なりますとも。
2003年4月14日先週は暖かな日が多く続いたのに、今朝はどこか肌寒い。
暑くなったり寒くなったり気温が落ち着かないと、身体もどこか落ち着かない。
おまけに雨が降りそうな感じの空模様。
「会社行きたくないなぁ」と思うのは毎度のことだけれど、それに乗っかって休む訳にもいかないから、仕方なく家を出る。
外は少し寒い。
暖かすぎる日もあれば4月にしてはやたら寒い日もあって、身体がなかなか順応できない。
身体の調子がいまひとつなのはストレス過多もあるだろうけど、不安定な天候に依るものでもあるのかもしれない。
身体の調子が悪いから気持ちが沈むのか、それとも気持ちが沈むから体の具合が悪いのか。
考えても仕方のないことをぶつぶつと考えながら、社屋に向かう。
週明け早々、フロアにいる課員さんはまばら。
ボスと部代は相変わらず賑やかで、事務所に残っている課員さんがいない課員さんの分まで業務のフォローをしている。
「事務所に人が少ない時ほど、火急の案件が舞い込む。
火急の案件が判る人に限ってその場にいないし、連絡もつかない」
誰が明言したわけでもないのだけど、この事務所にはそんなお約束が横たわっている。
案の定、いない人の物件にばかり厄介な問題が舞い込む。
私の手に負えないような複雑な問題は他の課員さんに移管するけれど、独力で解決できるものまで振ってしまうには、明らかに尋常な立て込み方じゃない。
フローにしたがってたったか片付きそうなものに関しては極めて事務的に処理していくけれど、他の人に振るには中途半端な案件がいくつかやってくる。
この中途半端な案件それぞれに共通するもの。
即効性の回答を出せる人は、もれなくこの事務所にはいないということ。
依頼をかける相手は、闇雲に即答させたがること。
相手に確認してもらわなければならないことを問い合わせると、自ら調べようとせず、鸚鵡返しのようにこちらに調べさせようとすること。
頭の回転にもちょっとブレーキがかかる感じの体調だったからすぐにはかちんとこなかったけれど、電話を切って改めて「…っはぁ?」って思うことばかり。
日本語を主の言語として話す人と話をしてるはずなのに、あさって向いた解釈をされたり、全然論点がずれてたりする相手と接していると、自分の日本語が決定的におかしいのか、相手の言語能力が壊滅的なのかすらよく判らなくなってくる。
言葉の齟齬など、そこいらじゅうに転がっているものだけど、短い時間の間に立て続けに齟齬が起こると妙に思考は迷走する。
とはいえ、今までもボスや部代に改善策を相談しても「お馬さんの耳になんまんだー」状態だったから、この先も変わりなく脈々とこの理不尽なる作業を続けなければならないのだろう。
判ってるけれど、すごく癇に障る。
それを他人様にお見せしていいものではないから、ただ自分の中で飲み込む。
研ぎ澄まされた感覚が残ってる時は過度に鋭い言葉が飛び出すから、それさえ出なければ取り敢えずはそれでいいのだと自分に言い聞かせて、ひとつひとつ不愉快な案件を片付けていった。
ようやっと昼休みはきたけれど、昼食食べるのも煩わしい。
何か言葉が欲しかったからという訳ではないけれど、竜樹さんにメールを送ることで「気力切らないで頑張ろう」という気合付けになればと思って簡素なメールを飛ばす。
「朝から雨が降りそうな空模様でしたが、いかがお過ごしですか?
私は昨日は調子悪かったけれど、なんとかやっています」
本当は全然なんとかやってるという状態ではなかったけれど、元気になるまでぶつっと黙ってても無用の心配をかけるからあまり自らの状態については触れないような形でまとめてメールを飛ばす。
そうしてひとつ気を吐き、ボスティと後片付けをして暫くぼけっとしてるうちに昼からの仕事が始まる。
昼からは理不尽な案件は幾分減ったものの、機嫌をよくするような案件などあるはずもなく、ずっと鬱々のまま帰宅することになるだろうって思っていた。
通常フローをこなしながら、ふと鞄を見るとことこと揺れている。
「土曜日、そらちゃんは頑張りました(’v’)/」
土曜日に竜樹邸で炊いたごはんが美味しかったということやちょっとした掃除をしたことに気づいて、とても喜んでくれているそう。
今日は曇り空だけど、気圧が高いから元気なのだということを知らせてくれた。
竜樹さんが元気なら、それが一番嬉しい。
竜樹さんが機嫌よくいられるなら、あと数時間ここで頑張るだけの気力は起こせるなぁと思いながら、黙々と仕事を続ける。
それでも飛んでくる仕事は何となく心の中に引っ掛かりを幾つも作っていく状態であることに変わりはなくて、ますます疲れきっていくのだけれど…
あと30分で定時がやってくる。
ひとつ気を吐き、また書類を格闘しようと下を向いたとき、私の隣で鞄がことこと揺れる。
「カリカリせずに、ぽよヨーンっと。
ふくよかなそらちゃんが好きでーす(^.^)」
…………………ヽ(*^o^*)丿
ここにいてる間は心にかちかち来ることが多すぎて、どうしても心の中に鬱屈溜めがちになるのだけれど、竜樹さんにこう言われたらカカカカ怒る気にはなれない。
竜樹さんのふんわりした言葉が私の中で引っ掛かりをどんどん落としていく感じがする。
携帯を見つめて下向いてる私は、きっとちょろんとふにゃけた顔をしてたに違いない。
係長様や私の横を通る課員さんに気づかれないように表情を元に戻しながら、竜樹さんのメールを携帯に保存して、残りの仕事をやっつけだす。
あとの30分はふんわりした気持ちで仕事を片付けることが出来た。
今自分がいてる環境が今日明日にでも機嫌のいいものになるはずなどないけれど、きりきりしてないぼんにゃりした私がいいというなら、そういう私でいつづけますとも。
会社の中でぼんにゃりした私でいつづけられる自信はないけれど、少しずつ少しずつ柔らかい自分になっていきたいって思う。
「ふくよかなそらちゃんが好きでーす」
ええ、そんな私になりますとも(*^-^*)
暑くなったり寒くなったり気温が落ち着かないと、身体もどこか落ち着かない。
おまけに雨が降りそうな感じの空模様。
「会社行きたくないなぁ」と思うのは毎度のことだけれど、それに乗っかって休む訳にもいかないから、仕方なく家を出る。
外は少し寒い。
暖かすぎる日もあれば4月にしてはやたら寒い日もあって、身体がなかなか順応できない。
身体の調子がいまひとつなのはストレス過多もあるだろうけど、不安定な天候に依るものでもあるのかもしれない。
身体の調子が悪いから気持ちが沈むのか、それとも気持ちが沈むから体の具合が悪いのか。
考えても仕方のないことをぶつぶつと考えながら、社屋に向かう。
週明け早々、フロアにいる課員さんはまばら。
ボスと部代は相変わらず賑やかで、事務所に残っている課員さんがいない課員さんの分まで業務のフォローをしている。
「事務所に人が少ない時ほど、火急の案件が舞い込む。
火急の案件が判る人に限ってその場にいないし、連絡もつかない」
誰が明言したわけでもないのだけど、この事務所にはそんなお約束が横たわっている。
案の定、いない人の物件にばかり厄介な問題が舞い込む。
私の手に負えないような複雑な問題は他の課員さんに移管するけれど、独力で解決できるものまで振ってしまうには、明らかに尋常な立て込み方じゃない。
フローにしたがってたったか片付きそうなものに関しては極めて事務的に処理していくけれど、他の人に振るには中途半端な案件がいくつかやってくる。
この中途半端な案件それぞれに共通するもの。
即効性の回答を出せる人は、もれなくこの事務所にはいないということ。
依頼をかける相手は、闇雲に即答させたがること。
相手に確認してもらわなければならないことを問い合わせると、自ら調べようとせず、鸚鵡返しのようにこちらに調べさせようとすること。
頭の回転にもちょっとブレーキがかかる感じの体調だったからすぐにはかちんとこなかったけれど、電話を切って改めて「…っはぁ?」って思うことばかり。
日本語を主の言語として話す人と話をしてるはずなのに、あさって向いた解釈をされたり、全然論点がずれてたりする相手と接していると、自分の日本語が決定的におかしいのか、相手の言語能力が壊滅的なのかすらよく判らなくなってくる。
言葉の齟齬など、そこいらじゅうに転がっているものだけど、短い時間の間に立て続けに齟齬が起こると妙に思考は迷走する。
とはいえ、今までもボスや部代に改善策を相談しても「お馬さんの耳になんまんだー」状態だったから、この先も変わりなく脈々とこの理不尽なる作業を続けなければならないのだろう。
判ってるけれど、すごく癇に障る。
それを他人様にお見せしていいものではないから、ただ自分の中で飲み込む。
研ぎ澄まされた感覚が残ってる時は過度に鋭い言葉が飛び出すから、それさえ出なければ取り敢えずはそれでいいのだと自分に言い聞かせて、ひとつひとつ不愉快な案件を片付けていった。
ようやっと昼休みはきたけれど、昼食食べるのも煩わしい。
何か言葉が欲しかったからという訳ではないけれど、竜樹さんにメールを送ることで「気力切らないで頑張ろう」という気合付けになればと思って簡素なメールを飛ばす。
「朝から雨が降りそうな空模様でしたが、いかがお過ごしですか?
私は昨日は調子悪かったけれど、なんとかやっています」
本当は全然なんとかやってるという状態ではなかったけれど、元気になるまでぶつっと黙ってても無用の心配をかけるからあまり自らの状態については触れないような形でまとめてメールを飛ばす。
そうしてひとつ気を吐き、ボスティと後片付けをして暫くぼけっとしてるうちに昼からの仕事が始まる。
昼からは理不尽な案件は幾分減ったものの、機嫌をよくするような案件などあるはずもなく、ずっと鬱々のまま帰宅することになるだろうって思っていた。
通常フローをこなしながら、ふと鞄を見るとことこと揺れている。
「土曜日、そらちゃんは頑張りました(’v’)/」
土曜日に竜樹邸で炊いたごはんが美味しかったということやちょっとした掃除をしたことに気づいて、とても喜んでくれているそう。
今日は曇り空だけど、気圧が高いから元気なのだということを知らせてくれた。
竜樹さんが元気なら、それが一番嬉しい。
竜樹さんが機嫌よくいられるなら、あと数時間ここで頑張るだけの気力は起こせるなぁと思いながら、黙々と仕事を続ける。
それでも飛んでくる仕事は何となく心の中に引っ掛かりを幾つも作っていく状態であることに変わりはなくて、ますます疲れきっていくのだけれど…
あと30分で定時がやってくる。
ひとつ気を吐き、また書類を格闘しようと下を向いたとき、私の隣で鞄がことこと揺れる。
「カリカリせずに、ぽよヨーンっと。
ふくよかなそらちゃんが好きでーす(^.^)」
…………………ヽ(*^o^*)丿
ここにいてる間は心にかちかち来ることが多すぎて、どうしても心の中に鬱屈溜めがちになるのだけれど、竜樹さんにこう言われたらカカカカ怒る気にはなれない。
竜樹さんのふんわりした言葉が私の中で引っ掛かりをどんどん落としていく感じがする。
携帯を見つめて下向いてる私は、きっとちょろんとふにゃけた顔をしてたに違いない。
係長様や私の横を通る課員さんに気づかれないように表情を元に戻しながら、竜樹さんのメールを携帯に保存して、残りの仕事をやっつけだす。
あとの30分はふんわりした気持ちで仕事を片付けることが出来た。
今自分がいてる環境が今日明日にでも機嫌のいいものになるはずなどないけれど、きりきりしてないぼんにゃりした私がいいというなら、そういう私でいつづけますとも。
会社の中でぼんにゃりした私でいつづけられる自信はないけれど、少しずつ少しずつ柔らかい自分になっていきたいって思う。
「ふくよかなそらちゃんが好きでーす」
ええ、そんな私になりますとも(*^-^*)
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