目が覚めて…
2001年7月22日次に意識がはっきりしてきた時、階下から話し声が聞こえた。
…あ、竜樹さんのお母さんが来てはるんや?
そんな感じがしたので、起き上がって着替えて階下に降りる。
…そこには、包丁片手に料理をしてる竜樹さんしかいなかった
「もう少し寝てたらよかったのに?」
「ううん、せっかくだから手伝うよ?」
「ここで料理してたら、めっちゃ汗をかくから俺の服に着替えたらいいわ」
そう言われてまた2階に上がって、竜樹さんのTシャツと半パンをはく。
なんだか大きくて、服の中で身体が泳いでる感じだったけど(^^ゞ
階下に降りて、料理を手伝う。
「ナスとベーコンの炒め物を作るねん(*^_^*)」
竜樹さんと立ち位置を変わり、フライパンの中身と格闘する金岡。
「ナスがこれくらいの色目になったら、ひっくり返すねんで?」
「ベーコンは柔らかいうちに端に避けて次のん炒めたらええから」
何気に指示が飛んでくる。
…わかっとおよぉ
と思うことも多いんだけど、ここは竜樹さんのお家。
竜樹さんの指示に従いましょう(笑)
…そう言えば
昔、竜樹さんが一人暮らししていたとき、竜樹さんが休みの日は一緒に料理をすることもあったけど、あの当時は私ががんがん指示飛ばして、竜樹さんを動かしてたような…(-_-;)
その当時のことを思うと、竜樹さんの手つきも随分慣れたもののような気がする。
「ナスとベーコンの炒め物」が出来上がり、お皿に移し変えると、竜樹さんは何時の間にか切っていたステーキ肉をフライパンの上に並べ始める。
「これは焼きあがったら、このまま食うからなぁ」
…え?(゜o゜)
フライパンから直にものを食べるなんて、初めてだからびっくりしたけれど…
これもまた竜樹流。このお家にいてる間は従おう(笑)
「肉をひっくり返す前に、これを乗せたら肉がやらかくなるねんで?」
と刻んだラードを肉の上に乗せていく。
確かに、焼きあがって食べてみると美味しかったので、びっくりしたけれど。
そうして焼きあがっては食べ、焼きあがっては食べを繰り返し、何時の間にかご飯を食べはじめ、何時の間にかご飯を食べ終えていた(笑)
ちなみに、サイコロステーキとナスとベーコンの炒め物に加え、何処からともなく鶉の卵の水煮とスライストマト、モズクが出てきた(^^ゞ
…私の知らない間に随分要領よく、家事をこなすようになりはってんなぁ
と感心仕切りだった。
ご飯を食べ終え、片付けようとすると、
「片付けはいいから、涼もう」と2階に連れて行かれてしまった。
食べっぽかしみたいで気にはなったけれど、竜樹さんに言われるままになってしまった。
二人でごろごろじゃれじゃれモードでテレビを見てのんびり過ごし、お風呂に入ってまたごろごろを繰り返す。
帰る時間が気にならなかったわけじゃないけれど、何となくこのままでいたくてじっとしてる。
…そうしてるうちに23時30分近くになった(゜o゜)
「霄、もう帰ろうか?」
竜樹さんに言われて、渋々帰る用意をする。
食事とお風呂を済ませた竜樹さんはとても眠そうだったので、送ってもらうのは申し訳ない気がしたけれど、お言葉に甘えて送ってもらうことにした。
「本当はこの3連休中に『泊まりにおいで』って言おうと思っててん。
でも、霄んち急に言って急に外泊できへんやろ?
だから、盆休みまで黙ってようと思っててんけどなぁ……」
…早く言ってくれたら、どんな理由をつけても泊まりにしたよ?
そう思ったけれど。
体調やスケジュールの折り合いがつかなかった末のことだろうから、それも仕方がない。
竜樹さんが昨日友達と日帰りで温泉に行った話をしてくれたとき、
「もし二人で旅行に出るなら、温泉に行きたいね。
別に周りに何もなくてもいいから、のんびりした旅行に出たいね」って言ってみた。
「そうやなぁ、でもカップル貸切風呂みたいなんがあるとこ探さんと、時間がもったいないやん?
せっかく二人でいられる時間が別々の風呂やと減ってまうやん?」
……(*^_^*)
滅多にそんなことを言わない人の口からそんな台詞が飛び出すとびっくりしちゃうけれど、すんごく嬉しくて一人でにこにこしてしまう。
「今月末から夏休みやし、テスト月間じゃない時以外は時間も取り易いはずだから…」
前向きに物事を動かそうと考えてくれるだけで十分だった。
連休明けからまた頑張って働こうという気になった。
けれど。
スケジュールの話になったとき初めて、月曜日から試験週間に入ることを知った(>_<)
そんな話をもっと早く聞いてたら、もっと早い時間に自力で帰ったのに……
少々落ち込む私に、
「俺って優しいからなぁ〜〜。『帰れ』ってよう言わへんもんなぁ〜〜( ^ー^) ニヤリ!」
と明るく言う、竜樹さん。
「じゃあ、金曜まではなるべく夜、電話せぇへんようにするね…(-_-;)」
トーンダウンする私に、
「電話出れそうにない時は出ぇへんから、かけるだけかけてみてもええで」
と飄々と答える竜樹さん。
なんだか何気ない言葉がすごく暖かいもののように思えて、とても嬉しかった。
そんな愛しい時間が終わりを迎える(T_T)
「テスト、頑張ってね」
「おう、頑張ってくるわ。霄も頑張って会社行けよ?」
そう言って別れた。
午前様になってしまって、そろりそろりと家の中に入る。
謝ろうと思ってリビングに行くと、両親はめいめい好き勝手に遊んでいて、私のことなどどうでもいい様子。
帰り際に竜樹さんから貰った「抹茶くずもち」を恐る恐る差し出すと、(特に金岡母)は喜んで食べ始めた。
こうして連休2日目は無事終わった。
部屋に戻って鞄を開けると、病院用のエアサロンパスがころんと出てきた。
…あ、
肩が痛い、背中が痛いと日頃口にしてるから、自分の貰ってる薬を分けてくれたんだ。
そう言えば、今日も私の背中に出来てる薬負けの跡や、身体に出ている小さな発疹を見つけて、気にしてたなぁ…
「薬負けの跡が消えなかったりぶつぶつが出たりするのは、ストレスからやで?
ゆったり暮らそうなぁ?」
そう言ってくれてたことを思い出す。
…いつでも、何気ないことをよく見ていてくれるんだよね?
そう思うと、とても愛しくて。
私もまた竜樹さんの役に立てたらって思ったんだ。
…逢えることがくれるもの。
それはきっと安らぎやぬくもりだけじゃなくて、相手を思い遣る気持ちもまた与えてくれるんだよね?
もし、また長い間逢えなくなったとしても、それが元でどんなにへこんでも。
暖かな時間と大好きな笑顔を思い出して頑張ろう。
そうして逢えた時、暖かな空気で包んであげよう。
…逢えてよかった。ありがとう。
…あ、竜樹さんのお母さんが来てはるんや?
そんな感じがしたので、起き上がって着替えて階下に降りる。
…そこには、包丁片手に料理をしてる竜樹さんしかいなかった
「もう少し寝てたらよかったのに?」
「ううん、せっかくだから手伝うよ?」
「ここで料理してたら、めっちゃ汗をかくから俺の服に着替えたらいいわ」
そう言われてまた2階に上がって、竜樹さんのTシャツと半パンをはく。
なんだか大きくて、服の中で身体が泳いでる感じだったけど(^^ゞ
階下に降りて、料理を手伝う。
「ナスとベーコンの炒め物を作るねん(*^_^*)」
竜樹さんと立ち位置を変わり、フライパンの中身と格闘する金岡。
「ナスがこれくらいの色目になったら、ひっくり返すねんで?」
「ベーコンは柔らかいうちに端に避けて次のん炒めたらええから」
何気に指示が飛んでくる。
…わかっとおよぉ
と思うことも多いんだけど、ここは竜樹さんのお家。
竜樹さんの指示に従いましょう(笑)
…そう言えば
昔、竜樹さんが一人暮らししていたとき、竜樹さんが休みの日は一緒に料理をすることもあったけど、あの当時は私ががんがん指示飛ばして、竜樹さんを動かしてたような…(-_-;)
その当時のことを思うと、竜樹さんの手つきも随分慣れたもののような気がする。
「ナスとベーコンの炒め物」が出来上がり、お皿に移し変えると、竜樹さんは何時の間にか切っていたステーキ肉をフライパンの上に並べ始める。
「これは焼きあがったら、このまま食うからなぁ」
…え?(゜o゜)
フライパンから直にものを食べるなんて、初めてだからびっくりしたけれど…
これもまた竜樹流。このお家にいてる間は従おう(笑)
「肉をひっくり返す前に、これを乗せたら肉がやらかくなるねんで?」
と刻んだラードを肉の上に乗せていく。
確かに、焼きあがって食べてみると美味しかったので、びっくりしたけれど。
そうして焼きあがっては食べ、焼きあがっては食べを繰り返し、何時の間にかご飯を食べはじめ、何時の間にかご飯を食べ終えていた(笑)
ちなみに、サイコロステーキとナスとベーコンの炒め物に加え、何処からともなく鶉の卵の水煮とスライストマト、モズクが出てきた(^^ゞ
…私の知らない間に随分要領よく、家事をこなすようになりはってんなぁ
と感心仕切りだった。
ご飯を食べ終え、片付けようとすると、
「片付けはいいから、涼もう」と2階に連れて行かれてしまった。
食べっぽかしみたいで気にはなったけれど、竜樹さんに言われるままになってしまった。
二人でごろごろじゃれじゃれモードでテレビを見てのんびり過ごし、お風呂に入ってまたごろごろを繰り返す。
帰る時間が気にならなかったわけじゃないけれど、何となくこのままでいたくてじっとしてる。
…そうしてるうちに23時30分近くになった(゜o゜)
「霄、もう帰ろうか?」
竜樹さんに言われて、渋々帰る用意をする。
食事とお風呂を済ませた竜樹さんはとても眠そうだったので、送ってもらうのは申し訳ない気がしたけれど、お言葉に甘えて送ってもらうことにした。
「本当はこの3連休中に『泊まりにおいで』って言おうと思っててん。
でも、霄んち急に言って急に外泊できへんやろ?
だから、盆休みまで黙ってようと思っててんけどなぁ……」
…早く言ってくれたら、どんな理由をつけても泊まりにしたよ?
そう思ったけれど。
体調やスケジュールの折り合いがつかなかった末のことだろうから、それも仕方がない。
竜樹さんが昨日友達と日帰りで温泉に行った話をしてくれたとき、
「もし二人で旅行に出るなら、温泉に行きたいね。
別に周りに何もなくてもいいから、のんびりした旅行に出たいね」って言ってみた。
「そうやなぁ、でもカップル貸切風呂みたいなんがあるとこ探さんと、時間がもったいないやん?
せっかく二人でいられる時間が別々の風呂やと減ってまうやん?」
……(*^_^*)
滅多にそんなことを言わない人の口からそんな台詞が飛び出すとびっくりしちゃうけれど、すんごく嬉しくて一人でにこにこしてしまう。
「今月末から夏休みやし、テスト月間じゃない時以外は時間も取り易いはずだから…」
前向きに物事を動かそうと考えてくれるだけで十分だった。
連休明けからまた頑張って働こうという気になった。
けれど。
スケジュールの話になったとき初めて、月曜日から試験週間に入ることを知った(>_<)
そんな話をもっと早く聞いてたら、もっと早い時間に自力で帰ったのに……
少々落ち込む私に、
「俺って優しいからなぁ〜〜。『帰れ』ってよう言わへんもんなぁ〜〜( ^ー^) ニヤリ!」
と明るく言う、竜樹さん。
「じゃあ、金曜まではなるべく夜、電話せぇへんようにするね…(-_-;)」
トーンダウンする私に、
「電話出れそうにない時は出ぇへんから、かけるだけかけてみてもええで」
と飄々と答える竜樹さん。
なんだか何気ない言葉がすごく暖かいもののように思えて、とても嬉しかった。
そんな愛しい時間が終わりを迎える(T_T)
「テスト、頑張ってね」
「おう、頑張ってくるわ。霄も頑張って会社行けよ?」
そう言って別れた。
午前様になってしまって、そろりそろりと家の中に入る。
謝ろうと思ってリビングに行くと、両親はめいめい好き勝手に遊んでいて、私のことなどどうでもいい様子。
帰り際に竜樹さんから貰った「抹茶くずもち」を恐る恐る差し出すと、(特に金岡母)は喜んで食べ始めた。
こうして連休2日目は無事終わった。
部屋に戻って鞄を開けると、病院用のエアサロンパスがころんと出てきた。
…あ、
肩が痛い、背中が痛いと日頃口にしてるから、自分の貰ってる薬を分けてくれたんだ。
そう言えば、今日も私の背中に出来てる薬負けの跡や、身体に出ている小さな発疹を見つけて、気にしてたなぁ…
「薬負けの跡が消えなかったりぶつぶつが出たりするのは、ストレスからやで?
ゆったり暮らそうなぁ?」
そう言ってくれてたことを思い出す。
…いつでも、何気ないことをよく見ていてくれるんだよね?
そう思うと、とても愛しくて。
私もまた竜樹さんの役に立てたらって思ったんだ。
…逢えることがくれるもの。
それはきっと安らぎやぬくもりだけじゃなくて、相手を思い遣る気持ちもまた与えてくれるんだよね?
もし、また長い間逢えなくなったとしても、それが元でどんなにへこんでも。
暖かな時間と大好きな笑顔を思い出して頑張ろう。
そうして逢えた時、暖かな空気で包んであげよう。
…逢えてよかった。ありがとう。
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