鎧う自分の解き方
2002年11月13日昨日に引き続き、今日もそれほど寒くはない。
冬の空気は触れると心がまっすぐになりそうな感覚を覚えるけれど、間違いなく身体は縮こまるから、少なくとも会社に行かなければならない日には暖かいに越したことはないのかもしれない。
ここのところずっと心が縮こまった感じが抜け切らなくて。
いつもならぽかんとへこんでもすぐにまた元の状態に戻せていたのに、なかなか浮上し切れずにいてる。
その状態で人と接してると、咄嗟に鎧う部分がはっきりと顔を出す。
あまり面と向かって鎧う自分でいるのもどうかと思って、極力アウトゴーイングを装うけれど、気持ちを文字に置き換えてやりとりする人には鎧う私の姿がはっきり判るみたい。
さりげに友達に指摘されたことを心の中で反芻する。
私の警戒心はなさそうに見えて、実はかなり強いのかもしれない。
5年程前にあった出来事によって過度に人に心を預けないようにしようと強く思うようになってから、なるべく自分の中で結論が出ていないことは話さないようにしていたのだけど。
去年あたりからどうもそれが微妙に崩れてきてて、心の底にある澱の部分を人に見せてしまってる。
心に潜む闇の部分を見せてもいいよ、受け止めると心縛る鎖を片っ端から引きちぎろうとしてくれる人達に出会ってしまったから。
徐々にぽつぽつと話しては「あ、やるんじゃなかった」と思い直して、気持ちを塞ごうと思う頃には手遅れなんてことがぽつぽつ出てきて、「らしくない」って自己嫌悪に陥るけれど…
それでも心を鎧う姿勢は崩れるどころか、日増しに強くなってきてる気がする。
自分を受け止めてくれる人だっているのに。
いろいろありはしても心の傍には竜樹さんもいてくれるというのに。
二律相反的な事象が自分の中で鎮座して動こうとしない。
仕事をしていても、意識の底から消えてなくなることはなかった。
人を信じることですら自己責任だと思うから、何か起こった時怒りも悲しみもすべて自分の方に切っ先が向かう。
何か起こった時に他人に感情の刃を向けてしまえるような性質じゃないから、それは避けて通れない。
自分以外の誰かに向かう筈の感情でさえ自分に襲い掛かってきて、自らの心を少なからず傷つける。
その痛さは自分が信用すればするほど、心を預ければ預けるほど大きなものとなって跳ね返ってくるから。
だから未だに、必死になって鎧おうとする自分がいるんだろう。
神経質なまでの警戒心は傍にいる人達にいい感情は与えないし、自分では予測もつかないようななにかを遺してることもあるらしい。
私自身に自覚がないまま進行してる事態もあるから、あるいみ性質が悪い。
だから、過剰な部分の警戒心を解けるものなら解きたいと思うけれど…
心はまだ5年前のあの日からずっと、縛り付けられたままなのかもしれない。
「もう二度と人に心を預けすぎたりなんてするものか」と思った出来事は心の中にまだ棲みついている。
「なぁなぁなぁなぁ、金ちゃん!!o(^-^o)o(^-^)o(o^-^)o」
殆どしかめっ面状態な私に、にこやかに騒々しく声をかけるボス。
笑顔を振り撒く心境にはなれないけれど、ボスのトークは笑顔を引きずり戻す。
気がついたら、げたげた笑う怪しい社員が約1名。
傍から見ると、さぞやけったいな光景だろう。
「アウトゴーイングでさばさばし過ぎてて、性別間違って生まれてきたような…」
会社での私をボスはよくこんな風に言う。
アウトゴーイングでさばさばし過ぎてる人間は何時までも昔のことで心煩わしたりはしないのだろうし、私の思考回路はおおよそ(私が知り得る限りでの)男の人の思考回路からは程遠い。
会社の中では愛想はないけど、神経質からは程遠い人として見られてるんだろう。
けれど、ボスが私に声をかけるタイミングはどうも計算されてるような気がする。
塞ぎ込んでしまいそうな感情がすっと流れた時、ぱっと声がかかる。
その闇のような部分が大きければ大きいほど、アホな話ばかり振って来られてる気すらする。
…あぁ、なるほど。
ボスにはお見通しらしい。
(私も含めて)選りすぐりの大ボケちゃんやおバカちゃんばかりを採用してるようにしか見えないから、「この方、人を見る目ないんちゃうか」とかって思ってたけど。
多分、本当は神経質な部分を持ち合わせてることはお分かりなんだろう。
…上司に気を遣わせる部下なんてどうかと思うけど…(-_-;)
「わしは金ちゃんの『会社のお父さん』やでぇ♪(*^-^*)」というのは伊達やないらしい。
ついてないように見えても、私はよくよく人にはついてるらしい。
過剰な部分の警戒心や神経質さを解くのは他でもない自分自身だけど。
多分暴走するほどの過剰さには捕らわれずに済むかもしれない。
…何となくそれを解こうとしてくれる、優しい人達には恵まれてるようだしね。
いつか、目の前に転がっているいろんな案件がすべて片付いた時。
その時もまだ竜樹さんの隣に建っていられてたとして。
鎧う自分の解き方を判らずに過剰なまでの負の感情で竜樹さんを切りつけたりしないように。
大切に想う人を可能な限り傷つけないようにするために。
少しずつでいい。
過剰な鎧を解く方法を探し出そうと努力して、いつかは必要な時に必要なだけの鎧を纏う術を身に付けられるように。
信じられる誰かといることで、少しずつ心を開こうって思う。
今すぐにできなかったとしても。
何年かかったとしても。
冬の空気は触れると心がまっすぐになりそうな感覚を覚えるけれど、間違いなく身体は縮こまるから、少なくとも会社に行かなければならない日には暖かいに越したことはないのかもしれない。
ここのところずっと心が縮こまった感じが抜け切らなくて。
いつもならぽかんとへこんでもすぐにまた元の状態に戻せていたのに、なかなか浮上し切れずにいてる。
その状態で人と接してると、咄嗟に鎧う部分がはっきりと顔を出す。
あまり面と向かって鎧う自分でいるのもどうかと思って、極力アウトゴーイングを装うけれど、気持ちを文字に置き換えてやりとりする人には鎧う私の姿がはっきり判るみたい。
さりげに友達に指摘されたことを心の中で反芻する。
私の警戒心はなさそうに見えて、実はかなり強いのかもしれない。
5年程前にあった出来事によって過度に人に心を預けないようにしようと強く思うようになってから、なるべく自分の中で結論が出ていないことは話さないようにしていたのだけど。
去年あたりからどうもそれが微妙に崩れてきてて、心の底にある澱の部分を人に見せてしまってる。
心に潜む闇の部分を見せてもいいよ、受け止めると心縛る鎖を片っ端から引きちぎろうとしてくれる人達に出会ってしまったから。
徐々にぽつぽつと話しては「あ、やるんじゃなかった」と思い直して、気持ちを塞ごうと思う頃には手遅れなんてことがぽつぽつ出てきて、「らしくない」って自己嫌悪に陥るけれど…
それでも心を鎧う姿勢は崩れるどころか、日増しに強くなってきてる気がする。
自分を受け止めてくれる人だっているのに。
いろいろありはしても心の傍には竜樹さんもいてくれるというのに。
二律相反的な事象が自分の中で鎮座して動こうとしない。
仕事をしていても、意識の底から消えてなくなることはなかった。
人を信じることですら自己責任だと思うから、何か起こった時怒りも悲しみもすべて自分の方に切っ先が向かう。
何か起こった時に他人に感情の刃を向けてしまえるような性質じゃないから、それは避けて通れない。
自分以外の誰かに向かう筈の感情でさえ自分に襲い掛かってきて、自らの心を少なからず傷つける。
その痛さは自分が信用すればするほど、心を預ければ預けるほど大きなものとなって跳ね返ってくるから。
だから未だに、必死になって鎧おうとする自分がいるんだろう。
神経質なまでの警戒心は傍にいる人達にいい感情は与えないし、自分では予測もつかないようななにかを遺してることもあるらしい。
私自身に自覚がないまま進行してる事態もあるから、あるいみ性質が悪い。
だから、過剰な部分の警戒心を解けるものなら解きたいと思うけれど…
心はまだ5年前のあの日からずっと、縛り付けられたままなのかもしれない。
「もう二度と人に心を預けすぎたりなんてするものか」と思った出来事は心の中にまだ棲みついている。
「なぁなぁなぁなぁ、金ちゃん!!o(^-^o)o(^-^)o(o^-^)o」
殆どしかめっ面状態な私に、にこやかに騒々しく声をかけるボス。
笑顔を振り撒く心境にはなれないけれど、ボスのトークは笑顔を引きずり戻す。
気がついたら、げたげた笑う怪しい社員が約1名。
傍から見ると、さぞやけったいな光景だろう。
「アウトゴーイングでさばさばし過ぎてて、性別間違って生まれてきたような…」
会社での私をボスはよくこんな風に言う。
アウトゴーイングでさばさばし過ぎてる人間は何時までも昔のことで心煩わしたりはしないのだろうし、私の思考回路はおおよそ(私が知り得る限りでの)男の人の思考回路からは程遠い。
会社の中では愛想はないけど、神経質からは程遠い人として見られてるんだろう。
けれど、ボスが私に声をかけるタイミングはどうも計算されてるような気がする。
塞ぎ込んでしまいそうな感情がすっと流れた時、ぱっと声がかかる。
その闇のような部分が大きければ大きいほど、アホな話ばかり振って来られてる気すらする。
…あぁ、なるほど。
ボスにはお見通しらしい。
(私も含めて)選りすぐりの大ボケちゃんやおバカちゃんばかりを採用してるようにしか見えないから、「この方、人を見る目ないんちゃうか」とかって思ってたけど。
多分、本当は神経質な部分を持ち合わせてることはお分かりなんだろう。
…上司に気を遣わせる部下なんてどうかと思うけど…(-_-;)
「わしは金ちゃんの『会社のお父さん』やでぇ♪(*^-^*)」というのは伊達やないらしい。
ついてないように見えても、私はよくよく人にはついてるらしい。
過剰な部分の警戒心や神経質さを解くのは他でもない自分自身だけど。
多分暴走するほどの過剰さには捕らわれずに済むかもしれない。
…何となくそれを解こうとしてくれる、優しい人達には恵まれてるようだしね。
いつか、目の前に転がっているいろんな案件がすべて片付いた時。
その時もまだ竜樹さんの隣に建っていられてたとして。
鎧う自分の解き方を判らずに過剰なまでの負の感情で竜樹さんを切りつけたりしないように。
大切に想う人を可能な限り傷つけないようにするために。
少しずつでいい。
過剰な鎧を解く方法を探し出そうと努力して、いつかは必要な時に必要なだけの鎧を纏う術を身に付けられるように。
信じられる誰かといることで、少しずつ心を開こうって思う。
今すぐにできなかったとしても。
何年かかったとしても。
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