何をおいても大切なもの
2003年4月16日昨夜は竜樹さんと少し話した。
他愛のない話から、一昨日かちんときた電話の話まで、竜樹さんの体調が許す範囲で話していた。
電話の話では、今まで考えもしなかったような方法を教えてもらって目から鱗。
説明をすっとばして、するべきことをただ端的に指示すればいいとのこと。
「いちいち順序立てて説明してやる必要はない」という考え方はいかにも前の会社の教えらしいなあと思いながら、「なるほど」と思う部分も多い。
指示が足りないとどんな辺りですっ転ぶかがある程度見えるから、それを回避できる点について説明をするのだけれど、聞いてる人間はそれを把握しきれるわけじゃないということ。
それなら必要なことだけ伝えて、判らないことがあれば相手から聞いてくればいいという考えは気力も労力も削がないいい方法かもしれない。
あまり前の会社のやり方を推し進めすぎると、今の会社では少々ぶっきらぼうになりすぎる感はあるけれど、それでも無駄に気力も労力も削ぐよりはマシなんだろう。
ひとまずやってみて、ダメなら次また考えるというやり方で推し進めることに決めて電話を切る。
それから何となく寝付けずに、暫く放っていた作りかけのキットを作り始める。
興が乗ってたせいか、時計を見てびっくり。
朝方になってしまってたので、慌てて横になった。
ほんの僅かな睡眠の後、人外魔境へGO!
昨日とうって変わって、今朝はよく晴れている。
今日は竜樹ファミリーはお墓参りに行くと仰ってたから、ちょうどよかったかもしれない。
随分前に竜樹さんと一緒にお参りしたっきりだから、会社が休みなら私も行きたかったのだけど、それはまたいずれ。
朝からきりきり仕事を始める。
用件の伝え方を端的にしてみると、確かに殆どの電話については非常に楽にはなったけれど、解釈の仕方が微妙にずれてるお嬢さんはいつまでもずれっぱなしでがっくりこっくり。
それはそれで諦めるしかないかと、ひとまず電話を置いて気をひとつ吐き、また次の仕事を進めていく。
いつもよりか、多少、本当に多少だけど疲労の蓄積の仕方が緩やかな感じで昼休みを迎えた。
「いい天気ですね。
お日様の力をいっぱい蓄えて、おじいさんのお墓参りに行かはるんですね。
心なしか肌寒い気がするので、暖かくして出かけてくださいね。
私も昼から頑張ります」
そう送ってからふと、昨日のてるてるがあまりに不出来だったことを思い返し、思いつくままキーをこちこち。
「 |
(∵)
/人\
てるてるの改良版です。」
これで1日晴天続きだとは思わないけれど、竜樹ファミリーがお墓参りからお帰りになられるまでの天気を維持できたらなんて思いながら、昼ご飯を食べ始める。
昼からまたきりきりと仕事を始めるけれど、どうも鬱モードを加速させそうな案件が増えてきて、どんどん気持ちが沈んでくる。
対処療法の知恵が増えてきても、追いつかないことが多すぎる。
それは親会社の甘えから来るものであるのには間違いないし、そんなこともまた今に始まったことじゃない。
親会社も子会社も揃いも揃って「お馬さんの耳になんまんだー」なんだから、根本的に解決できるかもなんて考える方がここではおかしいらしい。
家を出れば仕事は辞められないし、仕事を辞めたら家を出られない。
そのどちらを選んだとしても、決して機嫌のよい結果などありはしないと知ってるし、強いて言うなら、仕事辞めずに家を出た方が竜樹さんといられる時間を維持しつづけられることも判ってる。
そう判っててもこの場で居直ることは出来ず、やっぱり気持ちは沈むだけ。
こんな風に今日は沈みっぱなしで終わるのだろうと思ってた。
でんでろりと事務所を後にして、たらたら着替えて自転車を転がす。
「明日もまたあぁなのだろうか」と思うとげんなりしてくる。
どこにも寄り道する気になれず、駅へ向かっていると携帯に聞き覚えのある着信音。
「そらちゃん、今日は何か予定あるかぁ?」
暖かくやわらかい声。
「…や、予定はないですよ」
「来れるなら今からおいで。晩ごはん作ってあるから」
「はーい♪o(^-^o)o(^-^)o(o^-^)o」
急遽、竜樹邸に行くことになって、さっきまで抱えていた鬱屈は何処へいったのやら。
駆け足で電車に乗り込み、移動の度にホームをダッシュ。
会社では立ち上がるのにも気力を起こさなきゃならないくらいぐったりしてたのに、この元気っぷりは何?
そんな現金さ加減にちょっと笑ってしまうけれど。
最短時間で竜樹邸に到着できるよう、徒歩での移動はすべてダッシュしてた。
「…あれ?早かってんなぁ」
「徒歩での移動はすべて走りましたから♪(*^-^*)」
ほにゃんとした笑顔にようやく固まった表情も和らぐ。
竜樹さんに注いでもらったお茶を飲み、一段楽して楽しいごはん。
今日は長時間の運転できっとぐったりモードだろうと、私も竜樹さん自身も思ってられたようだけど、食卓に並ぶごはんはとても元気のない人が作ったとは思えない品数。
「いや、このうちの二つは、親父の差し入れ(^^ゞ」
それを差し引いても…ただただびっくり。
そのどれもこれもが美味しくて、また幸せ。
おなかも心も満足な状態で、楽しい夕食の時間は流れていく。
ふと、昨日の夜に姉さまから届いたメールのことを思い出す。
急遽、再来週に同期の飲み会が決まり、それに伴って姉さまとの食事会が今週末にずれ込んだこと。
2週続けて土曜日が潰れるのが嫌なので、飲み会を断るか食事会を延期するか迷ってると話したら、「行っておいで」と竜樹さん。
「そうしたら、2回土曜日が飛びますよ?」
「来れるなら日曜日に来てくれたらいいし、平日でも会えるやん?」
「それでも…」
「行ける時に行った方がええで。話を聞いてたら、俺では連れってやれそうにないからさ。
そらちゃんが行って楽しかったら、また一緒に行けるかもしれへんし、な?(*^-^*)」
迷いを残しつつ、結局両方参加することになってしまった。
2週続いて土曜・日曜連続で外出するのが続くと、身体の方がついてかなくなるかも知れないけれど。
長時間いられる日に出向くことが仮に出来なくなっても、こんな風に急遽暖かさをお裾分けしてもらいに来れるし、短い時間でも竜樹さんの役に立てるかもしれないなら、こんな週があってもいいのかもしれない。
こんな事態が生じても生じなくても、竜樹さんといられる時間は私にとっては特別なもの。
何をおいても大切なもの。
他愛のない話から、一昨日かちんときた電話の話まで、竜樹さんの体調が許す範囲で話していた。
電話の話では、今まで考えもしなかったような方法を教えてもらって目から鱗。
説明をすっとばして、するべきことをただ端的に指示すればいいとのこと。
「いちいち順序立てて説明してやる必要はない」という考え方はいかにも前の会社の教えらしいなあと思いながら、「なるほど」と思う部分も多い。
指示が足りないとどんな辺りですっ転ぶかがある程度見えるから、それを回避できる点について説明をするのだけれど、聞いてる人間はそれを把握しきれるわけじゃないということ。
それなら必要なことだけ伝えて、判らないことがあれば相手から聞いてくればいいという考えは気力も労力も削がないいい方法かもしれない。
あまり前の会社のやり方を推し進めすぎると、今の会社では少々ぶっきらぼうになりすぎる感はあるけれど、それでも無駄に気力も労力も削ぐよりはマシなんだろう。
ひとまずやってみて、ダメなら次また考えるというやり方で推し進めることに決めて電話を切る。
それから何となく寝付けずに、暫く放っていた作りかけのキットを作り始める。
興が乗ってたせいか、時計を見てびっくり。
朝方になってしまってたので、慌てて横になった。
ほんの僅かな睡眠の後、人外魔境へGO!
昨日とうって変わって、今朝はよく晴れている。
今日は竜樹ファミリーはお墓参りに行くと仰ってたから、ちょうどよかったかもしれない。
随分前に竜樹さんと一緒にお参りしたっきりだから、会社が休みなら私も行きたかったのだけど、それはまたいずれ。
朝からきりきり仕事を始める。
用件の伝え方を端的にしてみると、確かに殆どの電話については非常に楽にはなったけれど、解釈の仕方が微妙にずれてるお嬢さんはいつまでもずれっぱなしでがっくりこっくり。
それはそれで諦めるしかないかと、ひとまず電話を置いて気をひとつ吐き、また次の仕事を進めていく。
いつもよりか、多少、本当に多少だけど疲労の蓄積の仕方が緩やかな感じで昼休みを迎えた。
「いい天気ですね。
お日様の力をいっぱい蓄えて、おじいさんのお墓参りに行かはるんですね。
心なしか肌寒い気がするので、暖かくして出かけてくださいね。
私も昼から頑張ります」
そう送ってからふと、昨日のてるてるがあまりに不出来だったことを思い返し、思いつくままキーをこちこち。
「 |
(∵)
/人\
てるてるの改良版です。」
これで1日晴天続きだとは思わないけれど、竜樹ファミリーがお墓参りからお帰りになられるまでの天気を維持できたらなんて思いながら、昼ご飯を食べ始める。
昼からまたきりきりと仕事を始めるけれど、どうも鬱モードを加速させそうな案件が増えてきて、どんどん気持ちが沈んでくる。
対処療法の知恵が増えてきても、追いつかないことが多すぎる。
それは親会社の甘えから来るものであるのには間違いないし、そんなこともまた今に始まったことじゃない。
親会社も子会社も揃いも揃って「お馬さんの耳になんまんだー」なんだから、根本的に解決できるかもなんて考える方がここではおかしいらしい。
家を出れば仕事は辞められないし、仕事を辞めたら家を出られない。
そのどちらを選んだとしても、決して機嫌のよい結果などありはしないと知ってるし、強いて言うなら、仕事辞めずに家を出た方が竜樹さんといられる時間を維持しつづけられることも判ってる。
そう判っててもこの場で居直ることは出来ず、やっぱり気持ちは沈むだけ。
こんな風に今日は沈みっぱなしで終わるのだろうと思ってた。
でんでろりと事務所を後にして、たらたら着替えて自転車を転がす。
「明日もまたあぁなのだろうか」と思うとげんなりしてくる。
どこにも寄り道する気になれず、駅へ向かっていると携帯に聞き覚えのある着信音。
「そらちゃん、今日は何か予定あるかぁ?」
暖かくやわらかい声。
「…や、予定はないですよ」
「来れるなら今からおいで。晩ごはん作ってあるから」
「はーい♪o(^-^o)o(^-^)o(o^-^)o」
急遽、竜樹邸に行くことになって、さっきまで抱えていた鬱屈は何処へいったのやら。
駆け足で電車に乗り込み、移動の度にホームをダッシュ。
会社では立ち上がるのにも気力を起こさなきゃならないくらいぐったりしてたのに、この元気っぷりは何?
そんな現金さ加減にちょっと笑ってしまうけれど。
最短時間で竜樹邸に到着できるよう、徒歩での移動はすべてダッシュしてた。
「…あれ?早かってんなぁ」
「徒歩での移動はすべて走りましたから♪(*^-^*)」
ほにゃんとした笑顔にようやく固まった表情も和らぐ。
竜樹さんに注いでもらったお茶を飲み、一段楽して楽しいごはん。
今日は長時間の運転できっとぐったりモードだろうと、私も竜樹さん自身も思ってられたようだけど、食卓に並ぶごはんはとても元気のない人が作ったとは思えない品数。
「いや、このうちの二つは、親父の差し入れ(^^ゞ」
それを差し引いても…ただただびっくり。
そのどれもこれもが美味しくて、また幸せ。
おなかも心も満足な状態で、楽しい夕食の時間は流れていく。
ふと、昨日の夜に姉さまから届いたメールのことを思い出す。
急遽、再来週に同期の飲み会が決まり、それに伴って姉さまとの食事会が今週末にずれ込んだこと。
2週続けて土曜日が潰れるのが嫌なので、飲み会を断るか食事会を延期するか迷ってると話したら、「行っておいで」と竜樹さん。
「そうしたら、2回土曜日が飛びますよ?」
「来れるなら日曜日に来てくれたらいいし、平日でも会えるやん?」
「それでも…」
「行ける時に行った方がええで。話を聞いてたら、俺では連れってやれそうにないからさ。
そらちゃんが行って楽しかったら、また一緒に行けるかもしれへんし、な?(*^-^*)」
迷いを残しつつ、結局両方参加することになってしまった。
2週続いて土曜・日曜連続で外出するのが続くと、身体の方がついてかなくなるかも知れないけれど。
長時間いられる日に出向くことが仮に出来なくなっても、こんな風に急遽暖かさをお裾分けしてもらいに来れるし、短い時間でも竜樹さんの役に立てるかもしれないなら、こんな週があってもいいのかもしれない。
こんな事態が生じても生じなくても、竜樹さんといられる時間は私にとっては特別なもの。
何をおいても大切なもの。
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