態度ひとつ、言い方ひとつ
2002年8月7日昨日は会社であれこれ考えすぎたのか、帰宅後夕飯を食べたら少しお夜寝してしまった。
ちょうど途中のまま放ってた作業があったので、その続きを済ませてからまた眠った。
夜に涼しい風が吹いていたので、このまま明日も涼しければいいなぁと思っていたら、その涼しさは朝まで続いていてくれた。
移動するにも心地よくて、たとえこれから向かう場所が気の進まない場所であっても、少しだけ気分よくいられるのがありがたい。
会社について、毎朝定例の書類取り。
今日はだーーーっと書類棚のところに行き、書類を引ったくってだーーーーっと事務所に戻ってきた。
不謹慎だとは思ったけれど、少しばかり幸先がいいような気がする。
事実、昨日よりも仕事の量は多かったにも関わらず、昨日よりも早く仕事は片付いた。
このまま問題なく一日が済めばよかった。
…けれどそのままで終わらないのが、ここが人外魔境と呼ばれる所以(笑)
何が起こるとも知らず、久しぶりにフルに昼休みを休み、元気よく後半戦に入っていく。
15時前になって、夕方にしなければならない大きな仕事の準備をしてると流し場でごとごとと音がする。
気になって見に行くと、同僚さんが沢山の箱と格闘している。
話を聞くと、去年のお歳暮と今年のお中元に届いたビールを社員さんに配るために仕分けをしていたらしい。
彼女は本数を数え、人数分に分ける作業をしている。
私は散らかった箱を纏めて片付ける。
…そこでひとつ、小さな問題が発生した。
人数分に分けたはいいけれど、個別に持って帰ってもらう袋が足りないのだという。
いろいろと考えた結果、フロアごとに箱ごと配って個別に対処してもらおうということで落ち着いた。
最近、同僚さんは先輩と仲が非常に悪く、彼女の代わりに先輩のフロアの分のビールを取りに着てもらうために電話を入れた。
「個別に分けてはいないんだよ」ということを伝えたら、
「こっちに有る袋を持って上がるから、個別に分けてよこせ」と仰る。
これが別に忙しくも何ともない時なら、「めんどくさいなぁ」と思いながらも承るのだけれど、今回は少々(あくまでも私的に)具合が悪かった。
毎月15日までに親会社に渡さなければならない書類がある。
それは親会社の方から元になる書類が届いて、チェックを加えた後報告書と一緒に親会社に送り返さねばならない。
今月はお盆休みがあって、明日中には返さないと具合が悪いらしい。
なのにその書類、今朝届いた(-"-;)
あと2時間ちょっとでそのチェックを済ませ、返す段取りをつけなければならない。
その2時間の間に一日のうちで一番重要な仕事も控えてる。
…ビールごときにこれ以上時間を取られるわけにはいかない(大袈裟)
「そちらの階には人数いらっしゃるから、大丈夫でしょう?そちらで分けて下さい」
どうして私が出来ないのか、その事情を説明する必要はあったのかもしれない。
けれど、「仕事が立て込んでるから」ということをいくら説明しても、自分の都合ばかり押し通す人だから、するだけ無駄。
だから敢えて触れなかったのだけど…
「アホか!?そんなんしたら、こっちの連中取り合いして血ぃ見るぞ!どないすんねん!?」
………………(゜Д゜)!………………
開いた口が塞がらない。
ビールを個別に分けてくれと言っただけで、何で「お前」呼ばわりされなアカンねん?
ええ加減にせぇよ?と思ったけれど。
「そちら様が取り合いをなさろうが、血をご覧になろうが、私の預かり知らないことですので、そちらで分けて下さい」
事務所にいるボスと課長になるべく聞こえないよう、いつものように一段低いトーンで言い放った。
5分ほどしてエレベーターに乗って現れた先輩。
「お前、12時まで残業なんてしたことないやろ?俺はしたことがあるくらい忙しいねんぞ!!」
開口一番そうすごんでこられたので、
「12時まで残業しないといけないだけの仕事があれば、私でも残りますよ?それくらいなら」
すこーしだけ見得を切ってそう言った。
先輩は黙ってビールの箱を台車に積んで、フロアに帰っていかれた。
周りの人は同僚さんを始め、真っ白けになっている。
社長の息子に強気に物を言うなんて自殺行為だってことなんだろう。
けれど、私が忙しいからと撥ね付ければ、代わりに同僚さんとこに話が飛んでいくだけ。
こんなお願い、毎回毎回するわけでない。
5年かそこらで初めてしたお願いで、ここまで言われる筋合いないと思うのだけど…
いずれにしても大人気ない物言いを私もしてたには違いない。
もっと言い方があっただろうなぁと思いながら、流し場に散らかった箱の残骸を片付ける。
ごみ捨て場に箱を持って行き事務所に戻ってくると、ボスが先日行ってこられた親会社の人の昇進祝いの席での話を課長にしてる。
「『昇進したい、昇進したい』とあれほど言ってたくせに、昇進したらしたで文句言うとんねんで。
そんなん俺の預け知る話……あれ?預かる知らん?
金ちゃぁん、あれ、なんて言ったっけなぁ?」
……………/( ̄□ ̄)\ !
「…『預かり知らない』ですけど、聞いてらっしゃいましたか?」
「そうやそうや、『預かり知らない』や
金ちゃんが静かに怒ってる時、必ず出てくるねんなぁ、これ。
わしも覚えなぁ」
……………。。゛(ノ><)ノ ヒィ
「あいつ、あんな言い方しかせぇへんからなぁ。もっと普通に言えばいいのに。
大体今日の昼かって…」
どうやらボスもお昼間に先輩に喧嘩腰で文句を言ってこられたとこだったらしい。
「そんなん、気にすんな」って言葉がボスの本心かどうかはわからないけれど、少しだけ救われたような気がした。
態度ひとつ、言い方ひとつ。
それに注意してても問題は起きるけれど、それひとつで良くも悪くも自体は変わる。
表面何も変わってないように見えても、それに触れた人の中に生まれる感情の色が変わることもある。
それが変わったところで、別に私の何が変わるとは思えないけれど、自分も回りも上手く立ち回れるならそれに越したことはないんだろうと思うから。
堪えるべきところ、堪える必要のないところ。
言うべきこと、言わないで置いた方がいいこと。
その見極めの難しさだけを痛烈に感じた。
ちょうど途中のまま放ってた作業があったので、その続きを済ませてからまた眠った。
夜に涼しい風が吹いていたので、このまま明日も涼しければいいなぁと思っていたら、その涼しさは朝まで続いていてくれた。
移動するにも心地よくて、たとえこれから向かう場所が気の進まない場所であっても、少しだけ気分よくいられるのがありがたい。
会社について、毎朝定例の書類取り。
今日はだーーーっと書類棚のところに行き、書類を引ったくってだーーーーっと事務所に戻ってきた。
不謹慎だとは思ったけれど、少しばかり幸先がいいような気がする。
事実、昨日よりも仕事の量は多かったにも関わらず、昨日よりも早く仕事は片付いた。
このまま問題なく一日が済めばよかった。
…けれどそのままで終わらないのが、ここが人外魔境と呼ばれる所以(笑)
何が起こるとも知らず、久しぶりにフルに昼休みを休み、元気よく後半戦に入っていく。
15時前になって、夕方にしなければならない大きな仕事の準備をしてると流し場でごとごとと音がする。
気になって見に行くと、同僚さんが沢山の箱と格闘している。
話を聞くと、去年のお歳暮と今年のお中元に届いたビールを社員さんに配るために仕分けをしていたらしい。
彼女は本数を数え、人数分に分ける作業をしている。
私は散らかった箱を纏めて片付ける。
…そこでひとつ、小さな問題が発生した。
人数分に分けたはいいけれど、個別に持って帰ってもらう袋が足りないのだという。
いろいろと考えた結果、フロアごとに箱ごと配って個別に対処してもらおうということで落ち着いた。
最近、同僚さんは先輩と仲が非常に悪く、彼女の代わりに先輩のフロアの分のビールを取りに着てもらうために電話を入れた。
「個別に分けてはいないんだよ」ということを伝えたら、
「こっちに有る袋を持って上がるから、個別に分けてよこせ」と仰る。
これが別に忙しくも何ともない時なら、「めんどくさいなぁ」と思いながらも承るのだけれど、今回は少々(あくまでも私的に)具合が悪かった。
毎月15日までに親会社に渡さなければならない書類がある。
それは親会社の方から元になる書類が届いて、チェックを加えた後報告書と一緒に親会社に送り返さねばならない。
今月はお盆休みがあって、明日中には返さないと具合が悪いらしい。
なのにその書類、今朝届いた(-"-;)
あと2時間ちょっとでそのチェックを済ませ、返す段取りをつけなければならない。
その2時間の間に一日のうちで一番重要な仕事も控えてる。
…ビールごときにこれ以上時間を取られるわけにはいかない(大袈裟)
「そちらの階には人数いらっしゃるから、大丈夫でしょう?そちらで分けて下さい」
どうして私が出来ないのか、その事情を説明する必要はあったのかもしれない。
けれど、「仕事が立て込んでるから」ということをいくら説明しても、自分の都合ばかり押し通す人だから、するだけ無駄。
だから敢えて触れなかったのだけど…
「アホか!?そんなんしたら、こっちの連中取り合いして血ぃ見るぞ!どないすんねん!?」
………………(゜Д゜)!………………
開いた口が塞がらない。
ビールを個別に分けてくれと言っただけで、何で「お前」呼ばわりされなアカンねん?
ええ加減にせぇよ?と思ったけれど。
「そちら様が取り合いをなさろうが、血をご覧になろうが、私の預かり知らないことですので、そちらで分けて下さい」
事務所にいるボスと課長になるべく聞こえないよう、いつものように一段低いトーンで言い放った。
5分ほどしてエレベーターに乗って現れた先輩。
「お前、12時まで残業なんてしたことないやろ?俺はしたことがあるくらい忙しいねんぞ!!」
開口一番そうすごんでこられたので、
「12時まで残業しないといけないだけの仕事があれば、私でも残りますよ?それくらいなら」
すこーしだけ見得を切ってそう言った。
先輩は黙ってビールの箱を台車に積んで、フロアに帰っていかれた。
周りの人は同僚さんを始め、真っ白けになっている。
社長の息子に強気に物を言うなんて自殺行為だってことなんだろう。
けれど、私が忙しいからと撥ね付ければ、代わりに同僚さんとこに話が飛んでいくだけ。
こんなお願い、毎回毎回するわけでない。
5年かそこらで初めてしたお願いで、ここまで言われる筋合いないと思うのだけど…
いずれにしても大人気ない物言いを私もしてたには違いない。
もっと言い方があっただろうなぁと思いながら、流し場に散らかった箱の残骸を片付ける。
ごみ捨て場に箱を持って行き事務所に戻ってくると、ボスが先日行ってこられた親会社の人の昇進祝いの席での話を課長にしてる。
「『昇進したい、昇進したい』とあれほど言ってたくせに、昇進したらしたで文句言うとんねんで。
そんなん俺の預け知る話……あれ?預かる知らん?
金ちゃぁん、あれ、なんて言ったっけなぁ?」
……………/( ̄□ ̄)\ !
「…『預かり知らない』ですけど、聞いてらっしゃいましたか?」
「そうやそうや、『預かり知らない』や
金ちゃんが静かに怒ってる時、必ず出てくるねんなぁ、これ。
わしも覚えなぁ」
……………。。゛(ノ><)ノ ヒィ
「あいつ、あんな言い方しかせぇへんからなぁ。もっと普通に言えばいいのに。
大体今日の昼かって…」
どうやらボスもお昼間に先輩に喧嘩腰で文句を言ってこられたとこだったらしい。
「そんなん、気にすんな」って言葉がボスの本心かどうかはわからないけれど、少しだけ救われたような気がした。
態度ひとつ、言い方ひとつ。
それに注意してても問題は起きるけれど、それひとつで良くも悪くも自体は変わる。
表面何も変わってないように見えても、それに触れた人の中に生まれる感情の色が変わることもある。
それが変わったところで、別に私の何が変わるとは思えないけれど、自分も回りも上手く立ち回れるならそれに越したことはないんだろうと思うから。
堪えるべきところ、堪える必要のないところ。
言うべきこと、言わないで置いた方がいいこと。
その見極めの難しさだけを痛烈に感じた。
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