「逢った時に話してよ」
2003年8月4日本当は今日逢いに行こうと思ってた。
金曜日からずっと体調が悪くてどうしようもない状態だって知ってたのもあったけれど、人外魔境でこてんぱんにされて、久しぶりにすごく気が滅入ったから。
身体がどれほどしんどくても、
気持ちがどれほど消耗してても、
あなたのおうちであなたに何か出来るなら、
それを喜んでくれるなら、
身体の疲れも気持ちの痛みもどこかへ行く気がするから…
でも受話器から聞こえるあなたの声に、正直今日は行かない方がいいかもしれないなと思った。
自分が癒されたい気持ちの方があなたの役に立ちたいと思う気持ちよりも強かったから。
ぽつりぽつりと話してるうちに、今朝姉さまに質問していたことの答が判ったこと、
それをあなたが早く知りたがってたこと思い出した。
「姉さまからお返事来てね、詳しく判りましたよ?
メールでお送りしておきましょうか?」
口を開くと泣き言しか出てこなさそうで、
咄嗟に思い出したことを口にしてみた。
「知りたいと思うことは出来るだけ早く知りたい」と常々言ってる竜樹さんにはそれのが嬉しいかなと思ったから…
「逢った時に話してよ。
俺は急がないし、その方が楽しいと思うから」
こんなことは別に特別なことじゃないのかもしれない。
一緒にいる時間を楽しいものにしたいと思うことなんて別にさして特別な感情じゃないかもしれない。
それでもね、嬉しかったんだ。
長いことかかってやっと見つけた互いのこと以外に共有できる何かを、
ただふたりで楽しもうと思ってくれること。
そんな感情があると判れば、まだ何とか乗り切れるかもと思える。
「逢った時」に話す時間を大切にしてくれること。
それが今日、明日を歩く私の糧になる。
…ありがとう。
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