朝から雨が降っている。
ただでさえ週明けは憂鬱だというのに、雨は余計に憂鬱を加速させる。
ここのところちょっと沈みモードが入ってるせいもあるのかもしれないけれど…

ゆっくりと重い身体を起こして、出かける用意をする。


しないといけないことはいろいろとあるけれど、体力も気力もちょっと遅れ気味。
「やらなきゃ、やらなきゃ」という気持ちだけが空回りしてる感じ。

それでも、やらなきゃならないことはあるから。

今は憂鬱な空気の中に身を置いていても、尻上がりによくなればいいなと祈りながら、定例の朝メール付移動を繰り返して、社屋に入った。


週明けの事務所は、人外魔境だった。


噛み付くように鳴り響く電話はともかく、突発的に降って沸く仕事の多いこと多いこと。
しかも、どれもこれも急を要する、殆どトラブルの火消しのような内容。
ただでさえ鬱々モードは一気に加速する。
どなたもこなたも連携が悪いのは、週明けの特徴か。
私だけじゃなくて、みんないらいらしてる感じがする。

その中で明るいのはいつものようにトップの2人。


それでもその明るさで気持ちが持ち直せないような状態のまま、昼休みを迎える。
午前中に片付くはずの通常業務があまりにがたがたなので、ご飯を食べてる人たちを尻目に黙々と仕事を片しつづける。
鞄が揺れたので覗いて見ると、携帯にメールがひとつ。


…「ごはん食べや?」という友達からのメールだった。


気分転換を兼ねてご飯を食べようとすると、

「金岡さーん、カレーパン食べるかぁ?」


社長がなにやらビニール袋に入ったものを振り回しておられる。


「近所のパン屋でなぁ、『激辛カレーパン』とかいうの売っててなぁ、食ったら美味かったから買ってみた。食べるかぁ?」
「食べます!!o(^-^o)o(^-^)o(o^-^)o」


そう言って激辛カレーパンを貰った。
お弁当を食べ終え二度目のお茶を煎れ、社長から頂いた激辛カレーパンを食べる。


…とても美味しくて幸せ♪


食べ物ひとつで機嫌が治るなんて、何とも単純なヤツだなぁと思いながら(^-^;
気遣いメールをくれた友達にお返事を打って、また仕事に戻る。


昼からの仕事も相変わらずいらいらな感じ。
暫くすると、鞄が揺れる。


竜樹さんからだった(*^_^*)


「探し物がやっと出てきたよーん(^.^)」


何でも必要なものを一生懸命探してたらしい。
なかなか見つけられなくて苦労した様子が楽しい表現で書かれてる。
片付け大好き竜樹さんの性分が仇になったらしく、随分苦労したらしい。
探し物の中に、私が昔贈った本が入ってたのがなんだか嬉しい。

「体調はいかが(’’)? 」という結びに、ちょっと苦笑い。

メールを読んでる頃には既にへろへろな状態だったから。


結局何が忙しいのかよく判らないまま、仕事にこてんぱんにされて事務所を後にする。
ひとつひとつ検証しても、何が仕事をこれほどまでにややこしくしたのかよく判らない。
疲労感だけ満載な状態で、よろよろと駅まで走り電車に乗る。


竜樹さんからのメールのお返事を打とうと携帯を取り出したけれど、言葉が上手く紡げない。


「なーんか1日段取り悪くていらいらさせられたさー(T^T)
くたくたー(._.)_」


それだけ打って飛ばして、暫く電車の中でうとうと。
程なくすると、鞄が揺れる。


「おくろか?」


一言そう返ってきた。
だけど、移動の旅は3分の1くらい終わってる。
それに竜樹さんだってきっとしんどいだろうと思うから。


「無理しなくてもいいよ?ありがとうね(*^_^*)」


そう返してまた眠りに帰る。
すると、また鞄が揺れる。


「いつも待ち合わせする駅で待ってる!」


びっくりした。


「心配かけてごめんねm(__)m」


そう飛ばして、竜樹さんの待つ駅を目指す。
時折、どこにいるのかをメールで知らせてくれる竜樹さんに自分の居場所を知らせる返事を送る。
そうやって移動を繰り返して、ようやく竜樹さんの待つ駅に到着。


車の中の竜樹さんは、穏やかな笑顔で迎えてくれた。


「お疲れ〜、大変やったなぁ(*^_^*)」
「ごめんね、わざわざ出てきてもらって」
「ええねん。雨が上がってからは調子がよかったから(*^_^*)」


そう言って、竜樹さんとのドライブデートが始まる。

今回はどこにも寄ることなく、純粋なるドライブデート。
せっかく出てきてもらったのにと思うと、食事くらいご馳走できたらと思っていたけれど。
「週明けから疲れを引きずったらアカンやろ」という竜樹さんの言葉に甘える形になった。
帰宅時間帯だからある程度の渋滞はあるけれど、それでも一緒にいる時間はあっという間で。

気が付くと、金岡家の前だった。


「ありがとうね♪」
「明日からも、頑張ろうなぁ(*^_^*)」


ほにゃっとした笑顔を残して、竜樹さんは帰っていった。


家の中に入り、夕飯・後片付けを済ませ、部屋で何をするでもなくぐでっとしていた。
もう少しで寝入ってしまいそうになってるところに、メールがひとつ。


「電話で話そっかぁ (’’)?」


竜樹さんからの嬉しいメールで飛び起きて、電話をかける。


…そこには暖かな竜樹さんの声があった


竜樹さんの声を聞いていると、ささくれだった気持ちも沈みかけた心も癒される感じがする。
完全なる私の我侭に自分の時間を割いてくれたことが嬉しかったという気持ちが何処まで伝わったかは判らないけれど。
竜樹さんがいればまた明日も頑張れると思う。


一緒にいれば、ただ心に触れることが出来るならば。
いつでも元気は取り戻せる。
竜樹さんと一緒に、私も元気になろう。



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