8年目最後の夜

2003年3月28日
昨夜はかなり早い時間に眠ってしまった。
目が覚めたら、夜中の3時前だった。
何の気なしにメッセに上がったら友達が拾ってくれたので、朝までずっと話しこんだ。

睡眠時間はそれほど長くはなかっただろうと思うのに、身体は妙にすっきりしている。
随分昔、学生時代の友達が集まって話し込んでるうちに終電を逃してしまって、集や営業のカフェで始発の時間が来るまで語り明かしたなんて話を聞いたことがあったけれど、さしずめこんな感じだったんだろうか。
あの当時は楽しさに感けることなく、帰るべき時間が来たらとっとと帰ってたから知ることもなかったのだけど。


…って、自室で画面越しにお話してる状態とカフェで話し込んでるのと同じにしたらアカンわなぁ


そんな風に思いながら、ぼんにゃりした頭で朝の言葉紡ぎの作業に興じ、電車を降りてからは自転車をかっ飛ばし社屋に向かう。


今日は親会社絡みの仕事がそれほど多くないので、比較的楽に過ごせるだろうと踏んでいたけれど、月末絡みの仕事の前倒しが多くて朝からあっぷあっぷしてる。
しかも今日は急遽部内会議が開催される。
このおかげで昼からは、怒涛のお茶汲み大会になることは間違いない。
少々げんなりしながら、仕事を片付けていく。


…案の定、昼からは怒涛のお茶汲み大会だった。


会議前にお茶、会議の中休みにお茶、定例の時間にお茶…
しかも、予期せぬ来客があって、さらにお茶…
私はここへ仕事をしにきてるのか、お茶を煎れに来てるのかどっちなんだろうと考えてしまいそうなくらいお茶お茶お茶のオンパレード。
お茶を煎れるくらいの労力を厭う気にはならないけれど、通常業務に支障をきたすほどの回数のお茶を煎れる必要性がどこにあるのかと考えるだけで鬱っ気がひどくなりそう。
それでもどうにかこうにか、時間内に通常業務と飛び込み業務を片付けてよたりよたりと事務所を後にする。


…やっと1週間が終わったぁ


明日は竜樹さんと一緒にいはじめて迎える9回目の春。
丸8年いたからといって何か取り立ててイベントじみたことをする予定はないけれど、小さなお泊り会をする予定。
何となくまっすぐ家に帰る気がしなくて、竜樹さんに「探しておいてね」と頼まれていたものを探しに寄り道コース。
けれど、竜樹さんが欲しがっていたものは見つからず、がっくりきながらふらふら歩いてるところにメールがひとつ。


それは私がかなり恒常的に感じつづけていたこととかなり質の近い話だった。


言葉を選びながらふらりふらりと歩き、やっと言葉を紡いで飛ばし、電車に乗る前に自宅に電話すると…


「おはぎ買ってきてよー、買ってきてよーヽ(>д<)ノ」


「あんたは駄々っ子ですか!?」と問い返したくなったけれど、ここは出先。
適度に大きな荷物を両手に提げて、また来た道を戻り和菓子屋を探す。
ようやく見つけた和菓子屋でラスいちだったおはぎ6個セットを掴んで、レジにて精算。
そうして来た道を引き返し、今度こそ電車に乗って家路に着く。

よったよたになって帰ると、お土産を待っていた金岡母が上機嫌。
上機嫌の金岡母におはぎ+αを渡し、自室に戻ってひと息ついてから夕食を摂る。


自室に戻って竜樹さんに電話を入れると、久しぶりに友達とご飯を食べていたとのことで後で連絡を貰うことに。
2時間ほど待ってると、竜樹さんから電話が入る。
友達と会ったことや楽しかったこと、思わぬ発見があったこと。
楽しい時間を過ごしてきたんだなということがよく判るお話で楽しかったのだけれど。


ひとつ、大きな問題を投げかけられた。


竜樹さんの家庭の事情で、恐らく今年の8月には大きく環境が変わる可能性があること。
今のままの環境を維持しようとすると、私自身にもその影響が出てくるということ。

ある程度予想が出来てたこととはいえ、彼も帰宅して初めて竜樹父さんからその話を聞かされたらしくて、少しだけ困っておいでだった。


現状を維持するために何が必要で、私がどう動けばいいかの結論はとうに出ている。
ただ、それを履行するには私の側に問題が幾つか残っている。
それについて話すことが竜樹さんにとってよかったかどうかは判らないけれど、すぐに結論が出せないことを伝えることしか出来なかった。


「8月までに問題が片付けられるように頑張るしかないなぁ、お互いに」


本当はそんなことを竜樹さんに言わせたくはなかったけれど、今日明日に現状が片付けられるとも思えないというのもまた事実だったから。

電話を切ってからもずっと、胸が締め上げられるような状態が続いた。


何年経とうが、問題が小さくなる訳でも置かれた状況がマシになるわけでもないことくらい判っているけれど。
9回目の春が来る直前にやってきたものは、本当に大きな決断を強いられる問題だった。


互いの身に降りかかる問題はアクシデントと呼ぶべきか、それとも来るべきものとして避けて通れないものだったのか、それすら判らないけれど。
8年間、2人で一緒に歩きながらやってくるものに立ち向かえるだけの何かを培えたと思っていたのに、自分に足りないものが依然として多いことを思い知っただけ。


9年目に突入する最後の夜は、大きな変化を強いる出来事を連れてきた。
迷う余地なく互いの身の上に大きな変化を加える、まるで巨大な隕石が降ってくるような、そんな出来事と出逢った、8年目最後の夜。



コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

この日記について

日記内を検索