今日は相棒と食事会。
暮れの押し迫った時期に遊び歩こうと画策して実行する辺りは、さすが相棒。
他の友達じゃ到底ありえない快挙。
それに乗っかって遊びあるこうとする私も同類なのだけれど…
海衣一家も個別に外出するらしいし、金岡両親は姪御ちゃんと遊ぶことに専念する模様。


…まぁ、晩御飯を簡素にするのに貢献したということで、今日はご勘弁頂こう


金岡両親と姪御ににこやかに送り出されて家を出る。
比較的近くに住んでるはずなのに、待ち合わせは互いの住むところからうんと遠い場所。
待ち合わせ場所に向かう度に「なんで?」とは思うけれど、約束する時は当たり前のようにそこで決まる。


…まぁ、私が全然予想もしないことをするのが相棒さぁね


深く考えても仕方なかろと思考を切り替え、電車で移動を繰り返す。
待ち合わせの場所に行くと、いつも私よりも先にいるはずの相棒はいない。
「時間間違えたかな?」と思ったけれど念のため携帯に連絡すると、「本屋で探してる本が見つからない」とのこと。
「気が済むまで探しといで、待っとくから」とだけ伝えると、暫くして袋を提げた相棒がやってきた。


まずはお昼ごはん。
相棒が大好きなパスタ屋へ行く。


「毎度『これ食べよう、あれ食べよう』ってメニュー見たら思うねんけど、お得なセット見るとそれにしちゃうんだよね」
「そうそう、せっかくやし今日はいつも食べないのにしよう♪」


ということで、相棒は予てより気にかけていたカラスミのパスタ、私は湯葉の豆乳クリームパスタをチョイス。
パスタが届いたら、お互いのパスタを試食してあぁだこうだと話しながら食事。
あとはドリンクとデザートを食べながら、相変わらず劇の話から近況の話まで延々喋りつづける。

散々喋り倒して店を出た後、今度はショッピングモールをちょろちょろ。
バラエティショップから電気屋、ファッション系のビルまで思いついたところを話しながらうろうろする。


子供服のフロアで相棒が立ち止まる。
私もふとある場所に目をやる。


「ねぇ、あれ姪御ちゃんに…?」
「…なんか、あれよさそうじゃない?」


2人が同時に同じ場所を指して話し掛ける。
我に返った瞬間、なんだか笑ってしまった。
2人の目に飛び込んだのは「12色の上履き」というコーナーで、色とりどりの上履きが長細い靴箱に整然と並んでいる。
姪御ちゃんの足のサイズが判らないので金岡母に電話してサイズを聞き出し、捜索開始。
色はあってもサイズがない、サイズがあったら色と形がいまひとつとなかなか折り合いがつかなかったけれど、ようやっとサイズも色も形も何とか折り合いがつくものが見つかり即購入。
そこからまた当てのない散策が再開。
ふらりふらりと思いつくまま、また歩き始める。


次に立ち寄ったのは、おもちゃのコーナー。
最近俄かにプラモデル作りにはまってるって話をしてた関係で、プラモデルのコーナーをちょろちょろする。


「海衣がさ、『やっぱプラモデル作るなら、塗装までやらないと』って言うのよ」
「私、立体に色つけたら破壊的になるから、よぉせぇへんわぁ」
「それは私もなんだがさ…」


「それでも海衣の言葉に触発されてはいるんだよ」と話していると、練習用によさげなプラモデルを発見。
「それで練習してみたらええやん♪」と言ったと思ったら、相棒は忽然と消えてしまった。
何処に言ったのだろうと、塗料を探しながら相棒を探しているとそのプラモデルにあった塗料セットの箱を持ってる。


…やること、早いわ。相棒。


他の色で足りないものをまた更に塗料棚から探し出し、レジへ並んで購入。
また話しながら別の店に移動する。


そうやって何度も何度も移動を続けているとお腹が減ってきたので、晩ごはんを食べにいくことに。


「晩ごはん食べる前にちょっと寄っていいかな?」


相棒に連れられていったのは、恐怖のデパ地下。
何でも相棒父が相棒が出かけしなに「俺のおやつは!?」と騒ぎまくってたらしいので、おやつになりそうなものを幾つか購入したいのだとか。
当事者にしたらたまったもんじゃないだろうけど、傍から聞いているとなんてラブリーな父上だと思ってしまう。
味違いのカステラを3本とおかきを2袋購入して、晩ごはんを目指す。


晩ごはんは、多国籍料理の居酒屋。
私と相棒はここのチーズケーキが大好きで、それ食べたさに入ったのに…
大好きなチーズケーキはメニューから消えていた


………………………(>へ<)
………………………ヽ( `Д)ノ


気を取り直すのに少々時間はかかったものの、メニューから食べたいものを次々頼み、小さなテーブル一杯にお皿を並べる。
またそれがさくさくなくなるから、恐ろしいけれど…


今日相棒と一緒にい始めてから既に8時間近く経過してるにも拘らず、話が尽きることがない。
簡素な近況報告や共通した互いの趣味の話から、それぞれ個々の抱えるちょっとディープな話題に話が及ぶ。
普段口にしないようなことを小出しにしてそっと出してみると、相棒はそれを容赦なく引きずり出そうとする。
それは私の領域にずかずか立ち入るような感じではなく、「何を言っても止めてやるから、出してみな」って感じ。
恐る恐る出す言葉に、相棒はきちっと思うことを伝えてくれる。
時には怒り口調が混じったり、びっくりするような言葉が飛び出したりもするけれど、それすら相棒の暖かさが感じられて、ヘンに心地よかったりする。


「霄ちゃんはあっちでもこっちでも我慢しすぎてんだから、言わなきゃならないことは言えばいいし、協力を求めるべき場所では求めんとあかんねんで!」


そんな風にやりとりしながら、いつの間にか相棒の話もちゃんと出てきてて、それに私の精一杯で答えてたりするから何だか不思議な感じ。

マシンガントークに近い状態で、途切れなくどちらかの話は続いてる。
何気なく時計を見るまで、このままずっと朝まで話し続けてしまうじゃないかって錯覚起こしそうになってた自分が恐ろしい。

慌てて店を出て、帰りは同じ電車に乗って帰る。
結局どこまで行っても話は途切れることなく続き、相棒が最寄り駅で電車を降りるまでずっとハイテンションのままだった。


相棒と別れてから、一挙に疲れと寂しさみたいなものが出た感じ。
それでも、昨日感じた暖かい場所で感じる寂しさとは少し違って、寂しさの中にほの暖かな何かがきちっと存在してる感じ。


…いっつも、サンキュね。相棒。


心が漣立つ感じはまだ暫く続くのかもしれないけれど、雨の日があれば晴れの日があるように、いつかは不安定な気持ちとお別れできるかもしれない。


…今のこの気持ちを抱いたまま眠れるといいな。


ヘンに神経が高ぶってる感じもするから、そのまますとんと眠れる自信はないけれど。
相棒がくれた楽しい時間を抱きしめてそのまま眠れたらいいなぁと思いながら、車窓を流れる夜景を眺めていた。



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