笑顔の素

2002年2月23日
今日は早起きして、早く竜樹邸に向かう予定だった。
昨日別れ際にもそう約束したから、目覚ましかけて早く寝たのに、目が覚めたら11時半。
しかも、頭が酷く痛む。

…またかよぉ(TヘT)

平日は別の意味で頭が痛むけれど、それでも週末になれば竜樹さんに逢えるんだからと自分に言い聞かせてよたよた頑張ってるのに、本当に頑張らないといけない時になるといつも頭痛の嵐。
気持ちを奮い立たせようと、日記帳に上がって散文を書いて薬を飲んで家を出ようとしたら。

…お客さま。何だってこんなときにやってくるんですか?ヽ(`⌒´)ノ

頭痛が酷かったのもあったけれど、何となく竜樹さんに申し訳なく思ったので電話してお伺いを立てた。

「お客が来たとかそんなん関係ないやん?今日は天気ええし、おいでや?」

その言葉に背中を押されて家を出た。

歩く度に振動で頭が痛むけれど、めげずにがつがつ坂道を下っていく。
電車に乗ってもすごい人で、人酔いしそうだけれど。
それでも竜樹さんに逢えるなら、それでいいのだと思って気にせずに重い荷物を提げたままじっとしてる。
電車を乗り換え、改札を出て、いつものように竜樹邸に向かうバス停の前のスーパーで買い物をしてからバスに乗り、よたよたと竜樹邸に辿り着く。

「…よぉ来てくれたなぁ(*^_^*)」

竜樹さんも少し疲れの色が見えるけれど、相変わらずほにゃっとした笑顔は柔らかい。
2階に上がって、ベタの赤ちゃんを眺めながら雑談。
暫くすると、竜樹氏。

「…朝から何も食べてへんねん。何か作ってくれへんかぁ(・・、)」


…そういうことは、もっと早く言いましょうよ?竜樹さぁん(^-^;

ひとりことことと階段を降り、パスタを作る。

玉ねぎをスライスして炒め、そこに合挽き肉を投入、塩コショウで炒める。
ひき肉の色が変わったらホールトマトと缶1杯分の水とコンソメキューブを入れ、トマトを潰しながらしばらく煮る。
パスタを茹でながら、乱切りにしたキャベツをざるに入れて湯通しし、湯通ししたキャベツはトマトソースの鍋に入れる。
茹で上がったパスタの上に、トマトソースをかけ、パルミジャーノ・レッジャーノ(硬質のチーズ)を摩り下ろしてパスタの上にかけて完成の予定が…

「霄ちゃぁん、ちょっと鍋の相手やめて、俺の相手して欲しいな♪」

…パスタを茹でようとしかけた時、降りてきた竜樹さんにちゃちゃを入れられて、料理を中断する羽目になってしまった(//^//)ゞ

竜樹さんのじゃれっこ欲求を満たしたあと、予定より少しばかり遅れて出来たパスタを竜樹さんは喜んで食べてくれた。
どうやら、ミートソースにキャベツが入ったのがお気に召したようで、1.5人前くらい入れたはずのお皿はキレイに空になっていた。

そして、また甘えた竜樹さんを甘やかす。
暫くすると少し疲れたようで眠ってしまわれたので、後片付けを済ませ今度は夕飯の用意にかかる。


今日の夕飯は、蕎麦屋のカレーを目指した豚バラ肉のカレー(笑)
先週、竜樹さんと話してる時に出た疑問。

「どうして蕎麦屋のカレーは美味いって言われるんだろうか?」

…ちなみに竜樹さんは「蕎麦屋のカレーは美味い」と言われてることすら知らなかった模様。
で、「次週は蕎麦屋のカレーを再現してみますね」と話していたんだ。

私自身、蕎麦屋でカレーを食べたことがなかったので、「蕎麦屋のカレー」についてあれこれと調べてみたけれど、どれを見ても蕎麦屋のカレーがどんなものなのかの詳細については明らかになっていない。


…判ったことは、どうやら学校給食のカレーにだしが利いたようなものだということ(爆)


そんな話を竜樹さんが寝る前にしたところ、

「学校給食のカレーはいやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁっヽ(`⌒´)ノ」と仰るので、だしの利いたというだけのカレーを作ることに。


昆布とカツオで合わせだしを取り、丁度何週か前に竜樹さんのお母さんから頂いた圧力鍋に移しておく。
豚の三枚肉を一口大に切り、フライパンで表面を焦げ目が付くまで焼き、一口大に切ったジャガイモとにんじん、玉ねぎと一緒に圧力鍋に入れて、30分煮る。
鍋の圧力を抜いた後、カレールーを入れて仕上げて完成。

料理を始めたのが18時半を過ぎていたため「どうなることか…」と思ったけれど、圧力鍋のお陰で大幅に時間が短縮できた。
煮ている間にも後片付けや水汲みも出来て、時間が有効に使えたのもありがたい。

何より、私が料理をしている間、竜樹さんが一人の時間を持て余すことなく、十分に睡眠が取れていたことがありがたかった。


カレールーを入れて、とろみや味を調え始めた頃、竜樹さんがむくっと起き出してきた。

「…ええにおい、してるやんか?(*^_^*)」

嬉しそうによってきて、味を調える手伝いをしてくれる。
竜樹さんに手伝ってもらってる間に、水菜のサラダ(水菜を洗って4等分の長さに切りボウルに盛るだけ。あとはトマトを飾りに添え、和風ドレッシングをかける)も作ってしまえた。


ようやっとご飯の用意が出来たと思ったら、竜樹さんは水菜のサラダのボウルをひとつと、出来上がったカレーを小鍋に入れている。
「何をするのかな?」と思っていたら、ご実家に差し入れするとか( ̄○ ̄;)!

「そんなものを持っていくのは、やめましょーよー」
「かまへんよ。美味しく出来てるねんから(*^_^*)」

そう言って、とっととご実家に持っていってしまった。


程なくご実家から炊き立てご飯を持って竜樹さんが戻ってくる。
食卓にご飯をセッティングして、

「いただきます♪(*^_^*)」

「美味い♪o(^-^o)o(^-^)o(o^-^)o」

食べてみるとあまり辛くなくて、正直「ちと物足りないかな?」と思ったけれど。
極端に辛いものが苦手な竜樹さんには程よい辛さだったらしい。

「これやったら、親父もお袋もちゃんと食べられるわ(*^_^*)」

終始、ご機嫌さんな竜樹さんを見て、ほっとする。

途中、竜樹さんは端休めにと(何故か)「特製納豆」を作ってくれる。
納豆にちりめんじゃこを入れるっていう発想がなかった私にはかなりびっくりな食べ物だったけれど、これまたとても美味しかった。

私もご機嫌さんで洗い物も片付けも済ませることが出来た。


体調が悪くても何であっても、竜樹さんの笑顔に触れられさえすれば、また歩き出せる。
竜樹さんにいろんなものを分け与えられながら、私はまた平日の海を泳いでいく。

もしも、竜樹さんの笑顔の素を私が差し出せてるなら、それが私の笑顔の素になる。
互いに笑顔を分け合いながら生きていられるうちは、きっと何があっても大丈夫なんだろうね?


いつも笑顔の素をくれてありがとう。
いつでも私はあなたの笑顔の素でありたいって思ってるよ?


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