決算期明けのおこづかい効果
2003年4月30日久しぶりに会社に行く日。
一旦は収まっていたものの、夜から再び降り出した雨のせいで再び吐き気付頭痛が勃発。
そのために寝つきが悪く、借りてるビデオを見てもまだ眠れず、薬を使って無理矢理に休む。
目が覚めて、窓の外を見てげんなり。
昨夜からの雨はあがることなく降り続いていた。
しかも、吐き気付の頭痛もまだ身体の中に残っていて、体を起こすのも横になってるのも辛い状態。
咄嗟に休もうかと思ったけれど、今日は4月の最終日だからいろいろとまとめなければならない書類はある。
全体会議は月曜日に済んでいるから会議用の資料は必要ないだけマシだけれど、だから休んで大丈夫という訳じゃないから、気を吐き吐き家を出る。
電車に乗っていつものように携帯をこちこちするけれど、座っていても下を向いても吐き気が治まらず、ろくな言葉に置き換わらない。
不用意な言葉が飛び出す前にその作業をやめ、吐き気と格闘しながらずっと下を向いていた。
事務所に入ったら一体どれくらいの仕事が山積になってるのだろうとどきどきしながら机に向かうと、思ったよりは仕事の山は少なかった。
ただそれは私の机にあるものだけであって、机以外の場所に点在してただけだったのだけど、一気に数を見るよりは精神的にはマシだったのかさほどげんなりすることなく片付けの作業に入る。
ようやっと休んでた間の作業がひと段落して、今日の仕事を取りにフロアを移動すると、ここぞとばかり喋り捲る先輩に捕まる。
そこでかなり体力を消耗したのは否めないけれど、消耗しきってる場合でもないので話がひとしきり終わるまで事務所に戻った時にすぐに作業に着手できるようにたまってる書類を整理して、話し疲れた頃そっと事務所に戻る。
大幅に時間を取られてしまったので、そこから先は余裕のよの字も出ない状態で作業を続ける羽目になってしまった。
「おーい、金ちゃぁん(*^▽^*)」
「はぁい」
作業が佳境に入ってきて戦闘モードがかなり高い状態だったから、きっと文字にするほど愛想のよい返事ではなかったような気もするけれど、「ちょっとおいでヾ(^-^*)」とお呼びになるボスに「少々お待ちを…」とは言えず、立ち上がってボスの許へ行く。
「金ちゃんが休んでた日にな、こんなものが出てん。
金ちゃんもよく頑張ってたからなぁ(*^-^*)」
そう言って手渡されたのは小さく畳まれた紙。
開けてみると、数字がちょこちょこ書いてある。
読んでみると、どうやら臨時でおこづかいが出たらしい。
「毎度毎度少ない額で申し訳ないけれど、決算でちょっと黒が出たからな(*^-^*)」
「ありがとうございますm(__)m」
自分の席に戻り、小さく畳まれた紙に書かれた数字をじっと見つめる。
額面としてはやっぱりおこづかいっぽいのだけど、予想してない臨時収入は嬉しいもの。
社長のところへ行ってお礼を言って、また事務所に戻って仕事を始める。
ひとつ機嫌がいいことがあると、多少いらっとくる案件も前向きに片付けようという気になる勝手者。
だかだかっと仕事の山を一掃しにかかり、飛んでくる案件を可能な限り前向きに片付ける。
「決算期明けのおこづかい」効果はなかなかよい作用を為すようで、久しぶりに鬱々ループと無縁な状態で過ごしていられる。
昼休みにボスや社長と話していると「昔はこんなちまっとした金額じゃなかってんでぇ(-_-;)」という話が飛び交い、「へぇ、そんな時期もあったんですねぇ」と現実味のない数字を聞いて驚いたりしたけれど、別に今のちまっとした金額にがっかりする訳でもなく、引け目を感じることもない。
ちまっとしたおこづかいの使い道を考える。
今やろうと思ってることをするにあたって、私が持ってる機材だと今後対応しにくいのでいっそ機材購入に充ててしまおうかとも思ったけれど、機材を購入したらそれできっとおしまいだろう。
買える時に買っておきたいというのは私の性分ではあるのだけど、1年間頑張ってきて自分だけのご褒美で終わるのもなんだかなって思う。
ふと浮かんだのは竜樹ファミリーと金岡両親、海衣たち。
連休後半に海衣たちも帰ってくる。
竜樹ファミリーと金岡両親が一同に会して食事をするなんてことは今はまだないだろうけれど、別個に
分けて美味しいものでも食べれたらなんて思う。
この1年曲がりなりにも頑張り通してこれたのは、竜樹さんや竜樹さんのご両親、金岡両親の尽力があったからに他ならない。
一緒にいるが故に心曇らす問題を齎すということもまた事実ではあるけれど、心が曇った出来事と笑顔が零れる出来事とを秤にかければ笑顔の方が強いから。
豪勢なものをふんだんに、もう見るのも飽き飽きっていうほどの量を食べさせてあげられるわけじゃないけれど。
別に食事に拘ることなく、楽しい時間を持てる何かに使うのもいいかななんて思う。
竜樹さんと一緒にいるようになる前、正確には自分が目指しているものが一番大事だった頃の私なら、それは考えなかっただろうって思う。
機材を入れることが可能な額なら、迷うことなく機材購入に充てただろうし、それを退けてまでしようと思う何かがあるなんてきっと考えもしなかった。
自分の手で手に出来るものだけが、私のすべてだったから。
私の手に出来るもののすべては、私一人で築き上げたものだと思っていたから。
嬉しいことは自分だけのものではないのだと、嬉しいことの許にあるのは大切な誰かでもあるのだと知れたことは、間違いなく私にとってはよかったのだろうなって思う。
自分の人生を築くのは間違いなく自分自身でしかないけれど、その傍に大切な人の支えがあるから頑張れるということは、きっとたった一人で手にするものとはまた違う充足感も暖かさもあるのだと思うから。
決算期明けのおこづかい効果がどこまで続くか判らないけれど。
自分が生きていくために働いてるには違いないけれど、大切な人と楽しい時間や笑顔を共有できる糧を得てると思えてるうちは、まだ頑張っていけるのだろう。
うん、頑張っていこう。
一旦は収まっていたものの、夜から再び降り出した雨のせいで再び吐き気付頭痛が勃発。
そのために寝つきが悪く、借りてるビデオを見てもまだ眠れず、薬を使って無理矢理に休む。
目が覚めて、窓の外を見てげんなり。
昨夜からの雨はあがることなく降り続いていた。
しかも、吐き気付の頭痛もまだ身体の中に残っていて、体を起こすのも横になってるのも辛い状態。
咄嗟に休もうかと思ったけれど、今日は4月の最終日だからいろいろとまとめなければならない書類はある。
全体会議は月曜日に済んでいるから会議用の資料は必要ないだけマシだけれど、だから休んで大丈夫という訳じゃないから、気を吐き吐き家を出る。
電車に乗っていつものように携帯をこちこちするけれど、座っていても下を向いても吐き気が治まらず、ろくな言葉に置き換わらない。
不用意な言葉が飛び出す前にその作業をやめ、吐き気と格闘しながらずっと下を向いていた。
事務所に入ったら一体どれくらいの仕事が山積になってるのだろうとどきどきしながら机に向かうと、思ったよりは仕事の山は少なかった。
ただそれは私の机にあるものだけであって、机以外の場所に点在してただけだったのだけど、一気に数を見るよりは精神的にはマシだったのかさほどげんなりすることなく片付けの作業に入る。
ようやっと休んでた間の作業がひと段落して、今日の仕事を取りにフロアを移動すると、ここぞとばかり喋り捲る先輩に捕まる。
そこでかなり体力を消耗したのは否めないけれど、消耗しきってる場合でもないので話がひとしきり終わるまで事務所に戻った時にすぐに作業に着手できるようにたまってる書類を整理して、話し疲れた頃そっと事務所に戻る。
大幅に時間を取られてしまったので、そこから先は余裕のよの字も出ない状態で作業を続ける羽目になってしまった。
「おーい、金ちゃぁん(*^▽^*)」
「はぁい」
作業が佳境に入ってきて戦闘モードがかなり高い状態だったから、きっと文字にするほど愛想のよい返事ではなかったような気もするけれど、「ちょっとおいでヾ(^-^*)」とお呼びになるボスに「少々お待ちを…」とは言えず、立ち上がってボスの許へ行く。
「金ちゃんが休んでた日にな、こんなものが出てん。
金ちゃんもよく頑張ってたからなぁ(*^-^*)」
そう言って手渡されたのは小さく畳まれた紙。
開けてみると、数字がちょこちょこ書いてある。
読んでみると、どうやら臨時でおこづかいが出たらしい。
「毎度毎度少ない額で申し訳ないけれど、決算でちょっと黒が出たからな(*^-^*)」
「ありがとうございますm(__)m」
自分の席に戻り、小さく畳まれた紙に書かれた数字をじっと見つめる。
額面としてはやっぱりおこづかいっぽいのだけど、予想してない臨時収入は嬉しいもの。
社長のところへ行ってお礼を言って、また事務所に戻って仕事を始める。
ひとつ機嫌がいいことがあると、多少いらっとくる案件も前向きに片付けようという気になる勝手者。
だかだかっと仕事の山を一掃しにかかり、飛んでくる案件を可能な限り前向きに片付ける。
「決算期明けのおこづかい」効果はなかなかよい作用を為すようで、久しぶりに鬱々ループと無縁な状態で過ごしていられる。
昼休みにボスや社長と話していると「昔はこんなちまっとした金額じゃなかってんでぇ(-_-;)」という話が飛び交い、「へぇ、そんな時期もあったんですねぇ」と現実味のない数字を聞いて驚いたりしたけれど、別に今のちまっとした金額にがっかりする訳でもなく、引け目を感じることもない。
ちまっとしたおこづかいの使い道を考える。
今やろうと思ってることをするにあたって、私が持ってる機材だと今後対応しにくいのでいっそ機材購入に充ててしまおうかとも思ったけれど、機材を購入したらそれできっとおしまいだろう。
買える時に買っておきたいというのは私の性分ではあるのだけど、1年間頑張ってきて自分だけのご褒美で終わるのもなんだかなって思う。
ふと浮かんだのは竜樹ファミリーと金岡両親、海衣たち。
連休後半に海衣たちも帰ってくる。
竜樹ファミリーと金岡両親が一同に会して食事をするなんてことは今はまだないだろうけれど、別個に
分けて美味しいものでも食べれたらなんて思う。
この1年曲がりなりにも頑張り通してこれたのは、竜樹さんや竜樹さんのご両親、金岡両親の尽力があったからに他ならない。
一緒にいるが故に心曇らす問題を齎すということもまた事実ではあるけれど、心が曇った出来事と笑顔が零れる出来事とを秤にかければ笑顔の方が強いから。
豪勢なものをふんだんに、もう見るのも飽き飽きっていうほどの量を食べさせてあげられるわけじゃないけれど。
別に食事に拘ることなく、楽しい時間を持てる何かに使うのもいいかななんて思う。
竜樹さんと一緒にいるようになる前、正確には自分が目指しているものが一番大事だった頃の私なら、それは考えなかっただろうって思う。
機材を入れることが可能な額なら、迷うことなく機材購入に充てただろうし、それを退けてまでしようと思う何かがあるなんてきっと考えもしなかった。
自分の手で手に出来るものだけが、私のすべてだったから。
私の手に出来るもののすべては、私一人で築き上げたものだと思っていたから。
嬉しいことは自分だけのものではないのだと、嬉しいことの許にあるのは大切な誰かでもあるのだと知れたことは、間違いなく私にとってはよかったのだろうなって思う。
自分の人生を築くのは間違いなく自分自身でしかないけれど、その傍に大切な人の支えがあるから頑張れるということは、きっとたった一人で手にするものとはまた違う充足感も暖かさもあるのだと思うから。
決算期明けのおこづかい効果がどこまで続くか判らないけれど。
自分が生きていくために働いてるには違いないけれど、大切な人と楽しい時間や笑顔を共有できる糧を得てると思えてるうちは、まだ頑張っていけるのだろう。
うん、頑張っていこう。
コメント