たまには休もう

2002年11月6日
風邪薬に負けて眠ってしまい、起きたら夜中の3時だった。
いつもなら寝なおすのだけど、どうしてもしないとならないことがあるから、起き上がってゾンビちゃんの前に座り、先に日記をあげる。
その後、黙々と作業を続けていると出勤まであと1時間。
寝なおすことも出来ないまま、家を出た。


自分の思うことを額面どおりに伝えることが難しいのは、今に始まったことじゃない。
自分が思うことだけが正しくて、助言を貰うこと自体を否定するつもりもない。
すれ違いがぶつかる時、相応の痛みが走るけれど、誰かを捻じ伏せたり自分を捻じ曲げたりする要素が少ない場所を見つけることが難しいことを改めて知った。

判ったことから何を導き出せるかは判らないけれど、折り合える場所を見つけたかった。
自分の現状と真意が伝わればそれでよかった。


心に少しばかりの鈍色の空を移しながら、社屋に入る。
仕事の流れはどちらかといえば、穏やかではない。
中途半端な眠りの所為で身体にだるさが残っている。
それが判断力に影響しなければいいけどと思いながら、やってくる仕事をどかどかと片付けつづけた。


昼休みが来て、だれっとご飯を食べながら昼の作業を続ける。
お茶煎れを終え後片付けをしていると、机の上で携帯が唸っている。


「おーーーーーい、携帯唸ってるぞーーーーーーщ( ̄∀ ̄)ш」


毎度のことながら、ボスが嬉々として叫んでおられる。
急須を片付け、台所から飛び出して唸る携帯を宥める。


…私があげたウイルスソフトを導入したよというメールだった。


前に買われたウイルスソフトが竜樹さんのパソコンと非常に相性が悪かったという話を聞いていたので、設定が楽でそこそこの効果をあげるウイルスソフトを買って渡した。

4連休中に一緒に設定するつもりが、いろいろあってしそこねてしまい、竜樹さんは一人で片付けてしまったらしい。


簡単設定で済んでよかったと嬉しい反面、一緒に設定したかったのになぁという思いもある。


それでも自分が買ってきたものが役に立ったなら、それはそれで嬉しいから。
機嫌よく昼からの仕事を始めた。


昼からの仕事もなんだかふらふらした状態で進める羽目になる。

二度寝すると体がだるくなって仕方ないけれど、中途半端な時間に目が覚めたからといってずっと起き続けてるのも問題だ。
竜樹さんが癖付けてくれた睡眠パターンにもう一度戻す努力をしないとならないなぁと思いながら、やってくる仕事を定時内で片付けた。


ふらふらと事務所を出て、よろよろと駅に向かう。
電車の中でもうつらうつらしてしまうので、困り者。
取り敢えず乗り換えの駅をすっ飛ばさないように注意しながら、ふらりふらりと移動を繰り返す。


乗り換えの駅からねむねむ頭で竜樹さんにメールをひとつ。


「こんばんにゃ♪
ウイルスバスターくんは機嫌よく動作してますか?
私はちょっとふらふら。
昨日変な時間に目が覚めてそっからずっと起きてたから。
今日は熟睡できるように努力するね」


そうしてまた移動を繰り返す。
次の乗り換えの駅で、携帯を見るとメールがひとつ。


「(~~)/めっちゃ、元気!」


竜樹さんが元気ならそれでいいと思うのはいつものこと。
元気を取り戻しつつある竜樹さんの隣にいるなら、元気でいたい。

日々いろいろ思うことがあって、「何もしない時間」がどこか無駄なもののように思えてならなくて。
何か形に出来なくても、形にしようと闇雲に何かをしようとするけれど、それが必ずしも自分にいいとも限らない。


元気な自分でいさえすれば、何かを残せるチャンスはある。
元気な自分でいさえすれば、大好きな人に笑顔を渡せるから。


たまには休もう。
元気を取り戻すために、何もせずに休もう。


何もせずに休むことを優先すると、竜樹さんとの電話も落ちてしまう可能性はあるけれど。
ねむねむ頭で話よりも、元気な私で話す方がいい。

すっきりした自分で竜樹さんと向き合いたいから、今日は何もせずに休もう。


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