ただ触れたくて…

2001年7月28日
今日も朝から快晴。
先週、竜樹さんは「週末、プールに行きたい」って行ってたよなぁ。
新しい水着も買ってないし、一昨年買った水着も何処に片付けたやら…
行くなら、早めに出て買いに行かないといけないし…
そう思って、竜樹さんに電話したけれど、竜樹さんは出てくれない。

…こないだまで試験続きで疲れているんだろうな

そう思ったから、先週できなかったことをするけれど、作業はなかなか前に進まない。
暑い部屋で悪戦苦闘してるうちに夕方近くになる。
疲れてきて横になってうとうとし始めた頃、頭の奥の方で携帯の着信音が聞こえる。

…あ、竜樹さんからだ

そう思って、慌てて出る。
案の定、竜樹さんは不調で起きられなかったらしい。

「涼しくなってからでいいから、うちに来てくれる?それとも明日の方がええか?」

明日にしたら、もっと長い時間一緒にいられるのかもしれないけれど、延期して逢うのがボツになるのも辛いから、

「今日行くよ。待っててね(*^_^*)」

そう言って電話を切って用意をし、慌てて外に飛び出していった。


今日は夕方になってから、心地いい風が吹いて外にいててもそう苦痛ではない。

…どんなに暑かろうと寒かろうと、竜樹さんに逢えるならそれでいいんだけどね(^^ゞ

電車とバスを乗り継いで、竜樹さんの家に行った。


ドアを開けてくれた竜樹さんはちょっとお疲れ気味だけど。
私の顔を見て、ほっとしたような表情を見せてくれたのが嬉しい。
飲み物とコップを持って、竜樹さんの部屋に上がる。

竜樹さんの部屋でパソコンを開けてソフトをインストールしたり、中に入ってるソフトで遊んだりする。
その間も取り留めない会話は続いている。
生来、竜樹さんはあまりおしゃべりな方ではないけれど、どちらかと言えば喋りな私に合わせてくれてるのか、学校で習っていることの話や思ってることを話してくれる。


そうしてるうちに、またじゃれモードに入っていくのだけど、私の体調が今ひとつなので竜樹さんが遠慮がちにしてたのが申し訳なくて小さくなってたんだけど。

「霄だって1週間大変やってんし、疲れてるのはしゃあないって」

そう言って竜樹さんは気遣い続けた。
それでも私の身体に触れ続けるのは、いつもと変わらないんだけれど…


ひとしきりじゃれあって、夕飯を作ることになる。
竜樹さんが実家にタマネギを取りに言ってる間(笑)、私は世界水泳を見てる。

「これ、食べ。おいしいから」

戻ってきた竜樹さんは桃を1つ差し出してくれた。
見ると、桃と皮入れしかない(゜o゜)

「桃は洗ってあるから、手で皮むいて食べてくれたらいいから」

…出た。またしても竜樹流(^^ゞ

惑うことなく、「ありがとー」と言い、皮をむいてもしゃもしゃと桃を食べた(笑)
甘くてとてもおいしい桃だった(*^_^*)
俄然機嫌をよくして1階に下りると、竜樹さんが料理の下ごしらえを始めていた。

「今日は酢豚を作るからなぁ(*^_^*)」

私はタマネギの皮むきをして、櫛形に切っていく。
竜樹さんが皮むきしたにんじんとまな板の傍に転がっているピーマンを食べやすい大きさに切り、野菜を炒め始める。
その間も竜樹さんはあちらこちらで何か準備している。
勿論、例のごとく指示も飛ぶ(笑)
黙々と野菜を炒める私。
炒めあがってから竜樹さんが下ごしらえした豚肉と調味料をいれ、炒めて完成。

そのあと、またしても飛び出してきたのはステーキ肉。
サイコロステーキにし、どこからともなく出てきたビールと一緒にまたしてもフライパンから食べる。


今日は2階で涼みながらご飯を食べようということで、サイコロステーキを食べ終えてから酢豚とご飯と飲み物を持ってあがる。
そうして、世界水泳を見ながらご飯を食べる。
二人で作ったご飯は上手にできていて、おなかも気持ちも満足(*^_^*)


食べ終わった食器を下に持って降り、また二人で休む。
きちんと疲れが取れていないのに、いつも以上にハイペースで飲んだのがいけなかったのか、私は眠ってしまってた。
途中、物音がしてた気がしたけれど、起きれずに眠り続けた。


次に気がついた時は、竜樹さんは隣の部屋でパソコンを叩いていた。
1学期に習ったことの復習をしてたみたい。

「…あ、霄。起きたんか?」

そう言って、私が横になってる隣に来てくれた。

…またしても、じゃれモード(^^ゞ

今日の竜樹さんは触れはするけど、ある線を越えることはない。

…私はただ抱き締めてもらったり触れたりされるだけで十分だけど、竜樹さんはどうなんだろう?

そう思って、声をかけるけれど、

「ただ霄に触れてたら、気持ちが落ち着くからこのままでいい」

そう返す竜樹さん。
時間はどんどん過ぎていく。
気がつくと、23時を回っていた(゜o゜)
帰らないといけないのは判っていたけれど。
その手を跳ね除けてまで、帰る気がしなくてずっとされるままになる私。

そうしてるうちに、本当にのっぴきならない時間になった。
時計を見てびっくりする竜樹さん。
でも、何となく二人の間にまだ帰ろうっていう空気が流れない。

「…竜樹さん、本当に困ってないの?」

我ながらバカみたいな質問をしたなと思ったけれど…

「ヘンな言い方するなぁ。落ち着かないのは確かやけど…」
「見た目ほど疲れてないから、気にしなくていいよぉ。来週も何だかんだ忙しいでしょ?学校が休みでも」
「…うん」

そうして、どちらからともなくそれは始まる。
ひとしきりお互いのすべてを分け合って、安堵の時を迎えるけれど。
そこからゆっくりしてると、本当に無断外泊になるので、慌てて帰る用意をして家を出る。

車のスピードから、竜樹さんが慌ててるのが判る。

…これからは、もっと早く竜樹さんの家に行くか、もっと早く竜樹さんの家を出るようにしよう

それを実行できるかどうかは判らないけれど…(^^ゞ


家に帰ったら、怒られるのは百も承知。
それでも、車が家に辿り着かなければいいと思ってしまう。


…我儘でも、何でも。
ただ傍にいられたら、癒される気がするんだもの。
1週間、ぎりぎりの状態で生きてるんだから、許してくださいって言ったならきっと怒られるのだろうとは思うけれど…


ごめんなさい。

それでも、竜樹さんのすぐ傍にいたいと願う私はいるのです。
触れられる距離にいたいと願う私がいるのです。


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