昨晩は日記をあげると、そのままごとりと眠ってしまった。
連日眠れなかったのだから、当たり前だと言えば当たり前なのかもしれない。
その癖寝すぎてしまって、またしても遅刻路線の電車に乗る羽目に…(-_-;)
「いつまでもこれではあかへんねんけどなぁ」とは思うけれど、会社に向かう足取りはいつも重い。


ただ救いだったのは、散々降り続いた雨があがって晴れ間が見えたこと。
少なくとも、これで竜樹さんの体調は幾分マシだろうという風に思えるから。
それだけが嬉しかった。
いつもよりも多く飛び込んでくるメールに返事を返したり、朝メールを送りながら移動を繰り返し、出社する。


今日は洗濯当番。
洗濯機のある場所から見える小さな青空を眺めながら洗濯機を回す。
こないだまでは冷たかった水が心地よい温度になってることで、季節の移り変わりを知る。

…それなら、早く竜樹さんの体調も良くなるといいのにね


ここ最近の不調が季節の変わり目だけだからではないことは、去年の竜樹さんの様子を思い起こせば十分理解できることで。
そんな竜樹さんの状態は、予定よりも早く再手術に挑まなければならないだろうことを予感させる。
最初の手術の時の竜樹さんの様子や諸々のしんどさを思うと、再手術が早まることはあまり歓迎できた話じゃないんだけれど。
それでも、今よりも具合がよくなるなら、迷うことなく挑んでいくべきことであることくらい、判りきってること。

…手術が希望を連れてくるものばかりでないことは、ちゃんと認識しとかないとアカンねんけどね


前回の手術の時の明暗それぞれに視点を当てながら、この先を見つめていく必要はある。
誰もが「この手術さえ終われば、すべてが終わる」と考えていたこと。
それがキレイに裏切られたこと。
それは今度の手術でもまた起こり得ること。
そのすべてに思いをめぐらせると、明るい空とは対照的に心は少し翳る気がしたけれど。

…怯んでばかりいても、仕方ないぜ?

初夏に向かう風に背中を押されながら、そんな風にスイッチが切り替わるのを感じながら、くるくると渦巻く、洗濯機の水を眺めていた。


午前中は降ってわいてくる事務処理と洗濯機の番との繰り返しで終わってしまった。
ただ、イレギュラーの事務処理がバカほど来たので、通常フローは殆ど片付かず。
午後からの仕事の込み具合によってはオーバーフローの危険性があるので、仕事が立て込みすぎないことを祈りながら。
お昼、暫しの休憩を取った。


幸い、午後からの仕事はそれほど立てこむこともなく、何とか午前中の仕事の遅れは午後最大の重要業務の開始時間にはすべて終えることができた。


どうにか業務時間内に仕事を終え、会社の自販機でラテラテを買い込んで金岡父の病院へ向かう。


病室にいる金岡父は、徐々に元気を取り戻してるらしく、言葉数が増えている。
相変わらず、差し入れのラテラテを喜び、いろいろと話し込む。
この日はどういう訳かパソコン話に花を咲かせてしまい、バス1台乗り過ごしてしまったけれど。
それでも、目に見えて父の容態がよくなってきてるのが判って嬉しい。

病院を出たあと、本屋に寄って毎月読んでる雑誌を買ってバスに乗り込む。


家に帰って、金岡父の様子について金岡母と話しながら夕食を取り、暫くプードルさんと格闘しながら、時間を過ごす。
綱のひっぱりっこやボール投げをしたりして、プードルさんがぜいぜい言うまで遊び倒し、よれよれになりながら自室に戻って日記の追いかけ更新に入る。


本文を書きながら、ノートのあとがきを書きながら。
友達へのメッセージを書きながら、心の中に棘のように刺さってるあることに苛立ちを覚えてる自分を見つける。

その苛立ちは今日突然沸いた訳じゃない。
それなのに、日を追うごとにじりじりと膨れ上がってきてるような感じがする。
珍しく苛立ちが長引いていることを不思議に思っていた。
自分の思いを形にする過程で、何かに心揺り動かされて目を覚ましてしまいそうな感覚を覚えながらキーボードを叩いてると、電話が鳴る。


…竜樹さんからだ(*^_^*)


身体の具合が悪い時は連絡はもらえないどころか、こちらから入れても出てもらえないのに、珍しいこともあるもので。
早い者勝ちの果物を取り上げるように受話器を取り、嬉しくなってお話するけれど、本当はやっぱり竜樹さんの具合はもひとつらしいと知って、少し心は曇りそうになったけれど。

それでも。

「体調がこんだけ長いこと、悪いままの原因が掴めてきてんねん」
「せやけど、徐々に身体を動かすためにいろいろ始めてるねん」
「霄がどうしてるか、気になってん」


他の人にとっては何気ない気遣いであっても、竜樹さんには最大級の気遣い。
ありがたくないはずがない。
想いが言葉に変換されるのが少々遅かろうが微妙に間が多かろうが関係ない。


確かに、竜樹さんの想いはそこにあって、間違いなくそれを伝えようとする竜樹さんがいる。


…私にはそれがすんごい嬉しいんだよ?


竜樹さんが疲れすぎないように気遣いながら、その気遣いが竜樹さんが話そうとする気を削がないように気を配りながら。
小さな暖かさを受け取り、私の中に眠る想いをゆっくりと話す。
そうやってささやかな想いの受け渡しを終え、また互い想いを伝えるための作業に戻る。


竜樹さんの優しい声が心も身体も包んでしまってるうちに、眠ってしまえばよかったのかもしれない。


…その時は、まだ自分の中に眠る激情が目を覚ますことになるだなんてことは判らなかったから。


竜樹さんから貰った温みが心にあるうちに伝えたかったんだ。
大切な友達に精一杯の気持ちを伝えたかったんだ。


小さな想いが生み出す温みがあるということを。
想いが暖かな何かを生み出すということを。


そのかけらをただ託したかったんだ。
引っかかりが激情を生むかもしれないことすら、見えないほどに…


伝えたい何かはそこにあったんだ。


それが激情を引きずり出す引き金となることも知らずに。
大切な誰かに何かを伝えたいと願う気持ちと竜樹さんへの想いが眠りし激情を再び呼び起こすことになるとも知らずに…



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