今日から夏休み。

先週末からずっと夏休みの初日は会いに行くねと言ってたので、早く起きようと頑張った。
決意が固かったからか、昨日まで会社に行ってたからなのかは判らないけれど、休みの日にしては早く目が覚めた。
昨日竜樹さんに連絡が取れなかったので、約束したのを覚えてくれてるかどうか確認しておきたくて電話をするけれど、相変わらず捕まらない。
用意をしながら他の用事を片付け始める。


今日から金岡母はお江戸に行く。
世間様がお盆休みの間、海衣の会社は休みでないらしい。
海衣の旦那さんは海外赴任で今は不在なので、姪御ちゃんの保育園の送り迎えの手が足りないということで、金岡母が応援に出ることになった。
お昼ご飯を作ってみんなで食べ、金岡母より一足先に出かける。


外は相変わらず暑いけれど、今日は比較的風があるだけマシなのだろうか?
電車を乗り換え乗り換えし、バスに乗る前に定例の食材調達。
バスに乗ろうとすると、異常なる人の多さにびっくり。


…お盆休みの間って出かけないの?(゜o゜)


私が向かう先は住宅街。
乗る人の大多数も住宅街を目指してバスに乗る。
「遠出できなくて、なんだかな」と思う自分もいたけれど、このバスに乗り合わせてる人もまた遠出せずに住宅街へ向かうのかと思うと、何かヘンな感じ。

竜樹邸の最寄の停留所で降り、よたよたと竜樹邸を目指す。
歩いているとトンボの大群に出会い、またびっくり。
私の住んでるところよりはよほど開けた場所なのに、トンボが飛び交うほど自然が残っているのかと感心しきり。
つまないことに感心しまくって竜樹邸に着くと、出かけようとしてた竜樹さんと鉢合わせ。


「あれ?出かけるの?」
「うん、医者に行って痛み止めと点滴打って貰おうと思って。
少し時間かかると思うから先にあがって待ってて」

そう言って鍵を預かり私は中へ、竜樹さんは病院に行った。


竜樹邸にあがって少し涼んでから、買ってきた食材を片付けたり洗い物を片付けたりする。
することがなくなったので、テレビを見ながら掃除。
一段楽しておなかがすいたので、冷蔵庫の中の卵を2個拝借してオムレツを作る。
牛乳を入れて少し柔らかめにしたオムレツ。
久しぶりに上手に出来たので機嫌よくしてると、竜樹さんが帰宅。

「美味しそうに焼けてるやん?朝から殆ど食べてへんし、俺にも焼いてくれる?」

竜樹さんにも牛乳で柔らかくしたオムレツをひとつ焼いて渡した。

「あ、これくらい柔らかいの、好きやぁ♪(*^-^*)」

そう言ってもらえたのでほっとする。


食事の後、また少し身体が痛むらしく、横になる竜樹さん。
その隣でご飯を作るまでの間、一緒に横になる。
ふと、16日にお姉さまとディナーデートする予定のお店に予約を入れてなかったことに気づいて、起き上がる。
手だけじゃれついてる竜樹さんに気を取られすぎないように注意しながら、電話をしてディナーのコースを予約。


随分たっかいディナーなので、電話を切った途端意味もなく気を吐いてしまった。
その間もずっとじゃれつき気味の竜樹さん。
やっとこしないといけないことも済んでほっとしたからか、ぺとっと竜樹さんの隣に転がり込む。
腕枕をして抱きしめてくれる竜樹さん。
ここでスイッチが入ると間違いなく夕飯を作るのが遅れると知りながら、それでも互いの熱がただ欲しくて抱きしめ合う。
冷房で冷えすぎた部屋には互いの体温が心地よくて、ひとしきりやりとりが済んでも離れがたいのだけど。
今日はお泊りの日ではないから、あまり悠長にしてられない。
仕方なくそっとお布団を抜け出して、ご飯を作る用意を始める。


今日の夕飯は、サンダーボールとチキンサラダ。

サンダーボールは竜樹さんのリクエストで作ることになった、豚の角煮以来のヒット作(笑)
キャベツをはがし、芯の部分を薄く削いでから、湯通しして小さなどんぶり鉢に敷き詰める。
そこへみじん切りにして透き通るまで炒めた玉ねぎと合挽肉にオイスターソースを加えたものを混ぜ合わせ、キャベツを引いたどんぶり鉢に詰め、キャベツで蓋をして30分ほど蒸す。
(「サンダーボール」というネーミングは某テレビ番組でつけられた名前。
その番組では三田肉を叩いたものをキャベツを敷いたボールに詰め込んで蒸していた。
だから、「サンダーボール」。ベタに関西チックなネーミング…)

チキンのサラダ。
鶏ささみを茹でてこまかく裂き、胡麻ドレッシングで和えておく。
ちぎったレタスを敷き、その上に玉ねぎのスライスを乗せ、その上に胡麻ドレッシングで和えた鶏ささみをのせ、トマトと薄切りにしたラディッシュで飾って完成。


くすーっと眠っている竜樹さんに声をかけ、起きてこられるのを待つ。
その間にお魚に餌をあげたり、洗い物を片付けたりする。


「うわぁ、サンダーボールやぁ♪(*^-^*)」


竜樹さん、とても嬉しそう。

「いただきます♪(*^人^*)」

お昼間はのつのつと食べておられた竜樹さん。
今度はぱくぱくと食べておられる。
サンダーボールもサラダも彼の口にあったようで、どんどんなくなっていく。
それを見て安心した途端、少し疲れが出てしまったみたいで、先に休んでいる。
ぼけっと休んでると、竜樹さんが隣にやってきて、またじゃれじゃれ…

「美味しいご飯をありがとうなぁ」

そう言ってくれたのが嬉しくて、またぺたー。


だけど、こんな風に甘やかな時間はあまり残されてないんだろうなと思うと、少し胸が痛くなる。
決して「これっきり」でなどないのだろうとは思うけれど、絶対って言葉もない。
触れる感覚で、私の思うことが見て取れたのか。


「今以上に悪くはならへんで。
たとえ手術が失敗しても、絶対に今よりも悪くはならない。
そう言い切るんかって、ちゃんと根拠あんねんでぇ…」


そう言って、腕枕をしたままあれやこれやと説明を始める。
それをぺたーとくっついたまま、ふむふむと聞く私。


「たとえ今回あかんかっても、もっぺんやったらええねや。
だから、今よりも悪くはならへん」


「今よりも悪くはならへん」と繰り返すのは、自分に言い聞かせる部分もあるんだろうけど、私を安心させるためのような気がしてならなくて。
それを口にしなければならないほどの不安を私が滲ませていたのだとしたら、最低だなぁと思いながら。


竜樹さんの言葉を信じて、私も挑もう。
この温みは絶対になくなることはないと。
今よりもよくなるために2人で挑んでいくのだと。
身体に感じた温度と心に感じた温度の両方を抱きしめながら、気持ちを固めていった。


「今よりも悪くはならない」という言葉だけを信じて…

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