元気になれる種
2002年12月4日昨夜遅くから降っていた雨は、朝になったらあがっていた。
雨降り前は竜樹さんの身体に痛みが走るから、昨日はちゃんと眠れたんだろうかと考えてしまったけれど、ひとまず晴れて冷え込みさえしなければきっと竜樹さんの体調も上向きになるのだろうと思う。
願いとも思い込みともつかないもので、ひとかけらの安心を手にして、家を出る。
電車での移動タイムは専ら姉さまと昨日のトヨタカップ談義。
互いに視点も注目してた選手も違うけれど、巧い人達の試合はいいねということとやっぱりいい試合は生で観たいよねっていうことで決着。
ちょっとした笑い話も姉さまから提供され、楽しい移動時間になった。
会社に着くと、通常フローの合間を縫って、課員の年賀状作成。
今年は年賀葉書の予約の頃に課員から調査票を回収してるので、作成の前段階で蹴躓くことはないのだけれど、通常フローがそれほど緩やかなものでない日に挟み込むとちとキツイ。
ボスの後ろのパソコンで年賀状の印刷をしては、また自分の席で通常業務にあたり、また他所の階に書類を配りに行ったり…
ばたばたしてやっとひと段落かな?と思ってると、今度は発生したトラブルの応急処置。
この会社だけではきっとないのだろうけれど、必ず出張なんかでいない人の物件でトラブルは発生する。
そして、担当者が携帯を持って出ていなかったりするのも、ちょっとしたお約束。
いらいらしたって仕方がないとはいえ、トラブルを解決できる人は行方不明。
そして、そのトラブルの口火を切った人からは矢継ぎ早に回答の督促。
これでいらいらせずにいられたら仏だよなと、自分の苛地を棚に上げていらいらしながらでも出来るところまでは片付けた。
…そう言えば。
いつだったか、ふらりとネット散歩してる時、「常にイライラしてる人からは毒素が出てる」みたいな話が書いてあったのを見かけたことがある。
少なくとも、この会社にいてる間の私は毒素ばら撒きっぱなしってことなんだろうか?
それは非常にはた迷惑ではあるけれど、この環境下にあるうちは仕方がないのだろうか。
けれど、その毒素が元で竜樹さんの体調が悪くなったり、私自身が疲れっぽいのはよろしくないなと軽く反省してみたり。
そんな風に思いを巡らせながら、ボスの後ろのパソコンと私のデスクとをちょろちょろ往復して1日が終わる。
事務所を出て、途中金岡母に頼まれたものを購入してよろよろとホームに上がる。
ふと携帯を見ると、姉さまからメールがひとつ。
トヨタカップ談義の続きだった。
どうも金岡母がレアルのグティがちょっとお気に入りっぽいって話を書いたことについて、笑えるような笑えないようなお話が綴られていた。
…ちなみに、姉さまのお母様は「素行や性格が悪かろうが観賞用だからそれでいい」というコメント(^-^;
きっと金岡母は、見てくれだけじゃなくて性格も素行も煩いんだろうけれど…
「周りがどうあれ、私の一番は相変わらずカーン様♪
ゴルフで熱くなっても、ディスコで踊り明かして罰金取られても、投げ込まれたバナナを拾い食いしても好き♪(爆)」
…あれ?
気がつくと果てしなく論点ずれの、おバカなメールをひとつ飛ばしていた。
帰りの電車の旅はいつでも眠気との格闘だから、姉さまとメールのやり取りをしていたおかげで随分楽しい帰りの旅になる。
何回目かの乗り換えの駅で、ふと思い立って途中下車。
…竜樹さんと約束してた合鍵を作りに行った。
ちょうどお客さんがいない時間帯だったせいか、それほど待たされることもなく鍵は出来上がる。
別に自分の家の合鍵を作るくらいどうってことのない話なのに、何となく竜樹さんにメールを飛ばす。
「こんばんは♪
合い鍵作ったよん(*^_^*)
あっというまに出来たんで、びっくりだわさー。
よかったー♪
…ところで、竜樹さまは元気ですか?」
そうメールを飛ばして電車に乗る。
「オッケー、オウケイ(^.^)」
出だしが明るいので、ほっとしながら読み進めると、「大変しんどいでぇす。明日病院に行く予定です(T T)」と続く。
元気でないという事実は変わらなくても、なるべく明るくしようとしてる竜樹さんは間違いなく元気になれる種を沢山持っているんだと思うから。
そんな小さな種を大切にしたいって思うから。
「暖かくして栄養のあるものを食べて、早く休むですよヾ(^_^*)
少しでもよくなるように、太陽にも月にもお祈りしとくから(-人-)
お大事に、ね」
祈るように願うように言葉を紡いでそっと夜空に飛ばした。
家に帰ると、玄関にでっかいダンボール箱がひとつ。
ずるずると自室まで持ち帰って、開けてみると大きなものから小さなものまで箱中ピングーがいっぱい。
嬉しくなって、すぐにお礼のメールを姉さまに飛ばした。
「家に帰ったら玄関に箱があって、開けてみたらピングーがいっぱい♪
めっちゃ幸せ気分です。
ありがとうね♪(*^_^*)」
そこいらじゅうに元気になれる種がある。
それは何気なく飛んできたり、人からそっと届けられたり。
そして私自身も何気なく飛ばしたり、誰かにそっと託したりしてるのかも知れない。
元気の種を受け取ってまた誰かに返す。
そんな繰り返しが毎日を織り成すのかもしれない。
雨降り前は竜樹さんの身体に痛みが走るから、昨日はちゃんと眠れたんだろうかと考えてしまったけれど、ひとまず晴れて冷え込みさえしなければきっと竜樹さんの体調も上向きになるのだろうと思う。
願いとも思い込みともつかないもので、ひとかけらの安心を手にして、家を出る。
電車での移動タイムは専ら姉さまと昨日のトヨタカップ談義。
互いに視点も注目してた選手も違うけれど、巧い人達の試合はいいねということとやっぱりいい試合は生で観たいよねっていうことで決着。
ちょっとした笑い話も姉さまから提供され、楽しい移動時間になった。
会社に着くと、通常フローの合間を縫って、課員の年賀状作成。
今年は年賀葉書の予約の頃に課員から調査票を回収してるので、作成の前段階で蹴躓くことはないのだけれど、通常フローがそれほど緩やかなものでない日に挟み込むとちとキツイ。
ボスの後ろのパソコンで年賀状の印刷をしては、また自分の席で通常業務にあたり、また他所の階に書類を配りに行ったり…
ばたばたしてやっとひと段落かな?と思ってると、今度は発生したトラブルの応急処置。
この会社だけではきっとないのだろうけれど、必ず出張なんかでいない人の物件でトラブルは発生する。
そして、担当者が携帯を持って出ていなかったりするのも、ちょっとしたお約束。
いらいらしたって仕方がないとはいえ、トラブルを解決できる人は行方不明。
そして、そのトラブルの口火を切った人からは矢継ぎ早に回答の督促。
これでいらいらせずにいられたら仏だよなと、自分の苛地を棚に上げていらいらしながらでも出来るところまでは片付けた。
…そう言えば。
いつだったか、ふらりとネット散歩してる時、「常にイライラしてる人からは毒素が出てる」みたいな話が書いてあったのを見かけたことがある。
少なくとも、この会社にいてる間の私は毒素ばら撒きっぱなしってことなんだろうか?
それは非常にはた迷惑ではあるけれど、この環境下にあるうちは仕方がないのだろうか。
けれど、その毒素が元で竜樹さんの体調が悪くなったり、私自身が疲れっぽいのはよろしくないなと軽く反省してみたり。
そんな風に思いを巡らせながら、ボスの後ろのパソコンと私のデスクとをちょろちょろ往復して1日が終わる。
事務所を出て、途中金岡母に頼まれたものを購入してよろよろとホームに上がる。
ふと携帯を見ると、姉さまからメールがひとつ。
トヨタカップ談義の続きだった。
どうも金岡母がレアルのグティがちょっとお気に入りっぽいって話を書いたことについて、笑えるような笑えないようなお話が綴られていた。
…ちなみに、姉さまのお母様は「素行や性格が悪かろうが観賞用だからそれでいい」というコメント(^-^;
きっと金岡母は、見てくれだけじゃなくて性格も素行も煩いんだろうけれど…
「周りがどうあれ、私の一番は相変わらずカーン様♪
ゴルフで熱くなっても、ディスコで踊り明かして罰金取られても、投げ込まれたバナナを拾い食いしても好き♪(爆)」
…あれ?
気がつくと果てしなく論点ずれの、おバカなメールをひとつ飛ばしていた。
帰りの電車の旅はいつでも眠気との格闘だから、姉さまとメールのやり取りをしていたおかげで随分楽しい帰りの旅になる。
何回目かの乗り換えの駅で、ふと思い立って途中下車。
…竜樹さんと約束してた合鍵を作りに行った。
ちょうどお客さんがいない時間帯だったせいか、それほど待たされることもなく鍵は出来上がる。
別に自分の家の合鍵を作るくらいどうってことのない話なのに、何となく竜樹さんにメールを飛ばす。
「こんばんは♪
合い鍵作ったよん(*^_^*)
あっというまに出来たんで、びっくりだわさー。
よかったー♪
…ところで、竜樹さまは元気ですか?」
そうメールを飛ばして電車に乗る。
「オッケー、オウケイ(^.^)」
出だしが明るいので、ほっとしながら読み進めると、「大変しんどいでぇす。明日病院に行く予定です(T T)」と続く。
元気でないという事実は変わらなくても、なるべく明るくしようとしてる竜樹さんは間違いなく元気になれる種を沢山持っているんだと思うから。
そんな小さな種を大切にしたいって思うから。
「暖かくして栄養のあるものを食べて、早く休むですよヾ(^_^*)
少しでもよくなるように、太陽にも月にもお祈りしとくから(-人-)
お大事に、ね」
祈るように願うように言葉を紡いでそっと夜空に飛ばした。
家に帰ると、玄関にでっかいダンボール箱がひとつ。
ずるずると自室まで持ち帰って、開けてみると大きなものから小さなものまで箱中ピングーがいっぱい。
嬉しくなって、すぐにお礼のメールを姉さまに飛ばした。
「家に帰ったら玄関に箱があって、開けてみたらピングーがいっぱい♪
めっちゃ幸せ気分です。
ありがとうね♪(*^_^*)」
そこいらじゅうに元気になれる種がある。
それは何気なく飛んできたり、人からそっと届けられたり。
そして私自身も何気なく飛ばしたり、誰かにそっと託したりしてるのかも知れない。
元気の種を受け取ってまた誰かに返す。
そんな繰り返しが毎日を織り成すのかもしれない。
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