すべりこんできた夏休み
2001年8月19日またしても起きたのは11時ごろ。
いつもみたいに部屋が蒸し暑くならないので、すやすや眠ってしまってた。
「今日、本当にプールになんて行くのかな?」
今日、台風がこちらの地方を直撃するとあちらこちらで聞いているから。
…きっと叶わないんだろうねぇ
そう思って、窓を開けて空を見上げると…
どういう訳か、天気がいい(゜o゜)
慌てて竜樹さんに電話をするけれど、竜樹さんは出なかったから。
「…これは中止ってだよね?」
そう思って、落雷食らってモデムが壊れたへっぽこVAIOくんを病院に送り出す準備を始める。
それでも、竜樹さんが帰りの車の中で「プール、プール」と連呼していたことが気になって、暫くするとまた電話する。
すると出てきた竜樹さん。
「台風来るとか言う割には、よう晴れてるなぁ。
何処に行くかは全然考えてないけど、プールの用意をしてこっちにおいで?」
…(*^_^*)!
電話を切って慌てて用意を始める。
そんな私に両親は「…あんた、また出かけるの?」と呆れ顔。
それを尻目に、大急ぎで家を飛び出した。
歩きながら竜樹さんに電話すると、竜樹さんの家に行く途中の駅で待ってるとのこと。
多分、移動しなおす時間がもったいないからだろう。
はりきって、坂道を駆け降りる。
勢いよく走りすぎたせいか、右足の指に大きな靴擦れを作ってしまった(T_T)
それでも、念願の(?)プールデートが嬉しくて、ホームに滑り込んできた電車に飛び乗った。
待ち合わせの駅で降りて、駅の近くの本屋さんに入る。
「本屋さんにいてます」
そうメールを送って暫くすると、携帯が鳴る。
外に出ると、元気そうな竜樹さんがいた。
車に乗って、駐車場で何処のプールに行くか話し合う。
去年行ったプールでとてもいいところがあったけれど、ちょっと行くのにひと苦労な場所。
時計を見ると、14時をまわっている。
諦めて、遊園地のプールに行く。
…さりとて、その遊園地のプールですら行くルートを覚えていなくて、地図と格闘。
なんとか遊園地のプールに辿り着いた。
けれど。
このプールの営業は17時で終了。
辿り着いたのは15時ちょっと過ぎ。
「…え?苦労してやってきて、2時間しか泳げへんの?」
二人して唖然としたけれど。
迷ってる時間はない。
兼ねてより「行こうね(*^_^*)」と話し合ってきた、プールは目の前にあるのだから。
迷うことなく、プールに入る。
あと2時間しかいられないということで、入場料が安くなってたのは救いだったけれど…(^^ゞ
ロッカールームの前で別れて、着替えに入る。
思ったよりも込んでいなかったのか、着替えに苦労することはなかった。
白地にブルーの熱帯植物のプリントの入ったセパレーツの水着+ロングパレオ。
「とりあえず、買った水着が無駄にならなくてよかった」
そう思って、竜樹さんの待つところに行くと。
竜樹さんは私のことをじっと見てる。
「俺の好きなタイプの柄やぁ。よう似合ってる(*^_^*)」
やっと出てきた言葉に、嬉しいよりも先にうつむいてしまった。
台風が接近してるというだけあって風は強いけれど、雲の少ない青空からは太陽の日差しが照りつける。
「…ちょっと暑いし、泳ごっか?」
サンダルやタオルを置いて、竜樹さんに手を引かれてプールに入る。
…\(◎o◎)/!
びっくりするほど、水温が低い。
「何でこんなに冷たいん?こんな時間やのに〜!」
「気温も思ったより高くないから、水温も上がらへんかってんわ」
そう言いながら、どんどん深いところまで連れて行かれる。
「やぁぁぁぁん、冷たすぎる〜〜〜\(◎o◎)/!」
「でも、このままあがったら風も強いし、もっと寒いでぇ?」
…観念して、水の中に身を浸した。
暫く、水の中を歩いたり、泳いだりする。
そのうち、プールの向こうから大きな波が送り出されてきて、波にあわせて飛んだり、波が出てくるほうに向かって二人で移動したりしてた。
ふいに。
「…霄ぁ、背中痛ぁい」
そう言って、よっかかかってくる竜樹さん。
すると。
どういう訳か、私が竜樹さんを「お姫様抱っこ」する羽目になってしまった(^^ゞ
「『お姫様抱っこ』は普通、竜樹さんが私にしてくれるもんとちゃうのん?」
「…何言ってんねん?俺はちゃんと運転して連れてきてんから、それくらいせぇやぁ(笑)」
…まさか遊園地のプールで、マミちゃんのようなことをする羽目になるとは思いもしなかった(笑)
「おんなじ『お姫様抱っこ』するなら、もっと可愛い女の子の方がいいよぉ…」
そう言ったら、きっと逆に抱き上げられていきなり水の中に落とされることになるのは目に見えていたから、言わないでおいたけれど…(笑)
ブーイングした甲斐あって、私もしてもらえたんだ。「お姫様抱っこ」(*^_^*)
ロッカールームはそう込み合ってなかったけれど、プールの中はそれなりにたくさんの人がいて。
特に子供さんが多いから、注意してないとまともに泳いでくる子供さんに身体を蹴られる羽目になる。
そんな子供さんを避け避け移動していると、竜樹さんとはぐれてしまったりするけれど。
不思議と、慌ててあたりを見渡してる私を決まって竜樹さんが見つけてくれるのが嬉しかった。
竜樹さんのゴーグル借りて、○年ぶりに真剣に泳いでみたけれど。
昔割と綺麗なフォームで泳げていたはずのクロールは息継ぎの時にバランスを崩してしまうのが、ちとショックだった(笑)
水温は低い、子供さんは多い、いられる時間は短い。
今ひとつな条件は重なったけれど、私たちの許にすべりこんできたつかの間の夏休みは、
とても楽しいものだった。
プールを出たあと、竜樹さんの地元に戻り、パスタを食べたあと喫茶店でお話して今日は解散。
本当は、プールの後竜樹さんちでご飯を作ってもよかったし、もう少し一緒にいたかった気もしたけれど。
私は明日から出勤。竜樹さんは竜樹さんでしないといけないこと目白押しだし。
「…これはこれで仕方ないかぁ」
竜樹さんと別れて、ホームにすべりこんできた電車に乗る。
もう今年はやってこないだろうと思っていた、二人の夏休み。
楽しみにしていたこと、一つ叶ってよかったね。竜樹さん。
お外に出かけるばかりが能じゃないけれど。
何処にいても、二人で楽しい時間をたくさん持てたらいいね。
いつもみたいに部屋が蒸し暑くならないので、すやすや眠ってしまってた。
「今日、本当にプールになんて行くのかな?」
今日、台風がこちらの地方を直撃するとあちらこちらで聞いているから。
…きっと叶わないんだろうねぇ
そう思って、窓を開けて空を見上げると…
どういう訳か、天気がいい(゜o゜)
慌てて竜樹さんに電話をするけれど、竜樹さんは出なかったから。
「…これは中止ってだよね?」
そう思って、落雷食らってモデムが壊れたへっぽこVAIOくんを病院に送り出す準備を始める。
それでも、竜樹さんが帰りの車の中で「プール、プール」と連呼していたことが気になって、暫くするとまた電話する。
すると出てきた竜樹さん。
「台風来るとか言う割には、よう晴れてるなぁ。
何処に行くかは全然考えてないけど、プールの用意をしてこっちにおいで?」
…(*^_^*)!
電話を切って慌てて用意を始める。
そんな私に両親は「…あんた、また出かけるの?」と呆れ顔。
それを尻目に、大急ぎで家を飛び出した。
歩きながら竜樹さんに電話すると、竜樹さんの家に行く途中の駅で待ってるとのこと。
多分、移動しなおす時間がもったいないからだろう。
はりきって、坂道を駆け降りる。
勢いよく走りすぎたせいか、右足の指に大きな靴擦れを作ってしまった(T_T)
それでも、念願の(?)プールデートが嬉しくて、ホームに滑り込んできた電車に飛び乗った。
待ち合わせの駅で降りて、駅の近くの本屋さんに入る。
「本屋さんにいてます」
そうメールを送って暫くすると、携帯が鳴る。
外に出ると、元気そうな竜樹さんがいた。
車に乗って、駐車場で何処のプールに行くか話し合う。
去年行ったプールでとてもいいところがあったけれど、ちょっと行くのにひと苦労な場所。
時計を見ると、14時をまわっている。
諦めて、遊園地のプールに行く。
…さりとて、その遊園地のプールですら行くルートを覚えていなくて、地図と格闘。
なんとか遊園地のプールに辿り着いた。
けれど。
このプールの営業は17時で終了。
辿り着いたのは15時ちょっと過ぎ。
「…え?苦労してやってきて、2時間しか泳げへんの?」
二人して唖然としたけれど。
迷ってる時間はない。
兼ねてより「行こうね(*^_^*)」と話し合ってきた、プールは目の前にあるのだから。
迷うことなく、プールに入る。
あと2時間しかいられないということで、入場料が安くなってたのは救いだったけれど…(^^ゞ
ロッカールームの前で別れて、着替えに入る。
思ったよりも込んでいなかったのか、着替えに苦労することはなかった。
白地にブルーの熱帯植物のプリントの入ったセパレーツの水着+ロングパレオ。
「とりあえず、買った水着が無駄にならなくてよかった」
そう思って、竜樹さんの待つところに行くと。
竜樹さんは私のことをじっと見てる。
「俺の好きなタイプの柄やぁ。よう似合ってる(*^_^*)」
やっと出てきた言葉に、嬉しいよりも先にうつむいてしまった。
台風が接近してるというだけあって風は強いけれど、雲の少ない青空からは太陽の日差しが照りつける。
「…ちょっと暑いし、泳ごっか?」
サンダルやタオルを置いて、竜樹さんに手を引かれてプールに入る。
…\(◎o◎)/!
びっくりするほど、水温が低い。
「何でこんなに冷たいん?こんな時間やのに〜!」
「気温も思ったより高くないから、水温も上がらへんかってんわ」
そう言いながら、どんどん深いところまで連れて行かれる。
「やぁぁぁぁん、冷たすぎる〜〜〜\(◎o◎)/!」
「でも、このままあがったら風も強いし、もっと寒いでぇ?」
…観念して、水の中に身を浸した。
暫く、水の中を歩いたり、泳いだりする。
そのうち、プールの向こうから大きな波が送り出されてきて、波にあわせて飛んだり、波が出てくるほうに向かって二人で移動したりしてた。
ふいに。
「…霄ぁ、背中痛ぁい」
そう言って、よっかかかってくる竜樹さん。
すると。
どういう訳か、私が竜樹さんを「お姫様抱っこ」する羽目になってしまった(^^ゞ
「『お姫様抱っこ』は普通、竜樹さんが私にしてくれるもんとちゃうのん?」
「…何言ってんねん?俺はちゃんと運転して連れてきてんから、それくらいせぇやぁ(笑)」
…まさか遊園地のプールで、マミちゃんのようなことをする羽目になるとは思いもしなかった(笑)
「おんなじ『お姫様抱っこ』するなら、もっと可愛い女の子の方がいいよぉ…」
そう言ったら、きっと逆に抱き上げられていきなり水の中に落とされることになるのは目に見えていたから、言わないでおいたけれど…(笑)
ブーイングした甲斐あって、私もしてもらえたんだ。「お姫様抱っこ」(*^_^*)
ロッカールームはそう込み合ってなかったけれど、プールの中はそれなりにたくさんの人がいて。
特に子供さんが多いから、注意してないとまともに泳いでくる子供さんに身体を蹴られる羽目になる。
そんな子供さんを避け避け移動していると、竜樹さんとはぐれてしまったりするけれど。
不思議と、慌ててあたりを見渡してる私を決まって竜樹さんが見つけてくれるのが嬉しかった。
竜樹さんのゴーグル借りて、○年ぶりに真剣に泳いでみたけれど。
昔割と綺麗なフォームで泳げていたはずのクロールは息継ぎの時にバランスを崩してしまうのが、ちとショックだった(笑)
水温は低い、子供さんは多い、いられる時間は短い。
今ひとつな条件は重なったけれど、私たちの許にすべりこんできたつかの間の夏休みは、
とても楽しいものだった。
プールを出たあと、竜樹さんの地元に戻り、パスタを食べたあと喫茶店でお話して今日は解散。
本当は、プールの後竜樹さんちでご飯を作ってもよかったし、もう少し一緒にいたかった気もしたけれど。
私は明日から出勤。竜樹さんは竜樹さんでしないといけないこと目白押しだし。
「…これはこれで仕方ないかぁ」
竜樹さんと別れて、ホームにすべりこんできた電車に乗る。
もう今年はやってこないだろうと思っていた、二人の夏休み。
楽しみにしていたこと、一つ叶ってよかったね。竜樹さん。
お外に出かけるばかりが能じゃないけれど。
何処にいても、二人で楽しい時間をたくさん持てたらいいね。
コメント