竜樹邸から帰ってきて、家でするべきことを一通り片付けて、久しぶりに友達と夜遅くまで語り合う。
うっかりすると寝る時間を忘れそうになるくらい話に興じてしまう。

時間を見て泣く泣くお話を終えてはみたものの、なかなか寝付けずこないだみたいに作りかけのキットの続きに手をつけてしまう。
あぁでもないこうでもないとぶつぶつ考えながら触ってると興が乗ってくるのか、ヘンに集中力があがる。

気がつくと、窓の外の空が明るくなりつつあってびっくり。
慌ててほんの少しの睡眠をとる。


外はよく晴れていて、暑くなりそうな感じ。
ねむねむが過ぎて大事なものを家に置き忘れてきたことに気がついたけれど、ねむねむ頭が今の私には却っていい作用を為すかもしれないなんて呑気なことを考えつつ、いつものように携帯をこちこちこち…
頭の回転は若干鈍ってるのは否めないけれど、その分鬱々にもとっ捕まりにくいかもしれない。
今日1日乗り越えたら愛しの週末だと、連日繰り返してるお題目を唱えながら社屋に入る。


…たまにはねむねむも役に立つやん?


親会社の人の話もいつものようにすぱーんと頭の中に届かないので、いちいちかちかちとこない。
かちんと来ても、電話を切って暫くしてじんわりやってくる程度で、それくらいタイミングがずれると逆にそれほど腹も立たないで作業ができる。
それは鬱々に対しても同じような作用をなしてくれたので、ありがたいなと思ったり。

慢性的に睡眠不足が来ると、さしたる理由もなく鬱々したりいらいらしたりするものだけど、本当にたまーにねむねむが強い分には却って健康的に作業ができるかもしれない。


ぼんやりぐんにゃりしながら、仕事の中でミスを出さないようにだけ気をつけて作業してるうちに、お昼休みになった。


今日は竜樹さん、外出するらしい。
社屋にいるのがもったいないくらいの青空に、心地いい温度。
本当は一緒に外出したいけれど、そんなことを言い出したらキリがない。


「竜樹さんはいかがお過ごしですか?
私はねむねむでございます。
でも、ねむねむのせいか、鬱々には捕まらないで済んでいます。
たまにはねむねむも役に立つものですね。
昼からも頑張ります」


竜樹さんが心配するのは鬱々でがくーんとへこんでること。
それがないことだけが判ってたら、他のことはともかくその点に関しては竜樹さんが気を揉まなくて済むから。
それだけを伝えて、眠りそうになりながらごはんを食べ、ゆらりゆらりとボスティと後片付け。


昼からはさらにゆらりゆらりとしながら、仕事を片付ける。
ゆらりゆらりとしてると失敗のひとつかふたつやらかしそうだけれど、鬱々に捕まってる状態できりきりやってるよりかはうんとマシだから。
ゆっくりゆらゆらと仕事を片付けた。


それでも疲れは来たらしく、電車の中ではうつらうつら。
「週末だから寄り道しよう♪」とちょっと遠出はしたものの、結局何を買っていいのか判らず回れ右。
余計に激しくねむねむに引きずられる形になったけれど、結局1日中鬱々に捕まらずに済んだのはありがたい。


…竜樹さんの前でこんなにぐんにゃりしてたら、喜んで抱き枕にしはるんやろうなぁ


ぐんにゃりしてると好き放題なさるのでちょっと困り者だけど、抱っこ枕してる時の竜樹さんは確かに幸せそうだから。


今度は疲れの色が見えてない程度に、ぐんにゃりして竜樹邸にお伺いしてみましょうか。


たまにはゆらゆらしながら、ほわんとした竜樹さんと向かい合ってみるのもいいかもしんない。



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