ハプニングの渦

2002年5月3日
友達へのプレゼントを買って配送依頼をかけてから、金岡邸に電話を入れると何故か金岡妹の声がする。
どうやら海衣一家は金岡邸に帰省した模様。
人数分のアイスクリームを買って、家に戻る。


また例のごとく霄海衣会談(笑)
明日は互いに出かける予定があるというのに、窓の外が白んでくる頃まで話して少しの睡眠を取る。

目が覚めて、慌てて用意をして飛び出す。
外はぽかぽか陽気を通り越して、暑いくらい。
「今日は外でご飯を食べよう」と竜樹さんと話が出ていたので、恒例のバス停前買出しツアーをせずに、竜樹邸に向かう。


竜樹邸に入ってほどなく、竜樹さんのおばあさんちで法事があるため、竜樹さんは出かける用意を始める。
最初、「一緒に行くか?ばあちゃんも喜ぶし(*^_^*)」という話はあったけれど、竜樹さんのご両親とおばあさん以外に知らない顔がずらりと揃う中に無神経に飛び込んでいくような気にはなれず、お留守番を買って出る。

「もしかしたら、法事の後に親父らと一緒に食事にいくことになるかも知れへんから、ちゃんと電話に出てなぁ」
「(^○^)/はーい」

竜樹さんはたったか出かけていった。
「留守中、好きにしててええで」と言ってくれてたので、2階に上がってベタの子供ちゃん達を眺めながら、ネットをする。

…友達は一体、どんな代打日記をあげてくれてんやろ?

それがとても気になって、日記帳のトップにやって来てみると、何故かログインのオレンジのボタンが見える。

…あれ?私、竜樹さんのパソコン返す時、すべてのデータも履歴を抹消してたのに

ちょっと不審に思いながら、ログインボタンをクリックすると…

…。。゛(ノ><)ノ ヒィ

自分の日記にあっさり辿り着いてしまって、ただただびっくりしてしまった。
気を取り直して友達の代打日記と友達の日記を読み進めてると、携帯が鳴る。
どきりとして、出てみると…

「あ、階段のとこに埃が溜まってたから掃除しといて〜」

…(-"-;)

仕方なくパソコンの履歴を完全に抹消して、掃除機をかけようとしたら、今度は玄関で呼び鈴が鳴る。

…竜樹さん、いぃへんのに ヾ(゜ο゜ヾ)(ノ゜ο゜)ノオタオタ

おろおろしながら、こっそりと台所の窓を開けると、竜樹邸のガス湯沸し機が壊れていると聞いたから来たという大家さん。
点検して、暫く大屋さんが話してることを聞き、頭の中で伝えないといけないことをまとめていると…

「あの、竜樹はん結婚してはるんで?」

…(/||| ̄▽)/ !

「…いえ、遊びに来てただけなんですよぉ(;^_^A」

律儀に言い訳しなくてもよさそうなものだけれど、律儀に言い訳してお引取り頂く。
今度こそ、掃除機をかけるぞと意気込んでたら、竜樹さんが戻ってきた。


竜樹さんに大屋さんとの話をすると、びっくりしておいでだった。

「大体なぁ、人の家に来る時に連絡もせんといきなり来るかぁ?ヽ(`⌒´)ノ」

少々、ご立腹のようだったけれど、大屋さんが終始機嫌よく話しておられたことを伝えると、

「それは霄が応対したからやろなぁ。助かったわ」

…どうやら、ここの大屋さんはとても気難しいらしい。

たまには私でも役に立つんだとヘンに感心しながら、掃除を続ける。


掃除がひと段落すると、いきなり「お腹すいたぁ」と竜樹さん。
デリバリー物では不満そうだったので、行きつけのラーメン屋さんで私はラーメン、竜樹さんはミニ天津販セットを食べる。
その後、ペットショップに寄ったり買い物をしたりして、竜樹邸に戻ろうとすると。

「晩御飯買って帰ろう。俺、レバニラ食いたいねん♪」

そう言って、竜樹邸の近所にある中華料理店に連行される。


正直言うと、ラーメン食べてすぐに中華料理屋さんに入ってご飯なんて買いたくなかった。
私自身は食べる気がしなくて、1人前しかレバニラを注文しなかったら、

「何で、1人前しか注文せぇへんねぇん!ヽ(`⌒´)ノ」

そう言って、2人前注文しなおした上に、海老天までオーダー。
くらくらしそうになってる私を尻目に、ご機嫌さんな竜樹氏。

「ここのレバニラ食ったら、めっちゃ元気出るねん♪」

…それだけ今日は、元気だということなのね。

そう思えば、この不可解な出来事も機嫌のいい出来事になる訳で。
料理の持ち帰り支度が出来るまで、2人で話しながら過ごす。
途中、メールが何通か届いていたので、ディスプレイを見てると、

「ホンマに暇さえあったら、携帯触っとうなぁ(-"-#)」

とちょいと不機嫌顔の竜樹さんを見て、慌てて携帯を鞄にしまいこんだ。


出来上がった料理を持って竜樹邸に帰り、お皿に料理を移し変えてラップをかけておく。
お茶を飲んで、やっとひと心地ついたと思ったら、今度は……(/-\*)


竜樹さんのじゃれモードは急発進したみたいで、面食らいながらじゃれつく竜樹さんに預けはじめる。
熱が加速度をましてあがっていくのを身体に感じながら、ただ自分の持っているものを預け、竜樹さんが持っているものを預かる。
熱を帯びたものごとの受け渡しが済み、くっつきながら2人してくたっていると、どこか落ち着かないらしい竜樹さん。

「ちょっと一人で休んできてもええかなぁ?」

時計を見ると、21時を回っていた。
食卓の上にあるレバニラのお皿を気にしながら、竜樹さんの身体を立て直せるのは彼自身しかいないからとその後の行動を彼に預けた。


私はただ、離れた場所でぼけっと過ごした。


テレビを見ながら竜樹さんの様子を伺い伺いしてるうちに、23時をまわってしまった。
いよいよ金岡邸に帰らないといけない。
でも、あの調子だと何となく竜樹さんが車を出せる状態ではないだろうから、タクシーを呼んででも帰らないとならない。

竜樹さんが休んでいる部屋に行くと、寝起きでぼけっと座ってらっしゃった。
「帰ろうと思うねん」と伝えると、なんだか俄かに機嫌が悪くなっていく竜樹さん。
無言で出かける準備をはじめ、そのまま家を出てしまう。
「竜樹さんの最寄の駅までタクシーで出ようと思うねん」と話してたこともあって、竜樹カーは駅の方に向かっていく。
車内では終始無言。
おまけに、雨まで降り始めてきた。

鬱屈とした空気に耐えかねて、声を振り絞る。

「…何でも、私が悪いんですか?」

ようやっと竜樹さんは重い口を開く。

「大体なぁ、ちょっとしたことで済む話ちゃうんか?これ。
俺は何も送って行かへんなんて言うてへんやないか。
お前が家に電話して『夕飯食べて帰るから遅くなる』って言えば済むことやろ?」


…どうやら竜樹さんはレバニラが食べられないことが不満だったらしい。

「だから自力で帰るって言ったやないですか?」
「せっかく2人分買ったのに、一人で食えって言うのか?ヽ(`⌒´)ノ」


…ここまできたら、もう手がつけられない。
お腹がすいたら竜樹さんの機嫌が悪いのは当たり前と知りながら、ここまでレバニラに拘るなんて思わなかった。
ぶつっとむくれたまま車の向きを変え、そのまま金岡邸に向かう竜樹さん。
結局、2人でレバニラを食べなおすこともないまま、車の中で仲直り(?)することもないまま、金岡邸に到着。

微妙な空気のまま別れ、細かい雨で煙った闇の中に竜樹カーは消えていった。


終始、ハプニングの渦に飲まれたまま、連休後半の幕は開けた。
こんなんで大丈夫なんかどうかも判らないけれど…


今度竜樹さんの中で何かと比べられて負ける時は、レバニラには負けませんようにと、そっと願った。

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