朝、雨音で目が覚めた。

…確か雨は今日の夕方から降ると聞いていたのに。

竜樹さんは雨と寒さに弱い。
この状態で中止を言い渡されても仕方がない。
私自身の身体もだるかったけれど、とりあえず起き上がり、荷造りを始める。
家を出る前、ちょっとひやっとすることがあったんだけど。
振り切るように日記帳や宙にご挨拶だけ書いて、母に駅まで送ってもらう。


竜樹さんと逢う前に、美容院に行く。
予定が立て込むのは好きではなくても、竜樹さんと小旅行に出るのだから、少しでもキレイにしておきたかった。
昼過ぎには出なければならない旨を伝えていたので、急いでやってくれた。
出来上がりがよくて、機嫌よくなったけれど。

…外は横殴りの雨(>_<)

傘を差して駅まで歩き、竜樹さんに電話すると、先に昼食を食べておいてとのこと。
雨はまだやむ様子がない。

…大丈夫なんだろうか?

今年でルミナリエを見に行くのは5回目になるけれど。
雨に降られたのはこれで2度目。
初めて雨に降られたのは、確か一昨年。
と言っても、小雨がぱらつく程度で横殴りの雨なんてのは経験したことがない。
漏電防止のために中止になることだってあり得ないとも言えない。

…一体、誰の行いが悪いねんヽ(`⌒´)ノ

移動しながら友達に電話をしてそんな話をすると、すかさず「竜樹さん!」と答が返ってきた(笑)

…直前に一悶着あったもんなぁ(-"-;)

竜樹さんには悪いけれど笑ってしまった。
友達との電話を終え、電車に乗り込む。
待ち合せの場所の最寄り駅に着く頃には、雨は小降りになっていた。

待ち合せの場所に程近いレストランで昼食をとる旨をメールで飛ばして、店に入る。
ご飯がやってくるまで、「いってらっしゃいメール」をくれたお友達にメールのお返事を飛ばす。
「さぁ、食べるぞ!」の段になって、竜樹さんがやってきた。

店に向かってくる竜樹さんの様子を窓から眺めてると、空には太陽が顔をのぞかせていた。


「昨日はいろいろせんなんことがあって、大変やってん」

竜樹さんは元気そうに話してくれる。
昨日竜樹さんがどんな風に過ごしたかを聞きながら昼食を食べ終え、車に乗り込む。
ナビの目的地を今日泊まるホテルに設定して、出発。

車の中は、日差しが強くなってきたせいか、暑いくらいだった。
道路は予想してたより空いていて楽に目的地に着いた。

早めにチェックインをして、部屋に入るととても見晴らしがいい。
去年よりも高層階で私が好きな景色が見える側の部屋(*^_^*)
竜樹さんと二人でご機嫌になる。

ただ、少し運転疲れが出たらしく、竜樹さんは楽な服装に着替えるとすこしばかり眠ってしまった。
寝たり起きたりを繰り返してるうちに夕方になってしまう。

「…竜樹さん。点灯式と夕食、どちらにするの?」

東遊園地側から見ると、スパッリエーラとガレリアの点灯が同時に見れると、美容師さんに教えてもらってたから、二人で試してみようかと移動中に話していたけれど。
天気予報を聞いていると、「冷え込みがきつくなる」とのことで、竜樹さんは怯んでしまった(笑)
丁度よくふたりともお腹もすいてきたので、夕食を取りに出かける。


…外に出ると、本当に吹く風が冷たく、寒かった (O.O;)

ハーバーランドまでの道を二人で歩いていく。
竜樹さんの手が伸びたと思ったら…
そのまま私の手を握り締める。
最近では外で手を繋いで歩くなんてことは殆どなかったから、ただただびっくり。
でも、なんだか嬉しくて。
普段は早足気味の私も、竜樹さんの手から流れる温みにほだされ、ゆっくりなペースで歩いていく。

「以前に比べたらさほど苦でもない距離のような気がするわ」

竜樹さんの言葉と足取りから、徐々にでも元気を取り戻してきてはいるんだなと嬉しくなる。
手を繋ぎながら、楽しく話しながら、ハーバーランドに着いた。

最初に部屋で飲むワインを調達し、アジアンバイキングに行くことになった。
去年、ダッカルビを食べて竜樹さんが体調を崩したことが頭をよぎり、ちょっとばかり不安にはなったけれど。
竜樹さんは竜樹さんで、体調を崩さないで済むような食べ物を選んで食べてはった。
そこそこおいしかったのと、軽く飲んだことでちょっとはしゃいでしまったのか。
二人とも、お腹が重くて立ち上がるのに苦労するほど(笑)、食べてしまった。

来た道を二人で手を繋ぎながら戻り、車に買ったワインを置き、ルミナリエの会場に向かう。
吹き付ける風は強くて冷たい。
でも、竜樹さんの手は暖かくて、それが風の冷たさを少し和らげてくれてる気がする。

デジカメの充電がきちんと出来てなかったからコンビニへ電池を買いに入り、そこで暫く暖を取る。
買い物を済ませ、二人並んで「寒いぞー」とぼやきながら、毎年通る道を歩いていくと…

…例年にない、厳戒態勢(゜o゜)

ガレリアに辿り着くまでに、何度あちこちくねくねと無意味に歩かされたか。

「ねぇ、これは2日目だから、こんなんなん?(-_-;)」
「…明石の花火のこととかあるから、警備を強化してるんやろ?」

ぶつくさといいながら、仕切られた道をうねうねと歩き、ようやっとガレリアに向かう1本道に入る。


今年のルミナリエはフロントーネ(ガレリアに入る前にあるゲートのようなもの)が去年に比べるとさほど大きくもなく、ちょっと拍子抜け。
ガレリア自体も去年の方が豪華だったような…

「今年は青をたくさん使ってるって話やで?」
「何で、そんなん知ってるん?」
「…え?昨日のニュースで言ってたからさ」
「えーーーっ。ニュースで見たのぉ!?」
「でも、霄んちと違って俺んちのテレビはちっさいから、これほど臨場感もなかったで」

…そういう問題じゃないんだってば(T_T)

例年、会期の終わりの方に予定を組むので、行くまでの間に否が応でもルミナリエの話題も映像も見えてしまうから、つい先にメディアを見てしまうのだけど。
今回は2日目だからと思って、敢えて新聞もテレビも見ないでおいたのに…

ちょっとむくれてしまうけれど。

「せっかくデジカメ持ってきてんし、撮ってみ?」

そう言われて、コートのポケットからデジカメを取り出し、フロントーネのすぐ近くから写真を撮る。
(今更だけど)デジカメは撮ったその場で確認できるのがいい。
調子に乗って二人で、あぁだこうだ言いもって写真を撮ってたらすぐに電池が切れてしまった。
電池を換えてもすぐに写真が取れなくなるのにムッとする私の手を、竜樹さんはそっと握り締める。

写真はあまり撮れないけれど、繋いだ手から流れてきたものはとても暖かだった。


…ここにこれてよかった。

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長文が過ぎたようなので、続きは翌日にまわしますm(__)m


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