いつか晴れた空に…

2002年11月2日
USJからの帰り、竜樹さんは何だか疲れておいでだったけど、それでもしんどそうな素振りを見せないようにしながら運転を続けておられた。
記念日を楽しいものにするために、一生懸命頑張ってくれた竜樹さんに何かしたくて、自分に出来ることを考える。


「竜樹さん、晩御飯何がいいですか?」
「そうやなぁ、今日は冷え込んでるしおでん食いたいなぁ」


……………………………(゜д゜)………


「材料、何にも買ってませんよ?おうちにあるんですか?」
「いや?パック売りのあるの、知らん?」


鍋を持って行ったら鍋一杯におでんを売ってくれるお店は知ってるけど、パック売りされてるおでんがあるなんて知らなかった。

途中休憩がてらコンビニによって温かい飲み物を調達。
それから竜樹邸に戻って、ひと息ついてパック入りおでんを買いに走る。


竜樹さんにスーパーまで送って貰い、パック入りおでんを見つけたけれど。
クーポン券など持ってないから、結構お高くつくなぁと嘆きながら3パック放り込んでレジへ向かうと…


…店員さん、クーポンないのにクーポン使用した時と同じ金額でレジ打ってくれた(o^−^o)

しかも、1枚のクーポンに2パックしか値引かないのに、すべて値引かれてる。
予定の半値でおでんのパックが沢山買えてほくほくして竜樹さんが待つコンビニへ急ぐ。

竜樹さんはそこでチョコエッグを沢山買ってくれていた。

竜樹邸に戻って、おでんを温めながらチョコエッグを開ける。
お目当てのビーグルもロシアンブルー出なかったけれど、開ける作業を2人で楽しんだ。


おでんが温まったところでごはん。


…意外とこのパックおでん、おいしかった(*^-^*)


ただ、竜樹さんは牛スジがもう少し食べたかったらしく、少々残念そう。

後片付けをしながらお風呂を沸かし、竜樹さんに先に入ってもらう。
私は竜樹さんが上がってくるのをテレビを眺めながら待っていた。

竜樹さんの上がった後お風呂に入って、2階へ上がる。
そこでとめどなくいちゃいちゃして、その日は終了。


前日悪ふざけが過ぎたのか、翌朝ふたりともぼんやりしている。
窓の外は青空が広がっている。
朝ごはんには遅い時間に朝ご飯を食べ、天気がいいうちに出かけようとショッピングモールへ。


久しぶりに一緒に服を見ようと、ある店に飛び込む。
そこでラビットファーのショートコートに一目惚れ。
財布には相当痛い買い物だったけれど、あれこれ迷った末にそれを購入。
あとはお手ごろニットとフレアスカートと履きやすそうなブーツを買って精算。


…正直、「こんなに買って大丈夫なのか?」と思ったけれど、竜樹さんに見てもらいながら服を買えたのはよかった。


その後もちょろちょろと生活用品と食材の補充をして、カレー屋でカレーを食べる。
辛いもの苦手な竜樹さんに私のカレーについてた温泉卵をプレゼント。
お腹も一杯になったところで、帰宅。


「次回は俺が霄に着せたい服を探しに行こうなぁ♪(*^-^*)」


…竜樹さんが私に着せたい服って?(゜o゜)


とっても気にはなったけれど、敢えて問い質さないでおいた。

竜樹邸に戻ってお茶を飲んで少し休み、買ってきた牛スジを煮込む。
牛スジ肉をひと口大に切ってアクを取りながら茹でてザルにあげ、暖めた水に八丁味噌、みりん、酒を足して圧力鍋で15分ほど煮込んで完成。

それを昨日のおでんの残りに入れようと下拵えしてると、竜樹さんのご実家から内線が入る。

「久しぶりにみんなで食事にでも行こう」ということで、近所のお店に食べに出ることにした。


外は異常に寒い。
家を出てお店に行くまでの間に竜樹さんがちょっと具合悪そうにしてたのが気になった。
それはお店に入っても収まることがなくて、食事を摂った後さらに具合悪そうにされたので、私と竜樹さんは途中で帰ることにした。


竜樹邸に入っても一向に竜樹さんの具合はよくならない。
昨日1日と今日の夕方までよく動かれた上に、急激に冷え込んだのだから無理もないのだけれど。
もって行きようのない憤りをかみ殺すようにしながら横になってる竜樹さんを見てるのは辛かった。
見てるだけで何も出来ないのはいつものことなのだけれど、毎度毎度同じことを感じる。
そのこと自身にやるせなさを覚えてならないのだけど…


竜樹さんが落ち着くまで傍にいて、今日はタクシーを手配して帰ることにした。
竜樹さんが少し寝入りかけていたので、そっと鍵を閉めて竜樹邸を出る。

一人でぼんやりとタクシーに乗って帰る道程は寂しかった。
寂しい気持ちよりももっと強かったのは、もう1日いるべきだったかなという疑問。
あの家にいてるうちは、外泊先から「もう1泊して帰ります」などと言えよう筈もないのだけれど…


やっと手放しの笑顔が戻ってくるのだと思っていたけれど、まだまだそこへ辿り着くまでは遠いよう。
迷う時間も立ち止まる時間もないまま、ただ目指す道を歩くしかない。


くるくる変わるお天気のような状態はまだ暫く続くだろうけど、それでもいつか晴れた空に出逢えるのなら。


夜の海を掻い潜って、いつか見る空を目指していこうと思う。

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