元気な私で逢いに行くね
2002年7月12日昨日竜樹邸からタクシーで帰宅し、お風呂に入ってそのまま休んだ。
帰宅後、何もしないまま眠るのはなんだかもったいない気がしたけれど、仕事の後に翌日から竜樹邸にお泊りできるだけの体力は維持しておきたくて、ただ体を休めることを優先した。
なのに、朝から恒例の胃痛に加えて、下腹部痛。
立ち上がると眩暈までオプションつき。
…これはどう考えても無理だわ
これから会社に行って仕事して、その足で竜樹邸に向かって昨日よりももっと体調が悪いだろう竜樹さんのフォローができるような状態なのかと自分に問い掛けたなら、「無理だろう」としか言いようがない。
よろよろと家を出て、会社に向かう途中で竜樹さんに断りのメールを入れる。
…こんな機会、またとないのになぁ
竜樹さんが「しんどい時におってくれたら嬉しいから」なんて言うのは滅多に聞けないから。
いつも「しんどい顔をできるだけ見せたくないねん」と言う彼から聞ける貴重な言葉に対して何らかの形を成したかったのに…
…どうしてこんなときに限って、身体は言うことを聞かないんだろう?
私が竜樹さんの役に立てることなんてそうそうありはしないのに。
傍にいたところで竜樹さんの体調が悪くなれば何も出来ないのは確かだけど、離れた場所からしんどい思いをしてるだろうことを思いながら手伝いすらできない状態に陥る方が、私自身にとってはるかに辛いのに…
肝心な時に役にすら立てない自分に腹立たしさを覚えながら、社屋に入った。
ありがたいのか、ありがたくないのか、仕事は切れる間もなく降ってくる。
余計なことを考える暇がないのはありがたいけれど、体調が悪い時に仕事が立てこむのは身体的には辛い。
判断力が落ちてないことだけが救いだったかもしれない。
ただ、随分余裕のない表情はしてたかもしれない
書類との格闘がピークに差し掛かるときに限って、ボスがちゃちゃを入れてくるから。
笑顔がぷつっと消えると、時折そういうことをボスはなさる。
…気ぃつけんとアカンなぁ
上司に気を遣わせてる下っ端ちゃん社員なんて目も当てられないと思うし、こんなんボスやからもってるようなもんだ。
自己嫌悪とボスに対して申し訳ないって思いと「さっさと会社を出たい」という悲鳴に近い感情とが入り混じったへんな状態のまま目の前に降りかかる仕事をきりきりと片付けて、定時より少し遅れて事務所をあとにした。
体調の悪さは社屋を出ても一向に良くなる様相をみせず、よろよろと自転車を飛ばし、ふらふらと電車に乗る。
それでも、竜樹さんがどうしてるかが気になって、会社帰りになど滅多にかけない電話をひとつ。
案の定、竜樹さんは電話に出なかった。
…やっぱりしんどいのかなぁ?
車を運転してるか、体調が悪過ぎない時以外は大抵電話には出られるのだけれど、昨日もすこぶる体調は悪そうだったから、尾を引いているのかもしれない。
いつものことといえばいつものことなのに気になって仕方がなくて、メールをひとつ飛ばしてみた。
「具合悪くしてませんか?
今日そちらに行けなくてごめんなさい。
私の体調は少し持ち直したものの、仕事が立て込んでぐったりです。
明日は元気で逢えるように、今日は早く休むね。
明日は笑顔で逢えますように。」
そうして電車を乗り換え、また移動。
暫くすると、メールの着信音。
「ゆっくり、休んでね」
何気ない言葉だけど、今の私にはひどく暖かな言葉のような気がした。
自分だってしんどくて、手を借りたいって思ってたからこそ、「泊まりにおいで」と行ってたのに。
私が体調を崩すと、根本的に役には立たない。
いてても役に立たなかったとしても、結果的に役に立たなかったのと、根本的に役に立たないのとでは立ってる基盤ごと違うのだから。
…今日はきっちり休んで明日は元気になって、そっちへ行くからね。
いつもは付けっぱなしで寝るゾンビっちも、日付が変わる前には電源落としてしまおう。
どちらかというと夜型シフトな生活パターンが染み付いてるけれど、今日も何もしないで寝てしまおう。
自由な時間にできることをいろいろしたい気持ちは確かにあるけれど、元気を損ねて大事な人の声に応えられないのなら、自由な時間にしたことのどれも私にとっては意味がないから。
…明日は元気な私で逢いに行くね?
私の元気は竜樹さんの元気に、結果的には繋がるものだと。
私が元気でいれば、竜樹さんの手が要る時に少しでも役に立つための努力はできるから。
だから。
元気な私になるために、今日は休もう。
帰宅後、何もしないまま眠るのはなんだかもったいない気がしたけれど、仕事の後に翌日から竜樹邸にお泊りできるだけの体力は維持しておきたくて、ただ体を休めることを優先した。
なのに、朝から恒例の胃痛に加えて、下腹部痛。
立ち上がると眩暈までオプションつき。
…これはどう考えても無理だわ
これから会社に行って仕事して、その足で竜樹邸に向かって昨日よりももっと体調が悪いだろう竜樹さんのフォローができるような状態なのかと自分に問い掛けたなら、「無理だろう」としか言いようがない。
よろよろと家を出て、会社に向かう途中で竜樹さんに断りのメールを入れる。
…こんな機会、またとないのになぁ
竜樹さんが「しんどい時におってくれたら嬉しいから」なんて言うのは滅多に聞けないから。
いつも「しんどい顔をできるだけ見せたくないねん」と言う彼から聞ける貴重な言葉に対して何らかの形を成したかったのに…
…どうしてこんなときに限って、身体は言うことを聞かないんだろう?
私が竜樹さんの役に立てることなんてそうそうありはしないのに。
傍にいたところで竜樹さんの体調が悪くなれば何も出来ないのは確かだけど、離れた場所からしんどい思いをしてるだろうことを思いながら手伝いすらできない状態に陥る方が、私自身にとってはるかに辛いのに…
肝心な時に役にすら立てない自分に腹立たしさを覚えながら、社屋に入った。
ありがたいのか、ありがたくないのか、仕事は切れる間もなく降ってくる。
余計なことを考える暇がないのはありがたいけれど、体調が悪い時に仕事が立てこむのは身体的には辛い。
判断力が落ちてないことだけが救いだったかもしれない。
ただ、随分余裕のない表情はしてたかもしれない
書類との格闘がピークに差し掛かるときに限って、ボスがちゃちゃを入れてくるから。
笑顔がぷつっと消えると、時折そういうことをボスはなさる。
…気ぃつけんとアカンなぁ
上司に気を遣わせてる下っ端ちゃん社員なんて目も当てられないと思うし、こんなんボスやからもってるようなもんだ。
自己嫌悪とボスに対して申し訳ないって思いと「さっさと会社を出たい」という悲鳴に近い感情とが入り混じったへんな状態のまま目の前に降りかかる仕事をきりきりと片付けて、定時より少し遅れて事務所をあとにした。
体調の悪さは社屋を出ても一向に良くなる様相をみせず、よろよろと自転車を飛ばし、ふらふらと電車に乗る。
それでも、竜樹さんがどうしてるかが気になって、会社帰りになど滅多にかけない電話をひとつ。
案の定、竜樹さんは電話に出なかった。
…やっぱりしんどいのかなぁ?
車を運転してるか、体調が悪過ぎない時以外は大抵電話には出られるのだけれど、昨日もすこぶる体調は悪そうだったから、尾を引いているのかもしれない。
いつものことといえばいつものことなのに気になって仕方がなくて、メールをひとつ飛ばしてみた。
「具合悪くしてませんか?
今日そちらに行けなくてごめんなさい。
私の体調は少し持ち直したものの、仕事が立て込んでぐったりです。
明日は元気で逢えるように、今日は早く休むね。
明日は笑顔で逢えますように。」
そうして電車を乗り換え、また移動。
暫くすると、メールの着信音。
「ゆっくり、休んでね」
何気ない言葉だけど、今の私にはひどく暖かな言葉のような気がした。
自分だってしんどくて、手を借りたいって思ってたからこそ、「泊まりにおいで」と行ってたのに。
私が体調を崩すと、根本的に役には立たない。
いてても役に立たなかったとしても、結果的に役に立たなかったのと、根本的に役に立たないのとでは立ってる基盤ごと違うのだから。
…今日はきっちり休んで明日は元気になって、そっちへ行くからね。
いつもは付けっぱなしで寝るゾンビっちも、日付が変わる前には電源落としてしまおう。
どちらかというと夜型シフトな生活パターンが染み付いてるけれど、今日も何もしないで寝てしまおう。
自由な時間にできることをいろいろしたい気持ちは確かにあるけれど、元気を損ねて大事な人の声に応えられないのなら、自由な時間にしたことのどれも私にとっては意味がないから。
…明日は元気な私で逢いに行くね?
私の元気は竜樹さんの元気に、結果的には繋がるものだと。
私が元気でいれば、竜樹さんの手が要る時に少しでも役に立つための努力はできるから。
だから。
元気な私になるために、今日は休もう。
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