。
長い旅はまだ続くのだろうけど、いろんなことを心に留めながら手を繋いで歩けたらいいね。
これからも竜樹さんといろんなことをしていきたいな。
竜樹さんにとって嬉しいこと辛いこと、楽しいこと悲しいこと。
そのすべてのものの近くにいつでもいられたらいいな。
自分の部屋で探し物をしながら、
思い出の中の「私たちの足跡」を探しながら。
そう願わずにはいられなかったんだ。
探さないといけないものも見つめないといけないものもたくさんあるけれど、
投げることなく、暖かな気持ちで取り組んでいけたらいいな。
その隣に竜樹さんがいたなら、とても幸せなんだと思うよ。
…本当にそう思うよ。
どうしようもなく胃が痛い。
外は晴れていて暑いくらいだったけど、湿度が高い。
「…昨日息遣い荒くなってたし、今日もしんどいかもなぁ。
こんなに湿度が高かったら…」
纏わりつくような湿気にうんざりしながら電車に乗る。
昨日竜樹さんと話せたせいか、外の空気の状態で竜樹さんの体調を慮ることに抵抗はなくて。
ただただ、今日一日竜樹さんが無事に過ごせますようにと心の中で願いながら、会社に入る。
相変わらず、ねむねむモードと体調不良モードが同居してる状態。
だけど、それに負けてるわけにもいかなくて。
落ちゲーのように降って来る仕事を、爆弾コーヒー片手にこなしていく。
途中、すきっ腹に爆弾コーヒーはきついかと思ったから、お弁当鞄の中にあったチョトスを食べもって仕事をする。
…それがよかったのか悪かったのか。
昼食の入りが悪くて、お腹が重い。
会社に常備してある胃薬3錠、お茶で流し込む。
それを見ていたボスが、「金ちゃん、薬飲みすぎ」と窘める。
ボスは話し出したら長いから、日記が書けなくなりそうでちょっと嫌だったんだけど。
何が原因で胃が痛くなるのかについてよく知ってはったので、日記の下書きをするのを諦めてボスの話を聞くことにした。
…私が元気でなかったら、竜樹さんが心配するから。
病人が二人になったら、一緒にいててさらに困難が増えるんだから
ボスは本当に役立つ話いろいろしてくれた。
その中でも、初耳なことがあって。
目が悪くなると、(特に乱視が入ってる状態で眼鏡やコンタクトもせずに)
パソコンの画面を一生懸命長時間見てると、胃が痛くなるらしい。
目が悪いのかもなんて疑ったこともないから、ちょっと目から鱗な感じで…
昼からも爆弾コーヒー片手に仕事をこなし、よろよろ会社を出る。
最寄の駅に着き、形態を取り出し「竜樹さんメール」を一つ飛ばす。
…返事はなかった
「これだけ湿度が高かったら、学校に行けてくれてさえいたらありがたいや」
そう思って家に帰る。
夕飯を食べ終えた後、食卓の上の新聞を読んだ。
紙面に小さく「セブン」のDVDの広告が載っていた。
何でも、未収録映像だのもう一つの結末映像だのが入ってるらしい。
…そう言えば、「セブン」って竜樹さんと観に行ったんだよなぁ
確か、あれを見る前に「今日は餃子屋で夕飯を食べよう」という話をしてたのに。
見終わったら後味が悪すぎて、殆ど食事が進まなかったっけ。
すんごいおいしい餃子屋で、私、そこで食事するのを楽しみにしてたのに(T_T)
その後、あんな映画二度と観たくないって話をしてたよなぁ。
ブラッド・ピットは好きだったのに(爆)
何気に昔のことを思い出したのがきっかけだった。
部屋に戻っていろんなことをしながら、思い出しの作業に入る。
竜樹さんと一緒にい始めた頃から入院するまでの間、
二人でよく映画を観に行ったんだ。
お付き合いする前に外で二人で会った時、
「一緒に映画でも観に行こう?」って言われたんだ。
その当時は竜樹さんとお付き合いすることになるなんて思ってなかったし、「竜樹先生」が女の人に困ってないっていう風評は腐るほど聞いてたから、そんな申し出を本気にせずに流してしまったけれど。
それからいろいろあって、二人は一緒にい始めて。
何本くらい映画を観たっけ?
どうしても探し出さないといけないものを探しながら、思いつくまま映画のタイトルをノートに書き出していく。
リバイバルのものや、ビデオで見たものも入れたら、ちゃんとした本数が判らない。
思い出しの作業に集中してないからかもしれない。
またそんな作業をしながら探し物をしてるものだから、探してる物も見つからない。
時間だけがどんどん過ぎていく(>_<)
…疲れてしまって、探し物も思い出しの作業も止めて一息つく
二人が一緒にいて何をしてきたのか。
思い出すのはとても大変なことで。
でも、一つ一つをエピソードつきで思い出していくと、いいことも悪いこともそのすべてが愛しいものであって、
その積み重ねが今の二人を作り上げたんだなって思う。
いつもいつもその時あるものをクリアしていくことに精一杯で。
何をしてきたのか、滅多やたら振り返ったりはしなかったような気がする。
だけど、何気に振り返る中でその時見えなかったものが見えることもある。
その時どんな想いを抱えて過ごしたのかが見えることもある。
その時足りなくて、今は満ち足りてるもの。
その時はきちんと持っていたのに、今はどこにやってしまったか判らないもの。
そんなものを焦らずに何気に見つけては、何かの形で残せたらいいな。
そして、いつか何気に竜樹さんにも話してみたいな。
…今まで、こんなことしたよ。
二人でいっぱい笑いあったよ。
ケンカしたことも泣いたことも泣かせたことも。
傷ついたり傷つけられたりしたことも。
抱きしめたり、抱きしめられたりしたことも。
二人でいるから強くなれたことも、二人でいたから弱くなってしまったことも。
二人が歩いてきた6年にはいろんなものが詰まってるね。
ゆっくりでもいいから何かの形にしたいんだ。
それを時間に嫌な部分を洗い流されてキレイになった思い出をただ懐かしむためでなく、
これから二人が歩いていくための糧に出来たら。
そう思うんだ。
あの時見えなかったものが、今だから見えるのかもしれない。
あの時持っていなかったものが、今はこの手の中にあるかもしれない。
もちろん、あの時見えたものが今は見えなくて、
あの時持っていたものが、今はもう持っていないことだってあるかもしれない。
そんないろんなものを二人で持ち寄りながら、抱きしめながら。
いつか二人の行き着く先を恐れることなく生きていける二人になれたらいいね。
今はまだ、互いの置かれた状況やしないといけないことに手一杯で、
お互いの関係を確固たるものに出来るだけの余裕もなければ自信もないんだろうけど。
少しずつ思い出しながら、だけどこれからの「二人」を目指して。
探し物を続けながら、歩けたらいいな。
長い旅はまだ続くのだろうけど、いろんなことを心に留めながら手を繋いで歩けたらいいね。
これからも竜樹さんといろんなことをしていきたいな。
竜樹さんにとって嬉しいこと辛いこと、楽しいこと悲しいこと。
そのすべてのものの近くにいつでもいられたらいいな。
自分の部屋で探し物をしながら、
思い出の中の「私たちの足跡」を探しながら。
そう願わずにはいられなかったんだ。
探さないといけないものも見つめないといけないものもたくさんあるけれど、
投げることなく、暖かな気持ちで取り組んでいけたらいいな。
その隣に竜樹さんがいたなら、とても幸せなんだと思うよ。
…本当にそう思うよ。
…かなわないや、ホントに
2001年5月8日昨晩あまりに眠かったので、一度転寝してしまった。
23時ごろ、徐に置きだしてあれこれ片付ける。
再び寝入ろうとした時、外で雨音がしだした。
…朝まで降り続かなければいいのに
竜樹さんはここ数年、寝つきが悪くて薬を飲んで眠っている。
だから、今雨が降っても背中が痛くて眠れないということはない。
けれど、朝まで降り続けば事情は違う。
背中が痛くなりすぎて、学校に休んだりしないかな?
しんどい思いと焦る思いに挟まれて、ブルーになったりしないかな?
雨が降るだけで、竜樹さんに想いを馳せるのは、もはや習慣みたいなもので。
それ自体を自分が抱えてる疑問のために排除できるかと言えば、やっぱり無理で。
「何かにつけて竜樹さんのことを気にかけるのは、もう仕方がないのかな?」
そう思いながら眠った。
朝起きると、雨はまだ降り続いていた。
私自身の身体も重いけれど。
「ちゃんと学校に行けるかな?大丈夫かな?」
空を見上げて、なんともいえない気持ちになった。
ここ数日間、意識的に竜樹さんのことを考えないようにしてきたけれど。
天気ひとつとっても、空気の状態ひとつとっても、
意識のアンテナは自然と竜樹さんに向かっていくんだ。
こんな状態を認めることから始めないと、「壁打ち」が延々続くだけ。
…それは私にとって、全然いい状態ではないんだから。
そう居直って、会社に入る。
今日もまたねむねむモードは炸裂しっぱなしで(>_<)
爆弾コーヒーを飲み飲み、何とか意識を繋ぎ繋ぎ仕事を片した。
外を見ると、雨は上がっていた。
よろよろと会社を出て、自転車をかっ飛ばして駅に向かう。
ホームに上がってから、何となく。
携帯を取り出して「竜樹さんメール」をひとつ。
雨が上がっていても、こんなに湿度が高ければきっと竜樹さんはしんどいんだろうから。
ホントにシンプルに、短いメールを一つ飛ばしてみた。
…返事が返ってくるなんてことは期待してなかった
ところが、10分ほどしてメールの着信音がする。
見たら、竜樹さんからだった。
「ほんまに湿気がおおくて、昨日注射うってなかったら、学校へいかれへんかったわ。そらは元気なん?」
滅多にメールの返事なんてくれないのに、びっくりした。
…ちったあ気にしてくれてるのかな?
すぐに返事をしたけれど、次の返事は返ってこなかった。
…しんどいのに無理して返事くれてんから、それだけでありがたいよ
家に帰って、重たい胃を抱えながらのつのつ夕飯を取って、部屋に戻る。
暫くすると、睡魔に襲われてそのまま眠ってしまった。
靄がかかったような頭の中にaikoの「初恋」の着メロが飛び込んでくる。
…ん?電話ぁ?………あ、竜樹さんだぁ(_ 。)zzz...
ねむねむの状態のまま携帯を取って、電話に出る。
「…ごめん、寝てた?」
「転寝してただけぇ…」
こんな調子で会話が始まる。
「日曜日、楽しかったか?」
「昨日今日とどうしてた?」
そんな風に私に尋ねながら、この3日間、竜樹さんがどんな風に過ごしてたのかも教えてくれた。
いろんな話をしてくれる竜樹さんの息遣いがどこか荒い気がして。
…昨日注射打ったとはいえ、しんどいんだろうなって思ったから、
「しんどかったら、無理しなくてもいいよ?竜樹さん」
話してくれるのはとても嬉しかったけど、そう言ってしまったんだ。
だけど、私がそう言う度に、
「いや、昨日注射打ってもらってるし、大丈夫やで」
そう言って話し続けてくれたんだ。
意識がはっきりしてくるうちにそれがとてもありがたいことに思えてきて、
きちんと受け答えしようって思ったんだ。
竜樹さんの話すことにきちんと答えて、私からも竜樹さんに話し掛ける。
昨日まで一人で「壁打ち」してたのと全然違う。
自分の欲しい答を見つけるために話してるわけじゃなかったけれど。
ささやかな会話は、私が考えてたことを少しだけ変えてくれたんだ。
「竜樹さんの近くにいても、竜樹さんに意識を向け続けていたとしても。
私は私の存在意義を自分で見つけられるかもしれない」
確証はないけど、そう思えたんだ。
30分ほど話して、さすがに竜樹さんもしんどくなってきたようで。
まだ明日の予習もしないといけないみたいだったから、話をやめることにした。
その終わりも切ないものでなく。
どことなく暖かな感じがしたんだ。
…やっぱり竜樹さんにはかなわへんなぁ
竜樹さんがいないところで、私がどんなことを考えて行動してたかなんてことは一切知らないはずなのに。
竜樹さんは、私の後ろ暗い想いを何気ない会話でどこかにやってしまうんだ。
それが私の抱える疑問の根本的な解決には結びつかなかったとしても。
私が竜樹さんを好きでいること。
竜樹さんの近くにいたいと思うこと。
その気持ちが自分の中にちゃんと残ってるってことを教えてくれるんだ。
竜樹さんのいないところでどんなにつっぱらかってみても、竜樹さんにかかると尖った気持ちは暖かなものになる。
時には彼自身が私の心を尖らせるのも事実だけど……
もう少しだけ、大切にしてる想いを捨てずにいようかな?
それが私の疑問を解決するものでなかったとしても…
霄が竜樹を好きでいること。
竜樹が私のことを気にかけてくれることを嬉しく思うこと。
そのすべてが私には必要なものであるんだって気がするから。
もう少しだけ頑張ってみようかな?
今はまだ私の中で彷徨ってる「答」は見つからないけれど…
竜樹さんの隣で自分らしくいられる方法を探してみようかな?
竜樹さんの隣にいてもその答は見つけられるんだと、信じてもいいんだよね?
…竜樹さん
23時ごろ、徐に置きだしてあれこれ片付ける。
再び寝入ろうとした時、外で雨音がしだした。
…朝まで降り続かなければいいのに
竜樹さんはここ数年、寝つきが悪くて薬を飲んで眠っている。
だから、今雨が降っても背中が痛くて眠れないということはない。
けれど、朝まで降り続けば事情は違う。
背中が痛くなりすぎて、学校に休んだりしないかな?
しんどい思いと焦る思いに挟まれて、ブルーになったりしないかな?
雨が降るだけで、竜樹さんに想いを馳せるのは、もはや習慣みたいなもので。
それ自体を自分が抱えてる疑問のために排除できるかと言えば、やっぱり無理で。
「何かにつけて竜樹さんのことを気にかけるのは、もう仕方がないのかな?」
そう思いながら眠った。
朝起きると、雨はまだ降り続いていた。
私自身の身体も重いけれど。
「ちゃんと学校に行けるかな?大丈夫かな?」
空を見上げて、なんともいえない気持ちになった。
ここ数日間、意識的に竜樹さんのことを考えないようにしてきたけれど。
天気ひとつとっても、空気の状態ひとつとっても、
意識のアンテナは自然と竜樹さんに向かっていくんだ。
こんな状態を認めることから始めないと、「壁打ち」が延々続くだけ。
…それは私にとって、全然いい状態ではないんだから。
そう居直って、会社に入る。
今日もまたねむねむモードは炸裂しっぱなしで(>_<)
爆弾コーヒーを飲み飲み、何とか意識を繋ぎ繋ぎ仕事を片した。
外を見ると、雨は上がっていた。
よろよろと会社を出て、自転車をかっ飛ばして駅に向かう。
ホームに上がってから、何となく。
携帯を取り出して「竜樹さんメール」をひとつ。
雨が上がっていても、こんなに湿度が高ければきっと竜樹さんはしんどいんだろうから。
ホントにシンプルに、短いメールを一つ飛ばしてみた。
…返事が返ってくるなんてことは期待してなかった
ところが、10分ほどしてメールの着信音がする。
見たら、竜樹さんからだった。
「ほんまに湿気がおおくて、昨日注射うってなかったら、学校へいかれへんかったわ。そらは元気なん?」
滅多にメールの返事なんてくれないのに、びっくりした。
…ちったあ気にしてくれてるのかな?
すぐに返事をしたけれど、次の返事は返ってこなかった。
…しんどいのに無理して返事くれてんから、それだけでありがたいよ
家に帰って、重たい胃を抱えながらのつのつ夕飯を取って、部屋に戻る。
暫くすると、睡魔に襲われてそのまま眠ってしまった。
靄がかかったような頭の中にaikoの「初恋」の着メロが飛び込んでくる。
…ん?電話ぁ?………あ、竜樹さんだぁ(_ 。)zzz...
ねむねむの状態のまま携帯を取って、電話に出る。
「…ごめん、寝てた?」
「転寝してただけぇ…」
こんな調子で会話が始まる。
「日曜日、楽しかったか?」
「昨日今日とどうしてた?」
そんな風に私に尋ねながら、この3日間、竜樹さんがどんな風に過ごしてたのかも教えてくれた。
いろんな話をしてくれる竜樹さんの息遣いがどこか荒い気がして。
…昨日注射打ったとはいえ、しんどいんだろうなって思ったから、
「しんどかったら、無理しなくてもいいよ?竜樹さん」
話してくれるのはとても嬉しかったけど、そう言ってしまったんだ。
だけど、私がそう言う度に、
「いや、昨日注射打ってもらってるし、大丈夫やで」
そう言って話し続けてくれたんだ。
意識がはっきりしてくるうちにそれがとてもありがたいことに思えてきて、
きちんと受け答えしようって思ったんだ。
竜樹さんの話すことにきちんと答えて、私からも竜樹さんに話し掛ける。
昨日まで一人で「壁打ち」してたのと全然違う。
自分の欲しい答を見つけるために話してるわけじゃなかったけれど。
ささやかな会話は、私が考えてたことを少しだけ変えてくれたんだ。
「竜樹さんの近くにいても、竜樹さんに意識を向け続けていたとしても。
私は私の存在意義を自分で見つけられるかもしれない」
確証はないけど、そう思えたんだ。
30分ほど話して、さすがに竜樹さんもしんどくなってきたようで。
まだ明日の予習もしないといけないみたいだったから、話をやめることにした。
その終わりも切ないものでなく。
どことなく暖かな感じがしたんだ。
…やっぱり竜樹さんにはかなわへんなぁ
竜樹さんがいないところで、私がどんなことを考えて行動してたかなんてことは一切知らないはずなのに。
竜樹さんは、私の後ろ暗い想いを何気ない会話でどこかにやってしまうんだ。
それが私の抱える疑問の根本的な解決には結びつかなかったとしても。
私が竜樹さんを好きでいること。
竜樹さんの近くにいたいと思うこと。
その気持ちが自分の中にちゃんと残ってるってことを教えてくれるんだ。
竜樹さんのいないところでどんなにつっぱらかってみても、竜樹さんにかかると尖った気持ちは暖かなものになる。
時には彼自身が私の心を尖らせるのも事実だけど……
もう少しだけ、大切にしてる想いを捨てずにいようかな?
それが私の疑問を解決するものでなかったとしても…
霄が竜樹を好きでいること。
竜樹が私のことを気にかけてくれることを嬉しく思うこと。
そのすべてが私には必要なものであるんだって気がするから。
もう少しだけ頑張ってみようかな?
今はまだ私の中で彷徨ってる「答」は見つからないけれど…
竜樹さんの隣で自分らしくいられる方法を探してみようかな?
竜樹さんの隣にいてもその答は見つけられるんだと、信じてもいいんだよね?
…竜樹さん
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壁打ち
2001年5月7日昨日は寝つきが悪くて、やっと眠れたかな?と思った途端に朝がきた。
…容赦なく、「日常生活」は帰ってきた。
外に出ると、比較的晴れていて暖かかった。
ただ、湿度が高いのは気になったけれど…
…昨日親戚の人が帰ってから、竜樹さんちゃんと休めたのかな?
この天気だと多分、竜樹さんの背中が痛くなる確率は高い。
…あ、
やっぱり天候の様子を見て竜樹さんの体調を慮る癖は抜けていないようで。
いつもいつも竜樹さんのことばかり頭に置いてるような状態はよくないんだけどね…
意味もなくため息ひとつ吐き出して、電車に乗る。
異常なる眠気を抱えて、仕事に臨む。
「爆弾コーヒー」を何杯飲んだところで眠気が取れるわけでなく、
ねむねむモード全開で仕事をする。
幸い、連休明けの業務は比較的楽で助かった。
時間的に余裕があったので、日記も少しだけ書いた(爆)
帰りがけにちょっとしたイレギュラーが発生したものの、割と早く会社を出れた。
…竜樹さん、どうしてるかな?
駅から「竜樹さんメール」を送ろうかと思ったけれど、何となくやめてしまった。
こんな天気だと送ったところで返事なんてこないことは判りきっていたし、
何かにつけて「竜樹さん」が頭を掠める状態に抵抗があったから。
意識的に竜樹さんに「何か」するのは避けてしまった。
これでは、自分自身の力で自分自身の存在意義を確認するというよりも、
竜樹さんと疎遠になるように自ら努力してるみたいで、何か違うなって気がしたけれど。
…自分の中の疑問がある程度クリアになってから、竜樹さんと向き合う方がいいよ。きっと。
そう思ったから、家に帰ってからもすぐに電話をすることはなかった。
夕飯を食べて暫くすると、強烈なる睡魔に襲われて気が付くと少しだけ眠っていた。
時計は23時近くなっていた。
…あ、竜樹さんに電話しないと
竜樹さんは学校が始まってからずっと朝が早いので、なるべく22時台前半には電話するようにしてたんだ。
…今日は遅いし、もういいか
そう自分に言い訳して、電話するのを止めてしまった。
…何をやってるんだろうね、私は。
竜樹さんがいないと何も出来ない自分が嫌なのであって、
竜樹さんとの接触を避けたいわけじゃないのに。
今やってることはどう考えても、竜樹さんを避けてるようにしか取れないようなことばかりで。
一体、何がしたいのかよく判らなくなってくる。
…ううん。本当は判ってるんだ。
迷走してるように見える私の想いも言動も。
何を求めてるのかも、どうしたいのかも。
すべて判ってはいるんだ…
どれひとつも今の段階では手に入らないものばかりだってこと。
今のままの状態でほんの少しだけ気持ちの持ち方を変えながら、時期が来るのを、
結果が出るのを待ってるしかないってことも。
でも、立ち止まってるとろくでもないことしか考えなさそうで、
意図的に「何か」していたいって気持ちの方が先に立ってしまうんだ。
自分の気持ちの有り様を変えるためだけに、無意味なことをしてることくらい、
私自身が一番よく判ってるんだ。
ちょうどね、壁に向かってボールを打ってる感じなんだ。
テニスの「壁打ち」みたいな感じ。
自分が疑問に思ったことを自分自身に打ち込んでみたら、
すぐに自分自身の中から答が返ってくる。
どうするか考える間もなくまた自分自身に疑問という名のボールを打ち返すと、
自分自身という壁からすぐに答という名のボールが跳ね返ってくる。
打つ側が疲れるまで延々と続く作業。
「そこ」には向かい合って打つ相手なんていなくて、ヘンな角度でボールを打ち込まない限りは延々と自分の真正面に返って来る。
相手がいれば、どこに返って来るか判らないから大変だけど、それだけ楽しいことも得られるものもあるんだ。
休みたくなっても始めたくなっても、互いに意思を伝え合えばいい。
ヘンなコースにボールが返って来ても、キツいボール返されても、それに対して言葉を掛け合えばいい。
それだけで、変わる「答」だってあるのに。
…竜樹さんのいない「壁」に向かってボールを打ったって、私の中で読めてしまえるコースにしかボールは返ってこないんだ。
自分の存在意義の証くらい自分で立てたいよ。
竜樹さんがいなければなにもないような私でなんていたくないんだ。
でも、竜樹さんのいない問答なんてしたくないんだ。
このままだったら、本当に「壁打ち」だけですべて終わってしまうんだ。
二人の関係の答も存在意義があるのかないのかって答も。
自分という名の「壁」から返るものだけがすべてになっちゃう。
…判ってるんだよ。
今、私がしてる作業は何の意味もないってことくらい。
竜樹さんが心の中にいようがいまいが、自分の存在意義の証を立てたいと願うのは私でしかないってことも。
竜樹さんの隣で胸を張って立っていたいなら、泥のような物思いすら抱えながら考えなけりゃならないってことも。
延々「壁打ち」の作業してて判ったんだよ。
…どんなに頑張ってみても「竜樹さん」を心の中から追い出すことなんて出来やしないこと。
私の抱いた疑問は、竜樹さんに放り出されて拗ねていじけたところから生まれたものだってことも。
「自分」のことしか考えられない、度量のない自分自身から出てきてるんだってことも。
自分の存在意義が知りたければ、その前にしなけりゃならないことがある。
それは「壁打ち」じゃなくて「竜樹さんとの打ち合い」。
竜樹さんとボールを打ち合いをするの止めたらダメなんだってこと。
…本当は判ってたんだよ。
ただ、知りたくなかっただけなんだ。
どう突き詰めてみたって、「竜樹さん」を締め出したところから自分の存在意義を立てようとするなんてこと自体、違ってるってことを。
…認めたくはなかったんだよ。
それですら、「竜樹さん」によって存在意義を確認するみたいな気がして、
情けなくて嫌だったんだよ。
ただ、自分の力で竜樹さんの隣に立ちたかったんだ。
そして、胸を張っていろんなことをしたかったんだ。
…それだけだったんだ
…容赦なく、「日常生活」は帰ってきた。
外に出ると、比較的晴れていて暖かかった。
ただ、湿度が高いのは気になったけれど…
…昨日親戚の人が帰ってから、竜樹さんちゃんと休めたのかな?
この天気だと多分、竜樹さんの背中が痛くなる確率は高い。
…あ、
やっぱり天候の様子を見て竜樹さんの体調を慮る癖は抜けていないようで。
いつもいつも竜樹さんのことばかり頭に置いてるような状態はよくないんだけどね…
意味もなくため息ひとつ吐き出して、電車に乗る。
異常なる眠気を抱えて、仕事に臨む。
「爆弾コーヒー」を何杯飲んだところで眠気が取れるわけでなく、
ねむねむモード全開で仕事をする。
幸い、連休明けの業務は比較的楽で助かった。
時間的に余裕があったので、日記も少しだけ書いた(爆)
帰りがけにちょっとしたイレギュラーが発生したものの、割と早く会社を出れた。
…竜樹さん、どうしてるかな?
駅から「竜樹さんメール」を送ろうかと思ったけれど、何となくやめてしまった。
こんな天気だと送ったところで返事なんてこないことは判りきっていたし、
何かにつけて「竜樹さん」が頭を掠める状態に抵抗があったから。
意識的に竜樹さんに「何か」するのは避けてしまった。
これでは、自分自身の力で自分自身の存在意義を確認するというよりも、
竜樹さんと疎遠になるように自ら努力してるみたいで、何か違うなって気がしたけれど。
…自分の中の疑問がある程度クリアになってから、竜樹さんと向き合う方がいいよ。きっと。
そう思ったから、家に帰ってからもすぐに電話をすることはなかった。
夕飯を食べて暫くすると、強烈なる睡魔に襲われて気が付くと少しだけ眠っていた。
時計は23時近くなっていた。
…あ、竜樹さんに電話しないと
竜樹さんは学校が始まってからずっと朝が早いので、なるべく22時台前半には電話するようにしてたんだ。
…今日は遅いし、もういいか
そう自分に言い訳して、電話するのを止めてしまった。
…何をやってるんだろうね、私は。
竜樹さんがいないと何も出来ない自分が嫌なのであって、
竜樹さんとの接触を避けたいわけじゃないのに。
今やってることはどう考えても、竜樹さんを避けてるようにしか取れないようなことばかりで。
一体、何がしたいのかよく判らなくなってくる。
…ううん。本当は判ってるんだ。
迷走してるように見える私の想いも言動も。
何を求めてるのかも、どうしたいのかも。
すべて判ってはいるんだ…
どれひとつも今の段階では手に入らないものばかりだってこと。
今のままの状態でほんの少しだけ気持ちの持ち方を変えながら、時期が来るのを、
結果が出るのを待ってるしかないってことも。
でも、立ち止まってるとろくでもないことしか考えなさそうで、
意図的に「何か」していたいって気持ちの方が先に立ってしまうんだ。
自分の気持ちの有り様を変えるためだけに、無意味なことをしてることくらい、
私自身が一番よく判ってるんだ。
ちょうどね、壁に向かってボールを打ってる感じなんだ。
テニスの「壁打ち」みたいな感じ。
自分が疑問に思ったことを自分自身に打ち込んでみたら、
すぐに自分自身の中から答が返ってくる。
どうするか考える間もなくまた自分自身に疑問という名のボールを打ち返すと、
自分自身という壁からすぐに答という名のボールが跳ね返ってくる。
打つ側が疲れるまで延々と続く作業。
「そこ」には向かい合って打つ相手なんていなくて、ヘンな角度でボールを打ち込まない限りは延々と自分の真正面に返って来る。
相手がいれば、どこに返って来るか判らないから大変だけど、それだけ楽しいことも得られるものもあるんだ。
休みたくなっても始めたくなっても、互いに意思を伝え合えばいい。
ヘンなコースにボールが返って来ても、キツいボール返されても、それに対して言葉を掛け合えばいい。
それだけで、変わる「答」だってあるのに。
…竜樹さんのいない「壁」に向かってボールを打ったって、私の中で読めてしまえるコースにしかボールは返ってこないんだ。
自分の存在意義の証くらい自分で立てたいよ。
竜樹さんがいなければなにもないような私でなんていたくないんだ。
でも、竜樹さんのいない問答なんてしたくないんだ。
このままだったら、本当に「壁打ち」だけですべて終わってしまうんだ。
二人の関係の答も存在意義があるのかないのかって答も。
自分という名の「壁」から返るものだけがすべてになっちゃう。
…判ってるんだよ。
今、私がしてる作業は何の意味もないってことくらい。
竜樹さんが心の中にいようがいまいが、自分の存在意義の証を立てたいと願うのは私でしかないってことも。
竜樹さんの隣で胸を張って立っていたいなら、泥のような物思いすら抱えながら考えなけりゃならないってことも。
延々「壁打ち」の作業してて判ったんだよ。
…どんなに頑張ってみても「竜樹さん」を心の中から追い出すことなんて出来やしないこと。
私の抱いた疑問は、竜樹さんに放り出されて拗ねていじけたところから生まれたものだってことも。
「自分」のことしか考えられない、度量のない自分自身から出てきてるんだってことも。
自分の存在意義が知りたければ、その前にしなけりゃならないことがある。
それは「壁打ち」じゃなくて「竜樹さんとの打ち合い」。
竜樹さんとボールを打ち合いをするの止めたらダメなんだってこと。
…本当は判ってたんだよ。
ただ、知りたくなかっただけなんだ。
どう突き詰めてみたって、「竜樹さん」を締め出したところから自分の存在意義を立てようとするなんてこと自体、違ってるってことを。
…認めたくはなかったんだよ。
それですら、「竜樹さん」によって存在意義を確認するみたいな気がして、
情けなくて嫌だったんだよ。
ただ、自分の力で竜樹さんの隣に立ちたかったんだ。
そして、胸を張っていろんなことをしたかったんだ。
…それだけだったんだ
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「忘れてた」と気づくことの本質
2001年5月6日昨晩、日付が変わる前にダメ元で竜樹さんに電話してみた。
そしたら、ようやく出てもらえた。
やっとこ出てきた竜樹さんはとてもしんどそうだった。
その声をきいた途端、「早く電話を切らなきゃ」って思ったから、
開口一番、「明日は会えないからね」とだけ言った。
それを聞いた竜樹さんの声がさらに曇った感じがしたんだけれど、
「そうやなぁ、その方がええかもなぁ」
と一言、そう言われた。
「連休中3日間、どうしてたん?」
そう聞かれて、ちょっと答に詰まってしまったけれど、頭が痛かったからずっと家にいたと答えたら、竜樹さんは竜樹さんの3日間の話をしてくれた。
お父さんが退院したことで親戚の人の出入りが激しかったこと。
近くに住むおばあちゃんの調子が悪くて、いろいろしないといけなかったこと。
天候と背中の相性が悪かった上にいろいろ忙しかったから、心身ともに疲れてること。
明日もまた、親戚が来るから大変だということ。
それでも、明日私が予定を詰めてしまったことに対して、すっきりしない雰囲気が漂ってたから、
「友達と会うまでの間、どこかで会う?」と聞いたら、竜樹さん自身の予定もはっきりしてないからやめようと言われた。
何となく、まだすっきりしない気がしたけど、これ以上、竜樹さんが置かれてる状況の話はしたくなさそうだったから、他の話題に変えてみたんだ。
そうして暫く、取り留めない話を互いにしてるうちに竜樹さん、
「俺が電話に出ない時はしんどい時やって判ってるやろ?
そんな時は俺のことは気にせず、霄は霄で予定を入れたらええねんで」
そう言ったんだ。
…そう言うくせに「予定を入れたよ」って言ったら、一瞬曇った感じになるやん?
あれがすんごい気になるから、竜樹さんにお伺い立てるんじゃない?
そう思ったから、
「一応、聞いとかないとって思うんだよ?」って言ってみた。
すると、竜樹さん。
「互いに近くに住んでていつでも会えるんだから、
こういう時は他の友達と会ったらいいやん?」
そう言ったんだ。
確かに、竜樹さんが言ったことは正しいけど…
…全国的にお休みで人が大勢動く時でも、会えるなら会いたいじゃない?
喉まで出かかった言葉を飲み込んだまま、電話を切った。
竜樹さんとの会話がヘンな終わり方だったのがひっかかっていたのと、昼夜逆転生活が染み付いてるせいで、結局眠ったのは朝の8時。
起きたのは、昼の1時だった。
眠れない間に3日分の日記が書けた。
どれもこれも辛気臭い話でいい加減嫌だったんだけど。
「辛気臭いのも私やねんから」と思ってUPして、出かける用意をする。
…竜樹さんのことは眠る前までずっと考えてしまったから、せめて出かける前くらいは考えずにいよう
そう思ったから、電話1本、メール1通送ることなく家を出た。
坂道を歩いても、電車に乗っても気持ちはすっきりしないけれど。
こうやって「霄」だけの時間をどう過ごせるかによって、例の課題の答ははっきりするんだ。
もう辛気臭い物思いに耽るのはたくさんだって思ってたから。
「今日の懐石はどんなんかな?」
「フレッシュネス、見つかるかな?」
「友達とどんな話するかな?」
そんなことばかり考えて、移動した。
心斎橋に着いて友達に電話をしたら、フレッシュネスバーガーを探してアメリカ村の辺を歩いてるとのことだったから、ビッグステップまで歩く。
歩いてるうちに、雨が降ってきた。
…あ、竜樹さん。背中痛くなってる。きっと
鈍色の空を見ると、すぐにそう考える自分が今は何だか嫌で。
頭振って、また歩き始める。
ミナミは慣れないから、友達に電話でナビをしてもらいながら、歩き回る。
30分くらいああでもないこうでもないと言いながら歩き回り、ようやくフレッシュネスバーガーに辿り着いた。
3日間動かなかったせいでやたら疲れてる私に、友達は一言「遅い!」(爆)
…そう言われても仕方ないんだ(-_-;)
フレッシュネスバーガーから予約してる店まで15分ほどかかるのに、あと25分くらいしかない。
ハンバーガーをテイクアウトして、オレンジアイスティ片手にがつがつ歩き始める。
ミナミはいつもと比べて人はそれほど多くなかったけど、みんな歩くペースがゆっくりで。
二人とも無駄口叩かず黙々と目的地目指して歩いてる。
フレッシュネスの袋をさげたゴージャスな姉さんとこざっぱりした少年はひたすらがつがつ歩く(笑)
「ひっかけ橋」で客引きしてる黒服なんてものともせず、ひたすら歩き続ける。
…何とか、遅れることなく予約していた店に着いた
二人とも「足痛ぁい」と言いながら席につき、出された食前酒を片手に「お疲れ〜」
今日はバカほど飲んでやろうと思ってたけど。
がつがつ歩きすぎて暑い上に、店の中まで何だか蒸し暑くて。
この状態ではお酒は飲めないなってことで、お水貰って我慢をする。
…まぁ、二人ともよく喋る、よく笑う、よく食べる(爆)
今日会った友達は「忘年会」のメンバーの一人で、何かにつけてよく話す。
こんな私にちょこちょこ携帯メールをくれる貴重なお友達だ(笑)
寿司懐石を食べ終え、江戸前寿司食べ放題に突入。
二人の会話も食欲も留まるところを知らず、結局、寿司20貫間食して店を後にする。
…彼女と別れるまで、竜樹さんのことを忘れていた自分に気がついた。
「忘れていた」なんて言い方はないだろうって思うけれど。
「忘れていた」と気づくのは、それ以外のときは常に頭の中にあるからだって思うんだ。
こんな風にして、竜樹さんのことを「忘れてる」時間が増えて、やがてそれが当たり前になることが、自分で自分の存在価値を確かめるために必要なものなんだろうか?
それをどことなく「寂しい」と感じる自分がいて、
それが正しいのかどうか確かめてみたい自分がいて。
…またambivalenceに捕まりそうだ。
この6年間、目の前に聳え立つ問題に対処するのに精一杯で、
そんなこと考えたこともなかったけど。
一段楽した今、次の山を越えるためにはそれを確かめとく必要があるって思うから。
その結果如何では、竜樹さんとは別の道を歩くことになるかも知れない。
でも、竜樹さんと一緒にいても自分の存在価値を自分の力で確認することが出来たとしたら、疑いなく竜樹さんの隣で胸を張っていられるようになったなら。
どんな大きな波がやってきても、疑いなく越えていける力を身に付けられる気がするんだ。
そうしてやっと、「無敵な二人」の片割れになれるのかもしれない。
目を背けずに挑んでみよう。
自分の疑いすべて、晴らしてみよう。
…それがどんな結果になったとしても…
そしたら、ようやく出てもらえた。
やっとこ出てきた竜樹さんはとてもしんどそうだった。
その声をきいた途端、「早く電話を切らなきゃ」って思ったから、
開口一番、「明日は会えないからね」とだけ言った。
それを聞いた竜樹さんの声がさらに曇った感じがしたんだけれど、
「そうやなぁ、その方がええかもなぁ」
と一言、そう言われた。
「連休中3日間、どうしてたん?」
そう聞かれて、ちょっと答に詰まってしまったけれど、頭が痛かったからずっと家にいたと答えたら、竜樹さんは竜樹さんの3日間の話をしてくれた。
お父さんが退院したことで親戚の人の出入りが激しかったこと。
近くに住むおばあちゃんの調子が悪くて、いろいろしないといけなかったこと。
天候と背中の相性が悪かった上にいろいろ忙しかったから、心身ともに疲れてること。
明日もまた、親戚が来るから大変だということ。
それでも、明日私が予定を詰めてしまったことに対して、すっきりしない雰囲気が漂ってたから、
「友達と会うまでの間、どこかで会う?」と聞いたら、竜樹さん自身の予定もはっきりしてないからやめようと言われた。
何となく、まだすっきりしない気がしたけど、これ以上、竜樹さんが置かれてる状況の話はしたくなさそうだったから、他の話題に変えてみたんだ。
そうして暫く、取り留めない話を互いにしてるうちに竜樹さん、
「俺が電話に出ない時はしんどい時やって判ってるやろ?
そんな時は俺のことは気にせず、霄は霄で予定を入れたらええねんで」
そう言ったんだ。
…そう言うくせに「予定を入れたよ」って言ったら、一瞬曇った感じになるやん?
あれがすんごい気になるから、竜樹さんにお伺い立てるんじゃない?
そう思ったから、
「一応、聞いとかないとって思うんだよ?」って言ってみた。
すると、竜樹さん。
「互いに近くに住んでていつでも会えるんだから、
こういう時は他の友達と会ったらいいやん?」
そう言ったんだ。
確かに、竜樹さんが言ったことは正しいけど…
…全国的にお休みで人が大勢動く時でも、会えるなら会いたいじゃない?
喉まで出かかった言葉を飲み込んだまま、電話を切った。
竜樹さんとの会話がヘンな終わり方だったのがひっかかっていたのと、昼夜逆転生活が染み付いてるせいで、結局眠ったのは朝の8時。
起きたのは、昼の1時だった。
眠れない間に3日分の日記が書けた。
どれもこれも辛気臭い話でいい加減嫌だったんだけど。
「辛気臭いのも私やねんから」と思ってUPして、出かける用意をする。
…竜樹さんのことは眠る前までずっと考えてしまったから、せめて出かける前くらいは考えずにいよう
そう思ったから、電話1本、メール1通送ることなく家を出た。
坂道を歩いても、電車に乗っても気持ちはすっきりしないけれど。
こうやって「霄」だけの時間をどう過ごせるかによって、例の課題の答ははっきりするんだ。
もう辛気臭い物思いに耽るのはたくさんだって思ってたから。
「今日の懐石はどんなんかな?」
「フレッシュネス、見つかるかな?」
「友達とどんな話するかな?」
そんなことばかり考えて、移動した。
心斎橋に着いて友達に電話をしたら、フレッシュネスバーガーを探してアメリカ村の辺を歩いてるとのことだったから、ビッグステップまで歩く。
歩いてるうちに、雨が降ってきた。
…あ、竜樹さん。背中痛くなってる。きっと
鈍色の空を見ると、すぐにそう考える自分が今は何だか嫌で。
頭振って、また歩き始める。
ミナミは慣れないから、友達に電話でナビをしてもらいながら、歩き回る。
30分くらいああでもないこうでもないと言いながら歩き回り、ようやくフレッシュネスバーガーに辿り着いた。
3日間動かなかったせいでやたら疲れてる私に、友達は一言「遅い!」(爆)
…そう言われても仕方ないんだ(-_-;)
フレッシュネスバーガーから予約してる店まで15分ほどかかるのに、あと25分くらいしかない。
ハンバーガーをテイクアウトして、オレンジアイスティ片手にがつがつ歩き始める。
ミナミはいつもと比べて人はそれほど多くなかったけど、みんな歩くペースがゆっくりで。
二人とも無駄口叩かず黙々と目的地目指して歩いてる。
フレッシュネスの袋をさげたゴージャスな姉さんとこざっぱりした少年はひたすらがつがつ歩く(笑)
「ひっかけ橋」で客引きしてる黒服なんてものともせず、ひたすら歩き続ける。
…何とか、遅れることなく予約していた店に着いた
二人とも「足痛ぁい」と言いながら席につき、出された食前酒を片手に「お疲れ〜」
今日はバカほど飲んでやろうと思ってたけど。
がつがつ歩きすぎて暑い上に、店の中まで何だか蒸し暑くて。
この状態ではお酒は飲めないなってことで、お水貰って我慢をする。
…まぁ、二人ともよく喋る、よく笑う、よく食べる(爆)
今日会った友達は「忘年会」のメンバーの一人で、何かにつけてよく話す。
こんな私にちょこちょこ携帯メールをくれる貴重なお友達だ(笑)
寿司懐石を食べ終え、江戸前寿司食べ放題に突入。
二人の会話も食欲も留まるところを知らず、結局、寿司20貫間食して店を後にする。
…彼女と別れるまで、竜樹さんのことを忘れていた自分に気がついた。
「忘れていた」なんて言い方はないだろうって思うけれど。
「忘れていた」と気づくのは、それ以外のときは常に頭の中にあるからだって思うんだ。
こんな風にして、竜樹さんのことを「忘れてる」時間が増えて、やがてそれが当たり前になることが、自分で自分の存在価値を確かめるために必要なものなんだろうか?
それをどことなく「寂しい」と感じる自分がいて、
それが正しいのかどうか確かめてみたい自分がいて。
…またambivalenceに捕まりそうだ。
この6年間、目の前に聳え立つ問題に対処するのに精一杯で、
そんなこと考えたこともなかったけど。
一段楽した今、次の山を越えるためにはそれを確かめとく必要があるって思うから。
その結果如何では、竜樹さんとは別の道を歩くことになるかも知れない。
でも、竜樹さんと一緒にいても自分の存在価値を自分の力で確認することが出来たとしたら、疑いなく竜樹さんの隣で胸を張っていられるようになったなら。
どんな大きな波がやってきても、疑いなく越えていける力を身に付けられる気がするんだ。
そうしてやっと、「無敵な二人」の片割れになれるのかもしれない。
目を背けずに挑んでみよう。
自分の疑いすべて、晴らしてみよう。
…それがどんな結果になったとしても…
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空転続きの休みがくれたもの
2001年5月5日今日もまた昼頃まで寝てしまった。
相変わらず空は鈍色だったけれど、「もしかしたら…」と思ったから、
竜樹さんに電話してみたけれど。
…やっぱり出てもらえなかった。
連休中でお医者さんも開いてないし、開いてたところで痛み止めの注射は打ってもらえないんだから、会えるはずなんてなかったけれど…
「しんどいならしんどいで、『ごめん、しんどいから会われへんねん』ってメールの一つでも送ってくれたらいいのに」
そんなことは今に始まったことじゃないのに、何故かすごく気に障る。
おまけに頭が痛い。
なのに、外に出たくて仕方ない自分がいてて。
でもどこかで「いつ竜樹さんから声がかかるか判らないし」ってセーブかける自分がいてて。
そんな中でバランスをとるのに疲れてる自分がいる。
机に向かって積み残してることを片付け始めるけれど。
気持ちが前向きでないから、進みも悪くて。
何となく人と話したい気持ちになって、オフの友達にメールを一つ。
ちょうど彼女はネット散歩しててちょっとトラブっていたので、携帯メールで指導(笑)しながら時間を過ごす。
ふとしたことから、明日その友達と会うことになった。
「竜樹さん、明日はどうするのかな?」
そう考えなかった訳じゃなかったけど。
明日もまた机に向かっていろんなことを片付けるだけで終わりにするのは我慢ならなったから。
二つ返事で出て行くことにした。
「明日は会えないよ」
そう言うつもりでもう一度電話をしたけれど、やっぱり竜樹さんは捕まらなくて。
すんごいがっかりしたんだ。
こんなことは今に始まったことじゃないけれど。
本当にこのまま放りっぱなしの状態で自分からも連絡しなくなったら、
自然消滅もあながち大袈裟な話でもないんだろうなと思うと、少し心が冷えた気がしたけれど。
でも、自分ひとりが連絡を取ろうと努力し続けるのに、いい加減疲れてしまったんだ。
…連休前半戦やら後半戦の前やらにいいことが続きすぎたから、心が欲張りになってるんだ
そうは思うけれど。
落差が大きけりゃ大きいで疲れるんだ。
凪続きじゃつまらないと思うくせに、こんな大波小波を交互に被るのも疲れるんだ。
…身体の調子が完全に戻ってないせいもあるんだろうけれど
また、泥のような物思いに捕まってしまった(>_<)
…ふと思ったんだ。
今の私の存在意義って、竜樹さんがいなければ一つたりとも成り立たないんじゃないかって。
竜樹さんと出逢う前は、へっぽこでも自分自身で自分の存在意義を少なからず証明できるものがあったって気がする。
自分自身の中から作り出すものに重きを置いてて、他人によって自分の存在を確かめるなんてことはなかったから。
それは今よりも寂しいものだったかもしれないけれど。
自分で自分の証を立て、そんな自分に大切な人たちがともに歩いてくれてる。
そんな感じがしたんだ。
でも、今、私から「竜樹さん」の部分が外れたとして。
今の私にどれほどの存在価値があるんだろう?
少なくとも日記を書き始めて、ここで友達になった人にとって、
私から「竜樹」が外れてしまったなら。
私がここにいてる価値なんて半減するんだろうなぁ。
自分の経験則からいろんな人にいろんな話をしてきたけれど。
その殆どは「竜樹」といてからのことばかり。
「竜樹」から与えられたものすべて取っ払われた私の存在意義が何かなんて私自身の力で証明できる自信がない。
…そしたら、
ここにいてることですら、竜樹さんっていう看板があるからこそのものであって。
生身の私に何の価値があるんだろう?
そう思うとすごい情けない気分になってくるんだ。
竜樹さんを好きになったのは私。
その想いを育てたのは私で、その想いによって育てられたのも間違いなく私なんだけど。
そんな私に竜樹さんが応えてくれたのには違いないだろうけど。
「竜樹さんといた6年が取っ払われたら何も残ってませんでした」
そう判ってしまったら。
とてもじゃないけど、やってけないよ。
もしかしたら、この後半戦は「それ」を知るためものだったのかもしれない。
「もうそろそろ、自分の存在意義ぐらい自分で確立して見せろよ?」
「竜樹だけを見て、『竜樹によって』自分の存在意義を確認するような女々しい作業はやめちまえよ?」
そういうことだったのかな?
「連休後半戦に突入するまで、ようけええ目を見させてやったんだから、
あとはお前がお前自身を育ててみろや?」
そういうことなのかもしんないね。
明日は、一日竜樹さんのことを気にせずに過ごしてみよう。
…って言いながら、朝起きた途端、
「…あ、竜樹さん」
そう思うんだろうけれど。
竜樹さんがどうだから、こうしよう。
そんな風に思わない一日を過ごしてみよう。
それがもしも心地よすぎて、そこから戻って来れなくなったら。
それはそれ。
仕方のないことだよね?
自分の存在意義を自分で確立できるようになって初めて、まともに竜樹さんと並んで歩けるようなヤツになれるのかもしれないし。
それが元で私の中の「竜樹さん」の部分が外れるのかもしれないし。
なるようにしかならないよね?
それすら仕方のないことだよね?
…でも、本当はね。
そんなことに気が付かなけりゃよかったって思うよ。
竜樹さんのことだけ考えてられるなら、それは幸せなことなんだって思ってたから。
自分ひとりで自分の存在意義を改めて確立しなおすのっていうのも、
エネルギー要るからね。
竜樹さんの暖かさ知ってからだから、余計に大変だよね。
それでもやらざぁならないなら、やるしかないでしょう。
気が付いてしまったなら、確かめてみよう。
本当に私は「竜樹」を外しても私でいられるのか?
竜樹さんとともにいながらでも、私は私の力で自分を確認できるのかどうか、
それは竜樹さんの傍を離れなければ出来ないことなのかどうか。
これから確かめてみよう。
相変わらず空は鈍色だったけれど、「もしかしたら…」と思ったから、
竜樹さんに電話してみたけれど。
…やっぱり出てもらえなかった。
連休中でお医者さんも開いてないし、開いてたところで痛み止めの注射は打ってもらえないんだから、会えるはずなんてなかったけれど…
「しんどいならしんどいで、『ごめん、しんどいから会われへんねん』ってメールの一つでも送ってくれたらいいのに」
そんなことは今に始まったことじゃないのに、何故かすごく気に障る。
おまけに頭が痛い。
なのに、外に出たくて仕方ない自分がいてて。
でもどこかで「いつ竜樹さんから声がかかるか判らないし」ってセーブかける自分がいてて。
そんな中でバランスをとるのに疲れてる自分がいる。
机に向かって積み残してることを片付け始めるけれど。
気持ちが前向きでないから、進みも悪くて。
何となく人と話したい気持ちになって、オフの友達にメールを一つ。
ちょうど彼女はネット散歩しててちょっとトラブっていたので、携帯メールで指導(笑)しながら時間を過ごす。
ふとしたことから、明日その友達と会うことになった。
「竜樹さん、明日はどうするのかな?」
そう考えなかった訳じゃなかったけど。
明日もまた机に向かっていろんなことを片付けるだけで終わりにするのは我慢ならなったから。
二つ返事で出て行くことにした。
「明日は会えないよ」
そう言うつもりでもう一度電話をしたけれど、やっぱり竜樹さんは捕まらなくて。
すんごいがっかりしたんだ。
こんなことは今に始まったことじゃないけれど。
本当にこのまま放りっぱなしの状態で自分からも連絡しなくなったら、
自然消滅もあながち大袈裟な話でもないんだろうなと思うと、少し心が冷えた気がしたけれど。
でも、自分ひとりが連絡を取ろうと努力し続けるのに、いい加減疲れてしまったんだ。
…連休前半戦やら後半戦の前やらにいいことが続きすぎたから、心が欲張りになってるんだ
そうは思うけれど。
落差が大きけりゃ大きいで疲れるんだ。
凪続きじゃつまらないと思うくせに、こんな大波小波を交互に被るのも疲れるんだ。
…身体の調子が完全に戻ってないせいもあるんだろうけれど
また、泥のような物思いに捕まってしまった(>_<)
…ふと思ったんだ。
今の私の存在意義って、竜樹さんがいなければ一つたりとも成り立たないんじゃないかって。
竜樹さんと出逢う前は、へっぽこでも自分自身で自分の存在意義を少なからず証明できるものがあったって気がする。
自分自身の中から作り出すものに重きを置いてて、他人によって自分の存在を確かめるなんてことはなかったから。
それは今よりも寂しいものだったかもしれないけれど。
自分で自分の証を立て、そんな自分に大切な人たちがともに歩いてくれてる。
そんな感じがしたんだ。
でも、今、私から「竜樹さん」の部分が外れたとして。
今の私にどれほどの存在価値があるんだろう?
少なくとも日記を書き始めて、ここで友達になった人にとって、
私から「竜樹」が外れてしまったなら。
私がここにいてる価値なんて半減するんだろうなぁ。
自分の経験則からいろんな人にいろんな話をしてきたけれど。
その殆どは「竜樹」といてからのことばかり。
「竜樹」から与えられたものすべて取っ払われた私の存在意義が何かなんて私自身の力で証明できる自信がない。
…そしたら、
ここにいてることですら、竜樹さんっていう看板があるからこそのものであって。
生身の私に何の価値があるんだろう?
そう思うとすごい情けない気分になってくるんだ。
竜樹さんを好きになったのは私。
その想いを育てたのは私で、その想いによって育てられたのも間違いなく私なんだけど。
そんな私に竜樹さんが応えてくれたのには違いないだろうけど。
「竜樹さんといた6年が取っ払われたら何も残ってませんでした」
そう判ってしまったら。
とてもじゃないけど、やってけないよ。
もしかしたら、この後半戦は「それ」を知るためものだったのかもしれない。
「もうそろそろ、自分の存在意義ぐらい自分で確立して見せろよ?」
「竜樹だけを見て、『竜樹によって』自分の存在意義を確認するような女々しい作業はやめちまえよ?」
そういうことだったのかな?
「連休後半戦に突入するまで、ようけええ目を見させてやったんだから、
あとはお前がお前自身を育ててみろや?」
そういうことなのかもしんないね。
明日は、一日竜樹さんのことを気にせずに過ごしてみよう。
…って言いながら、朝起きた途端、
「…あ、竜樹さん」
そう思うんだろうけれど。
竜樹さんがどうだから、こうしよう。
そんな風に思わない一日を過ごしてみよう。
それがもしも心地よすぎて、そこから戻って来れなくなったら。
それはそれ。
仕方のないことだよね?
自分の存在意義を自分で確立できるようになって初めて、まともに竜樹さんと並んで歩けるようなヤツになれるのかもしれないし。
それが元で私の中の「竜樹さん」の部分が外れるのかもしれないし。
なるようにしかならないよね?
それすら仕方のないことだよね?
…でも、本当はね。
そんなことに気が付かなけりゃよかったって思うよ。
竜樹さんのことだけ考えてられるなら、それは幸せなことなんだって思ってたから。
自分ひとりで自分の存在意義を改めて確立しなおすのっていうのも、
エネルギー要るからね。
竜樹さんの暖かさ知ってからだから、余計に大変だよね。
それでもやらざぁならないなら、やるしかないでしょう。
気が付いてしまったなら、確かめてみよう。
本当に私は「竜樹」を外しても私でいられるのか?
竜樹さんとともにいながらでも、私は私の力で自分を確認できるのかどうか、
それは竜樹さんの傍を離れなければ出来ないことなのかどうか。
これから確かめてみよう。
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相棒帰還
2001年5月4日今日も昼頃まで寝てしまった(>_<)
去年の今頃、確かバスジャック騒動で昼夜逆転生活が身体に染み付いてしまって、会社行ってから苦労したんだっけ。
確かあの当時はネットオークションで暴れ回ってたなぁ(爆)
暇つぶしとグッズ収集には便利だったから。
そんな風に何気なく去年のことを思い出した。
確か、去年の今頃、竜樹さんの背中の痛さがあまりにひどくて、
この時期殆ど会えなかったんだよなぁ。
それが何だかちょっと寂しくて。
でも事情が事情だったから、フテていいんだか悪いんだか判らなかったんだ。
…でも、今年は違うよね?
買ったデジカメ持っていろんなところに行って、写真撮ろうねって言ってたもんね?
そんな風に思ってはみたけれど。
…昨日は一日中電話に出てもらえなかったもんね。
今日もしんどいんだろうなぁ。
ダメ元で竜樹さんのところに電話してみたけれど、やっぱり出てもらえない。
今日も「日記投売りデー」になるのかな?
一人でだって出かけたらよさそうなものなのに、やめてしまったんだ。
外は徐々に晴れてきてて、気持ちよさそう。
出かけたら一人でもそれなりに楽しく過ごせるだろうって思ったけれど。
…どうせ出かけるなら、竜樹さんと一緒がいいもんね
そう思ったら、出かける気がしなくなってしまったんだ。
さりとて、パソコンの前に一日向き合ってるとまた吐き気がしそうだから。
久しぶりに、シャーペン握って絵を描いてみることにした。
ちょっと今企画してることがあって、そのためには昔ほどでなくてもある程度は描けるようにしておきたかったから。
ところが、一年近く描くことを放りっぱなしにしてると、思うように描けない。
頭はすっと描けてる時の意識があるから、すんごく辛くて。
…そう言えば、
竜樹さんと一緒にい始めてちょっと描く量減って。
今の会社に入ってさらに減って。
パソコン買ってからますます描かなくなったもんなぁ(T_T)
シャーペンとノートを置いて考える。
竜樹さんと一緒にいることは、私にとって大切なことだけど。
竜樹さんといると、辛いことがあっても暖かな気持ちになれることが嬉しいけれど。
彼がダウンしたとき、私を放り出してるとき。
一人で何も出来なくなってる自分が情けなくて嫌だと思う。
絵だけに夢中になってた時は、颯くんのことすら忘れてられたんだ。
「もう一人の霄」が前面に出てるときは、一切後ろ暗いことを考えなくて済んだんだ。
今、あの時の状態に戻したら、私竜樹さんのこと意識に入れなくなっちゃうよ。
「もう一人の霄」っていうのはそういうヤツだから。
自分の目標だけがすべてなヤツだから。
私にとって、竜樹さんは何よりも大切だって判ってるけど。
今みたいな状態になったら、どうしたらいいのか判らなくなるんだ。
思わず「もう一人」に委ねちゃいたくなる。
今表にいる霄は要領が悪くて、竜樹に意識がありすぎて、
一人の時間を上手に使えなくなってるから。
そんな自分が「自分がない人」みたいでなんだかヤなんだ。
ひとしきり自分に毒づいて、ため息一つ。
…脆くなったよなぁ、私も
自分の力一つ信じていられた、一番つっぱらかってた時代を知ってる人が見たら、この凋落振りは失望ものだよなぁ。
今、自分が自分に失望しかかってるもん。
竜樹さんといてることを後悔してるのではなく。
竜樹さんがいないと時間を持て余したり、いろんなことが出来なくなってることが情けないんだ。
そんなことをああでもないこうでもないと考えながら、ぼーっとネット散歩に出る。
そうして大好きなお友達とチャット状態になってるときに、携帯が鳴る。
…「明日があるさ」やん?誰やろ?
出てみたら、相棒だった。
「霄ちゃん、私、今日帰ってきたから」
彼女は開口一番、そう言った。
チャットしながら彼女と二言三言会話をする。
ちょっと話しづらいなと思っってると…
「あ、月組公演の初日の券、取れたから。ちゃんと会社休んでよ?
ボスからクビ食らってもまみちゃんの公演に行くって言ったの、霄ちゃんなんだからね」
そう言った。
絶叫もの(笑)で喜ぶ私をよそに、
「また今度打ち合わせしようね」って言って、電話を切ってしまった。
…いよいよ、相棒が近くに戻ってきたんだ
彼女がいると、いろんなことが開けてくる気がするんだ。
…妙な牽引力あるからなぁ、彼女は。
私がへこみ入ってると、察知したかのように電話くれるし。
「このまんまじゃアカンやろ」って思ったら、適度に声をかけてくれるし。
迷ってると何気にばしーんと背中はついてくれる。
それが押し付けがましくなく、さりげなくやってのけるんだから。
年齢は下なんだけど、頭上がりませんわ(笑)
チャットが終わったあと、相棒のピッチに電話したけれど。
電源を切ってやって、話せなかった(T_T)
まぁ、今日お江戸から戻ってきたんなら、疲れてもいるだろうしね。
…昼間、散々落ち込んだくせに、落ち込んだこと自体を忘れてしまった。
「ホンマに頭上がらへんわ」
相棒が戻ってきた。
もしかしたら、また何か動くのかもしれない。
この先何度でも落ち込むことなんてあるんだろうけど、相棒が近くにいてるうちは大丈夫な気がする。
がくんとくる前に、引っ張ってかれちゃうもんね。
「悪くならない方向」に。
竜樹さんには会えなかったのはおろか、連絡すら取れなかったけど、
今日は相棒の帰還を喜ぶとするか。
心に抱えてる小さな靄はまだ晴れてはいないけれど…
去年の今頃、確かバスジャック騒動で昼夜逆転生活が身体に染み付いてしまって、会社行ってから苦労したんだっけ。
確かあの当時はネットオークションで暴れ回ってたなぁ(爆)
暇つぶしとグッズ収集には便利だったから。
そんな風に何気なく去年のことを思い出した。
確か、去年の今頃、竜樹さんの背中の痛さがあまりにひどくて、
この時期殆ど会えなかったんだよなぁ。
それが何だかちょっと寂しくて。
でも事情が事情だったから、フテていいんだか悪いんだか判らなかったんだ。
…でも、今年は違うよね?
買ったデジカメ持っていろんなところに行って、写真撮ろうねって言ってたもんね?
そんな風に思ってはみたけれど。
…昨日は一日中電話に出てもらえなかったもんね。
今日もしんどいんだろうなぁ。
ダメ元で竜樹さんのところに電話してみたけれど、やっぱり出てもらえない。
今日も「日記投売りデー」になるのかな?
一人でだって出かけたらよさそうなものなのに、やめてしまったんだ。
外は徐々に晴れてきてて、気持ちよさそう。
出かけたら一人でもそれなりに楽しく過ごせるだろうって思ったけれど。
…どうせ出かけるなら、竜樹さんと一緒がいいもんね
そう思ったら、出かける気がしなくなってしまったんだ。
さりとて、パソコンの前に一日向き合ってるとまた吐き気がしそうだから。
久しぶりに、シャーペン握って絵を描いてみることにした。
ちょっと今企画してることがあって、そのためには昔ほどでなくてもある程度は描けるようにしておきたかったから。
ところが、一年近く描くことを放りっぱなしにしてると、思うように描けない。
頭はすっと描けてる時の意識があるから、すんごく辛くて。
…そう言えば、
竜樹さんと一緒にい始めてちょっと描く量減って。
今の会社に入ってさらに減って。
パソコン買ってからますます描かなくなったもんなぁ(T_T)
シャーペンとノートを置いて考える。
竜樹さんと一緒にいることは、私にとって大切なことだけど。
竜樹さんといると、辛いことがあっても暖かな気持ちになれることが嬉しいけれど。
彼がダウンしたとき、私を放り出してるとき。
一人で何も出来なくなってる自分が情けなくて嫌だと思う。
絵だけに夢中になってた時は、颯くんのことすら忘れてられたんだ。
「もう一人の霄」が前面に出てるときは、一切後ろ暗いことを考えなくて済んだんだ。
今、あの時の状態に戻したら、私竜樹さんのこと意識に入れなくなっちゃうよ。
「もう一人の霄」っていうのはそういうヤツだから。
自分の目標だけがすべてなヤツだから。
私にとって、竜樹さんは何よりも大切だって判ってるけど。
今みたいな状態になったら、どうしたらいいのか判らなくなるんだ。
思わず「もう一人」に委ねちゃいたくなる。
今表にいる霄は要領が悪くて、竜樹に意識がありすぎて、
一人の時間を上手に使えなくなってるから。
そんな自分が「自分がない人」みたいでなんだかヤなんだ。
ひとしきり自分に毒づいて、ため息一つ。
…脆くなったよなぁ、私も
自分の力一つ信じていられた、一番つっぱらかってた時代を知ってる人が見たら、この凋落振りは失望ものだよなぁ。
今、自分が自分に失望しかかってるもん。
竜樹さんといてることを後悔してるのではなく。
竜樹さんがいないと時間を持て余したり、いろんなことが出来なくなってることが情けないんだ。
そんなことをああでもないこうでもないと考えながら、ぼーっとネット散歩に出る。
そうして大好きなお友達とチャット状態になってるときに、携帯が鳴る。
…「明日があるさ」やん?誰やろ?
出てみたら、相棒だった。
「霄ちゃん、私、今日帰ってきたから」
彼女は開口一番、そう言った。
チャットしながら彼女と二言三言会話をする。
ちょっと話しづらいなと思っってると…
「あ、月組公演の初日の券、取れたから。ちゃんと会社休んでよ?
ボスからクビ食らってもまみちゃんの公演に行くって言ったの、霄ちゃんなんだからね」
そう言った。
絶叫もの(笑)で喜ぶ私をよそに、
「また今度打ち合わせしようね」って言って、電話を切ってしまった。
…いよいよ、相棒が近くに戻ってきたんだ
彼女がいると、いろんなことが開けてくる気がするんだ。
…妙な牽引力あるからなぁ、彼女は。
私がへこみ入ってると、察知したかのように電話くれるし。
「このまんまじゃアカンやろ」って思ったら、適度に声をかけてくれるし。
迷ってると何気にばしーんと背中はついてくれる。
それが押し付けがましくなく、さりげなくやってのけるんだから。
年齢は下なんだけど、頭上がりませんわ(笑)
チャットが終わったあと、相棒のピッチに電話したけれど。
電源を切ってやって、話せなかった(T_T)
まぁ、今日お江戸から戻ってきたんなら、疲れてもいるだろうしね。
…昼間、散々落ち込んだくせに、落ち込んだこと自体を忘れてしまった。
「ホンマに頭上がらへんわ」
相棒が戻ってきた。
もしかしたら、また何か動くのかもしれない。
この先何度でも落ち込むことなんてあるんだろうけど、相棒が近くにいてるうちは大丈夫な気がする。
がくんとくる前に、引っ張ってかれちゃうもんね。
「悪くならない方向」に。
竜樹さんには会えなかったのはおろか、連絡すら取れなかったけど、
今日は相棒の帰還を喜ぶとするか。
心に抱えてる小さな靄はまだ晴れてはいないけれど…
一人の時間に想うこと
2001年5月3日昨日よく眠れなかったせいか、寝たり起きたりを繰り返す。
外が明るくなかったのも悪かったんだろう。
きちんと起きたのは、15時前だった(>_<)
…竜樹さんに電話しなきゃ
そう思って慌てて電話したけれど、竜樹さんは出てくれなかった。
…やっぱり、疲れてるんだよなぁ。きっと
おとつい、学校帰りに痛み止めを打って私と会って、
昨日は学校に行って、退院したお父さんのこととかでばたばたして。
痛み止めの注射を打ったとは言え、忙しく動き回ってたら背中が痛むのは判りきってることで。
私も昨日からずっと頭痛が取れなくて。
殆ど夕方近くまで寝ていたことも助けて、さらに頭痛はひどくなっていて。
会えないのは悲しかったけれど、これはこれでよかったのかもしれない。
…ちょうどいいや。
溜めていた日記(爆)の投売り大会にでもしたらいいや。
そう思ってメモを片手に思い出す作業にかかる。
今、思い出しの作業を幾つか並行してやってるせいか、頭の中がごちゃごちゃしてくる。
進みが悪い。
…おとつい会ったんだし、ええやんか?一日くらい会えなくなって。
そうは思うんだけれど。
全国的に休日で、明日もあさっても休みとなったら。
遊ぶこと自体に手加減せずに済むのにと思うと、何が悲しくて一日家にいないといけないんだろうって思う。
一人で出かけてもよさそうなものなんだけど、頭痛が取れずに吐き気まで伴ってきてる。
スキャナーもデジカメも買ったからこれ以上散財するわけにもいかないし。
…しゃあないなぁ、もう
一つ気を吐き、パソコンに向かう
「デジカメの動作確認しとけよ…」
竜樹さんにそういわれたことを思い出して、デジカメの箱を取り出して準備を始める。
電池を充電しないといけないから、もう暫くは動作確認は出来ないけど…
買ったデジカメを見てると、自然とにこにこしてしまうんだ。
これを持って、竜樹さんと出かけていろんな思い出残すんだよね?
前から竜樹さんに「写真付メール」貰ってたし、
これを使ったら「お返事」送れるよね?
去年までは、ルミナリエ旅行で写真を撮るの一苦労だったけど、
これがあったらキレイなのが撮れるよね?
ちゃんと使い方を覚えて、二人で出かけた時にフル活用しないとね。
せっかく竜樹さんが見つけてくれたんだから。
そう思うと、出かけなくてもよかったのかもとも思う。
出ずっぱりだったら、きっと動作テストなんてしない。
日記だって歯抜けのまま(笑)ほっぽっちゃうし。
竜樹さんだって休まなきゃ身体ももたないだろうし。
私だって頭痛いし。
これでよかったんだよね?
そう思うことにした。
…結局、日記の投売りもさほど進まなかったけれど。
時々、転寝してしまったけれど(爆)
デジカメの動作チェックは出来た。
30日に妹とデートしたときにソニープラザで買ったBEANIE BABYのちびクマのぬいぐるみを被写体にしてチェックした。
カメラの大きさもちょうどよいし、動作は良好。
慣れると扱い易そうでますます機嫌がよくなってしまった。
…自分の写真を撮って、竜樹さんに報告メールとして送ってみてもよかったけど、
自分で自分を写真に撮るのは難しいんだ。
(何度かトライはしてみたんだ。一応(^^ゞ
「テルマ&ルイーズ」のようにはうまくいかないものだと実感した)
ちょっとずつ家で飼ってる猫とか撮って徐々に腕を上げていこう。
ちゃんと使い方をマスターできたら、竜樹さんにも教えてあげれるんだし。
そしたら、写真好きな彼は頑張って撮るんだろうな。いろんなものを。
「二人で」いろんなものを撮れたらいいな。
「二人の写真」も撮れたらいいな。
それはいつの日になるかは判らないけど、
二人で暖かな時間を過ごして、その一場面を切り取って残しておくみたいにして、少しずつ想い出を増やしていけたらいいな。
竜樹さんといろんなことが出来たらいいな。
…明日こそ、晴れますように。
湿度が低くて適度に暖かくて。
竜樹さんの背中が痛くならないような天気でありますように。
竜樹さんと楽しい時間が過ごせますように…
外が明るくなかったのも悪かったんだろう。
きちんと起きたのは、15時前だった(>_<)
…竜樹さんに電話しなきゃ
そう思って慌てて電話したけれど、竜樹さんは出てくれなかった。
…やっぱり、疲れてるんだよなぁ。きっと
おとつい、学校帰りに痛み止めを打って私と会って、
昨日は学校に行って、退院したお父さんのこととかでばたばたして。
痛み止めの注射を打ったとは言え、忙しく動き回ってたら背中が痛むのは判りきってることで。
私も昨日からずっと頭痛が取れなくて。
殆ど夕方近くまで寝ていたことも助けて、さらに頭痛はひどくなっていて。
会えないのは悲しかったけれど、これはこれでよかったのかもしれない。
…ちょうどいいや。
溜めていた日記(爆)の投売り大会にでもしたらいいや。
そう思ってメモを片手に思い出す作業にかかる。
今、思い出しの作業を幾つか並行してやってるせいか、頭の中がごちゃごちゃしてくる。
進みが悪い。
…おとつい会ったんだし、ええやんか?一日くらい会えなくなって。
そうは思うんだけれど。
全国的に休日で、明日もあさっても休みとなったら。
遊ぶこと自体に手加減せずに済むのにと思うと、何が悲しくて一日家にいないといけないんだろうって思う。
一人で出かけてもよさそうなものなんだけど、頭痛が取れずに吐き気まで伴ってきてる。
スキャナーもデジカメも買ったからこれ以上散財するわけにもいかないし。
…しゃあないなぁ、もう
一つ気を吐き、パソコンに向かう
「デジカメの動作確認しとけよ…」
竜樹さんにそういわれたことを思い出して、デジカメの箱を取り出して準備を始める。
電池を充電しないといけないから、もう暫くは動作確認は出来ないけど…
買ったデジカメを見てると、自然とにこにこしてしまうんだ。
これを持って、竜樹さんと出かけていろんな思い出残すんだよね?
前から竜樹さんに「写真付メール」貰ってたし、
これを使ったら「お返事」送れるよね?
去年までは、ルミナリエ旅行で写真を撮るの一苦労だったけど、
これがあったらキレイなのが撮れるよね?
ちゃんと使い方を覚えて、二人で出かけた時にフル活用しないとね。
せっかく竜樹さんが見つけてくれたんだから。
そう思うと、出かけなくてもよかったのかもとも思う。
出ずっぱりだったら、きっと動作テストなんてしない。
日記だって歯抜けのまま(笑)ほっぽっちゃうし。
竜樹さんだって休まなきゃ身体ももたないだろうし。
私だって頭痛いし。
これでよかったんだよね?
そう思うことにした。
…結局、日記の投売りもさほど進まなかったけれど。
時々、転寝してしまったけれど(爆)
デジカメの動作チェックは出来た。
30日に妹とデートしたときにソニープラザで買ったBEANIE BABYのちびクマのぬいぐるみを被写体にしてチェックした。
カメラの大きさもちょうどよいし、動作は良好。
慣れると扱い易そうでますます機嫌がよくなってしまった。
…自分の写真を撮って、竜樹さんに報告メールとして送ってみてもよかったけど、
自分で自分を写真に撮るのは難しいんだ。
(何度かトライはしてみたんだ。一応(^^ゞ
「テルマ&ルイーズ」のようにはうまくいかないものだと実感した)
ちょっとずつ家で飼ってる猫とか撮って徐々に腕を上げていこう。
ちゃんと使い方をマスターできたら、竜樹さんにも教えてあげれるんだし。
そしたら、写真好きな彼は頑張って撮るんだろうな。いろんなものを。
「二人で」いろんなものを撮れたらいいな。
「二人の写真」も撮れたらいいな。
それはいつの日になるかは判らないけど、
二人で暖かな時間を過ごして、その一場面を切り取って残しておくみたいにして、少しずつ想い出を増やしていけたらいいな。
竜樹さんといろんなことが出来たらいいな。
…明日こそ、晴れますように。
湿度が低くて適度に暖かくて。
竜樹さんの背中が痛くならないような天気でありますように。
竜樹さんと楽しい時間が過ごせますように…