優しさの溢れる場所
2001年11月23日結局、昨晩金岡家に辿り着いたのは、1時半頃だった。
なるべく靴音を立てないように歩き、そっと門を開け玄関の鍵をこそっと開ける。
いつも私が帰るまで金岡母は起きているので、心配になって金岡母の寝室に行くと…
金岡母は既に眠っていた。
起こすのはかわいそうだったので、そのまま自室に戻り少しばかり宙レスをして眠りについた。
翌朝、割と早い時間に目が覚めたけれど、頭が痛くてまた少しだけ眠ってしまった。
友達からのメールで目を覚ます。
頭痛は相変わらずだったので小康状態になるのを待っていたら、夕方になっていた(゜o゜)
行くのをやめようかとも思ったけれど、とりあえず出かけることにする。
出かける時、「また出かけるの?」と金岡母が呆れたように聞いてきたけれど、昨日の晩のことは何もお咎めがない。
戸惑いながらも、家を出た。
電車に乗る直前に、携帯にメールが飛び込む。
丁度、お返事をしないとと思っていたので、相性いいなぁと思いながらメールを飛ばす。
メールを交わしてるうちに、竜樹さんちの最寄の駅につく。
例のごとく駅前のスーパーで少々買い物をし、竜樹さんに電話をした。
…すると、竜樹さんは外出中だった(>_<)
私が着くまでに戻っていなかったら、竜樹さんのお母さんから鍵を貰って家に入っておいてと言われる。
重い荷物を提げて竜樹邸によろよろと辿り着いたけれど、竜樹さんは戻っていなくて。
竜樹さんのご両親も留守だったようなので、物置に食材を入れて近くを散歩する。
…あ、今日はうちの両親の結婚記念日だった
例年、祭日といえばうちには殆どいなかったから、結婚記念日に何かをすることって少なかった。
クリスマス前に慌てて遅れすぎのプレゼントを渡すのが精一杯。
…何かリアルタイムでできないかな?
友達にメールを打ちながら、以前竜樹さんに連れて行ってもらったことのあるケーキ屋まで歩くことにした。
おいしそうなチョコレートケーキがあったので、それを買ってまた竜樹邸に歩いて戻る。
戻ってもまだ、竜樹さんは戻っていなかったので、竜樹さんのお母さんに鍵を開けてもらい、お話しながら買ってきた食材を片付けたり、後片付けをしたり、夕飯の準備に取り掛かったりする。
そうこうするうちに、やっと竜樹さんが戻ってきた。
「今日、来るのが遅かったから、もう来ぇへんねやと思った」
( ̄○ ̄;)!
…そりゃ、遅く出てきた私が悪いんだけどさ (>へ<)
ちょっと自分を恨んでみたりしたけれど(笑)、お風呂の準備をし、竜樹さんをお風呂に入れて料理の続きをする。
今日の料理は、白菜とベーコンの炒め煮と水菜のサラダと昨日持って来た豚の角煮の残り。
それと明日食べるための鶏大根と鶏ハム(いずれもby遊上炯さん)の仕込をした。
竜樹さんが戻るまでにしていたのは、鶏ハム(by遊上炯さん)の仕込み。
鶏の胸肉に塩、コショウしてよく揉みこみ、ラップで包んでジップロックに入れて2日ほど寝かせ、熱湯で15分ほど茹でると、ハムみたいな食感になる。
ちなみに、今回は岩塩にハーブの混ざったものを使って仕込んだ。
また、茹でるのを1日早めるために、少々強めに味付けしておいた。
その後は鶏大根(by遊上炯さん)の仕込み。
昆布でだしを取り、その後カツオを入れて、あわせだしにし、そこへ一口大に切った鶏モモ肉を投入、煮立って来たら輪切りにした大根を投入し、柔らかくなるまで煮る。
一晩置くと味がしみてなおおいしいということで、今日は食卓にのぼらず。
鶏大根を仕込んでる途中で、お風呂からあがってきた竜樹さんがちょっかいを出してくる(-_-;)
「ご飯を作ってる途中やねんけど…」
「少しくらい遅れてもいいから、…なぁ」
…お願いだから、そういう表情で見るのはやめて下さいよぉ(-_-;)
結局、ご飯作りは中断。
竜樹さんの少し情けなげな表情に負けて、抱っこする。
背中が痛む時の辛そうな表情や、どこかこ憎たらしい表情ばかりだから、珍しい表情で抱き締められると弱い。
…もしかして、思いっきり私の弱いところ、読んでる?竜樹さん?
そんな風にも思うけれど、私のそんな想いをよそにどんどん熱を帯びてくる。
逢うたびに抱き締めるけれど、毎度どきりとする部分があって、毎度戸惑う。
戸惑いの中に小さな安堵が広がり、それが暖かさに変わる気がする。
昨日とはまた少し違う受け渡しが終わり、少しだけ竜樹さんの暖かさに甘える。
けれど、暫くすると竜樹さん、お腹をすかせた模様(爆)
慌ててご飯を作りに戻る。
よって(?)、今日のメニューは至って簡単(爆)
白菜とベーコンの炒め煮は8月13日に作った中華風野菜シチューと作り方は殆ど同じ。
白菜とタマネギ、ベーコンを塩コショウで軽く炒め、むきエビを投入、少しの水と鶏ガラスープの素で煮る。
水菜のサラダは、昨日出したものから豆腐を抜いたもの(爆)
手抜き過ぎて申し訳ない気もしたけれど、おなかをすかせた竜樹さんをこれ以上待たすわけにもいかないので、今日はこれで容赦してもらった。
「いただきます♪(*^人^*)」
二人で仲良くご飯を食べる。
「うまいわ!今日のも(*^_^*)」
そう言って、笑顔で一生懸命ご飯を食べる竜樹さんが愛しい。
「竜樹さんが喜んでくれる料理が作れてよかったよ」
「そやなぁ、出てきた飯がうまくなかったら、辛いもんなぁ」
取り留めない会話をしながら、食事の時間は続く。
ゆっくりした食事を終え、食器を片付けた後、再びお布団を引いて横になるけれど。
油断するとまたしても午前様ペースになりそうだと感じたのか、眠りそうになる前に竜樹さんに起こされる。
「霄ぁ、眠ったらアカンでぇ?」
「そだねぇ…(_ _)zzz...」
「…こら、連日午前様やったらアカンやろ!?」
攻防戦の末、11時半頃竜樹邸を後にする。
さすがに連日、夜遅く送っていく羽目になると、竜樹さんも疲れてきたみたいで。
「明日、早く来れないんやったら、休養日にしようなぁ」
そう言われてしまって、少し悲しかったけれど。
本当なら自力で帰らないといけないのに、竜樹さんの好意に甘えっぱなしなんだから、そう言われてしまっても仕方がない。
「うん。明日は早く来て早く帰るね?」
自分に言い聞かせるように、そう答えた。
それでも、寒い中夜遅くにちゃんと家まで送り届けてくれる竜樹さんの気持ちが嬉しい。
出来るだけ、竜樹さんの負担にならないような形で逢いに行くようにしよう。
竜樹さんが私に精一杯の優しさをくれるのだから、私も同じように竜樹さんに精一杯の優しさを返そう。
そして、いつか二人で。
優しさの溢れる場所に辿り着けますように。
私が竜樹さんにとって、暖かな場所になれますように。
なるべく靴音を立てないように歩き、そっと門を開け玄関の鍵をこそっと開ける。
いつも私が帰るまで金岡母は起きているので、心配になって金岡母の寝室に行くと…
金岡母は既に眠っていた。
起こすのはかわいそうだったので、そのまま自室に戻り少しばかり宙レスをして眠りについた。
翌朝、割と早い時間に目が覚めたけれど、頭が痛くてまた少しだけ眠ってしまった。
友達からのメールで目を覚ます。
頭痛は相変わらずだったので小康状態になるのを待っていたら、夕方になっていた(゜o゜)
行くのをやめようかとも思ったけれど、とりあえず出かけることにする。
出かける時、「また出かけるの?」と金岡母が呆れたように聞いてきたけれど、昨日の晩のことは何もお咎めがない。
戸惑いながらも、家を出た。
電車に乗る直前に、携帯にメールが飛び込む。
丁度、お返事をしないとと思っていたので、相性いいなぁと思いながらメールを飛ばす。
メールを交わしてるうちに、竜樹さんちの最寄の駅につく。
例のごとく駅前のスーパーで少々買い物をし、竜樹さんに電話をした。
…すると、竜樹さんは外出中だった(>_<)
私が着くまでに戻っていなかったら、竜樹さんのお母さんから鍵を貰って家に入っておいてと言われる。
重い荷物を提げて竜樹邸によろよろと辿り着いたけれど、竜樹さんは戻っていなくて。
竜樹さんのご両親も留守だったようなので、物置に食材を入れて近くを散歩する。
…あ、今日はうちの両親の結婚記念日だった
例年、祭日といえばうちには殆どいなかったから、結婚記念日に何かをすることって少なかった。
クリスマス前に慌てて遅れすぎのプレゼントを渡すのが精一杯。
…何かリアルタイムでできないかな?
友達にメールを打ちながら、以前竜樹さんに連れて行ってもらったことのあるケーキ屋まで歩くことにした。
おいしそうなチョコレートケーキがあったので、それを買ってまた竜樹邸に歩いて戻る。
戻ってもまだ、竜樹さんは戻っていなかったので、竜樹さんのお母さんに鍵を開けてもらい、お話しながら買ってきた食材を片付けたり、後片付けをしたり、夕飯の準備に取り掛かったりする。
そうこうするうちに、やっと竜樹さんが戻ってきた。
「今日、来るのが遅かったから、もう来ぇへんねやと思った」
( ̄○ ̄;)!
…そりゃ、遅く出てきた私が悪いんだけどさ (>へ<)
ちょっと自分を恨んでみたりしたけれど(笑)、お風呂の準備をし、竜樹さんをお風呂に入れて料理の続きをする。
今日の料理は、白菜とベーコンの炒め煮と水菜のサラダと昨日持って来た豚の角煮の残り。
それと明日食べるための鶏大根と鶏ハム(いずれもby遊上炯さん)の仕込をした。
竜樹さんが戻るまでにしていたのは、鶏ハム(by遊上炯さん)の仕込み。
鶏の胸肉に塩、コショウしてよく揉みこみ、ラップで包んでジップロックに入れて2日ほど寝かせ、熱湯で15分ほど茹でると、ハムみたいな食感になる。
ちなみに、今回は岩塩にハーブの混ざったものを使って仕込んだ。
また、茹でるのを1日早めるために、少々強めに味付けしておいた。
その後は鶏大根(by遊上炯さん)の仕込み。
昆布でだしを取り、その後カツオを入れて、あわせだしにし、そこへ一口大に切った鶏モモ肉を投入、煮立って来たら輪切りにした大根を投入し、柔らかくなるまで煮る。
一晩置くと味がしみてなおおいしいということで、今日は食卓にのぼらず。
鶏大根を仕込んでる途中で、お風呂からあがってきた竜樹さんがちょっかいを出してくる(-_-;)
「ご飯を作ってる途中やねんけど…」
「少しくらい遅れてもいいから、…なぁ」
…お願いだから、そういう表情で見るのはやめて下さいよぉ(-_-;)
結局、ご飯作りは中断。
竜樹さんの少し情けなげな表情に負けて、抱っこする。
背中が痛む時の辛そうな表情や、どこかこ憎たらしい表情ばかりだから、珍しい表情で抱き締められると弱い。
…もしかして、思いっきり私の弱いところ、読んでる?竜樹さん?
そんな風にも思うけれど、私のそんな想いをよそにどんどん熱を帯びてくる。
逢うたびに抱き締めるけれど、毎度どきりとする部分があって、毎度戸惑う。
戸惑いの中に小さな安堵が広がり、それが暖かさに変わる気がする。
昨日とはまた少し違う受け渡しが終わり、少しだけ竜樹さんの暖かさに甘える。
けれど、暫くすると竜樹さん、お腹をすかせた模様(爆)
慌ててご飯を作りに戻る。
よって(?)、今日のメニューは至って簡単(爆)
白菜とベーコンの炒め煮は8月13日に作った中華風野菜シチューと作り方は殆ど同じ。
白菜とタマネギ、ベーコンを塩コショウで軽く炒め、むきエビを投入、少しの水と鶏ガラスープの素で煮る。
水菜のサラダは、昨日出したものから豆腐を抜いたもの(爆)
手抜き過ぎて申し訳ない気もしたけれど、おなかをすかせた竜樹さんをこれ以上待たすわけにもいかないので、今日はこれで容赦してもらった。
「いただきます♪(*^人^*)」
二人で仲良くご飯を食べる。
「うまいわ!今日のも(*^_^*)」
そう言って、笑顔で一生懸命ご飯を食べる竜樹さんが愛しい。
「竜樹さんが喜んでくれる料理が作れてよかったよ」
「そやなぁ、出てきた飯がうまくなかったら、辛いもんなぁ」
取り留めない会話をしながら、食事の時間は続く。
ゆっくりした食事を終え、食器を片付けた後、再びお布団を引いて横になるけれど。
油断するとまたしても午前様ペースになりそうだと感じたのか、眠りそうになる前に竜樹さんに起こされる。
「霄ぁ、眠ったらアカンでぇ?」
「そだねぇ…(_ _)zzz...」
「…こら、連日午前様やったらアカンやろ!?」
攻防戦の末、11時半頃竜樹邸を後にする。
さすがに連日、夜遅く送っていく羽目になると、竜樹さんも疲れてきたみたいで。
「明日、早く来れないんやったら、休養日にしようなぁ」
そう言われてしまって、少し悲しかったけれど。
本当なら自力で帰らないといけないのに、竜樹さんの好意に甘えっぱなしなんだから、そう言われてしまっても仕方がない。
「うん。明日は早く来て早く帰るね?」
自分に言い聞かせるように、そう答えた。
それでも、寒い中夜遅くにちゃんと家まで送り届けてくれる竜樹さんの気持ちが嬉しい。
出来るだけ、竜樹さんの負担にならないような形で逢いに行くようにしよう。
竜樹さんが私に精一杯の優しさをくれるのだから、私も同じように竜樹さんに精一杯の優しさを返そう。
そして、いつか二人で。
優しさの溢れる場所に辿り着けますように。
私が竜樹さんにとって、暖かな場所になれますように。
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