光の国へ、再び
2002年8月30日昨晩、何とはなしにネットを泳いでいて、今年のルミナリエの会期が決定してることを知った。
公式のホームページを覗き、何かしら新しいことが決定してるのを見つけると、とても嬉しい気持ちになる。
今年も行けたら6度目のルミナリエ。
そして5度目の神戸小旅行になる。
最初に行ったのは竜樹さんが今よりはまだ元気だった頃。
闘病生活には入っていたとはいえ、神戸まで車で移動し寒い中歩きまわったその足でまた帰ってくるようなことが出来ていた。
それが翌年から微妙に体調が悪くなってきたから、1泊2日、ちょっとリッチな時は2泊3日の小旅行の形になって今に至るのだけど…
殆ど毎年のように「キレイなんはええねんけど、寒いしあまり元気でないことも多いから、やめようか」という話があがるけれど、どういう訳か毎年続いている。
まるで、「1年間お互いによく頑張ったね」みたいな感覚の小旅行になってるのかもしれない。
…今年はどうなるんだろう?
手術から3ヵ月後の小旅行は必ず行けるという確約を取るには微妙な時期。
これが暖冬なら多分行けるだろうけど、厳冬なら諦めなきゃならない。
2人だけで旅行に出る機会なんてそうそうありはしないから、できるなら今年も行きたいけれど、それが元で竜樹さんがしんどい思いをするなら意味がないから。
嬉しい気持ちを少しだけ抑えながら、眠りについた。
ほどなく朝はやってきた。
相変わらずどこまでも蒸し暑い。
よろよろと起き上がり、寝汗をシャワーで流して家を出る。
今日は月末。
ひと月の仕事のパターンの中で、この日と親会社に書類を返す時期が一番忙しい。
あまり忙しすぎると余裕がなくなるので嫌は嫌なんだけど、今日も暇ならかなり問題がある。
複雑な気持ちを抱えながら社屋へ向かう。
午前中、少しばかりいつもよりも仕事が多くて、ちょっとバタつく。
でもある意味、月末らしくていいかもしれない。
ボスは所用で昼から出社。
だからいつもの賑やかさはなく、何だか慌しい。
不思議なもので、忙しい時にちゃちゃを入れられると仕事の進みが悪くなるので嫌なくせにこういう時にいらっしゃらないのは寂しかったりもする。
殺伐とした月末のスタートに、いつもとは違う緊張感が走る。
けれども、それは午前中で終わってしまった。
きりきりとつめて仕事を片付けたために、昼からすることがなくなってしまった。
忙しい時は午前中以上の仕事が昼からどっと舞い込んで泣きそうになるけれど、今日は月末の癖に気持ち悪いくらい仕事がない。
些細な雑用を見つけては片付けるけれど、少ししたら仕事がなくなる。
…ホンマに大丈夫なんやろか?
一応来年で辞めるつもりでいてるとはいえ、ちょっと不安になる。
月末でこれほどまでに仕事がないのは、かなりヤバい。
何度も何度も書類を見直したり、済ませた仕事の確認をしたり。
ヘンな意味で疲れてしまった。
定時に事務所を出て、よろよろと家に帰る。
その途中、竜樹さんにメールを飛ばした。
「ルミナリエの会期が決まったようです。
今年も行けたらいいですね」
もしかしたら今年は叶わないことかもしれないけれど、ただ今年の冬も一緒に行けたらいいなぁと思って飛ばしてみた。
家に帰り着いて、自室に戻ってぼにゃんと過ごし、夕飯を食べて後片付けをして、また自室でぼけっとしてると携帯が鳴る。
…姉さまからだった。
相変わらずワールドサッカーの話をしたり、職場の話をしたり、服や靴の話をしたり。
笑い転げながら数時間が過ぎてしまった。
電話を切って暫く経つと今度は部屋電が鳴る。
…今度は、竜樹さんからだった。
「今週は調子が悪いから、病院にいようと思うねん。
1週間仕事でしんどかったやろから、ゆっくり来たらええで。
来る前に何時頃に病院に着くかメールちょうだいな」
明日の打ち合わせをした後、暫くお話。
「…あ、ルミナリエの会期決まったってメール見た?」
「うん、見たで」
「今年は無理かもしれないけど、何となく送ってみたくて」
「いや、大丈夫やろ?3ヶ月もしたら、また歩けるし出かけられると思うから。
また泊まるとこ抑えなあかんなぁ」
この人はいつもこうだったなぁ。
手術を2週間後に控えてた年もそのためだけに帰ってきてくれた。
竜樹さんの具合が悪くて諦めるしかないかな?って時にも最終的には行ける方向に持っていってくれた。
神戸小旅行はただの私の我儘なんだと思う。
「1年に1度だけ」と言いながら、随分彼には無理をさせてきたのかもしれない。
別に行かなくたっていいようなものかもしれない。
それがなければ絆が解ける訳じゃない。
でも、何でか毎年胸が躍るんだ。
あの光の国を2人で歩きたいと思うんだ。
今年叶わなくても仕方がないと思いつつ、きっと願ってしまうのだとは思う。
…元気で再び、光の国を歩けますようにと
公式のホームページを覗き、何かしら新しいことが決定してるのを見つけると、とても嬉しい気持ちになる。
今年も行けたら6度目のルミナリエ。
そして5度目の神戸小旅行になる。
最初に行ったのは竜樹さんが今よりはまだ元気だった頃。
闘病生活には入っていたとはいえ、神戸まで車で移動し寒い中歩きまわったその足でまた帰ってくるようなことが出来ていた。
それが翌年から微妙に体調が悪くなってきたから、1泊2日、ちょっとリッチな時は2泊3日の小旅行の形になって今に至るのだけど…
殆ど毎年のように「キレイなんはええねんけど、寒いしあまり元気でないことも多いから、やめようか」という話があがるけれど、どういう訳か毎年続いている。
まるで、「1年間お互いによく頑張ったね」みたいな感覚の小旅行になってるのかもしれない。
…今年はどうなるんだろう?
手術から3ヵ月後の小旅行は必ず行けるという確約を取るには微妙な時期。
これが暖冬なら多分行けるだろうけど、厳冬なら諦めなきゃならない。
2人だけで旅行に出る機会なんてそうそうありはしないから、できるなら今年も行きたいけれど、それが元で竜樹さんがしんどい思いをするなら意味がないから。
嬉しい気持ちを少しだけ抑えながら、眠りについた。
ほどなく朝はやってきた。
相変わらずどこまでも蒸し暑い。
よろよろと起き上がり、寝汗をシャワーで流して家を出る。
今日は月末。
ひと月の仕事のパターンの中で、この日と親会社に書類を返す時期が一番忙しい。
あまり忙しすぎると余裕がなくなるので嫌は嫌なんだけど、今日も暇ならかなり問題がある。
複雑な気持ちを抱えながら社屋へ向かう。
午前中、少しばかりいつもよりも仕事が多くて、ちょっとバタつく。
でもある意味、月末らしくていいかもしれない。
ボスは所用で昼から出社。
だからいつもの賑やかさはなく、何だか慌しい。
不思議なもので、忙しい時にちゃちゃを入れられると仕事の進みが悪くなるので嫌なくせにこういう時にいらっしゃらないのは寂しかったりもする。
殺伐とした月末のスタートに、いつもとは違う緊張感が走る。
けれども、それは午前中で終わってしまった。
きりきりとつめて仕事を片付けたために、昼からすることがなくなってしまった。
忙しい時は午前中以上の仕事が昼からどっと舞い込んで泣きそうになるけれど、今日は月末の癖に気持ち悪いくらい仕事がない。
些細な雑用を見つけては片付けるけれど、少ししたら仕事がなくなる。
…ホンマに大丈夫なんやろか?
一応来年で辞めるつもりでいてるとはいえ、ちょっと不安になる。
月末でこれほどまでに仕事がないのは、かなりヤバい。
何度も何度も書類を見直したり、済ませた仕事の確認をしたり。
ヘンな意味で疲れてしまった。
定時に事務所を出て、よろよろと家に帰る。
その途中、竜樹さんにメールを飛ばした。
「ルミナリエの会期が決まったようです。
今年も行けたらいいですね」
もしかしたら今年は叶わないことかもしれないけれど、ただ今年の冬も一緒に行けたらいいなぁと思って飛ばしてみた。
家に帰り着いて、自室に戻ってぼにゃんと過ごし、夕飯を食べて後片付けをして、また自室でぼけっとしてると携帯が鳴る。
…姉さまからだった。
相変わらずワールドサッカーの話をしたり、職場の話をしたり、服や靴の話をしたり。
笑い転げながら数時間が過ぎてしまった。
電話を切って暫く経つと今度は部屋電が鳴る。
…今度は、竜樹さんからだった。
「今週は調子が悪いから、病院にいようと思うねん。
1週間仕事でしんどかったやろから、ゆっくり来たらええで。
来る前に何時頃に病院に着くかメールちょうだいな」
明日の打ち合わせをした後、暫くお話。
「…あ、ルミナリエの会期決まったってメール見た?」
「うん、見たで」
「今年は無理かもしれないけど、何となく送ってみたくて」
「いや、大丈夫やろ?3ヶ月もしたら、また歩けるし出かけられると思うから。
また泊まるとこ抑えなあかんなぁ」
この人はいつもこうだったなぁ。
手術を2週間後に控えてた年もそのためだけに帰ってきてくれた。
竜樹さんの具合が悪くて諦めるしかないかな?って時にも最終的には行ける方向に持っていってくれた。
神戸小旅行はただの私の我儘なんだと思う。
「1年に1度だけ」と言いながら、随分彼には無理をさせてきたのかもしれない。
別に行かなくたっていいようなものかもしれない。
それがなければ絆が解ける訳じゃない。
でも、何でか毎年胸が躍るんだ。
あの光の国を2人で歩きたいと思うんだ。
今年叶わなくても仕方がないと思いつつ、きっと願ってしまうのだとは思う。
…元気で再び、光の国を歩けますようにと
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