最初で最後の光
2002年12月9日週末からの寒さがずるずる引きずられた感じの朝。
ここまで寒いのが続くと、いい加減嫌になってくる。
けれど、これからの3日間はちょっとやそっとじゃ仕事を投げられない。
すべては今週後半の神戸小旅行のため。
なけなしの気力を振り絞って、家を出る。
先週から休む日にどんな手の仕事が来そうか大体の見通しは立てていたから、あとは通常フローにどう載せていけばいいか考えながら片付ければいい。
11日までは余力のない状態になることを覚悟して事務所に入ったけれど…
どういう訳か、週明けの癖に人外魔境は異常に暇。
当たりをつけてた仕事もトラブルにまみれることなく、順調に進んでいく。
正直言って、かなり不安が残る。
厄介な仕事は来ないに越したことはないけれど、今日がこれほど暇なら残りの2日間がどんなことになるか、先が思い遣られる。
少しでも残りの2日間で悲鳴をあげずに済むよう、片付けられるものは片っ端から片付けていった。
終始、ゆったりめのペースのまま仕事は進む。
ただちょっとした事務所の雰囲気がどうにも私に馴染まないもので、かくりと疲れる。
まだまだ割り切り方が足りないからなんだろうけれど、この程度の仕事量でがっくりきてるようだと、明日明後日と始末に負えなくなりそう。
とにかく残りの2日間はひたすら現状の仕事を積み残さず、いない間に必要になるだろう仕事の準備品だけはちゃんと拵えておこうと心に決めて、今日はひとまず事務所を出た。
そのまままっすぐ帰るつもりだったけれど、ふっと思い立っていつもとは反対方向の電車に乗る。
特に何がしたいという訳ではなかったけれど、なんとなく寄り道してみたくなった。
ごとごとと電車に揺られながら、ぼけっと車窓を流れる景色を眺める。
眺めてるうちにうつらうつら…
何時の間にか、降りる駅にさしかかっていた。
取り立てて用があって来た訳ではないので、たらりたらりと気の向くまま歩いてみる。
ふと行列が目に飛び込んだので、目をやると宝くじ売り場。
…あ、そっか。
年末ジャンボを買い求める人が列を成していた。
毎年「どうせ当たれへんし…」って思って、宝くじには手を出さないようにしてる。
竜樹さんは細々とバラで3000円分だけ買うという話は聞いていたけれど、竜樹さんのように3000円を10000円にする小さな運は持ち合わせてなさそうなので、毎年竜樹さんを横目に不参加決め込んでいたけれど。
…何となく買ってしまった(^^ゞ
買ったからといって、大金手にする人々の一人になれるとは思わないけれど、竜樹さんが毎年「当たるかな、当たるかな♪」と言ってる傍でしれっと見てるのが面白くないなって思ってたから。
竜樹さんと小さな夢にどきどきするのもいいなと思った。
…確かに3等くらいが当たれば、人外魔境とはおさらばするつもりだけどさ(^^ゞ
家に帰るための電車に乗る前、竜樹さんにメールを飛ばす。
「こんばんは♪
今日は奇妙なくらい仕事が楽だったので、ふらりと寄り道しました。
宝くじのバラを1束買いました。
当たって憑き物落ちるといいな♪」
帰宅ラッシュの電車の中で、派手にメールの着信音が鳴る。
「宝くじ買いたいなぁ!
そらちゃんは、馬券を買ってないから、今回は当たるぞぉー(’v’)/ (^^)/。そんな気がするなぁ!
俺も買いに行きたいけど、なにぶん寒すぎて、とても外に出る気がしましぇーん。風邪、はよ治さんとルミナリエが悲惨なことに(T T) (@-@)。」
…あれま(>_<)
依然として、竜樹さんの体調はよろしくないらしい。
宝くじの発売期間はまだまだあるとはいえ、つまらないじゃないか。
私が買ったのに(勝手者)
「宝くじ代は進呈するので、まずは風邪を治すことに専念しましょう。
有馬記念も今年は不参加予定ですし、小さく人生が変わる当たりがくればいいな♪(*^_^*)
あったかくして、ゆっくり休むんだよヾ(^○^)」
そう飛ばして、うちに帰った。
夕飯を食べて、そのまま自室に戻らず暫くリビングでテレビを見ながら金岡母と話していると、テレビのニュースの映像が目に飛び込む。
障害者の人達を招待して、一足先にルミナリエを点灯したというニュースだった。
会期中は混雑してて会場に足を運びにくいからというちょっとした神戸市からのプレゼントらしい。
初日の前日か前々日に招待してルミナリエを点灯するというのは毎年の恒例行事なので、敢えてその時期が近づくと意図的にニュースを見ないようにしていたけれど…
一瞬で終わってしまった映像のルミナリエは残像として残るには足りなくて、正直そのことにほっとしはしたけれど…
…今年は最初に見るんだもんね
カレンダーや仕事の都合上、初日にしか行けそうになくて12日に行くことになったけれど。
6回目にして初めての初日参加。
誰よりも早くその光を見ることなんて出来はしないだろうけれど、始まりの日に2人で光の国を歩けるなら、それはとても嬉しいこと。
…あと2日だよ、早くよくなるといいね
どうか竜樹さんの風邪が早く治りますように。
どうか初日は冷え込みませんように。
今年最初で最後の光の中を2人で歩けますように…
ここまで寒いのが続くと、いい加減嫌になってくる。
けれど、これからの3日間はちょっとやそっとじゃ仕事を投げられない。
すべては今週後半の神戸小旅行のため。
なけなしの気力を振り絞って、家を出る。
先週から休む日にどんな手の仕事が来そうか大体の見通しは立てていたから、あとは通常フローにどう載せていけばいいか考えながら片付ければいい。
11日までは余力のない状態になることを覚悟して事務所に入ったけれど…
どういう訳か、週明けの癖に人外魔境は異常に暇。
当たりをつけてた仕事もトラブルにまみれることなく、順調に進んでいく。
正直言って、かなり不安が残る。
厄介な仕事は来ないに越したことはないけれど、今日がこれほど暇なら残りの2日間がどんなことになるか、先が思い遣られる。
少しでも残りの2日間で悲鳴をあげずに済むよう、片付けられるものは片っ端から片付けていった。
終始、ゆったりめのペースのまま仕事は進む。
ただちょっとした事務所の雰囲気がどうにも私に馴染まないもので、かくりと疲れる。
まだまだ割り切り方が足りないからなんだろうけれど、この程度の仕事量でがっくりきてるようだと、明日明後日と始末に負えなくなりそう。
とにかく残りの2日間はひたすら現状の仕事を積み残さず、いない間に必要になるだろう仕事の準備品だけはちゃんと拵えておこうと心に決めて、今日はひとまず事務所を出た。
そのまままっすぐ帰るつもりだったけれど、ふっと思い立っていつもとは反対方向の電車に乗る。
特に何がしたいという訳ではなかったけれど、なんとなく寄り道してみたくなった。
ごとごとと電車に揺られながら、ぼけっと車窓を流れる景色を眺める。
眺めてるうちにうつらうつら…
何時の間にか、降りる駅にさしかかっていた。
取り立てて用があって来た訳ではないので、たらりたらりと気の向くまま歩いてみる。
ふと行列が目に飛び込んだので、目をやると宝くじ売り場。
…あ、そっか。
年末ジャンボを買い求める人が列を成していた。
毎年「どうせ当たれへんし…」って思って、宝くじには手を出さないようにしてる。
竜樹さんは細々とバラで3000円分だけ買うという話は聞いていたけれど、竜樹さんのように3000円を10000円にする小さな運は持ち合わせてなさそうなので、毎年竜樹さんを横目に不参加決め込んでいたけれど。
…何となく買ってしまった(^^ゞ
買ったからといって、大金手にする人々の一人になれるとは思わないけれど、竜樹さんが毎年「当たるかな、当たるかな♪」と言ってる傍でしれっと見てるのが面白くないなって思ってたから。
竜樹さんと小さな夢にどきどきするのもいいなと思った。
…確かに3等くらいが当たれば、人外魔境とはおさらばするつもりだけどさ(^^ゞ
家に帰るための電車に乗る前、竜樹さんにメールを飛ばす。
「こんばんは♪
今日は奇妙なくらい仕事が楽だったので、ふらりと寄り道しました。
宝くじのバラを1束買いました。
当たって憑き物落ちるといいな♪」
帰宅ラッシュの電車の中で、派手にメールの着信音が鳴る。
「宝くじ買いたいなぁ!
そらちゃんは、馬券を買ってないから、今回は当たるぞぉー(’v’)/ (^^)/。そんな気がするなぁ!
俺も買いに行きたいけど、なにぶん寒すぎて、とても外に出る気がしましぇーん。風邪、はよ治さんとルミナリエが悲惨なことに(T T) (@-@)。」
…あれま(>_<)
依然として、竜樹さんの体調はよろしくないらしい。
宝くじの発売期間はまだまだあるとはいえ、つまらないじゃないか。
私が買ったのに(勝手者)
「宝くじ代は進呈するので、まずは風邪を治すことに専念しましょう。
有馬記念も今年は不参加予定ですし、小さく人生が変わる当たりがくればいいな♪(*^_^*)
あったかくして、ゆっくり休むんだよヾ(^○^)」
そう飛ばして、うちに帰った。
夕飯を食べて、そのまま自室に戻らず暫くリビングでテレビを見ながら金岡母と話していると、テレビのニュースの映像が目に飛び込む。
障害者の人達を招待して、一足先にルミナリエを点灯したというニュースだった。
会期中は混雑してて会場に足を運びにくいからというちょっとした神戸市からのプレゼントらしい。
初日の前日か前々日に招待してルミナリエを点灯するというのは毎年の恒例行事なので、敢えてその時期が近づくと意図的にニュースを見ないようにしていたけれど…
一瞬で終わってしまった映像のルミナリエは残像として残るには足りなくて、正直そのことにほっとしはしたけれど…
…今年は最初に見るんだもんね
カレンダーや仕事の都合上、初日にしか行けそうになくて12日に行くことになったけれど。
6回目にして初めての初日参加。
誰よりも早くその光を見ることなんて出来はしないだろうけれど、始まりの日に2人で光の国を歩けるなら、それはとても嬉しいこと。
…あと2日だよ、早くよくなるといいね
どうか竜樹さんの風邪が早く治りますように。
どうか初日は冷え込みませんように。
今年最初で最後の光の中を2人で歩けますように…
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