北風のすぐ傍に…

2002年10月25日
昨日は竜樹さんに会えて心が満たされたというのに、異常に寝付きが悪かった。

いいことがあると、反芻するからなのか、それとも突然沸き起こった心の闇に捕らわれたからなのか、よく判らないけれど。

何をするでもなくぼんやり過ごし、少しだけ眠り朝を迎えた。

ちゃんと眠れてないせいか身体からだるさが抜けていないような感じがするけれど、それでも昨日の貯金はあるようで、どうにかこうにか折り合いをつけて家を出ることは出来た。

昨日竜樹さんに会えたことで出来た心の貯金を今日一日で食いつぶさなければいいなぁと思いながら、社屋に入った。


…けれど、やっぱりここは人外魔境。

鬱々としそうな形の仕事がわんさか転がっている。
黙々と片付けていると、またごろごろごろごろ…
それを掃くことだけに専念してると、どっと疲れてくる。


お昼が来るまでに、貯金を使い果たしてしまった。


いいことだけを大事にしたいのに、どうでもいいことで幸せな気分を使い果たす自分が情けなくて何だかヤだなと思ってると、鞄が揺れる。
電話に出ようと慌てて事務所を出ると、切れてしまった。


…携帯には竜樹さんからの着信があったことが残っていた。


「何かあったのかな?」と慌てて電話をかけなおすと、出てきた竜樹さんはびっくりしてる。


…どうやら間違えてかけたらしい(*^-^*)


そんな小さなハプニングが沈みかけてた気持ちをまた少し持ち上げてくれた。
機嫌よく事務所に戻り、昼ご飯を食べて昼休みの仕事をこなす。


「間違い電話、ありがとう。
午前中、なんだかすっきりしなくていーーーっとなってたんですが、竜樹さんのの美声を聞いて落ち着いたよ。
ありがとね♪」


そっとメールを飛ばして、また午後からの仕事に挑む。
ほどなくして鞄が揺れたので、そっと覗くと竜樹さんからメールがひとつ。


「[^。^]V。」


顔文字ひとつのシンプルなメールだったけれど、またそれで少し元気が戻る。

少しの元気を糧にして、仕事を続けてると、別の意味で雲行きが怪しいことに気づいてしまった。


同僚さんのの後任は、別部署にいはる女性の係長が来るらしい。
別にこの方嫌な人という訳じゃないけれど、私としてはあまり心許せる人じゃない。

竜樹さんが最初の手術を受けるべく入院してた頃。
私はまだこの方のいらっしゃるフロアでお昼ご飯を食べていたのだけれど、昼休みに竜樹さんからかかってきた電話の受け答えをボスに一部始終告げ口された。
ボスが飽きるまで、このネタで随分突っ込まれたものだ。


本人は何の気なしに話したんだろうけど、こっちはとても迷惑した。


人のプライベートなんだから黙ってろよと思う反面、人のプライベートだからぺらぺら話したがるのか。
いずれにしても、こんな人の前でボスと話なんて出来ない。


…私も辞めろってことかな?(鈍い笑い)


これでますます目標の照準は定まったと喜んでいいのやら悪いのやら。
来年はしんどい1年になりそうだなぁとため息をひとつついて、仕事を続ける。
あまりへこまないよう、時々携帯を眺めては竜樹さんから貰ったメールに力を借り借り、定時まで乗り切った。


今日は金曜日。
これで2日間会社に行かなくてもいいと思うと、しんどくても家に向かう足取りは軽やか。
昨日、竜樹さんとお約束した、シチューの材料を仕入れるべく、行きつけの食料品店に出向く。


………………・゜・(ノД`;)・゜・ 


シチューに使おうと狙っていた肉は売り切れてなかった(T^T)
取り敢えず、他の食材と共にまた明日改めて仕入れればいいかと諦め、竜樹さんにちょっと遅い「仕事終わりましたメール」を飛ばし、そのまま家に帰るべく移動を繰り返す。


会社の人事のことを思うと、頭が痛くなるけれど。
自分の努力ではどうにも出来ない人事移動について思い煩っても仕方ないし、「いつでも辞めたら」な気持ちで、おおらかにやってこう。
元々そう長く続けるつもりなどなかったのだから、背中を押してもらえる要素がひとつ増えたと思えば、それはそれでありがたいものとして受け止めて頑張れるのだろう。


…ストレスまみれでしんどい表情してたら、竜樹さんに心配かけるし、嫌われるもんね( ̄^ ̄)


のんびりぼんにゃりやっていこう。
ストレス溜めすぎないことを最優先にすればいいや。

そんな風に思いながら、家に辿り着いた。


リビングでプードルさんと遊んでいると、携帯にメールがひとつ。
姉さまから、カーン様の写真集の日本語版が出たというお知らせだった。


…すみません、私も知らなかったですm(__)m


カーン様のぐずとしてはこれは大失態(笑)
だけど、日本語版が出たというのは嬉しいこと。
姉さまにお礼メールをひとつ飛ばし、またプードルさんと遊びつづける。


夕飯と後片付けを済ませ、リビングで暫く会話して部屋に戻ると、メールがひとつ。

竜樹さんから、かわいらしいメールがひとつ届いていた


………………o(^-^o)o(^-^)o(o^-^)o


あんまりかわいらしすぎて、またメールに保存をかけてしまった。


不機嫌になりそうな風は次から次へと吹いては来るけど、心を暖める陽だまりのような出来事も確かにあるから。

北風の時間は陽だまりの暖かさを思ってしのごう。


北風のすぐ傍に太陽もあるのだと信じて…

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