ここ数日、ずっと身体がだるくて仕方がない。
会社帰りの電車の中で意識が落ちそうになるのはいつものことだけれど、仕事をしてる最中でも身体から力が抜けそうになる。
しないといけないことは多いのに、何も進まないまま無駄に寝てる気がする。

…昨日も竜樹さんから電話を貰った後、ごとりと意識が落ちてしまった。


気が付くと、もう3月。
あと数日で2人が始めて私的な部分でクロスするようになった日がやってきて、あと1ヶ月足らずで2人が歩き始めてから7年目の春を迎える。
去年の春は竜樹さんの進路が決まって明るい方向に向かいそうに見えながら、一番2人の関係が不安定だった。
というより、私が毎年この時期不安定なだけなのかもしれないけれど…(-_-;)


春って出会いの季節でもあるけれど、別れの季節でもあるから。


会社の行き帰りに電車やバスに乗っても学生の数もまばらで、「あ、もうちょっとしたら春休みだよなぁ」とか「もうそろそろ卒業式だよなぁ」とかつての記憶を思い返しながら実感する。
卒業式や春休みに対して敏感でなくなったのは、生徒さん相手の仕事でなくなったからに他ならないんだけれど…

生徒さん相手に仕事をしてた時も、この時期は苦手だった気はする。
受験を控えた生徒さんにとっては最後の追い込みの時期。
笑顔の底に小さな不安が見え隠れする。
その背中を「あとは自分を信じて、やるしかないやん?」と笑顔ではっつくのが精一杯。
進級組はクラスの移動を目前にしてなんだかばたばたしてるし。
でも、そこにもちゃんと「別れ」は存在してて。
ばたばたにかまけて、わざとその「別れ」の部分を見ないようにしてた気がする。


今年の春は、どんな風に過ごすんだろう?


気持ち的な部分で新しいことを始めたいなって気持ちは強い。
何かせずにはいられないというよりも、半ば何かを始めないといけないような切迫した思いに駆られてるだけなのかも知れないけれど。
仕事の面でも、自分自身に対しても。
現状のまま進めていくことに疑問符が腐るほど出てきているから。
何もせずに今のままでいることを精神的な部分で受け入れられなくなってきてる。


外を行く風は冷たいけれど、日差しは確実に春に近づいてきている。
コートが暑くて重いと感じる時間も長くなってきた。
そんな風を感じながら、私の中にも小さな春が近づいてきてるような気がする。
劇的な変化があるとは思えないけれど。
そんな変化を生み出せるかどうかすらも判らないけれど。
それでも、守るべきものをそっと抱えながら、少しずつ冬の鎧を解いて歩き出さないといけないんだろうと感じ始めてる。


この春に「別れる」のは臆病だったり必要以上に守りに入ってる自分自身かもしれない。
新しいことを始めたり現状を変えようとすることには大きなエネルギーがいるってことを重々判ってるから、なかなか踏み出せないんだけれど。
もしかしたら「何かを変えたい」っていう気持ちがただの衝動でないと判った時には、帆をあげて動き出さないといけないんだろうなって思う。

それがただの「現状から逃避したい」願望なのかどうかを見極める必要はあるだろうけれど。


そんなことに時々思いを廻らせながら、今日も仕事に挑む。
月初めは比較的仕事は楽なはずなのに、さすがは決算期。
初日から忙しい。
来年の春をここで迎えるかどうか判らないから(迎えてしまったとしても)、「この時」は二度とはないんだからときりきり頑張ってみる。


書類を渡しにいくために階下に移動すると、課長が机を移動させている。
ホワイトボードを正面にして、テスト会場みたいな形の机の配列。

「…うわぁ、懐かしい!」

思わず声をあげてしまった。

「懐かしいやろ?テストなんてそうそう受ける機会なくなってるもんなぁ?」

振り返る課長と話し込むことになってしまった(^-^;
どうやら、ある部署で親会社の入社試験と同じ問題でテストを実施するのだとか。
問題をざらっと見せてもらったけれど、なんだか懐かしい。

「金岡さんも受けてみる?」
「…いや、いいですぅ(^-^;
多分、受けても点数が分野によってめちゃめちゃ開きがあって笑いものになるだけですから」
「毎年センターの問題が新聞に載ったら俺もやってみるけど、できへんもんやなぁ?」
「あれは問題から離れちゃうと、感覚戻すだけでも大変ですもんね?」

気が付くと、入試談義(笑)
他にも勉強しとくといいことをいくつか教えてもらって、通常業務に戻る。


…他所の部署であの試験を実施するなら、うちの部署でもいずれはやってくるだろうな。あの手の試験(^-^;

そりゃ、昔取った杵柄だから、ざっとその手の本を見返せばある程度の点はとれるだろうけど…
また時間が足りないって喚き散らすことになりそうだなぁ…(-_-;)


「勉強する項目が増えちまったなぁ」と思いながら、それはそれで何となく嬉しい自分がいたりする。

…春は別れの季節だけど、新しいこと始める季節でもあるもんね?

ざらっと課長に見せてもらった試験問題の傾向見てると、実際に役に立ちそうな項目はそう沢山はないけれど。
役に立とうが立たまいが、知識欲はあるに越したことはないから。
ちょろんと頑張ってみようかな?という気持ちが湧いてくる。


事務所に戻り、再び体中から力が抜けそうな感覚と格闘しながら仕事を進める。
湧き上がった気力を維持する体力がついてきてない感じがするから、ちょっと物理的に休んでみたい気はする。
いつも休む時は何かの予定があるから休むことが多くて、殆ど休みが休みとしての機能を為してないことも多いから。
ひとまず月初めの仕事の流れが見えてきたら、何もしないただの休みの日を貰おう。
何もしない時間から自分がしないといけないことと、したいと思うことを見つめられたらいいなぁと思う。

…そう言いながら、3連休以上の休暇になんかにしてしまったら竜樹邸に泊まりに行ったり友達と会ったりする予定入れちゃいそうだよなぁ(^-^;

休みがちゃんと自分ひとりの気持ちを見つめ直すためだけに使えるかどうかは判らないけれど。
冬から春に移行する空に自分を上手く乗せてやるために。
そこから機嫌のよい状態を見つけ出すための鍵を探す旅に出られるように。
別れの不安と格闘する春でなく、今よりもっといい状態の自分を手に入れるために。
大切な人たちと歩くのに見合うだけの力を手に入れるために。


新しい春に一歩踏み出せたらいいなぁと思う。


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