あなたがいたから…

2002年4月23日
あなたに出逢わなければ、

生き死にの川を眺めることなく、ただぼんやりと生きてはいけたんだろう。

あなたの傍にいなければ、

心縛るもの、この身縛るものすべてを潔く捨てられただろう。


…だけど。


あなたに出逢わなければ、

人の温みを感じることはなかったでしょう。

想いの深さを知ることもなかったでしょう。

ただ歩き続けることにも、走り続けることにも、

何かを見つめることにも。

そのすべてに意味を見出すこともなかったのでしょう。


私の周りを取り囲む海が容赦なく揺れ動く中で、

私が指針を持ってしなやかに泳げるように、

もう一度だけ力を下さい。


私を心を締め上げ続けるものが何であるかを、

知って欲しくはないからもう少しだけ黙ってはいるけれど。


あなたの笑顔ひとつ。

あなたの優しい声ひとつ。

あなたの温みひとつ。


ただあなたを感じながら、出逢えたことの喜びだけをそっと受け止めて、


もう少しだけ立ち向かっていけますように。


来て欲しくはないと思う朝が、

やがてはありのまま受け入れられるようになる日まで。


あなたの力を私にください。


あなた自身を、私にください。


いつかは私からも、そのすべてをあなたに託せるよう、


あなたが喜んで受け取ってくれる、私になりましょう。

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