しなやかな強さ
2001年8月27日今日からまた会社が始まる。
先週は1日働く日が少なかったから、今日から5日間まともに働くのは堪えるだろうけれど。
竜樹さんも今日は学校に行くらしいし、私もめげてはいられないから…
…仕方ない、頑張るかぁ
ひとつ気を吐き、家を出る。
電車に乗っていてもいつもみたいに眠気が来ないから。
「おはようリレー」ができなかった友達にメールをひとつ、飛ばしてみた。
…そしたら。
お返事がきた(*^_^*)
そのお返事を見てると、距離はあっても空は繋がっているのだなと感じて、それだけで機嫌がよくなった。
…さぁて、今日も頑張るか
何気ない出来事でそう思ったんだ。
事務所に入ると、ボスは相変わらず絶口調で朝からハイテンション。
午前中、仕事がそれほど立て込まなかったせいもあって、つられてしまう(笑)
お寒いギャグから、まじめな話まで。
よくもまぁそれだけぽんぽんぽんぽん話題が飛び出すなぁと感心しきり。
…そんな中で、とても興味深い話があって。
「勝負事ってなぁ勝ってもそんなに嬉しもんやないけど、負けるとめっちゃ悔しい思わんか?」っていうボスの言葉。
「負けるよか勝つ方がいいじゃないですか?勝って嬉しくないんですか?」って返す私に、
「勝ってもなぁ『あ、っそ』ってことが多いんや。
負けたときの悔しさったらないねんや。『次は絶対、勝ったる』って思うんや」とボス。
…なるほどねぇ
妙に納得してしまった。
何気なく、いつでも。
自分自身にそのつもりがなくても、誰かしらと何かしらと比べて負けてるような気がしてへこんでる私だけれど。
いつまでも「負けっぱなし」でいるつもりはないんだよ?
「いつまでも負けっぱなしでなんていない!次はぜってぇ勝つ」って気持ちが、前に進む推進力になることもあるんだろうって気がする。
あんまり物事を「勝った」「負けた」で判断したくないんだけれど、強いて言うなら自分の中にある、そして外にもある「壁」に勝ちたいなって今は思うんだ。
…自分の中の弱さ。
自分の頭の中で予見しうることにめげて、いろんなものを投げ出したくなる意志の弱さ。
何気に自分自身を縛るものに押し潰されそうな自分自身。
そして、周りの人との軋轢。
そんなもののすべてを力技で捻じ伏せるんじゃなくて、折り合いつけながら上手に越えられたなら。
その力はきっと本当の意味で竜樹さんの役に立つんじゃないかって気がするんだ。
大きな力技には傷みが付き纏うから。
本当に必要になるまでは使わない方がいい。
周りに痛みを伴うということは、竜樹さんにも痛みを伴わせる可能性があるから。
大切な人を傷つけるような力なら必要ない。
大切な人を守りながら、欲しいと希うものを手に入れる力。
それはともすれば、綺麗事じみた日和見的な力だという声もあるだろうけれど。
外野はどうあれ、私が今欲しいと望むのはそんな力。
しなやかに目の前にある問題を時にはすり抜け、越えていく強さ。
生きていろんな現実にぶつかりながら、そんな力を手に入れたい。
竜樹さんと手に入れたい。
ボスと話してるうちに、何故だかそう思えたんだ。
自分の中で欲しいものと希うものはたくさんあるけれど。
きっと一番欲しいと思っているものを手に入れるために必要なのは、こんな力。
物事を成し得るために力を揮って、大切な人まで傷つけたんじゃ意味がない。
それじゃ「昔」と同じだから。
同じことの繰り返しこそ、私にとっては一番の「負け」だから。
それはやがて、大切な人を傷つけることを知っているから。
…まだもうちょっとだけ、頑張らないとね?
階段の踊場の小さな窓から見えた青空を見つめてそう思った。
ほんの少し居残りをして、会社を出る。
何気ない出来事から嬉しい気持ちや前向きな気持ちをもらえたせいか、すんごい気分がよかった。
…あと4日会社に行ったら、竜樹さんに逢える
次に逢う時は、いつもよりも2,3時間早く家を出て、昼食も作ろう。
体調が悪いと片付けがおろそかになると言ってたから、竜樹さんの邪魔にならない程度に片付けものもしよう。
「おいしい」と言ってもらえるような夕飯を作ろう。
私がいない間に不足した栄養分が少しでも補えるようなものを作ろう。
「月1の試練」で心配をかけたから、その分まとめて目一杯抱き締めてあげよう。
元気な笑顔で抱き締めてあげよう。
驚くくらい自発的な言葉が心を飛び交うのに煽られたように、思考自体がどんどん前向きになってくるのが判る。
…遮二無二自体の切り崩し図るばかりが能じゃないぜ?
「確かにね?」
自分の中の小さな声に、小さく、でも少し力をこめてそう返す。
あらゆるものを必要以上に折り曲げることなく、そして自分が曲がって折れることのないだけのしなやかなる力を以って、いろんなものを手に入れていこう。
…どれだけの不安材料があるのかを把握することは必要だけど、それに怯むなら降りるしかないんだよ?
竜樹さんの隣にいるということから。
大切なものを守るに足りるだけの力は、きっと力技だけじゃないはずだから。
これからゆっくり、身に付けよう。
私と竜樹さんが一緒にいるために必要な、しなやかなる強さを、いろんなものと向き合うことから手に入れよう。
先週は1日働く日が少なかったから、今日から5日間まともに働くのは堪えるだろうけれど。
竜樹さんも今日は学校に行くらしいし、私もめげてはいられないから…
…仕方ない、頑張るかぁ
ひとつ気を吐き、家を出る。
電車に乗っていてもいつもみたいに眠気が来ないから。
「おはようリレー」ができなかった友達にメールをひとつ、飛ばしてみた。
…そしたら。
お返事がきた(*^_^*)
そのお返事を見てると、距離はあっても空は繋がっているのだなと感じて、それだけで機嫌がよくなった。
…さぁて、今日も頑張るか
何気ない出来事でそう思ったんだ。
事務所に入ると、ボスは相変わらず絶口調で朝からハイテンション。
午前中、仕事がそれほど立て込まなかったせいもあって、つられてしまう(笑)
お寒いギャグから、まじめな話まで。
よくもまぁそれだけぽんぽんぽんぽん話題が飛び出すなぁと感心しきり。
…そんな中で、とても興味深い話があって。
「勝負事ってなぁ勝ってもそんなに嬉しもんやないけど、負けるとめっちゃ悔しい思わんか?」っていうボスの言葉。
「負けるよか勝つ方がいいじゃないですか?勝って嬉しくないんですか?」って返す私に、
「勝ってもなぁ『あ、っそ』ってことが多いんや。
負けたときの悔しさったらないねんや。『次は絶対、勝ったる』って思うんや」とボス。
…なるほどねぇ
妙に納得してしまった。
何気なく、いつでも。
自分自身にそのつもりがなくても、誰かしらと何かしらと比べて負けてるような気がしてへこんでる私だけれど。
いつまでも「負けっぱなし」でいるつもりはないんだよ?
「いつまでも負けっぱなしでなんていない!次はぜってぇ勝つ」って気持ちが、前に進む推進力になることもあるんだろうって気がする。
あんまり物事を「勝った」「負けた」で判断したくないんだけれど、強いて言うなら自分の中にある、そして外にもある「壁」に勝ちたいなって今は思うんだ。
…自分の中の弱さ。
自分の頭の中で予見しうることにめげて、いろんなものを投げ出したくなる意志の弱さ。
何気に自分自身を縛るものに押し潰されそうな自分自身。
そして、周りの人との軋轢。
そんなもののすべてを力技で捻じ伏せるんじゃなくて、折り合いつけながら上手に越えられたなら。
その力はきっと本当の意味で竜樹さんの役に立つんじゃないかって気がするんだ。
大きな力技には傷みが付き纏うから。
本当に必要になるまでは使わない方がいい。
周りに痛みを伴うということは、竜樹さんにも痛みを伴わせる可能性があるから。
大切な人を傷つけるような力なら必要ない。
大切な人を守りながら、欲しいと希うものを手に入れる力。
それはともすれば、綺麗事じみた日和見的な力だという声もあるだろうけれど。
外野はどうあれ、私が今欲しいと望むのはそんな力。
しなやかに目の前にある問題を時にはすり抜け、越えていく強さ。
生きていろんな現実にぶつかりながら、そんな力を手に入れたい。
竜樹さんと手に入れたい。
ボスと話してるうちに、何故だかそう思えたんだ。
自分の中で欲しいものと希うものはたくさんあるけれど。
きっと一番欲しいと思っているものを手に入れるために必要なのは、こんな力。
物事を成し得るために力を揮って、大切な人まで傷つけたんじゃ意味がない。
それじゃ「昔」と同じだから。
同じことの繰り返しこそ、私にとっては一番の「負け」だから。
それはやがて、大切な人を傷つけることを知っているから。
…まだもうちょっとだけ、頑張らないとね?
階段の踊場の小さな窓から見えた青空を見つめてそう思った。
ほんの少し居残りをして、会社を出る。
何気ない出来事から嬉しい気持ちや前向きな気持ちをもらえたせいか、すんごい気分がよかった。
…あと4日会社に行ったら、竜樹さんに逢える
次に逢う時は、いつもよりも2,3時間早く家を出て、昼食も作ろう。
体調が悪いと片付けがおろそかになると言ってたから、竜樹さんの邪魔にならない程度に片付けものもしよう。
「おいしい」と言ってもらえるような夕飯を作ろう。
私がいない間に不足した栄養分が少しでも補えるようなものを作ろう。
「月1の試練」で心配をかけたから、その分まとめて目一杯抱き締めてあげよう。
元気な笑顔で抱き締めてあげよう。
驚くくらい自発的な言葉が心を飛び交うのに煽られたように、思考自体がどんどん前向きになってくるのが判る。
…遮二無二自体の切り崩し図るばかりが能じゃないぜ?
「確かにね?」
自分の中の小さな声に、小さく、でも少し力をこめてそう返す。
あらゆるものを必要以上に折り曲げることなく、そして自分が曲がって折れることのないだけのしなやかなる力を以って、いろんなものを手に入れていこう。
…どれだけの不安材料があるのかを把握することは必要だけど、それに怯むなら降りるしかないんだよ?
竜樹さんの隣にいるということから。
大切なものを守るに足りるだけの力は、きっと力技だけじゃないはずだから。
これからゆっくり、身に付けよう。
私と竜樹さんが一緒にいるために必要な、しなやかなる強さを、いろんなものと向き合うことから手に入れよう。
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