最近、明け方にぱらぱらと雨が降るのか、窓から見える路面は少しだけ濡れている。
今日は道路が所々白い。
どうやら昨夜降ったのは雨ではなく、雪だったらしい。
幸い路面はあまり凍り付かず雪も残っているものの歩くのに支障はなさそう。


昨日よりも寒さは増したように感じる。
ほんの数日前までは吐く息がかすかに白く見える程度だったのが、今朝は吐く息が目に見えて真っ白い。
冬の雨は上がると冷え込みがきつくなるように感じるけれど、出勤時やけと冷え込むのは眠ってる間に降る雨のせいなんだろうか?


いずれにしても、神戸に行く日に暖かくなってくれたらいい。
竜樹さんがゆっくり休んで、元気を取り戻してくれたらそれでいい。
ついでに、昨日の暇の反動が今日やってこなければなどとずうずうしいことを考えながら、事務所に向かう。


冷え込みがきつすぎるからなのか、それとも私自身が何かに疲れているのか。
どうも判断がワンテンポ遅れがちだ。
仕事上のフローで判断が少々遅れても、どうにか立ち回るだけの知恵も経験則もあるけれど…

よりにもよって、大嫌いな電話対応でしくじった。


顧客からの電話ではなかったのだから、律儀に応対する必要なんてなかった。
前の会社では「仕事で一番大切なのは時間を無駄にしないことだ」と徹底的に教え込まれた。
だから、仕事と直接的にも間接的にも関わらないものについては、遠慮会釈なくばっさり切っても叱責を受けることはなかった。
寧ろ律儀に応対してると、「何を無駄なことに時間を使ってる」と容赦なく叱責が飛んだ。

今の会社でもその考えの基本的な部分は変わらないものの、(たとえ顧客以外でも)過剰に無碍にすると、上司から「対応が悪い」と叱責食らうからちょっと甘めに対応したのが仇になった。


仕事の時間を無駄にした上に、解決するまで必要以上の不安を抱えて過ごす羽目になってしまった。


誰がどう言おうが、時間を無駄にすることが私自身にとっても会社にとっても一番の損害であるに違いないのに。
その判断がちょっと狂っただけで、過剰な不安を抱える羽目になった。
「やっぱり、電話なんて取るのは嫌だ」と思うけれど、基本的に電話を取らなくていい会社なんてよほど職種を選ばなければないだろうから、次から気をつけようと固く誓う。


ただ不安要素について、冷静に解決法を考え出したり問い合わせたりするだけの知恵は残ってただけマシとしようか?


昼休みになって少々パニくって竜樹さんに思わず電話したけれど、捕まらなかったことで却って冷静になったのかもしれない。
私よりも知恵も経験則もはるかに沢山持っておられる竜樹さんだけど、いつまでも竜樹さんに甘えてばかりでもいられないから、何とか自力で解決の目鼻はつけたけれど。

ただただ、がっくり疲れてしまった。
午前中も午後からも昨日と同様に異常に暇だったにもかかわらず、事務所を出る頃にはぐったりしてしまってた。
よろよろと事務所を後にして、そのまま家に戻った。


家に帰ると、竜樹さんからお昼の電話したことを心配して連絡をくれた。
自力で対処法やら相談先やらを考え出して、ある程度解決の目鼻を立てたことを報告すると、安心しておられた。


「誰がなんと言おうと、業務に関係ないものは仕事の妨げにしかならないねんから、適当に切ったらええねんって。
まぁ、ちゃんと冷静になって後の対処も出来てるみたいやから、安心したけどな」


今日も調子が悪かったって言ってたのに、無駄に心配かけて申し訳ないことをしたなって思う。


「金岡は世渡り下手や」とよく言われるけれど。
今回はものの見事にそれが露呈した感じだった。
どうしたら小器用に生きられるのか未だに判らないけれど、もっとばっさり必要なものとそうでないものをちゃっちゃと認識して対応できるようにはなる必要はあるなって思う。

「あいつは根性悪や」と罵られるような生き方はしたくないけれど、あちらこちらにある落とし穴でぼかぼか蹴躓かずに生きられたらとは思う。


判断力に目隠しされるような状態は今後も時々あるだろうけど、それが元で自ら災厄を招かないように、それが大切な人に悪しきものとして襲い掛からないように、ひとつひとつ注意して歩いていきたいと強く思った。


判断力に原因不明の目隠しをされたような状態の中をどうにか手探りで過ごしたような日だった。


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