不思議な感じ
2001年9月24日朝、母にたたき起こされた。
金岡父に譲った初代バイオくんがうんともすんとも言わないというのだ。
着替えて降りていくと、真っ黒い画面にエラーメッセージしか表示されていない。
リカバリーCDを使ってリストアしようとしたけれどダメ。
ウインドウズの起動ディスクが必要だったのかもしれないけれど、作っていなかった。
会社で98SEの起動ディスクを作成してそれで起動するかどうか確認できるまで、修理に出す予定だったへっぽこバイオくんを金岡父に貸すことになってしまった。
…私はどうするよ?
父から初代バイオくんを借りるという約束を取り付けたからこそ、へっぽこバイオくんを潔く修理に出す決心をつけたというのに。
これでは不自由どころか首が絞まったも同然じゃないか?
困ってしまった。
お江戸に帰る妹一家を見送り、1日分だけ日記をあげて、竜樹さんちに出かけることにする。
竜樹さんの夕飯を作っていれば、それだけで気分がまぎれる気がしたから。
竜樹さんはまたしても遅い昼食を取っていた。
昨日よりさらに鬱々としてる様子にどうしていいのか判らない私。
けれど一緒になってへこんでても仕方がないから、精一杯の笑顔を繰り出してお話する。
何を話したのかなんて覚えていないけれど、沈みの素を作らないよう、騒々しくならないようにお話し続けた。
竜樹さんが触れたそうにしたら、ずっとされるままになっていた(爆)
そのうち、「お風呂に入りたい」と竜樹さん。
このところ、背中や肩が強烈に痛むらしく、ちょっとしたことができないとは聞いていた。
精神面も肉体面もある程度の状態を保ってるときは、彼の意志に任せるほうがうまくいくのだけれど。
どちらもが下降線を辿ってる時は、プレッシャーをかけないように配慮しながらある程度のお膳立てもしておいたほうがいいというのは、これまでの経験で判っているから。
お風呂の種火を点け、お湯を沸かす。
「時間になったら、お風呂の火は切ってくださいね」とお願いして、夕食の下ごしらえを始める。
今日の夕飯は、ミラノ風カツレツもどきと、カマンベールチーズのサラダ・バジルドレッシングかけの2品。
ミラノ風カツレツもどき。
何故「もどき」なのかというと、本屋で立ち読みしたメニューを記憶を頼りにして作ったから(笑)
豚肉(ロース)は片面に格子状の切り目をいれ、塩・こしょう・にんにくのすりおろしで下味をつけ、小麦粉・溶き卵・パン粉をつけ、フライパンに深さ1cm程度のオリーブオイルを入れ、焼き揚げる。
片面がキツネ色になったらひっくり返し、じっくり焼き揚げ、油を切って皿に盛る。
熱したフライパンにバターを入れ、玉ねぎのスライスをいれ焦げないように炒め、塩・こしょうを振ったあと、ホールトマトの缶詰を投入、コンソメと3/2カップほどの水を入れ、煮る。
最後に刻んだバジルを入れで出来上がったソースをカツにかけて完成。
カマンベールチーズのサラダ・バジルドレッシングかけ。
バジルを細かく刻んだ後、すり鉢に入れ滑らかになるまですり、フレンチドレッシングを入れて混ぜ、味を見ながらバルサミコ酢、コンソメ等で味を調え、ドレッシングは完成。
キャベツをざく切りにし、煮立った湯でやわらかくなるまで煮た後、ザルに揚げて水を切る。
ベーコンを幅1cmくらいに切り、湯通しした後キャベツと混ぜて器に盛る。
カマンベールチーズの表面を軽くフライパンで焼き、チーズの中が少しやわらかくなったところでキャベツを入れた器に乗せ、最後に水にさらしたスライスオニオンを乗せてバジルドレッシングをかけて食べる。
今日はサラダを先に作り、カツのソースを作った後、カツを揚げたのだけれど。
サラダを作り始めた頃、思い立ったように竜樹さんは散歩に出かけ、カツのソースを作り終えた頃戻ってきて、機嫌よく念願の(笑)お風呂に入った。
竜樹さんの立てる水音を聞きながら、カツを揚げる私。
なんてことのないシチュエーションなんだろうけれど。
私にはとても暖かで幸せな風景だったんだ。
そんな中に身を置いてられることに、たとえ永続性がなかったとしても。
なんだか幸せなことのように思えたんだ。
「霄ぁ、お風呂気持ちよかったわ(*^_^*)」
ちょうど、すべてのメニューを作り終えて、後片付けがすべて終わった頃に竜樹さんがあがってきた。
お風呂上りの竜樹さんはほにゃあっとしてて、とても幸せそう。
「背中とか肩とか、痛さはマシになったの?」
「何かなぁ、ほぐれたみたいで気持ちええねん(*^_^*)」
昨日までは自分がすることが何も繁栄されてないような気がして、ずいぶん落ち込んだものだけれど。
竜樹さんが何か一つ満足感を手にしてくれるお手伝いができたなら、それだけで十分嬉しかった。
「まだ」竜樹さんの傍にいてできることは残ってるんだと思えることで十分だった。
お風呂から上がった竜樹さんが落ち着くまで、取りとめのない話をしてゆっくりする。
そして、落ち着いた頃に夕飯。
「いただきます♪(*^人^*)」
「美味いわ♪」
この3連休中の食事の中で、一番いい笑顔を見た気がした。
「カツってこういう食べ方もできるねんなぁ」
「このドレッシング、美味いなぁ。どうやって作るねん?」
「俺の胃袋は霄の料理に釣られたわぁ(*^_^*)」
そんな言葉が嬉しくて、ただニコニコしてる私。
それだけで、十分嬉しかったのに…
今朝のパソコン騒動の話をした時、
「今、俺、パソコンの勉強どころちゃうし、霄の家のパソコンの件が落ち着くまで、俺のパソコンもって帰れや?」
そう言ってくれた。
「でも、私がすることって日記をあげるか、友達にメール送るくらいだよ?」
「それでも、パソコンがなかったら霄にとっては不便やろ?
今の霄にはネットするのも大事やろうから…」
そう言って、竜樹さんは自分のノートパソコンを一式私に貸してくれた。
「本当にいいの?」
「かまへんよ?
…けど、これから霄ちゃん、苛めるからなぁ♪(*^―^)」
…(*-_-*)
その後、しっかり苛められました(爆)
お願いですから、「苛められるってどんなこと?」とは聞かないでくださいませ(笑)
…いずれにせよ。
なんだか不思議な感じ。
あれほどネットを嫌っていた竜樹さんが私がネットをすることを認め、ネットでできた友達を認めてくれる。
そのために手を貸してくれる。
何より不思議なのは。
今、竜樹さんのパソコンを使って竜樹さんへの想いを綴っているってこと。
当然(?)、竜樹さんにパソコンを返すときはすべて跡形もなく消しちゃうんだけど。
形にならない想いは、このパソコンにも残るのかな?
それは何らかの形で竜樹さんに届くのかな?
そんな大人気ないことを考えながら、今日記を書いている。
それ自体が、とても不思議な感じ。
金岡父に譲った初代バイオくんがうんともすんとも言わないというのだ。
着替えて降りていくと、真っ黒い画面にエラーメッセージしか表示されていない。
リカバリーCDを使ってリストアしようとしたけれどダメ。
ウインドウズの起動ディスクが必要だったのかもしれないけれど、作っていなかった。
会社で98SEの起動ディスクを作成してそれで起動するかどうか確認できるまで、修理に出す予定だったへっぽこバイオくんを金岡父に貸すことになってしまった。
…私はどうするよ?
父から初代バイオくんを借りるという約束を取り付けたからこそ、へっぽこバイオくんを潔く修理に出す決心をつけたというのに。
これでは不自由どころか首が絞まったも同然じゃないか?
困ってしまった。
お江戸に帰る妹一家を見送り、1日分だけ日記をあげて、竜樹さんちに出かけることにする。
竜樹さんの夕飯を作っていれば、それだけで気分がまぎれる気がしたから。
竜樹さんはまたしても遅い昼食を取っていた。
昨日よりさらに鬱々としてる様子にどうしていいのか判らない私。
けれど一緒になってへこんでても仕方がないから、精一杯の笑顔を繰り出してお話する。
何を話したのかなんて覚えていないけれど、沈みの素を作らないよう、騒々しくならないようにお話し続けた。
竜樹さんが触れたそうにしたら、ずっとされるままになっていた(爆)
そのうち、「お風呂に入りたい」と竜樹さん。
このところ、背中や肩が強烈に痛むらしく、ちょっとしたことができないとは聞いていた。
精神面も肉体面もある程度の状態を保ってるときは、彼の意志に任せるほうがうまくいくのだけれど。
どちらもが下降線を辿ってる時は、プレッシャーをかけないように配慮しながらある程度のお膳立てもしておいたほうがいいというのは、これまでの経験で判っているから。
お風呂の種火を点け、お湯を沸かす。
「時間になったら、お風呂の火は切ってくださいね」とお願いして、夕食の下ごしらえを始める。
今日の夕飯は、ミラノ風カツレツもどきと、カマンベールチーズのサラダ・バジルドレッシングかけの2品。
ミラノ風カツレツもどき。
何故「もどき」なのかというと、本屋で立ち読みしたメニューを記憶を頼りにして作ったから(笑)
豚肉(ロース)は片面に格子状の切り目をいれ、塩・こしょう・にんにくのすりおろしで下味をつけ、小麦粉・溶き卵・パン粉をつけ、フライパンに深さ1cm程度のオリーブオイルを入れ、焼き揚げる。
片面がキツネ色になったらひっくり返し、じっくり焼き揚げ、油を切って皿に盛る。
熱したフライパンにバターを入れ、玉ねぎのスライスをいれ焦げないように炒め、塩・こしょうを振ったあと、ホールトマトの缶詰を投入、コンソメと3/2カップほどの水を入れ、煮る。
最後に刻んだバジルを入れで出来上がったソースをカツにかけて完成。
カマンベールチーズのサラダ・バジルドレッシングかけ。
バジルを細かく刻んだ後、すり鉢に入れ滑らかになるまですり、フレンチドレッシングを入れて混ぜ、味を見ながらバルサミコ酢、コンソメ等で味を調え、ドレッシングは完成。
キャベツをざく切りにし、煮立った湯でやわらかくなるまで煮た後、ザルに揚げて水を切る。
ベーコンを幅1cmくらいに切り、湯通しした後キャベツと混ぜて器に盛る。
カマンベールチーズの表面を軽くフライパンで焼き、チーズの中が少しやわらかくなったところでキャベツを入れた器に乗せ、最後に水にさらしたスライスオニオンを乗せてバジルドレッシングをかけて食べる。
今日はサラダを先に作り、カツのソースを作った後、カツを揚げたのだけれど。
サラダを作り始めた頃、思い立ったように竜樹さんは散歩に出かけ、カツのソースを作り終えた頃戻ってきて、機嫌よく念願の(笑)お風呂に入った。
竜樹さんの立てる水音を聞きながら、カツを揚げる私。
なんてことのないシチュエーションなんだろうけれど。
私にはとても暖かで幸せな風景だったんだ。
そんな中に身を置いてられることに、たとえ永続性がなかったとしても。
なんだか幸せなことのように思えたんだ。
「霄ぁ、お風呂気持ちよかったわ(*^_^*)」
ちょうど、すべてのメニューを作り終えて、後片付けがすべて終わった頃に竜樹さんがあがってきた。
お風呂上りの竜樹さんはほにゃあっとしてて、とても幸せそう。
「背中とか肩とか、痛さはマシになったの?」
「何かなぁ、ほぐれたみたいで気持ちええねん(*^_^*)」
昨日までは自分がすることが何も繁栄されてないような気がして、ずいぶん落ち込んだものだけれど。
竜樹さんが何か一つ満足感を手にしてくれるお手伝いができたなら、それだけで十分嬉しかった。
「まだ」竜樹さんの傍にいてできることは残ってるんだと思えることで十分だった。
お風呂から上がった竜樹さんが落ち着くまで、取りとめのない話をしてゆっくりする。
そして、落ち着いた頃に夕飯。
「いただきます♪(*^人^*)」
「美味いわ♪」
この3連休中の食事の中で、一番いい笑顔を見た気がした。
「カツってこういう食べ方もできるねんなぁ」
「このドレッシング、美味いなぁ。どうやって作るねん?」
「俺の胃袋は霄の料理に釣られたわぁ(*^_^*)」
そんな言葉が嬉しくて、ただニコニコしてる私。
それだけで、十分嬉しかったのに…
今朝のパソコン騒動の話をした時、
「今、俺、パソコンの勉強どころちゃうし、霄の家のパソコンの件が落ち着くまで、俺のパソコンもって帰れや?」
そう言ってくれた。
「でも、私がすることって日記をあげるか、友達にメール送るくらいだよ?」
「それでも、パソコンがなかったら霄にとっては不便やろ?
今の霄にはネットするのも大事やろうから…」
そう言って、竜樹さんは自分のノートパソコンを一式私に貸してくれた。
「本当にいいの?」
「かまへんよ?
…けど、これから霄ちゃん、苛めるからなぁ♪(*^―^)」
…(*-_-*)
その後、しっかり苛められました(爆)
お願いですから、「苛められるってどんなこと?」とは聞かないでくださいませ(笑)
…いずれにせよ。
なんだか不思議な感じ。
あれほどネットを嫌っていた竜樹さんが私がネットをすることを認め、ネットでできた友達を認めてくれる。
そのために手を貸してくれる。
何より不思議なのは。
今、竜樹さんのパソコンを使って竜樹さんへの想いを綴っているってこと。
当然(?)、竜樹さんにパソコンを返すときはすべて跡形もなく消しちゃうんだけど。
形にならない想いは、このパソコンにも残るのかな?
それは何らかの形で竜樹さんに届くのかな?
そんな大人気ないことを考えながら、今日記を書いている。
それ自体が、とても不思議な感じ。
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