暖かな何かは…

2002年11月29日
祖母の葬儀の件や竜樹さんとの一連のことがひと段落して気が緩んだんだろうか。
一旦は治まりつつあった風邪が悪化してきた気がする。
胃の痛みに加え、頭も痛ければ鼻水も出る。
一難去ってまた一難。
ひとつ気を吐いて、身体を起こす。


それでも、鬱屈とした思いとは別れを告げられたので、気持ちは幾分楽になった。
取り敢えず昨日の貯金で頑張ろう。
そう思いながら、社屋に入る。


ところが昨日の貯金が底をつきかけるほどに、人外魔境はアクシデントの見本市状態。
おまけに突発の仕事が重なってくる。
体調が悪くなくても鬱モード発祥させそうなのに、体調がすこぶる悪いので午前中に早くも鬱モードにとっ捕まってしまった(-_-;)

昼休みはボスティーを煎れた後、ただひたすらのびていた。


昼から、親会社の事務員さんが辞める挨拶に来られた。
別室でボスや他の課員さんが混じっていろいろ話をしておられた。
事務員さんが帰られた後、ボスが感心したようにその人の話をする。


…どうも、これからしたいことのために学校に通うべく退職するとのこと


学校に戻るとか留学するとかいうのは退職する時のいい理由だと誰かが言ってたので、それを本当に鵜呑みにしていいものかどうかは判らないけれど。


…私、こんなところで何をやってるんだろうって思った。


この仕事を後何年続けたって身にはならないことは、入社した時から判ってたこと。
竜樹さんが元気になるまでの繋ぎとしてしか考えてなかったし、時間が自由に使えることだけを最優先に考えた結果のことだったんだけど。
ここであと何年不毛な生活繰り返すんだろうって思うと、気分が滅入ってくる。
それを変えるのは自分しか出来ないけれど、いろんなことを考えれば考えるほど動くことを躊躇う自分もいる。

それが自己嫌悪の無限ループの元凶になりそうな感じ。


終始鬱モードを抱えたまま人外魔境のどたばたに振り回されてぐったりしながら社屋を出る。


会社を出ると力が戻るはずが、帰る時まで何だかよろよろ。
何とか駅まで辿り着いて、携帯からメールを飛ばす。


「こんばんは。
疲労感だけ引き連れて帰宅中です(+_+)
明日は何が食べたいですか?」


竜樹さんとの食事のことを考えると少しだけ元気が戻りそうな感じがした。
いつもはあまり返事は待たないようにしてるけれど、珍しく竜樹さんの返事を待つ自分がいる。

ほどなく携帯にメールが飛び込む。


「ステーキがあるじゃない(’v’)/ (^^)/。俺にまかせなさいって(^.^)
竜樹マジックをご賞味いただきましょう!
週末だし、スターバックスなんかでゆっくりしたら(’’)?
なんとかバーガーでも、いいやん!
ぷーしゃんが寂しいって、さッm(-_-)m。元気だしなよって!」


ぷーしゃんというのは、竜樹邸に鎮座するタオル地の大きなプーさんのぬいぐるみのこと。
竜樹さんがゲーセンで獲得してきたもので、私がいたく気に入ってる子。
昨日の今日で泣きつきたくはなかったけれど、竜樹さんの言葉が温かかった。


「ありがとう♪
もう家が近いので、どこかでいいお茶を買うか、本屋さんに行ってみます。

ステーキ、食べずに待っててくれたのね?
ありがとう♪(*^_^*)
明日ぷーしゃんに会えるのを楽しみにしていますヾ(*^_^*)」


そう打って寒い夜空にそっと飛ばした。

結局寄り道はあまりせず、パソコンの本と勉強の本を買って自宅に戻る。


家に戻ってから友達から大変なメールが届き、暫く電話で友達と話した。
その友達の電話を切ってからも、また別の友達から電話が入り、竜樹さんからも電話が入り。

気がつくと、明石屋さんまになるんじゃなかろうかというほど、よく喋った。
気がつくと、鬱モードも何時の間にか飛んでいた。


今やってることがどれほど身にならなかったとしても。
身になる何かを見つけられるまでは、自分ができるところまでやるしかない。
鬱モードはいつまでも続かない。

暖かな何かはいつでもすぐ傍にあるのだから。


そう言い聞かせながら、明日の夕飯を楽しみにしながら今日を終えよう。



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