今日で10回目の春を迎えたこと、1日の終わりに差し掛かるまで気づかなかった。

こんなことは初めてだなと、探し物の手を休めてふと思う。

10年前の空は少し曇ったパステルブルー。
待ち合わせた時間の空は薄い紫色。

毎年何かしらあってのんびり空を眺める余裕もないけれど、過ぎた1年と新しい1年に想いを馳せながら見上げる空は不思議といつも柔らかな色だったように思う。

なのに、今年は花粉症の症状炸裂させながら決算前の作業と家事と探し物で終わってしまい、空を見上げる余裕すらなかった。

ただ、いつもより明るく柔らかな竜樹さんの声に長く触れられた。
互いに今日がその日だと口にはしなかったけれど、心を繋ぐ時間が取れたのはひとりで空見上げて想うよりはるかに嬉しいこと。
だから今年は今までの中で1番いい空の下にいたのだろうと、静かに思える。

柔らかな始まりへの想いと不安混じりの心を抱えて見上げた10年前の空。

空の色に心を止めることはできなかったけれど、心に青空を見た今日。

10年後の空はどんな色だろう。

ふたり並んで見上げる空がどんな色であっても、柔らかな始まりをいつまでも大切に想い合えるふたりでありたい。

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