生命の強さと不安定さ
2002年7月3日何かあっても何もなくても寝つきが悪いのはいつものことだけれど、どういう訳か寝起きはよかった。
「自分がしなきゃ」と思っていると、身体はちゃんと動いてくれるらしい。
今日は金岡父が会社に行く前に、金岡母を病院に連れて行ってくれる。
昨晩もそう思ったけれど、免許を取りに行く必要があるのかもしれない。
特に車に乗るのが好きだった訳でもないし、免許を持ってると何かと使われるのでそれがおっくうでずっと取らずにいたけれど。
竜樹さんだけじゃなく、金岡家で誰かが倒れた時に免許がないが故にぱっと動けない現実がある。
…本腰入れて検討せんとあかんなぁ(-_-;)
会社の帰りに教習所に通えるほどの気力と体力は残せるかという点においては、疑問は残るけれど。
体力気力云々を考慮してられるほどの時間的余裕はもうないのかもしれない。
そんな風にぶつぶつ考えながら家を出る。
外は蒸し暑くて、歩いてるだけで体力を消耗しそう。
何とか駅に辿り着いて、2日ぶりの朝メールを飛ばす。
メールをこちこち作っていると、携帯にメールが飛び込む。
…ゴージャスなお姉さまからだった。
「ただいまm(__)m
(ドイツ)代表の飛行機とは上空ですれ違ったらしい(笑)」
…………(゜д゜)!?
彼女はドイツで航空機同士が衝突したことを知らないのだろうか?
冷静に考えれば、ドイツから日本に向けて飛ぶ飛行機と衝突した飛行機の飛ぶ方角が違うことくらい判りそうなものなのに。
気を揉むだけ損したと思いながら、それでも帰ってきたという報告は嬉しいので、お返事を返す。
少しばかり気がかりが取れたからか、気分よく社屋に入る。
業務は相変わらず暇だけれど、うっかりすると癇に障ってしまうようなことが多いのは相変わらずで。
いらいらむかむか、身体のあちこちに蕁麻疹を出しながら、きりきり仕事をする。
途中携帯に目をやると、お姉さまからお返事が。
「内容はわからないけど、ドイツ語とノルウェー語だかデンマーク語の新聞と雑誌は買ってきました(^^)v
写真は載ってるよ(笑)」
…………ヽ(*^∇^)ノヤッチュー♪
俄然機嫌がよくなって、不意の業務もたったか時間内に収めこんで、事務所を後にする。
家に帰る前に、最後の駅で食材を調達する。
そんなに簡単に金岡母の体調がよくなるとは思えないから、なるべく何日か食べられるものの方がいい。
最初はサンダーボールを作ろうと意気込んでスーパーに入ると、数ヶ月前までは1個100円で売られていたキャベツが1個300円。
安い時代を知っていると妙にけち臭くなってしまって、材料費がそれほどかからないチキンカレーの材料を購入。
食材提げてよろよろと、自宅へ戻る。
家に帰ると、プードルさんが寄ってくる。
母のことが気になってリビングの隣の部屋に行くと、相変わらず臥せっている。
聞いてみると、お医者さんに行って熱は下がったものの、あまり体調が優れてるというわけではないらしい。
「でもね、お昼間アンちゃん(プードルさんの名前)も洗えたし、もう少し休んだらご飯も作れるから…」
「なんで、そんなバカみたいなことするのよーーーーーーヽ(`⌒´)ノ」
「だって、アンちゃんそろそろ洗わないといけなかったし…」
「そんなんしてて、また調子崩してたら意味ないでしょーーーーーーヽ(`⌒´)ノ」
「ご飯もするから…」
「そんなん私がするから、寝てなさーーーーーいヽ(`⌒´)ノ」
「だって、会社から帰ってきてご飯の用意させるの、かわいそうだもの…」
「アホなこと、言いなさんな!いずれは一人でせんなんことでしょうが!!
ぐだぐた言わないで、さっさと寝るーーーー!!(゜Д゜) !!」
病人相手に叫びまくって無理やりお布団に押し込んで、ご飯を作り始める。
鍋でひたすら野菜を煮ていると、金岡父が戻ってくる。
そうしてカレーが出来上がった頃、金岡母まで起きてくる。
「別メニュー作るよ?」
「いや、昨日みたいに食べれない訳じゃないから…」
そう言ってお茶碗1杯弱程度の量のチキンカレーを食べた。
いきなり食べて吐いたりしないだろうかと心配はしたけれど、そこから体調を崩すこともなくお薬を飲んでまた寝に行った。
後片付けや猫たちの世話をして自室に戻り、友達のお庭に挨拶に行って掲示板でニアミス。
暫しの時間差会話を楽しみ、日記の下書きとあとがきを纏める作業を始める。
…竜樹さんはダウンしたりしてないかな?
ふと気になって、メールをひとつ飛ばす。
「ご要望があればお伺いしますので、いつでもどうぞ♪」
金岡母が体調を崩したことを軽く報告した後でそんなことを書いても、竜樹さんは絶対に助けなんて求めないのにと、送ってから気がついたけれど…
本当に手が要る時は必ず声がかかるような気がする。
てか、その時はどうやってでもかいくぐって何とかするよ。
それで少しでも元気を取り戻してくれるのなら。
やってやれないこたないって思う。
身近にいる大切な人が無事でいること。
元気でいてくれること。
それは何気なく、誰もが持っているごくごく当たり前のことのように思うけれど。
元気でいさえすれば、その基盤がちゃんとしてさえいるならば。
それほどありがたいことってないと思う。
それは竜樹さんと一緒にいなければ知ることのなかったこと。
知らずにいた方がよかったのか悪かったのか、今の私にはどちらがよかったのかなど知る由もないけれど。
仮定形の話ではなく、あるところからひとつずつ積み上げていって。
最終的に限りなく元気な状態で、笑顔が集う場所に辿り着くのならば。
決して不幸せなんかではないのだろうと思う。
生命の強さとその不安定さが少しだけクロスした、そんな一日だった。
「自分がしなきゃ」と思っていると、身体はちゃんと動いてくれるらしい。
今日は金岡父が会社に行く前に、金岡母を病院に連れて行ってくれる。
昨晩もそう思ったけれど、免許を取りに行く必要があるのかもしれない。
特に車に乗るのが好きだった訳でもないし、免許を持ってると何かと使われるのでそれがおっくうでずっと取らずにいたけれど。
竜樹さんだけじゃなく、金岡家で誰かが倒れた時に免許がないが故にぱっと動けない現実がある。
…本腰入れて検討せんとあかんなぁ(-_-;)
会社の帰りに教習所に通えるほどの気力と体力は残せるかという点においては、疑問は残るけれど。
体力気力云々を考慮してられるほどの時間的余裕はもうないのかもしれない。
そんな風にぶつぶつ考えながら家を出る。
外は蒸し暑くて、歩いてるだけで体力を消耗しそう。
何とか駅に辿り着いて、2日ぶりの朝メールを飛ばす。
メールをこちこち作っていると、携帯にメールが飛び込む。
…ゴージャスなお姉さまからだった。
「ただいまm(__)m
(ドイツ)代表の飛行機とは上空ですれ違ったらしい(笑)」
…………(゜д゜)!?
彼女はドイツで航空機同士が衝突したことを知らないのだろうか?
冷静に考えれば、ドイツから日本に向けて飛ぶ飛行機と衝突した飛行機の飛ぶ方角が違うことくらい判りそうなものなのに。
気を揉むだけ損したと思いながら、それでも帰ってきたという報告は嬉しいので、お返事を返す。
少しばかり気がかりが取れたからか、気分よく社屋に入る。
業務は相変わらず暇だけれど、うっかりすると癇に障ってしまうようなことが多いのは相変わらずで。
いらいらむかむか、身体のあちこちに蕁麻疹を出しながら、きりきり仕事をする。
途中携帯に目をやると、お姉さまからお返事が。
「内容はわからないけど、ドイツ語とノルウェー語だかデンマーク語の新聞と雑誌は買ってきました(^^)v
写真は載ってるよ(笑)」
…………ヽ(*^∇^)ノヤッチュー♪
俄然機嫌がよくなって、不意の業務もたったか時間内に収めこんで、事務所を後にする。
家に帰る前に、最後の駅で食材を調達する。
そんなに簡単に金岡母の体調がよくなるとは思えないから、なるべく何日か食べられるものの方がいい。
最初はサンダーボールを作ろうと意気込んでスーパーに入ると、数ヶ月前までは1個100円で売られていたキャベツが1個300円。
安い時代を知っていると妙にけち臭くなってしまって、材料費がそれほどかからないチキンカレーの材料を購入。
食材提げてよろよろと、自宅へ戻る。
家に帰ると、プードルさんが寄ってくる。
母のことが気になってリビングの隣の部屋に行くと、相変わらず臥せっている。
聞いてみると、お医者さんに行って熱は下がったものの、あまり体調が優れてるというわけではないらしい。
「でもね、お昼間アンちゃん(プードルさんの名前)も洗えたし、もう少し休んだらご飯も作れるから…」
「なんで、そんなバカみたいなことするのよーーーーーーヽ(`⌒´)ノ」
「だって、アンちゃんそろそろ洗わないといけなかったし…」
「そんなんしてて、また調子崩してたら意味ないでしょーーーーーーヽ(`⌒´)ノ」
「ご飯もするから…」
「そんなん私がするから、寝てなさーーーーーいヽ(`⌒´)ノ」
「だって、会社から帰ってきてご飯の用意させるの、かわいそうだもの…」
「アホなこと、言いなさんな!いずれは一人でせんなんことでしょうが!!
ぐだぐた言わないで、さっさと寝るーーーー!!(゜Д゜) !!」
病人相手に叫びまくって無理やりお布団に押し込んで、ご飯を作り始める。
鍋でひたすら野菜を煮ていると、金岡父が戻ってくる。
そうしてカレーが出来上がった頃、金岡母まで起きてくる。
「別メニュー作るよ?」
「いや、昨日みたいに食べれない訳じゃないから…」
そう言ってお茶碗1杯弱程度の量のチキンカレーを食べた。
いきなり食べて吐いたりしないだろうかと心配はしたけれど、そこから体調を崩すこともなくお薬を飲んでまた寝に行った。
後片付けや猫たちの世話をして自室に戻り、友達のお庭に挨拶に行って掲示板でニアミス。
暫しの時間差会話を楽しみ、日記の下書きとあとがきを纏める作業を始める。
…竜樹さんはダウンしたりしてないかな?
ふと気になって、メールをひとつ飛ばす。
「ご要望があればお伺いしますので、いつでもどうぞ♪」
金岡母が体調を崩したことを軽く報告した後でそんなことを書いても、竜樹さんは絶対に助けなんて求めないのにと、送ってから気がついたけれど…
本当に手が要る時は必ず声がかかるような気がする。
てか、その時はどうやってでもかいくぐって何とかするよ。
それで少しでも元気を取り戻してくれるのなら。
やってやれないこたないって思う。
身近にいる大切な人が無事でいること。
元気でいてくれること。
それは何気なく、誰もが持っているごくごく当たり前のことのように思うけれど。
元気でいさえすれば、その基盤がちゃんとしてさえいるならば。
それほどありがたいことってないと思う。
それは竜樹さんと一緒にいなければ知ることのなかったこと。
知らずにいた方がよかったのか悪かったのか、今の私にはどちらがよかったのかなど知る由もないけれど。
仮定形の話ではなく、あるところからひとつずつ積み上げていって。
最終的に限りなく元気な状態で、笑顔が集う場所に辿り着くのならば。
決して不幸せなんかではないのだろうと思う。
生命の強さとその不安定さが少しだけクロスした、そんな一日だった。
コメント