朝起きたら、右目が微妙に腫れてて涙が止まらない。
昨日の夜から右目の下瞼にぷちっと何かが出来てて、触ると痛いからやばいかなと思ったけれど、ここまでひどくなるとは思わなかった。

リビングにあったはずの抗菌目薬もない。
だんだん右目の視界が狭くなってきたので、会社に電話をして眼科に寄ってから出勤する旨を伝えた。


かかりつけの眼科はいつも超満員なので、気が進まない。
さりとてお役所みたいな勤務形態の病院なので、仕事帰りに寄ることも出来ない。
涙が止まらず真っ赤になった目を診てもらいに仕方なく病院に行く。

思ったよりも病院は混んでいなくて、すぐに見てもらえた。


「あー、これ、かかりかけのものもらいやね。
最近寝不足だったり疲れてたりしてるでしょ?
ダメだよー、ひどくなったら切らなきゃならなくなるから」


初老の先生は首のリンパ腺を触診したり、右目を見たりしている。
抗生物質と痛み止めと抗菌目薬を貰う処方箋を貰って、ところてん状態で病院を出た。

処方箋を持って薬局に行くと、薬剤師さんが問診表を眺めながらあれこれ説明してくれる。
鎮痛剤で薬疹が出るかもしれないから気をつけてくださいねと念押しされて、薬を貰って会社に向かう。

「薬局で薬を貰ったら、すぐに飲むんだよ」とお医者さんにさんざん念押しされていたので、コンビニでエビアンを買って電車の中で薬を飲む。
ぼんやりとメールを打ちながら、会社に向かう。


思ったよりも早く診察が終わったので、仕事にそれほどの影響はなかった。
ただ立ち上がりがいつもよりも遅いので、仕事の進みは悪い。

おまけに薬剤師さんの予言通り、薬疹が出た。

体中がかゆくてたまらなくて、集中力も落ち気味。
何とか仕事上のミスが出ないように注意を払いながら進めてると、午前中の時点ですっかりくたびれてしまった。


同僚さんの後を引き継ぐ係長さんが引き継ぎのために事務所にいるのだけど、やっぱり私はこの方が苦手だ。

もれ聞こえる話では、他の部署の仕事の兼任になるとのことで、別の階で仕事をなさるという噂もある。
電話が鳴ろうが事務所がばたつこうが(故意であれ故意でなかれ)我関せずで臨んでおられるので、どっちだっていいのだけれど…

入社してから小さなことから大きなことまで結構いろいろ嫌なことされてるから、同じ忙しくて目が回りそうになるなら、同じフロアで仕事しない方が精神衛生上にはいい気もする。


人のことをあまり悪く思いたくはないけれど、ボスに電話での会話で聞こえた部分を漏らされたということが私の中ではずっと緒を引いているから、考えれば考えるほど鬱モードが加速していく。


…あんまりこんなことを気にしてる場合じゃないんだけどね(-_-;)


明日は竜樹母さんのお誕生日なので、お誕生会を兼ねてどこかで食事会をしようという話をちょっと前から竜樹さんとしてた。
お店選びを任され、よさそうなお店を幾つか探して竜樹さんには伝えてあるのだけど、予約等の進捗状態が見えない。

身体の状態が思わしくないからなのか、それとも単に鬱っ気を誘う仕事のことに意識を置き過ぎたくないからなのか。
仕事を片しながら、明日の食事会のことを考えていた。


気がつくと、次の薬を飲む時間になっていて慌てて1種類だけ薬を飲んだら、ものの見事に薬疹が出る方の薬を飲んでしまった(-_-;)

ちょっと油断するとへまをやらかすと判ったので、食事会のことは意識の隅に追いやってまた仕事を黙々片付けることに専念した。


かゆさに耐えながらようよう仕事を片付けて、事務所を後にする。
竜樹さんに連絡を取って明日の準備をしなきゃならないとは思っていたけれど、何となくそのまま家に帰る気がしなくて自宅とは反対方向の電車に乗る。
かゆみもちょっと治まってきたので、鬱っ気を完全に追い出すべくいろんな場所へ行ってみようと思って街をちょろちょろしていたけれど、右目の涙が再び止まらなくなって敢え無く断念。

寄り道の目的を殆ど果たさないまま、今度は自宅を目指す。


時計を見ると、夕飯時。
うっかり家に戻ってゆっくりすると、明日の食事会の予約をするのに極めて微妙な時間になりそうなので、竜樹さんにお伺いのメールを飛ばす。


「今日は元気ですか?
私は仕事でこてぱきにされました(>_<)
明日はどんな予定で進めるか、また教えてね」


そう飛ばしてから、ふと再手術前最後のデートで寄った中華レストランのことを思い出した。


…あのレストランでもいいかもしれない


慌ててお伺いメールを打って飛ばす。

程なくしてお返事がきた。


「あのレストラン、駐車場あったかな(’’)?」


自宅にいてないので、調べ様がない。
メールでやり取りするのがだんだんもどかしくなってきて、竜樹さんにダイレクトに電話してみた。


「今、自宅にいないから駐車場があるかどうか判らないねん」
「そっか。そしたら、最初に教えてくれた店に連絡して確認してみるわ。
もう家に帰ってるんか?」
「いいえ、まだ出先です」
「そしたら、そらが家に戻ってから相談して決めようか?」


外で話していても埒はあかない上に、家に帰ってから相談して決めるなら早く帰らないとならない。
慌てて発射間際の電車に飛び乗り、電車を乗り継いで家に戻る。
夕飯を食べて、ひと段落してから竜樹さんに電話したら…


…竜樹さん、すでに私が最初に教えた料理屋さんに電話して予約を済ませていた


相変わらず突然物事を決めてしまうので、面食らってしまうけれど。
そのちょっとした強引さが物事の流れをよくするならそれでいいのだろう。


「お母さん、喜んでくれるといいね」
「そればっかりは明日にならんと判らんけどさ…
明日は早く出られそうか?」
「お母さんのお誕生日ですもん。頑張ります♪」


そう言って電話を切る。

会社に行くと、鬱々することがあってどっと疲れてしまって、その鬱々を引っ張りたくなくて夜更かししていろんなことをしようとするけれど。


「ちゃんと寝ないと、ひどくなるよ?
切らなきゃならなくなるよ?」


お医者さんの念押しの言葉が頭を掠める。


鬱々は完全に抜けたわけじゃないけれど、目を腫らして竜樹母さんの前には出られない。
嬉しい日には元気な私で出逢いたい。
たとえ事務所では鬱々を引っ張ることになっても、事務所を出たら元気な私になりたい。

せめて明日1日でいいから。


元気な私に戻るための力を蓄えるために今日は休むことにしよう。


嬉しい日には元気な私でいたいから…

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