12月にしては暖かい朝。
来週後半に神戸小旅行が控えてるので、今週末の竜樹邸訪問はお休み。
最近竜樹邸訪問についてはいろいろあったので、ここらへんでで休憩を取るのは悪くないかも知れない。
実際、家でしなきゃならないことを殆ど放り投げてた状態だから、久しぶりに自分の時間の時間をゆっくり過ごそう。

そう思いながらも、どこか寂しい部分がないとは言わないけれど…


早ければ今日から、遅くとも来週の月曜から仕事は忙しくなるだろう。
同僚さんがまだいてるとはいえ、2日連続で休むとなると他の部署に絡む仕事で読みの利くものは予め準備しておかなきゃならない。
準備しないまま出れば、現場の人々も意味もなく混乱するだろうし、再来週出社したらとてつもなくしんどいことになるのが目に見えてるから…

連休を取るのは楽じゃないなと思いながらも、取らせてもらえるだけありがたいのだろうと思って、ちょっと気を入れて臨む。


朝からそこそこに波乱含みな立ち上がりできりきりしてしまう部分はあっただろうけれど、午前中に片付けようと思っていたことは予定してた時間よりは少し速いペースで片付いてはいるからよしとしようか。
親会社から届いた書類を各部署に届けてまわり、ふと階段の踊り場の小さな窓から見える空を見て思う。


昨日病院に行く予定だと言っていた竜樹さんから連絡はなかった。
病院に行けないほどしんどかったか、行けてたとしても相当疲れてしまったのか。
連絡がないのはそのいずれかだということは、長い付き合いの中で判ってることなのだけど…


…本当にこの時期に遠出してもいいのかな?


私自身が「やめよう」と切り出せば、竜樹さんも「やめよう」と言い易いかもしれない。
いや、本当に行けないのなら遠慮会釈なく「今回は見合わせよう」という人だから、行くつもりではいてくれてるのだと思う。

けれど、本当にいいのかなとも思う。

その気になれば日帰りでもやってやれない距離ではないのだけれど。
別にどうしてもこの時期に神戸でなきゃならない理由なんて、本当は多分ない。
私自身の中にある大切な部分に触れること以外においては…


…他にも考えたりしたりしなきゃならないことは、沢山ある。


竜樹さんに贈るクリスマスプレゼントも買ってないし、私の髪も刈ってないし、小旅行明けのクリスマスディナーのレシピも考えてない(-_-;)


しなきゃならないことに考えなきゃならないことも満載で、サメのように動き回るしか能のない思考回路は少々パンク気味。
それが尾を引いて仕事でぽかをやらないように気をつけないとと思いながら、また事務所に戻る。
それからまた暫く波乱含みの仕事を片して、昼休みを迎える。」


お弁当をもこもこと食べる手を止めて、竜樹さんにメールを飛ばす。


「お元気ですか?
今日は少し冷えますね。
お日様から力は貰えましたか?」


どうかダウンしてませんようにと祈るような想いでメールを飛ばし、後片付けをしてると、机の上で携帯が踊っている。


「今日は、だいぶ楽です(’v’)/ (^^)/。注射のおかげかな?」


その返事を見て、ほっと息をつく。
絶好調でなくても、身体がしんどくないならそれでいい。


「それはよかった♪
外は暖かそうだけど、社内は冷えます。
お腹こわさないように、風邪をひかないように気を付けます。
ゆっくり休んでねヾ(*^_^*)」


そうメールを飛ばして、昼からの仕事に挑む。
昼からは仕事にこてんぱんにされてしまったけれど…(-_-;)

よろよろしながら事務所を出て、ふらふらと自転車をかっ飛ばし駅へ向かう。
竜樹さんのいない週末のことを思うと、素直に家に変える気になれずにそのまま寄り道コース。
気が向いたら携帯の機種変更でもしようかなと思いながら、電車を乗り継ぎ移動する。


あちらこちらをうろちょろするけれど、「欲しいなぁ」と思うものは見つからなくて。
携帯電話も欲しいなぁと思ったものはまだ発売されてなくて、予約も出来ない状態。
何が悪いという訳でもないけれど、何となくがっくりこっくりくる。

携帯電話を替えたいなら、いっそ電話会社ごと変えてもいいのだけれど、今使ってる電話は竜樹さんから頂いたものをずっと引き継いで使ってきてるから、そうおいそれと変える気にはなれず、しょうもないストレスだけを感じてまた電車を乗り継ぎ今度は自宅を目指す。

その移動の間、ずっと友達と短いメールで会話し続けていたから、いつの間にかしょうもないストレスはどこかへ消えてなくなったのだけれど(*^-^*)


自宅に戻ってぼけっと夕飯を食べ、自室へ戻るとメールがひとつ。


「電話、できる (’’)?」


折り返し電話をすると、幾分柔らかな声の竜樹さんがいる。
一瞬明日は会えるんじゃないかって気もしたけれど、今週はゆっくり休んでもらおうって決めたから。


「来週は頑張らんなんしなぁ、霄もゆっくり休むんやで?」
「竜樹さんもね、何かあったらいつでも連絡くださいね」
「そうする」


取り立てて何か印象に残るようなやり取りではなかったかも知れない。
でも柔らかな竜樹さんからは柔らかな心がちょうどいい状態で届く。
過剰なまでも気遣いでも、体の辛さゆえの鋭さが突出した状態でもない。
極めてナチュラルな感じ。


もしも、竜樹さんの身体から痛みが完全に消えることがなかったとしても。
いつかは鋭さや過剰な気遣いが抜けたナチュラルな状態の竜樹さんでいられるように。
その竜樹さんと向き合う私がナチュラルな状態でいられるように。


2人がナチュラルな状態で向き合えるようになって初めて、竜樹さんと私が立ち向かうものの壁はひとつ崩せるのかもしれない。



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