寄り道気味の思考回路
2002年7月9日「伝聞」について、友達と話したり思い出したりした1日。
…と言っても大した話ではないのだけれど。
ことの起こりはゴージャスなお姉さまからきた一通のメールから。
W杯決勝戦の時、横浜競技場で観てた人が「カーンの長い4年が始まるな」と言ったのを聞いてジーンときたという話を書いてたのをどこかで見たらしく、「別のところでは2010年まで(カーン様は)現役でいるって言ってるらしいけど、どうなんだろうね?」と問い掛けられたことから始まった。
そこから、どこの記事にカーン様の発言のソースがあったよとかいう情報をやりとりしてるうちに、互いの知ってるサッカー関係の伝聞情報のやりとりに移行する。
伝聞情報の大多数が根拠がいまいち?だったり、推定だったり。
しまいには事実とはかなり違った話が、さもそうあったように書かれていたことが判ったり。
…いくらカーン様が根性据わってるったって、自分のうっかりでレッドカード食らって、平然と帰っていくようなことはないだろうよ。
その内容はこうだ。
ブンデスリーガの試合でバイエルンミュンヘン(カーン様の所属チーム)が負けている状況で終了まで残りわずかで得たコーナーキックの時、敵のゴール前にするすると上がっていって、ゴール前に上がったボールをパンチングで相手陣のゴールに叩き込んだ。
それでレッドカードを食らったわけだけれど、その時の映像では「しまったぁ」とばかりに頭を抱えていたカーン様。
けれど、私が持ってるW杯の総集編の本には「当の本人は悪びれた様子もなく、スタスタとロッカールームへの道を歩いていった」と書かれていた。
実際の映像があったからこそ、事実と捻じ曲がって伝わってたんだと知ることはできても、
その文章だけでしか知ることが出来なければ、カーン様はただのとんでもない人だって印象しか残らないんだろうなぁと思う。
それですら、お姉さまと二人で話してると「切羽詰って手が出たんだろうねぇ、かわいいよなぁ。カーン様」で片付いてしまったんだけど…(^^ゞ
そんな伝聞と伝聞の隙間から垣間見られた話と照合しながら、姉さまと楽しい時間を過ごした。
ひとしきり話が終わって、ふと思った。
…カーン様ネタだからこんな風に笑って済む話で終わるけれど、身近な人や自分のことが伝聞で流れていく過程で形を変えていってたら笑い話で済まないこともあるんだろうね。
そう言えば。
前の会社にいた時、竜樹さんについていろんな話を聞いたけれど。
竜樹さんの家族構成が彼の仲のいい社員さんの家族構成とごっちゃになって伝わっていて、竜樹さんのご両親は健在であるにもかかわらず、彼は母一人子一人だって他の社員さんから聞かされていた。
で、竜樹さんと一緒にいるようになってから、何となくそのことについて触れることのないまま、ある夏の日突然竜樹ファミリーとご対面することになって、目を白黒させた覚えがある。
…あれ?竜樹先生、お父さんいはらへんって聞いてたけど、この男の人は誰?
まさか、義理のお父さん?
まさかその謎の男性(竜樹さんのお父さん)に「あのぉ、先生とはどういうご関係で…」とも聞ける訳もなく、さりとて竜樹さんを物陰に引っ張ってって「あの人は誰ですか?」とも聞ける筈もなく。
とりあえずその場は極めて普通にお話をして、別れてから竜樹さんに聞いた。
「…あの、お母さんのお隣にいらっしゃった方はどちら様でしょう?」
…………………(゜д゜)…………………
「…誰って、あれ俺の親父やで?よう似てたやろ?」
「ええ、血の繋がりのない方にしてはよく似てらっしゃったなぁと…」
「…何言ってるん?あれ、ホンマもんの俺の親父やで?」
…………………/( ̄□ ̄)\!
事情を話したら、「一体、影で俺はどんな風に言われてるねん!?ヽ(`⌒´)ノ」と随分気になさっていたけれど。
結果的に竜樹さんに纏わる噂の6分の1くらいが事実のようで(本人が否定してるものもあるけれど)、あとは他の人のことがごちゃまぜになってまことしやかに語られていたみたいだった。
竜樹さんの風評については笑えるものから、洒落になってないようなものからいろいろあるけれど。
カーン様の笑える伝聞調の話を聞いて、思い出したのは竜樹さんと一緒にい始めてからそれほど時間が経ってない時の、ちいさなエピソード。
伝聞の真偽を確かめ合える距離にいられること。
その真偽を確かめあって笑える場合もあれば、新たな怒りや悲しみを呼ぶ場合もいろいろあるけれど。
そのいずれを踏んでも、互いが一緒にいたいと思ってるうちはすり合わせをする努力も続けられるのだろう。
そうして、伝聞と自分の目で捕らえた相手の姿を生身の相手と補正しながら、歩いていくんだろう。
それが今の私と竜樹さんにある、強みなのかもしれない。
竜樹さんがそんな距離のところにいてくれてよかったなぁと、寄り道気味の散漫な思考回路の行き着いたところには、二人で歩いていくスタンスが横たわってた気がする。
…と言っても大した話ではないのだけれど。
ことの起こりはゴージャスなお姉さまからきた一通のメールから。
W杯決勝戦の時、横浜競技場で観てた人が「カーンの長い4年が始まるな」と言ったのを聞いてジーンときたという話を書いてたのをどこかで見たらしく、「別のところでは2010年まで(カーン様は)現役でいるって言ってるらしいけど、どうなんだろうね?」と問い掛けられたことから始まった。
そこから、どこの記事にカーン様の発言のソースがあったよとかいう情報をやりとりしてるうちに、互いの知ってるサッカー関係の伝聞情報のやりとりに移行する。
伝聞情報の大多数が根拠がいまいち?だったり、推定だったり。
しまいには事実とはかなり違った話が、さもそうあったように書かれていたことが判ったり。
…いくらカーン様が根性据わってるったって、自分のうっかりでレッドカード食らって、平然と帰っていくようなことはないだろうよ。
その内容はこうだ。
ブンデスリーガの試合でバイエルンミュンヘン(カーン様の所属チーム)が負けている状況で終了まで残りわずかで得たコーナーキックの時、敵のゴール前にするすると上がっていって、ゴール前に上がったボールをパンチングで相手陣のゴールに叩き込んだ。
それでレッドカードを食らったわけだけれど、その時の映像では「しまったぁ」とばかりに頭を抱えていたカーン様。
けれど、私が持ってるW杯の総集編の本には「当の本人は悪びれた様子もなく、スタスタとロッカールームへの道を歩いていった」と書かれていた。
実際の映像があったからこそ、事実と捻じ曲がって伝わってたんだと知ることはできても、
その文章だけでしか知ることが出来なければ、カーン様はただのとんでもない人だって印象しか残らないんだろうなぁと思う。
それですら、お姉さまと二人で話してると「切羽詰って手が出たんだろうねぇ、かわいいよなぁ。カーン様」で片付いてしまったんだけど…(^^ゞ
そんな伝聞と伝聞の隙間から垣間見られた話と照合しながら、姉さまと楽しい時間を過ごした。
ひとしきり話が終わって、ふと思った。
…カーン様ネタだからこんな風に笑って済む話で終わるけれど、身近な人や自分のことが伝聞で流れていく過程で形を変えていってたら笑い話で済まないこともあるんだろうね。
そう言えば。
前の会社にいた時、竜樹さんについていろんな話を聞いたけれど。
竜樹さんの家族構成が彼の仲のいい社員さんの家族構成とごっちゃになって伝わっていて、竜樹さんのご両親は健在であるにもかかわらず、彼は母一人子一人だって他の社員さんから聞かされていた。
で、竜樹さんと一緒にいるようになってから、何となくそのことについて触れることのないまま、ある夏の日突然竜樹ファミリーとご対面することになって、目を白黒させた覚えがある。
…あれ?竜樹先生、お父さんいはらへんって聞いてたけど、この男の人は誰?
まさか、義理のお父さん?
まさかその謎の男性(竜樹さんのお父さん)に「あのぉ、先生とはどういうご関係で…」とも聞ける訳もなく、さりとて竜樹さんを物陰に引っ張ってって「あの人は誰ですか?」とも聞ける筈もなく。
とりあえずその場は極めて普通にお話をして、別れてから竜樹さんに聞いた。
「…あの、お母さんのお隣にいらっしゃった方はどちら様でしょう?」
…………………(゜д゜)…………………
「…誰って、あれ俺の親父やで?よう似てたやろ?」
「ええ、血の繋がりのない方にしてはよく似てらっしゃったなぁと…」
「…何言ってるん?あれ、ホンマもんの俺の親父やで?」
…………………/( ̄□ ̄)\!
事情を話したら、「一体、影で俺はどんな風に言われてるねん!?ヽ(`⌒´)ノ」と随分気になさっていたけれど。
結果的に竜樹さんに纏わる噂の6分の1くらいが事実のようで(本人が否定してるものもあるけれど)、あとは他の人のことがごちゃまぜになってまことしやかに語られていたみたいだった。
竜樹さんの風評については笑えるものから、洒落になってないようなものからいろいろあるけれど。
カーン様の笑える伝聞調の話を聞いて、思い出したのは竜樹さんと一緒にい始めてからそれほど時間が経ってない時の、ちいさなエピソード。
伝聞の真偽を確かめ合える距離にいられること。
その真偽を確かめあって笑える場合もあれば、新たな怒りや悲しみを呼ぶ場合もいろいろあるけれど。
そのいずれを踏んでも、互いが一緒にいたいと思ってるうちはすり合わせをする努力も続けられるのだろう。
そうして、伝聞と自分の目で捕らえた相手の姿を生身の相手と補正しながら、歩いていくんだろう。
それが今の私と竜樹さんにある、強みなのかもしれない。
竜樹さんがそんな距離のところにいてくれてよかったなぁと、寄り道気味の散漫な思考回路の行き着いたところには、二人で歩いていくスタンスが横たわってた気がする。
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