嬉しいびっくり
2002年10月6日連休明けたら、代打日記があがってました。
びっくりです。
以下の話は10月5日のものです。
平日よりもゆっくりめの時間に目が覚めると、窓の外には青空が広がっていた。
暫く部屋を片付けたり、作業をしたりしてると、メールが飛び込む。
「起きてるかぁー。迎えに行くから、何時頃出れる?」
お返事をして慌てて用意をする。
家まで迎えに来てもらうなんて、本当に久しぶり。
竜樹邸から私の家まで直線距離ではそう遠くないけれど、交通機関を使うとかなり遠回りになるため移動時間がだいぶかかる。
それでも車の運転が辛い時期が長かったから、よろよろ移動を繰り返していたけれど。
妙にどきどきしながら竜樹さんが来るのを待っている。
約束の時間になって家を出ると、竜樹さんの車が待っている。
竜樹さんの車に乗り込み、出かける。
竜樹さんの表情は今日のお天気のように明るくて元気な感じ。
「今日はどこへ行くんですか?」
「真人が面白い場所があるって教えてくれたとこがあるねん。
ご飯を食べたら、そこへ行こうかと思って」
外デートした頃によく行ったうどん屋さんへ行く。
うどん屋さんの今月のお奨めはカレー定食(笑)
以前、「蕎麦屋のカレー」を作ってみようとして何が足りないのか判らずに困ったので、ひとまず今後のために注文。
何故か竜樹さんもつられて同じ物を頼まれた。
「…なんか、給食に出てくるカレーみたいな色してるなぁ」
「でも、ダシが効いてる感じしません?」
食べながら給食の話になったり、学生時代の話になったりして盛り上がったけれど、お昼時のうどん屋さんは待ち人が多くて落ち着かず、外に出る。
そこから真人さんが教えてくれたという場所に行く。
駐車場に辿り着くまでが何だかややこしくて、同じような場所をぐるぐる回ってしまう。
ショッピングモールの警備員と思しき人に案内されてやっと駐車場に到着。
車を停めて入っていくと…
…週末のショッピングモールはすごい人だった
人酔いしそうになりながら、あちらこちらを見て歩き、時々ジューススタンドで休憩を取りながら、またあちらこちらを見て歩く。
そのうち、竜樹さんが吸い込まれるように一軒のお店に入っていく。
一緒になってついていくと、天然石を売ってるお店だった。
いろんな色の石を眺めていると、癒される感じ。
「俺は何の加工もされてない原石っぽいのがいいねん」
ちょっとがっかりしてる竜樹さん。
また2人で並んでお店を見て歩く。
途中で煙草を吸いたくなった竜樹さんと別れて、私は本屋で待つことにした。
本屋さんは憩いの場(笑)
一度入ると、待ち合わせしてることを忘れるくらい。
もし竜樹さんが見つけられなかったとしても、携帯にさえ気をつけていればはぐれることはないから。
時折携帯を睨みながら、本を探し回る。
「…霄。行くで」
「本屋にいる」とは言ったけれど、どのコーナーにいるとまでは言わなかった。
時間つぶしの癖に判りやすい場所には留まらず結構ちょろちょろしまわったのに…
竜樹さんは人ごみの中にあっても、私を見つけてくれる。
携帯を使うこともあるけど、ルミナリエのような人人人なイベントの時でも、殆ど携帯を使うことなく私を見つけ出してくれる。
「…何、笑ってるん?」
「や、なんでもないですよ」
…何処にいても自分を見つけ出してくれることがただ嬉しくて、にこにこしてしまう。
「……………( ̄ー+ ̄)」
「……………(/-\*)…」
にこにこ顔は竜樹さんの囁きかけで赤くなって下向く結果になったけれど…
竜樹さんと並んでちょこちょこ買い物して疲れたので、竜樹邸に戻ることに。
もっといろんなところへ行ってみたい気はしたけれど、竜樹さんの身体に痛みが走りだしたので中止。
以前より格段に元気になったとはいえ、まだまだ無理させないように気をつけないとと思いながら、それでもこんな風に過ごせるようになったことがとてもありがたいなぁと思う。
渋滞をかいくぐり竜樹邸に戻る頃には、2人ともちょっとぐったりしていた。
コーヒーを煎れてひと息つくと、竜樹さんは甘えたモード。
互いに触れ合う時間にもつれこんでいく。
触れ合う時間はいろんな表情を見せるから、その度に心にいろんなものが走る。
それが切ない痛みでも甘やかで暖かい何かであっても。
竜樹さんと私がそこにいること。
2人が一緒にいるということをはっきりと感じ取れる瞬間。
それだけを抱き締めていた。
…うっかり眠ってしまって、目を覚ましてびっくり
ご飯を作り始めないとならない時間だった。
起き上がって出かける用意をしてると、「もうあるもので済ませたらええやん?」とは竜樹さん。
冷凍庫を物色してると、しゃぶしゃぶ用の豚肉が見つかった。
けれど野菜はまったくない。
結局野菜だけを買出しに出かけた。
戻ってきて、お米を磨いで炊飯器にセット。
本当は炊き込みご飯を作りたかったけれど、白いご飯が食べたいと竜樹さん。
まずは竜樹邸の主のご意向に沿う形にしとくことに。
それからお湯を沸かし、解凍した豚肉を茹でて野菜の上に盛り、竜樹さんに分けようと思って持って来てた八丁味噌でお味噌汁を作る。
中身はサツマイモと豆腐。
おかずは出来たものの、ご飯が炊き上がらない。
ちょっと焦れ気味竜樹さんは、冷蔵庫から納豆を取り出してちょこちょこっと細工して食べ始める。
…その半分は私にも回ってきたのだけど
そうして暫くお話したり、テレビを見たりして、炊き上がったお茶碗にご飯をついで、料理を並べて「いただきます♪」
「美味いわ♪」
病院食の簡素さに慣れた竜樹さんにはこれくらいの簡素なご飯が丁度よかったらしい。
私は簡素すぎて申し訳ないなぁと思っていたのだけど…
ご飯を食べて暫くゆっくりして、竜樹さんはお風呂に入っていった。
その間に後片付けをして、ぼけっとしてるとお風呂場から竜樹さんが呼ぶので行ってみると…
…一緒にお風呂に入ることになった
お風呂場はオレンジのいい匂いがする。
「前に買ったオレンジのオイルを入れてみてん。いい匂いやろ?」
バスダブも浴室自身も狭いので、交代で身体を洗ったりお湯に浸かったり。
お風呂付部屋では当たり前のように一緒に入ってたお風呂も、竜樹邸では別々に入るのが当たり前になっていたから、こんな風に過ごすことがあるなんてびっくり。
でも、それは嬉しいびっくり。
オレンジのいい香りと暖かい時間に包まれていた。
お風呂に上がってからゆっくりしすぎたからか、またしても午前様コースになりそうな時間。
こないだ金岡両親と帰りが遅いことでもめたとこなのに、懲りないなぁとは思うけれど。
何となく帰りたくなくて、自らここにいつづけたってのが正しいのかもしれない。
それでも、竜樹さんの方が気にしたみたいで、いつもよりも早く帰り支度を始められる。
「本当に大丈夫なんですか?」
「うん、お風呂に入ったら楽になったから大丈夫やで。
はよ、用意しいやぁ」
そう言われて慌てて用意をして竜樹邸を後にする。
外は少し寒かったけれど、竜樹邸から連れてきた暖かな空気は車の中でもずっと保たれていて、何だか気持ちよかった。
退院後初の外デート。
思っていたよりも長く外デートを楽しめたこと。
互いの想いを伝え合えたこと。
簡素なご飯を喜ばれたこと。
一緒にお風呂に入ったこと。
いつでもあるような、でも間違いなくいつもと違う。
嬉しいびっくりに沢山出逢えたことが、一番嬉しかったこと。
びっくりです。
以下の話は10月5日のものです。
平日よりもゆっくりめの時間に目が覚めると、窓の外には青空が広がっていた。
暫く部屋を片付けたり、作業をしたりしてると、メールが飛び込む。
「起きてるかぁー。迎えに行くから、何時頃出れる?」
お返事をして慌てて用意をする。
家まで迎えに来てもらうなんて、本当に久しぶり。
竜樹邸から私の家まで直線距離ではそう遠くないけれど、交通機関を使うとかなり遠回りになるため移動時間がだいぶかかる。
それでも車の運転が辛い時期が長かったから、よろよろ移動を繰り返していたけれど。
妙にどきどきしながら竜樹さんが来るのを待っている。
約束の時間になって家を出ると、竜樹さんの車が待っている。
竜樹さんの車に乗り込み、出かける。
竜樹さんの表情は今日のお天気のように明るくて元気な感じ。
「今日はどこへ行くんですか?」
「真人が面白い場所があるって教えてくれたとこがあるねん。
ご飯を食べたら、そこへ行こうかと思って」
外デートした頃によく行ったうどん屋さんへ行く。
うどん屋さんの今月のお奨めはカレー定食(笑)
以前、「蕎麦屋のカレー」を作ってみようとして何が足りないのか判らずに困ったので、ひとまず今後のために注文。
何故か竜樹さんもつられて同じ物を頼まれた。
「…なんか、給食に出てくるカレーみたいな色してるなぁ」
「でも、ダシが効いてる感じしません?」
食べながら給食の話になったり、学生時代の話になったりして盛り上がったけれど、お昼時のうどん屋さんは待ち人が多くて落ち着かず、外に出る。
そこから真人さんが教えてくれたという場所に行く。
駐車場に辿り着くまでが何だかややこしくて、同じような場所をぐるぐる回ってしまう。
ショッピングモールの警備員と思しき人に案内されてやっと駐車場に到着。
車を停めて入っていくと…
…週末のショッピングモールはすごい人だった
人酔いしそうになりながら、あちらこちらを見て歩き、時々ジューススタンドで休憩を取りながら、またあちらこちらを見て歩く。
そのうち、竜樹さんが吸い込まれるように一軒のお店に入っていく。
一緒になってついていくと、天然石を売ってるお店だった。
いろんな色の石を眺めていると、癒される感じ。
「俺は何の加工もされてない原石っぽいのがいいねん」
ちょっとがっかりしてる竜樹さん。
また2人で並んでお店を見て歩く。
途中で煙草を吸いたくなった竜樹さんと別れて、私は本屋で待つことにした。
本屋さんは憩いの場(笑)
一度入ると、待ち合わせしてることを忘れるくらい。
もし竜樹さんが見つけられなかったとしても、携帯にさえ気をつけていればはぐれることはないから。
時折携帯を睨みながら、本を探し回る。
「…霄。行くで」
「本屋にいる」とは言ったけれど、どのコーナーにいるとまでは言わなかった。
時間つぶしの癖に判りやすい場所には留まらず結構ちょろちょろしまわったのに…
竜樹さんは人ごみの中にあっても、私を見つけてくれる。
携帯を使うこともあるけど、ルミナリエのような人人人なイベントの時でも、殆ど携帯を使うことなく私を見つけ出してくれる。
「…何、笑ってるん?」
「や、なんでもないですよ」
…何処にいても自分を見つけ出してくれることがただ嬉しくて、にこにこしてしまう。
「……………( ̄ー+ ̄)」
「……………(/-\*)…」
にこにこ顔は竜樹さんの囁きかけで赤くなって下向く結果になったけれど…
竜樹さんと並んでちょこちょこ買い物して疲れたので、竜樹邸に戻ることに。
もっといろんなところへ行ってみたい気はしたけれど、竜樹さんの身体に痛みが走りだしたので中止。
以前より格段に元気になったとはいえ、まだまだ無理させないように気をつけないとと思いながら、それでもこんな風に過ごせるようになったことがとてもありがたいなぁと思う。
渋滞をかいくぐり竜樹邸に戻る頃には、2人ともちょっとぐったりしていた。
コーヒーを煎れてひと息つくと、竜樹さんは甘えたモード。
互いに触れ合う時間にもつれこんでいく。
触れ合う時間はいろんな表情を見せるから、その度に心にいろんなものが走る。
それが切ない痛みでも甘やかで暖かい何かであっても。
竜樹さんと私がそこにいること。
2人が一緒にいるということをはっきりと感じ取れる瞬間。
それだけを抱き締めていた。
…うっかり眠ってしまって、目を覚ましてびっくり
ご飯を作り始めないとならない時間だった。
起き上がって出かける用意をしてると、「もうあるもので済ませたらええやん?」とは竜樹さん。
冷凍庫を物色してると、しゃぶしゃぶ用の豚肉が見つかった。
けれど野菜はまったくない。
結局野菜だけを買出しに出かけた。
戻ってきて、お米を磨いで炊飯器にセット。
本当は炊き込みご飯を作りたかったけれど、白いご飯が食べたいと竜樹さん。
まずは竜樹邸の主のご意向に沿う形にしとくことに。
それからお湯を沸かし、解凍した豚肉を茹でて野菜の上に盛り、竜樹さんに分けようと思って持って来てた八丁味噌でお味噌汁を作る。
中身はサツマイモと豆腐。
おかずは出来たものの、ご飯が炊き上がらない。
ちょっと焦れ気味竜樹さんは、冷蔵庫から納豆を取り出してちょこちょこっと細工して食べ始める。
…その半分は私にも回ってきたのだけど
そうして暫くお話したり、テレビを見たりして、炊き上がったお茶碗にご飯をついで、料理を並べて「いただきます♪」
「美味いわ♪」
病院食の簡素さに慣れた竜樹さんにはこれくらいの簡素なご飯が丁度よかったらしい。
私は簡素すぎて申し訳ないなぁと思っていたのだけど…
ご飯を食べて暫くゆっくりして、竜樹さんはお風呂に入っていった。
その間に後片付けをして、ぼけっとしてるとお風呂場から竜樹さんが呼ぶので行ってみると…
…一緒にお風呂に入ることになった
お風呂場はオレンジのいい匂いがする。
「前に買ったオレンジのオイルを入れてみてん。いい匂いやろ?」
バスダブも浴室自身も狭いので、交代で身体を洗ったりお湯に浸かったり。
お風呂付部屋では当たり前のように一緒に入ってたお風呂も、竜樹邸では別々に入るのが当たり前になっていたから、こんな風に過ごすことがあるなんてびっくり。
でも、それは嬉しいびっくり。
オレンジのいい香りと暖かい時間に包まれていた。
お風呂に上がってからゆっくりしすぎたからか、またしても午前様コースになりそうな時間。
こないだ金岡両親と帰りが遅いことでもめたとこなのに、懲りないなぁとは思うけれど。
何となく帰りたくなくて、自らここにいつづけたってのが正しいのかもしれない。
それでも、竜樹さんの方が気にしたみたいで、いつもよりも早く帰り支度を始められる。
「本当に大丈夫なんですか?」
「うん、お風呂に入ったら楽になったから大丈夫やで。
はよ、用意しいやぁ」
そう言われて慌てて用意をして竜樹邸を後にする。
外は少し寒かったけれど、竜樹邸から連れてきた暖かな空気は車の中でもずっと保たれていて、何だか気持ちよかった。
退院後初の外デート。
思っていたよりも長く外デートを楽しめたこと。
互いの想いを伝え合えたこと。
簡素なご飯を喜ばれたこと。
一緒にお風呂に入ったこと。
いつでもあるような、でも間違いなくいつもと違う。
嬉しいびっくりに沢山出逢えたことが、一番嬉しかったこと。
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