不意に…

2002年12月28日
冬休み初日。
昨日の疲れが出たのか、普段起きる時間よりは遅かったけれど…


…別に起きるのが多少遅くなったところで、今日は何の予定もないもんね


気持ちは少々いじけ気味だったけれど、ぼんやりとしながら部屋を少しばかり片付け、お昼ごはんを作ったり、昨日買ってきたプラモデルを黙々と組んでみたりした。

プラモデルを組んでる間は音のない世界に入ってるような錯覚すら覚える。
これが編物や針仕事のようなもっと女の子っぽいものだったならもう少しかわいげもあるような気がするけれど、女の子らしいものからずれたものを好きになるのは昔も今もあまり変わりなくて、却ってその方が私らしい気もする。

集中して何かをしてる間は思い煩いはないのだと思うと、それですら幸せなことのようにも思える。


作業がひと段落した時、不意に昨日同僚さんと話したことを思い出す。


「ねぇ、男の人に養われることって当たり前のことなん?」


彼女のお友達が一緒に住んでた男の人と別れて、積極的にアプローチしてた人に鞍替えしたらしい。
そのことについて(どういう訳か)彼女が引っかかってるらしくて、不意に切り出されたのだけど。


「…や、男の人に養われるのが当たり前だとは思わへんよ。
かと言って、女の人が男の人を養うのが当たり前だとも思わないけどさ。
結婚してる訳じゃないねんし、金払いが悪いたって自分の分は自分で出すなら問題ないんじゃないの?
『誰が食わせてやってるって思ってるねん!?』なんて台詞は結婚しとう相手からですら聞きたくないのに、結婚する前からなんて言われたくもないわって思うんだけど…」

「でしょー?」

「それが、どうかしたの?」

「あのねー、彼女の前の彼が彼女よりも収入多いのに、生活費の支払いをきっかり二等分して暮らしてたのよ。
で、彼女の周りが『そんな男、おかしいから別れ!?』ってご丁寧に新しい男紹介してまで炊き付けてん。
彼女もそれにうかうか乗るしー(-"-#)」


連休の時に彼女の友達の新しい彼氏に会ったらしいけれど、彼女はお気に召さなかったらしい。

人間的には友達の前彼は不器用だけど彼女を愛するいい人だったらしい。
精神的な部分において同僚さんは前の彼をいいヤツだと思ってたらしいけど、新しい彼はどこか都合のよさが見え隠れして気に食わないとか。


「今の彼氏といてて不満に思ってることや不安に思ってることを聞いてたら、どうすれば自分が気に入られるかなんて答はすぐに出るわけじゃない?
どう考えても、彼女が気に入るだろう答を持ってますみたいなそぶり見せてるだけのような感じするのよ。
すんごい胡散臭い感じ(-"-;)」


…や、だからって色恋沙汰や人の心の移り変わりについて、口出ししてもいいって訳じゃないでしょうが(-_-;


そんな風には思うけれど、彼女の謂わんとすることは判る気がする。

相手が持ってるものだって、体裁だって気になるっちゃあ気になるものなんだろうけど、服を着替えるように彼氏を変えるっていう発想は私にはないし…


「相手に対して不安に思ってること、不満に思ってること、それはちゃんと話し合えばいい」という同僚さんの言葉は確かに正しいのだけど、相手の状況を見もせずに自分のことばかりがなり立てるのも相手にとっては迷惑だろうからと、遠慮してるうちに生じる亀裂だって確かにある。

件の彼女が一緒に暮らしてた彼氏とどんなことがあって、どんな風に気持ちが揺れたかなんてそれこそ本人にしか判らない。


…「見た目不幸そうだからそんな恋愛やめとけ」って言われたって、自分がその想いを維持したければ死守するさぁね


物理的なものが想いを別つことがある。
逆に物質的にいくら足りてたって、満たされないと感じる関係だって確かにあるのだろう。

いずれの状況においても、自らの意思が貫けたからそれがすべて正しくて、自らの意志を貫けなかった想いのすべてををごみかすみたいなものと決め付けられるものではないと思うし、そんなこと誰にも言われる筋合いなんてないと思うけど…


自分の意志だけで生きるのは、簡単なようで難しいのかもしれない。

周りのことなど何にも考えないなら話はまた違うんだろうけど、不満や不安が入り乱れた状態の時に周りの騒音で自分の指針が定まらなくなったとしてもそれはそれで仕方がないのかなって気もするから、自分がやるやらないは別として同僚さんが言うほどばっさりこと決め付けもできないなって思う自分もいる。


…自らが歩く道程の中で、もしかしたらそんなシチュエーションに出会うことだってあるのかもしれないし、もしかしたら今の想いが何かに負ける日が来るのかも知れないし。


自分の身の上に起こったわけでない、同僚さんの友達の遭遇したシチュエーションに自分と竜樹さんを当てはめて考えることなど出来そうにもないけれど。
闇の時間が長く続けば、いつか私にもそんな迷いは生まれるのだろうか?
「楽になりたい」と願い、自らの想いを放棄することでそれを手に入れようとする日が来るのだろうか?


…そういや、金岡両親はともかく、友達は不思議と否定しないよなぁ


「竜樹なんてやめとけ」みたいに双方向からがなられても私が竜樹さんを大切に思ってるうちは別れたりはしないだろうけど、双方向からがなられることは「頑張りたい」と思ってる自分の地力を削ぐ要素のひとつにはなるだろうと思うと、私の意志をそっと支えてくれている周りの人達には感謝すべきなのかもしれない。


…いつもならもっとクリアに自分の想いを抱きつづけているのに、不意にそんなことを思うのはいじけが過ぎてるのかな?


不意に同僚さんとの話を思い出して思考の渦にはまってしまった自分を眺めながら、いろんなことがありはしても最終的には自分の想いを最後まで握り締めて歩き続けられますようにと、誰にともなくそう願った。

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