元気の素

2002年10月30日
昨日と違って、今日は朝から暖かい。
朝から寒いと気持ちまで縮こまる感じなので、能動的に出勤できない私にはちょうどよいのかも知れない。

そんな風に思いながら家を出た。


どうも最近鬱っ気が強い感じが否めなくて、ただでさえすっきりしないことが余計にすっきりしない。
こういう時は敢えて動かない方がいいのか、それとも敢えて動くべきなのか。
それすら明瞭に結論が出ない。
生来苛地なので、こういう状態は本人的にも嫌で仕方がないのだけれど、流れ的にどうやっても上手くいかない時は確かにあるのだからと自分に言い聞かせながら出社する。


事務所に入ると、気味が悪いくらい穏やかなる立ち上がり。
ありがたいなぁと思う半面、「後で何かあるんじゃなかろうか?」と疑心暗鬼になる。
人よりも1日早く週末を迎えるのだから、今のうちにちゃんと仕事をしなければと思いながら、少ない仕事をきりきりとこなした。


無駄にきりきりしすぎて、ちょっとだけ無駄に疲れている私。
ぼんやりと昼ご飯を食べ、いつものようになんの捻りもない状況報告メールをひとつ竜樹さんに飛ばす。

そしてまたゆったりしたペースで仕事を始める。


昼一の仕事が一段落した頃、鞄が揺れる。


「朝は冷え込んだので少し辛かったけれど、おてんとうさまがでてくると元気になりました」


竜樹さんは昼から元気になったと見えて、リハビリ兼ねた運動も出来たよう。
相変わらず結びにかわいらしい表現が混ざったメールが心を暖かくする。


…ありがとう、頑張るよ(~~)/


そっと鞄を元の位置に戻し、また仕事に戻る。
今日は終始仕事の流れが穏やかで、あまり疲れずに済んだ。

会社の外に出ると、ひどく寒くてびっくりする。
日が沈むと共に俄かに竜樹さんの体調もよくなくなるというのに、冷え込んできたらなおのこと身体には悪い。
日が昇ってる間にリハビリしたのが吉と出るか凶と出るか、思いを馳せると気になって仕方なくなる。


駅からご様子伺いのメールを飛ばして、電車に乗り込む。
移動中にお返事がなかったので、やっぱり具合が悪いのかとしょんぼり。
仕事はそれほど立て込まなかったのに、足取り重く帰宅する。

猫と転寝し、猫を連れてリビングに降り、今度はプードルさんと格闘しながら夕飯を取り、気もそぞろな状態でテレビを見たり会話したりして時間を過ごす。


…一度、電話でもしてみようかな?


そう思って自室に戻ると、携帯にメールがひとつ。


…ダイキン工業のうるるとさららの歌が綴られたメール(笑)


うるるとさららの歌と竜樹さんが言いたかったことに取り立てて関連性はなかったのだけど、寒くて身体には辛いことを誤魔化そうとしてはったんだろうか?
言葉の裏を読もうとすると胸が少し痛むのだけど、ただ表にある明るさをそっと尊重してみたくなった。

何となく、その方が今の竜樹さんにはいいような気がしたから…


「プリティーなメールをありがとう♪
かわいらしいお歌だと思うけど、園児が歌うには?な歌詞だよね?
練習してカラオケで歌ってみようかな?
…しっかし、ホントに寒いね(>_<)」


そうメールを飛ばし、お風呂に入ってあがったら竜樹さんに電話しようと思っていたのに、お風呂から上がったらごとりと落ちてしまった。


これから竜樹さんが苦手とする季節を迎える。
今のこと、かつてのことに思いを馳せると胸の痛みが強くなる気がするけれど…


竜樹さんがしんどくて力が出ないなら、気持ちだけは沈み方がひどくならないように。
そっと暖かさを送り出したいと思う。

それが何かに直接作用しなかったとしても、竜樹さんが暖かな季節を迎えるその日を楽しみにして生きていけるように。


私から元気の素を送り出せたらと思う。


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