昨日歩き回ったせいか、朝起きてからも妙に足が痛かった。
左足につりそうな痛みを持ったまま出勤の準備をはじめる。

玄関を出ると、今にも雨が降りそうな鈍色の空。
けれど、「まだ降らなさそうだし、もし会社に着いてから降ったとしても置き傘してるし、いいか」とちょっと甘く見て家を出たのが失敗の元。

…電車に乗る頃、雨が降ってきた。


「朝からなんてついてないんだろ」と思いながらこちこちと朝メールを飛ばしていると、降りる駅が近づいてきた頃には雨はあがっていた。
少し機嫌を良く自転車をかっとばして、会社に向かう。


ビール配給大会に纏わる一件のあと、先輩の足止め攻撃に捕まらずにいてる。
それが妙に嬉しいけれど、一体この平和な状態はいつまで続くのか…


…ひどい時には人の進路を塞がれるからなぁ(-_-;)


本当にいつまで経っても人の都合など省みるということのない人だから。
でもまぁ、仕事に差し障りが出るほどの足止めを食らうなら、また吼えたらええわと感心できない居直りを抱えた状態で事務所に戻り、仕事を続ける。


昨日必死になって捜し歩いたカーン様のMVPTシャツ。
あるスポーツ用品店では今日入荷するとのこと。
ただ何時入荷するのかもどれくらい入ってくるのかも全くわからない状態。
いつもただ食事をとり、それが済むとボスと社長のお茶煎れで終わる昼休み。


…昼休みの時間内に店まで行って事務所に戻ってこれるかどうかは自信はないけれど、行ってみるか。


お昼ご飯を食べる時間が取れないのは辛いけれど、仕事の具合次第で決めることにした。

手持ちの仕事はそれほど多くもなく、親会社からも厄介な仕事は舞い込んでこない。
時計とにらめっこし、正午になった途端事務所を飛び出した。
自転車を飛ばして駅まで向かい、ホームに滑り込んできた電車に飛び乗る。


お昼の電車はもっと空いているイメージがあるのだけど、思ってた以上に混み合っていてびっくりした。
営業さんと思しき男性が携帯メールを打っていたり、これから遊びに向かうだろう学生さんがはしゃいでいたり、どことなく賑やか。

…何年か前は、この時期これくらいの時間から本社に帰って別の仕事してたなぁ


朝一から夏期講習のコマに入り、その後は本社に戻って別の仕事をする。
そんな夏休み期間。
その当時、移動の電車がこんなに混んでた印象もなくて、涼しい電車の中で暫しの睡眠をとったこと。
あの当時も早起きは苦手で夏期講習は苦痛に満ちたものだったけれど、それでもそこへ向かえば竜樹先生がいたから、竜樹先生の教室の日はことさら頑張って早起きしたこともあったなぁとか。
そんな過ぎてしまった日に少しばかり思いをはせながら、一路スポーツ用品店に(笑)


電車を降りてから、スポーツ用品店までダッシュで行ってみる。
店員さん捕まえて、シャツのありかを聞くと…

「確かに今日入荷するんですけれど、まだ宅急便がこちらに着いてないんですよぉ」


……………・゜・(ノД`;)・゜・ 


何のためにダッシュかけたんだろうと、自分の馬鹿さ加減にへなへなとなりそうだったけれど、ここでしょぼくれてても仕方がない。

念のため駅に向かう途中にあったスポーツ用品店でも聞いてみたけど、こちらは昨日抽選販売が済んでしまってるとのこと。

またへなへなときそうになったけれどへたってる場合ではないので、今度はなるべく時間内に会社に戻れるように再びダッシュかけて電車に飛び乗る。
ぜぇぜぇ言いながら電車に乗って、一応昼休みの大立ち回りの顛末をメールにしてお姉さまに送った。

しょぼくれてる暇もなく極めて危ない時間に電車は最寄駅に着き、お茶を買って自転車の前かごに投げ込み、自転車をかっ飛ばす。


途中で、先輩の車と出会う。
声をかけられたくなくて自転車を飛ばしたら、道が悪くてお茶がバウンドして歩道にごろり。
それを拾って社屋に入ると、エレベーターホールに待ち構えていた先輩。

「派っ手にペットボトル落とし取ったなぁ( ̄ー+ ̄)」


………………ヽ(`⌒´)ノ


めちゃめちゃ気分を害しながら少し遅れて事務所に戻り、また仕事を始める。
幸か不幸か、昼からの仕事はあまり増えることなく、定時には事務所を出ることが出来た。


またもや自転車をかっ飛ばして駅に向かい、寄り道路線の電車に飛び乗る。
何気なく携帯を見ると、姉さまからメールがふたつ。

…どうやら、会社を抜け出して、探しに行ってくれたらしい

「上司が嫌味をいってたけれど、強引に理由をつけて探しに行ったら2軒目で160cmのが見つかったよ。
でもこれって子供用やんなぁ?」


ドイツチームのレプリカを買った時もそうだったけれど、どうやら子供用160cmくらいの方が身体には合ってるみたい。
きちんと着れるサイズが見つかったってことも嬉しかったけれど、私が「見つからない」と言ったことを気に留めて探しに出てくれたことがとても嬉しかった。


…けれど。


お姉さまの職場の上司はかなり嫌味で口うるさいと聞いている。
彼女が事務所へ帰ってから、どんな嫌味を食らうのか、考えただけで気持ちが塞がる想いがする。
たかがTシャツ1枚ごときで動いてもらったことがひどく申し訳なく思えてならない。


「嫌味な上司やって聞いてたのに、気を遣わせたね、ごめん」
「転んでもタダじゃ、起きませんよ( ̄ー+ ̄)」

そんなメールをいくつか交わしながら、昼休み奔走した店に向かう。
中に入ってすぐのところに、子供用サイズから大人用サイズまでひと揃え並んでいた。
ずっと探していたMサイズを掴んでそのままレジへ。


…結局、自分が着る用と飾り用が出来てしまった(笑)


MVPTシャツの話題が出てきて2日。
随分走り回ったおかげで、長い長い獲得劇を繰り広げたような気がするけれど。
MVPシャツを手にして、心に残ったのはMVPシャツが手に入ったこと以上に自分のことを気にかけていてくれた姉さまの気持ち。
自分がいかにはた迷惑なヤツかってことも実感したけれど(-_-;)


自分のことを心のどこかに留めておいて貰えること。
それがとても嬉しいことだと知ってはいるけれど、こんな些細なことでも誰かの中で大事にされてたことが申し訳ない気持ち以上に嬉しいと。


カーン様のMVPTシャツよりも嬉しい気持ちに出会えたことが何よりの戦利品だったんだと思った。



コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

この日記について

日記内を検索