待ち望んだ時間
2001年7月21日連休2日目。
昨日、友達と会ってご飯を食べて散々喋り倒したのだからゆっくり寝てればいいのに、会社に行く時と変わらない時間に目が覚める。
外は快晴。だけど、強烈に蒸し暑い(>_<)
…竜樹さんとは今日逢う約束はしてるけれど、竜樹さんの体調はどうなんだろう?
気になっているけれど、あんまり早い時間から起こしてもかわいそうだと思ったので、
昼過ぎ、竜樹さんに電話をした。
竜樹さんの声は少ししんどそうではあるけれど、
「とりあえずいつも待ち合わせしてる駅においで、迎えに行くから」ということなので、
シャワーを浴びて用意をして出かける。
…外はめちゃくちゃ暑かった(>_<)
正直、出かけると約束したことを一瞬後悔した(爆)
だけど、これを逃したら今度はいつ会えるか判らない。
来週の日曜日は友達の快気祝いの食事会に行くことになっているから、下手をするとまた2週先まで逢えないかもしれない。
そう思うと、こげそうなくらいの日差しも纏わりつくような空気も、ついでにいつも歩く道を通行止めにしてしまってる道路工事ですら竜樹さんに逢いに行こうと思う気持ちを阻むものにはならなかった。
駅に着いて、電車に乗ってやっと気持ちが落ち着いた。
今日は神戸の花火大会。
この時間から浴衣を着た女の子たちが神戸に向かう。
…場所取りをするのも楽じゃないんだよな?
去年、竜樹さんと花火にいく度に場所取りだけで疲れてしまったことを思い出してしまった。
本当は竜樹さんと花火を見に行きたかったけれど、体調が不安定な竜樹さんに「行きましょうよぉ」とお願いする気にはとてもなれなかった。
浴衣姿の女の子を横目に、電車を降りる。
電車を乗り換え、待ち合わせの駅の改札を出た頃、竜樹さんから電話があった。
「あと5分ほどでそっちに着くから、もう暫く待ってて」
日陰で竜樹さんの車が来るのを待った。
…あと5分で竜樹さんに逢えるんだ(*^_^*)
そう思うと、こげそうな日差しの下でじっと立ってるのもそう大変なことでもなかった。
暫くしてやって来た竜樹さんは、少し疲れているようにも見えたけど、笑顔で迎えてくれた。
私はそんな竜樹さんに会えただけで十分だった。
他愛もない話をしながら、竜樹さんの車はおうちの方に走っていく。
…あれ?今日はどうしたのかな?
しんどい時でもあまり家にいたがらない竜樹さんが自宅の方に向かうというのは、よっぽど体調が悪いってことだから心配してしまう。
…おうちの方だってこの暑さじゃしんどいだろうから、却ってご迷惑かな?
…何かお土産を買っておけばよかったかな?
いろいろと考えを走らせてるうちに、竜樹さんは駐車場に車を停めた。
車を降りて、歩き出す竜樹さんの後ろをついていくと、竜樹さんの自宅の隣に入っていく。
…え?
事情が飲み込めず、きょとんとしてる私に「おいで」という竜樹さん。
促されるまま入ってみると、玄関には竜樹さんの飼ってるベタの水槽がちょこなんとある。
「…いろんな事情があって、一人暮らし始めてん」
よくよく話を聞いてると、ちょうど逢えなくなった頃からこちらに移っていたらしい。
「何で言ってくれなかったんです?」
「ちゃんと落ち着いて霄を呼べるような状態になってから言おうと思っててん」
…竜樹さんはこういう人だ(-_-;)
ある程度、形になるまでは、一切教えてくれない人だ。
「薄情もん!!ヽ(`⌒´)ノ」って怒るだけ無駄だってことは百も承知(笑)
もうそれ以上、突っ込まないことにした。
竜樹さんが2階の部屋を冷やしに行ってる間、1階の部屋を眺めていた。
きちんと片付けが済ませてあるところは、昔と変わりがない。
台所にコンロが一つしかないところもまた、昔と変わりがない(笑)
…この先、ここで料理を作ることになっても、昔と同様苦労しそうだわ(笑)
部屋のあちこちに竜樹さんらしさが伺えて、思わず笑ってしまった。
降りてきた竜樹さんと畳の部屋で向かい合って座って、こちらに移ってきた経緯や引越しの時の話を聞く。
一人暮らしを始めてから、あれやこれやとしないといけないことが増えたり苦労もあるみたいだけど、一人の時間がないとイラついていたときと比べたらずっと表情が穏やかな気がして嬉しくなってくる。
「これで今までよりもゆったりした感じで一緒にいられるようになるで(*^_^*)」
確かに、「お風呂付部屋」にいても、ご飯を食べに行っても何かと時間を気にしていたから、それを考えると私が家に帰る時間以外、何も気にしなくていいという環境が手に入ったということは喜ばしいことなのかもしれない。
そろそろ部屋が冷える頃だろうというので、2階に上がった。
2階は寝室と勉強をする場所。
ここもまたちゃんと片付いている。
1階と違って涼しい部屋でまた二人他愛のない話をしてる。
話が途切れたところで、竜樹さんがぎゅーっと抱き締めてくれる。
そのまま別のやりとりが始まる。
正確にはマミちゃんの前楽の日に1時間だけ逢ってるんだけど、こうして二人が互いにやりとりをするのは1ヶ月ぶり。
長い間ずっと繰り返してきたはずのやり取りとどこか違うような気がするのは、そのせいなのかな?
とめどなく続いていくやりとりに何度も意識が途切れそうになるけれど、
やりとりに終わりが見えることがなくて。
何度も何度も繰り返すやり取りの中に安堵の色を見つけるのに時間がかかった。
ひと心地ついたと思うとまた始まるやりとりに、二人を隔てていた時間がゆっくりと埋まっていく感じがした。
それを自覚する頃には本当に意識が切れかけていたけれど……
長い長いやりとりの末に、私は眠ってしまっていたらしい。
時々、身体の上にかけられるタオルケットの感触で意識が戻るような気がしたけれど、
頭の奥の方で竜樹さんが声をかけてくれていたような気がしたけれど、そのままゆっくり記憶の底に落ちていってしまった。
…何気なく目が覚めたときには、竜樹さんはそこにはいなかった。
1階からはことこと音がしてる。
…もしかして、ご飯を作ってるのかな?
だとしたら、私も手伝わないと…
そう思って立ち上がった途端、立ちくらみがして布団の上に座り込んでしまう。
そうしてまた、横になって意識が落ちるのに任せてしまった…
*****************************************************
字数オーバーなので、22日の日記に続きます(^^ゞ
昨日、友達と会ってご飯を食べて散々喋り倒したのだからゆっくり寝てればいいのに、会社に行く時と変わらない時間に目が覚める。
外は快晴。だけど、強烈に蒸し暑い(>_<)
…竜樹さんとは今日逢う約束はしてるけれど、竜樹さんの体調はどうなんだろう?
気になっているけれど、あんまり早い時間から起こしてもかわいそうだと思ったので、
昼過ぎ、竜樹さんに電話をした。
竜樹さんの声は少ししんどそうではあるけれど、
「とりあえずいつも待ち合わせしてる駅においで、迎えに行くから」ということなので、
シャワーを浴びて用意をして出かける。
…外はめちゃくちゃ暑かった(>_<)
正直、出かけると約束したことを一瞬後悔した(爆)
だけど、これを逃したら今度はいつ会えるか判らない。
来週の日曜日は友達の快気祝いの食事会に行くことになっているから、下手をするとまた2週先まで逢えないかもしれない。
そう思うと、こげそうなくらいの日差しも纏わりつくような空気も、ついでにいつも歩く道を通行止めにしてしまってる道路工事ですら竜樹さんに逢いに行こうと思う気持ちを阻むものにはならなかった。
駅に着いて、電車に乗ってやっと気持ちが落ち着いた。
今日は神戸の花火大会。
この時間から浴衣を着た女の子たちが神戸に向かう。
…場所取りをするのも楽じゃないんだよな?
去年、竜樹さんと花火にいく度に場所取りだけで疲れてしまったことを思い出してしまった。
本当は竜樹さんと花火を見に行きたかったけれど、体調が不安定な竜樹さんに「行きましょうよぉ」とお願いする気にはとてもなれなかった。
浴衣姿の女の子を横目に、電車を降りる。
電車を乗り換え、待ち合わせの駅の改札を出た頃、竜樹さんから電話があった。
「あと5分ほどでそっちに着くから、もう暫く待ってて」
日陰で竜樹さんの車が来るのを待った。
…あと5分で竜樹さんに逢えるんだ(*^_^*)
そう思うと、こげそうな日差しの下でじっと立ってるのもそう大変なことでもなかった。
暫くしてやって来た竜樹さんは、少し疲れているようにも見えたけど、笑顔で迎えてくれた。
私はそんな竜樹さんに会えただけで十分だった。
他愛もない話をしながら、竜樹さんの車はおうちの方に走っていく。
…あれ?今日はどうしたのかな?
しんどい時でもあまり家にいたがらない竜樹さんが自宅の方に向かうというのは、よっぽど体調が悪いってことだから心配してしまう。
…おうちの方だってこの暑さじゃしんどいだろうから、却ってご迷惑かな?
…何かお土産を買っておけばよかったかな?
いろいろと考えを走らせてるうちに、竜樹さんは駐車場に車を停めた。
車を降りて、歩き出す竜樹さんの後ろをついていくと、竜樹さんの自宅の隣に入っていく。
…え?
事情が飲み込めず、きょとんとしてる私に「おいで」という竜樹さん。
促されるまま入ってみると、玄関には竜樹さんの飼ってるベタの水槽がちょこなんとある。
「…いろんな事情があって、一人暮らし始めてん」
よくよく話を聞いてると、ちょうど逢えなくなった頃からこちらに移っていたらしい。
「何で言ってくれなかったんです?」
「ちゃんと落ち着いて霄を呼べるような状態になってから言おうと思っててん」
…竜樹さんはこういう人だ(-_-;)
ある程度、形になるまでは、一切教えてくれない人だ。
「薄情もん!!ヽ(`⌒´)ノ」って怒るだけ無駄だってことは百も承知(笑)
もうそれ以上、突っ込まないことにした。
竜樹さんが2階の部屋を冷やしに行ってる間、1階の部屋を眺めていた。
きちんと片付けが済ませてあるところは、昔と変わりがない。
台所にコンロが一つしかないところもまた、昔と変わりがない(笑)
…この先、ここで料理を作ることになっても、昔と同様苦労しそうだわ(笑)
部屋のあちこちに竜樹さんらしさが伺えて、思わず笑ってしまった。
降りてきた竜樹さんと畳の部屋で向かい合って座って、こちらに移ってきた経緯や引越しの時の話を聞く。
一人暮らしを始めてから、あれやこれやとしないといけないことが増えたり苦労もあるみたいだけど、一人の時間がないとイラついていたときと比べたらずっと表情が穏やかな気がして嬉しくなってくる。
「これで今までよりもゆったりした感じで一緒にいられるようになるで(*^_^*)」
確かに、「お風呂付部屋」にいても、ご飯を食べに行っても何かと時間を気にしていたから、それを考えると私が家に帰る時間以外、何も気にしなくていいという環境が手に入ったということは喜ばしいことなのかもしれない。
そろそろ部屋が冷える頃だろうというので、2階に上がった。
2階は寝室と勉強をする場所。
ここもまたちゃんと片付いている。
1階と違って涼しい部屋でまた二人他愛のない話をしてる。
話が途切れたところで、竜樹さんがぎゅーっと抱き締めてくれる。
そのまま別のやりとりが始まる。
正確にはマミちゃんの前楽の日に1時間だけ逢ってるんだけど、こうして二人が互いにやりとりをするのは1ヶ月ぶり。
長い間ずっと繰り返してきたはずのやり取りとどこか違うような気がするのは、そのせいなのかな?
とめどなく続いていくやりとりに何度も意識が途切れそうになるけれど、
やりとりに終わりが見えることがなくて。
何度も何度も繰り返すやり取りの中に安堵の色を見つけるのに時間がかかった。
ひと心地ついたと思うとまた始まるやりとりに、二人を隔てていた時間がゆっくりと埋まっていく感じがした。
それを自覚する頃には本当に意識が切れかけていたけれど……
長い長いやりとりの末に、私は眠ってしまっていたらしい。
時々、身体の上にかけられるタオルケットの感触で意識が戻るような気がしたけれど、
頭の奥の方で竜樹さんが声をかけてくれていたような気がしたけれど、そのままゆっくり記憶の底に落ちていってしまった。
…何気なく目が覚めたときには、竜樹さんはそこにはいなかった。
1階からはことこと音がしてる。
…もしかして、ご飯を作ってるのかな?
だとしたら、私も手伝わないと…
そう思って立ち上がった途端、立ちくらみがして布団の上に座り込んでしまう。
そうしてまた、横になって意識が落ちるのに任せてしまった…
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字数オーバーなので、22日の日記に続きます(^^ゞ
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