おっぞましぃ〜、朝が来たっ♪
(「ラジオ体操」の前にかかる曲の替え歌)


また1週間が始まる。
キャラにあってんだかあってないんだかよく判らない替え歌を口ずさみそうになるくらい、憂鬱な週明け。


今日は部内会議。
会議の内容がどうこうというのもあるけれど、今日は同じフロアの同僚さんが休みのため、雑用を一手に引き受けないといけない。

…せめて、会社の中を吹く風がもう少しだけ心地よいものならねぇ(-_-;)

願っても仕方がないことを思いながら、家を出る。


電車の中から、ちょっとばかりご無沙汰していた友達にメールを飛ばすと、届かない。
「…もしかして?」とは思ったけれど、確認する方法もない。
本当に大変な時にいつも心を預けてしまっていた友達だったから、気になって仕方ないんだけれど。

「こういう風に別れが突然やってきたとしても、別に不思議でもなんでもないんだわなぁ。
ちょっと連絡が取れなくなったくらいで、ガタガタ言われるのもウザいだろうしねぇ…」

妙に物分り良く、心の揺れを丸め込もうとするもう一人の自分に「どしたん?」と思いながら、社屋に入る。
ただ、今日の仕事が少しでも不愉快なものでないことを願いながら…


けれど、いつものように電話は噛み付くように鳴り響き、親会社の理不尽な押し付け雑用は山のように降ってくる。
今日が会議だというせいもあるけれど、部内中いたる所の空気が尖っていて、正直それだけでもうんざりしてるのに。
他所の部署の人々の連携の悪さは、いつもにも増して磨きがかかっている。

…もう、勘弁してくれよぉ 。。゛(ノ><)ノ

毎日毎日泣き言なんかに心を明渡したくはないけれど、心底うんざりする。


…そう言えば。


竜樹さんの弟さんの会社で事務員を募集してて、「霄ちゃんが良ければ、来てくれへんか?」って話があるって言ってたっけ?
竜樹さんの弟さんはお江戸にいらっしゃるので、その話に乗ってしまったら遠距離恋愛確定。
竜樹さんは再手術があるから、一緒にお江戸に来ることなんて出来るわけもない。


二人が一緒に歩き始めてから「二人の距離」の話になる度、

「俺らは遠距離恋愛になったら、ダメになるやろなぁ」

そんな風に言っては、お互いに首を縦に振る場面が多かった。
実際、竜樹さんの部下でいた時に、職場をやめて好きな仕事をするために地方に出ようかと思ってた時も、手を差し伸べてくれた相棒と一緒にお江戸に行こうと思ってた時も、「やめてくれへんか?」って言われてた。
私自身も関係が破綻するのは嫌だったから、お伺い立てても結局こちらに留まりつづけたけれど…


多分、私が竜樹さんの弟さんの話を受けると言ったら、今度は反対しないだろう。
けれど、それなら何のために「この会社にいるのはしんどい」と意思表示してる私に、「もう少し踏ん張れ」と言うんだろう?
彼の気持ちの一番底に眠っているかけらがどんな色をしているのか、よく見極めてからでないと動くべきではないんだと。
何より、「ただ自分がしんどい」ということから逃げ出すために、竜樹さんと離れることが正しいのかどうか、自分自身の気持ちにも問い掛ける必要はあるだろう。

…判ってるんだけどね、そんなこた。

でも、やっぱりここの空気は私には合わないらしい。
頭痛もひどくなってくるし、膵炎騒動の時に感じてたような背中の痛みもある。
「どうやって、いろんなことと折り合いつけりゃいいんだろう?」と考えてるうちに、笑顔の出し方すら忘れてしまったような感覚に陥る。

時折、ボスがしょうもないギャグを一生懸命私に向かって吐き出してるのを見て、ふと我に返る。

「…これではダメだ」

今置かれてる環境がどうあれ、私を拾ってくれたのはボスに違いはないんだから。
だったら、残るにせよ辞めるにせよ、せめて彼にだけは後ろ足で砂をかけるような真似はしたくない。
そう思いながら、でも最後までちゃんとした笑顔の出し方すら思い出せないまま、社屋を後にした。


そのままの状態で家に帰るのがちと辛かったので、本屋と百貨店に寄る。
先輩に買ってきてもらったゲームソフトとおまけを提げ、勉強のための本と趣味の本、大好きな友達が「頭痛に効くらしいよ」と教えてくれた、ペパーミントのエッセンシャルオイルを買い込んで、よろよろと家に帰る。


夕飯を食べて暫くぼけっと過ごしてると、携帯にメールがひとつ。
メッセに上がるよう、お呼び出しがかかった。
リビングでコーヒーを貰い、自室に戻ってふらりとあがる。
そしたら、お呼び出しをかけた友達とは別の友達が声を掛けてくれた。
それが嬉しくて、(お友達にはしょうもなかっただろうけれど)一生懸命話す。
お呼び出ししてくれた友達とも話が盛り上がり、がつがつキーボードをたたく。
そのうち、本当に久しぶりのお友達が捕獲してくれたので、また嬉しくてがつがつ。
そのあと、また久し振りにあがってきはった友達が捕獲してくれて、がつがつ
それを何度か繰り返し、気が付くと日付が変わりかけていた。
ふらりと放置中の宙にあがると、朝メールのお友達からのメッセージがひとつ。

…あはは。やってくれたなぁ(^m^*)
ひとまず、無事でいてくれてるならそれで十分だよ?

そう思いながら、ネットの海からあがった。


…あ、竜樹さん。どうしてるかな?

我に返って電話しようかなと思ったけれど、昼間に胸をよぎったことが引っかかってしまって、電話するのをやめてしまった。
今日は幾分暖かかったから、少しでも具合が良くなってくれてたらいいんだけど…


竜樹さんの体調があまり長い間悪くなりつづけてるなら、また会社帰りに寄って帰る必要も出てくるだろう。
会社での人中り云々に負けてたんじゃこないだの二の舞になるから、あまり疲れすぎないようにしないとね。
けれど、そう言いながらきっと仕事が終わったらぐったりしてるんだろうけど…(-_-;)


何かしんどいことがあった時、所詮自分のことは自分でしか解決できへんねんし、聞かされる方はたまったもんじゃないよなぁって思うと、ぶつっと黙ってしまうんだけれど。
こうして、人と何気ないことでも話してみるのはいいのかもしれない。


人間を傷つけるのは他ならぬ人間なんだけど、人間を癒すのもまた他ならぬ人間なんだろうから。


あれほど竜樹さんが頑なに認めようとしなかったネットの海の友達を認めてくれるようになったのは、きっとネットの海の友達がそんな側面を持った友達であることを判ってくれるようになったからなんだろうし。


こうして人に癒されながら、その力を借りながら、大切な人を癒せるように。
いつか私自身が誰かを癒すかけらになれるなら。
それでいいのかな?


機嫌のいい明日にはまだ遠いけれど、大切な人たちと歩けるように。
もう少しだけ、強い自分に出会えるように。


そう願いながら、眠った。


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