ふたりで作り上げる時間
2002年11月30日今日もまた朝から寒い。
以前に比べたら格段に元気になられたとはいえ、寒い日が長く続くとかつてのように竜樹さんの身体に痛みが走るかもしれない。
冬だから寒いのは当たり前だとはいえ、あまり寒い日が続かないに越したことはない。
暖かい布団からそっと抜け出し、出かける用意をする。
出かける前に竜樹さんに電話をするのはお約束なんだけれど、寒いからかしんどいからかなかなか出られない。
さりとてあまり遅く家を出るのも具合が悪いので、メールをひとつ飛ばして家を出た。
竜樹邸に向かう途中でふとお歳暮の手配をし忘れていたことに気づいて寄り道。
竜樹邸からは遠い場所にあるので竜樹邸到着がかなり遅れそう。
おまけに百貨店につくと長蛇の列。
ここにいるのはみんなただのうっかりさんなのかもしれないと思うと、世の中にはうっかりさんが多いのかもしれないと一瞬安心したけれど。
毎度のことながら、ぎりぎりにならないと動けないのは直さなきゃならないなって思う。
幸い思ったよりも列が捌けるのが早かった上に、交通費まで貰ってしまった。
そんなささやかなことにほくほくして、今度こそ竜樹邸を目指す。
バスの乗り場に来てみてがっくり。
竜樹邸の近くに行くバスは出たところだった。
竜樹邸到着予定時間を連絡すると、迎えに来てくれるとのこと。
竜樹さんが来るのを待つ間に買い忘れた食材を買い足しに行く。
大急ぎで食材をかごにぼこぼこと投げ込み、精算を済ませて竜樹さんと約束した場所で待っている。
暫くしてやってきた竜樹さんと一緒に竜樹邸を目指す。
ちょっとした渋滞とけったいな運転をするドライバーに遭遇したのに疲れてしまった二人。
コーヒーを入れて、暫くぼけっと休む。
竜樹さんが薬を飲んで横になってる間に、マジックステーキの付け合せを作る。
メインは竜樹さんが担当されるので、あくまで付け合せ(笑)
鍋でお湯を沸かしてコンソメキューブを入れ、ベーコンとミックスベジタブル、ホールトマトの缶詰を投入。
ホールトマトを木杓文字で潰しながら暖めつづけてミネストローネが完成。
皮をむいて幅1cmほどにスライスしたジャガイモを茹でてザルに上げた後木杓文字でつぶし、そこに油を切ったツナ缶と少しばかりのドレッシングをあわせ、マヨネーズ・塩・こしょうで味を調えてツナポテトサラダが完成。
あとは竜樹さんが起きるまで、竜樹さんの傍で新聞を読んだり音声の殆どない状態のテレビを見たりしていると、ミネストローネの匂いで目を覚まされた。
「…いい匂いしてるやん?寝てる間に作ったん?」
「そうですよ、ステーキには手はつけてませんから、ね♪」
ぼんにゃりした竜樹さんは洗面所で顔を洗い、ようやく本格的にお目覚め。
いよいよ、「マジックステーキ」の登場。
竜樹さん曰く、肉を焼く時に細かく刻んだラードを乗せて焼くと、安い肉でも柔らかな状態で食べられるとのこと。
「まさか、そんなー」と思ってる私を他所にステーキを焼く準備を始めている。
「竜樹さんがメインなら私は参加しなくてもよいのかな」とたかを括っていると、「ちゃんと見とけよー」と竜樹さん。
…どうやら段取りを覚えさせるという目的も存在してたらしい
竜樹さんが一生懸命説明しながらフライパンを眺めている。
竜樹さんの手つきと説明を合わせながら、覚える作業に一生懸命の私。
説明しながらどこか楽しげにマジックステーキを焼いておられる竜樹さん。
どことなく師弟関係にも似た感じの雰囲気の中で、マジックステーキが焼きあがる。
ステーキソースは私の担当。
ステーキを焼いた後のフライパンにケチャップとバルサミコを流し込んで煮詰めておしまい。
ちょっと酸味のあるソースなので、竜樹さんの口に合うかどうかはちょっと疑問。
どきどきしながらマジックステーキの横にソースを添え、サラダとスープと一緒に食卓へ運ぶ。
二人揃ったところで、「いただきます♪」
いつも買う肉の半値くらいの肉だったにもかかわらず、竜樹マジックは見事功を奏している。
「サラダもスープも美味い♪(*^-^*)
このソース、すごいあってる♪どないして作ったん?」
嬉々として聞いてこられる竜樹さんに作り方を説明しながら、楽しい夕飯の時間は流れていく。
2人ともキレイに食べ尽くして、後片付け。
後片付けが済むと、待ってましたとばかりに手を広げる竜樹さん。
抱っこ抱っこな状態から、暖かくて甘い時間を分け合う。
ふたりで作り上げる時間は暖かくて優しい。
一緒にいることで心が凍るように悲しい時だってあることは確かだけれど。
ふたりでいれば、暖かく優しい場所に出会えることも確か。
いろんなことがあっても、暖かく優しい時間を重ねていけたらって思う。
以前に比べたら格段に元気になられたとはいえ、寒い日が長く続くとかつてのように竜樹さんの身体に痛みが走るかもしれない。
冬だから寒いのは当たり前だとはいえ、あまり寒い日が続かないに越したことはない。
暖かい布団からそっと抜け出し、出かける用意をする。
出かける前に竜樹さんに電話をするのはお約束なんだけれど、寒いからかしんどいからかなかなか出られない。
さりとてあまり遅く家を出るのも具合が悪いので、メールをひとつ飛ばして家を出た。
竜樹邸に向かう途中でふとお歳暮の手配をし忘れていたことに気づいて寄り道。
竜樹邸からは遠い場所にあるので竜樹邸到着がかなり遅れそう。
おまけに百貨店につくと長蛇の列。
ここにいるのはみんなただのうっかりさんなのかもしれないと思うと、世の中にはうっかりさんが多いのかもしれないと一瞬安心したけれど。
毎度のことながら、ぎりぎりにならないと動けないのは直さなきゃならないなって思う。
幸い思ったよりも列が捌けるのが早かった上に、交通費まで貰ってしまった。
そんなささやかなことにほくほくして、今度こそ竜樹邸を目指す。
バスの乗り場に来てみてがっくり。
竜樹邸の近くに行くバスは出たところだった。
竜樹邸到着予定時間を連絡すると、迎えに来てくれるとのこと。
竜樹さんが来るのを待つ間に買い忘れた食材を買い足しに行く。
大急ぎで食材をかごにぼこぼこと投げ込み、精算を済ませて竜樹さんと約束した場所で待っている。
暫くしてやってきた竜樹さんと一緒に竜樹邸を目指す。
ちょっとした渋滞とけったいな運転をするドライバーに遭遇したのに疲れてしまった二人。
コーヒーを入れて、暫くぼけっと休む。
竜樹さんが薬を飲んで横になってる間に、マジックステーキの付け合せを作る。
メインは竜樹さんが担当されるので、あくまで付け合せ(笑)
鍋でお湯を沸かしてコンソメキューブを入れ、ベーコンとミックスベジタブル、ホールトマトの缶詰を投入。
ホールトマトを木杓文字で潰しながら暖めつづけてミネストローネが完成。
皮をむいて幅1cmほどにスライスしたジャガイモを茹でてザルに上げた後木杓文字でつぶし、そこに油を切ったツナ缶と少しばかりのドレッシングをあわせ、マヨネーズ・塩・こしょうで味を調えてツナポテトサラダが完成。
あとは竜樹さんが起きるまで、竜樹さんの傍で新聞を読んだり音声の殆どない状態のテレビを見たりしていると、ミネストローネの匂いで目を覚まされた。
「…いい匂いしてるやん?寝てる間に作ったん?」
「そうですよ、ステーキには手はつけてませんから、ね♪」
ぼんにゃりした竜樹さんは洗面所で顔を洗い、ようやく本格的にお目覚め。
いよいよ、「マジックステーキ」の登場。
竜樹さん曰く、肉を焼く時に細かく刻んだラードを乗せて焼くと、安い肉でも柔らかな状態で食べられるとのこと。
「まさか、そんなー」と思ってる私を他所にステーキを焼く準備を始めている。
「竜樹さんがメインなら私は参加しなくてもよいのかな」とたかを括っていると、「ちゃんと見とけよー」と竜樹さん。
…どうやら段取りを覚えさせるという目的も存在してたらしい
竜樹さんが一生懸命説明しながらフライパンを眺めている。
竜樹さんの手つきと説明を合わせながら、覚える作業に一生懸命の私。
説明しながらどこか楽しげにマジックステーキを焼いておられる竜樹さん。
どことなく師弟関係にも似た感じの雰囲気の中で、マジックステーキが焼きあがる。
ステーキソースは私の担当。
ステーキを焼いた後のフライパンにケチャップとバルサミコを流し込んで煮詰めておしまい。
ちょっと酸味のあるソースなので、竜樹さんの口に合うかどうかはちょっと疑問。
どきどきしながらマジックステーキの横にソースを添え、サラダとスープと一緒に食卓へ運ぶ。
二人揃ったところで、「いただきます♪」
いつも買う肉の半値くらいの肉だったにもかかわらず、竜樹マジックは見事功を奏している。
「サラダもスープも美味い♪(*^-^*)
このソース、すごいあってる♪どないして作ったん?」
嬉々として聞いてこられる竜樹さんに作り方を説明しながら、楽しい夕飯の時間は流れていく。
2人ともキレイに食べ尽くして、後片付け。
後片付けが済むと、待ってましたとばかりに手を広げる竜樹さん。
抱っこ抱っこな状態から、暖かくて甘い時間を分け合う。
ふたりで作り上げる時間は暖かくて優しい。
一緒にいることで心が凍るように悲しい時だってあることは確かだけれど。
ふたりでいれば、暖かく優しい場所に出会えることも確か。
いろんなことがあっても、暖かく優しい時間を重ねていけたらって思う。
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