昨晩もあまり眠れなくて、眠ったと思ったらすぐに朝を迎えた。
起き上がると、どっと吐き気があがってきた。
少しの間布団の上で蹲っていたけれど、吐き気も胃痛もひどくなっていく一方で。
仕方なく、1時間だけ眠って会社に行く。

電車に乗る前に会社に連絡をするけれど。
こんな生活長く続けてて、自分の立場も気持ちもいいわけなくて。
電車乗ってても、体調不良と自己嫌悪とが格闘を繰り広げる。
会社につく頃には、ぐったり疲れてしまっていた。

幸い、仕事がそれほど立て込むこともなく、1時間遅刻で済んだからか他の社員さんにかけた迷惑も小さくて済んだようで、少しほっとしたんだ。
しかも、今日は涼しかったので体力の消耗も少なかったし、吐き気が伴うほどの方や背中の痛みがなかったのが救い。

ボスは相変わらずな私に愛想を尽かすことなく(いや、尽かしてるかもしれないけど)、心配してくれてた。

明日は検査結果が判明する。
きっとどんな結果が出ても、この絶不調状態は当分続くだろうけれど。
とりあえず、身体の負担になり過ぎてそうなものを少し縮小しようかなって思ったんだ。

…本当は、したいことをして我慢し過ぎない方向で生活をすすめることを考えたかったけれど、
会社を辞めれば収入が途絶えるし、竜樹さんのことが気にかかるのは彼を好きでいる以上は当たり前のようについてくることだから。

「嫌なら辞めちまえよ」って思うからって、「は〜い、辞めま〜す(*^_^*)」にしたら、
今まで築き上げたものはすべてなくなってしまうんだ。

そう思って、思い切った行動を躊躇うあたりはまだ「右側」が勝っているんだろう。

…そう思うと、とりあえずほっとしたんだ。
「右側」が勝っている以上は、他の人に対しても攻撃的に構えないから。
誰より何より、竜樹さんに対してやさしく出来る余地があるってことだから。


定時で仕事を終え、家路につく。
最寄り駅から「竜樹さんメール」を飛ばせども、返事がこないのは相変わらずで。
今日は涼しかったとは言え、昨日一日と今日の午前中、雨が降っていたんだから調子がいいはずもないことくらいは判ってる。
無理をして返事を返してもらうよりも、竜樹さんが楽にしていてくれる方がいい。

…それが、私にとって寂しいことの一つとして頭を擡げてきてもね

私自身も電車に乗ってる間中吐き気と格闘していたから、返事がきたところで返す余裕も無かったし。
これはこれでよかったんだって思う。

吐き気と格闘して疲れたのか、バスの中で爆睡(-_-;)
家に辿り着いてからも、「ただいまリレー」一つできずにぼけっとしてる。
暫くしてやっと食事を済ませ、ひと心地ついてメールを読んだり出したりして、やっとこいつもの自分を取り戻して。

「竜樹さん、どうしてるかなぁ…?」

すんごい気になったから、電話をしてみた。
竜樹さんが調子悪くしてる時は電話には出ないから、5コールして出なかったら切ることにしてる。

…5コール目

出ないから切ろうとしたら、大好きなあの声が(*^_^*)

「…霄?ご無沙汰やなぁ。今、電話しようかって思ってたとこやってん」

ちょっとしんどそうな声だったけれど、竜樹さんは出てくれたんだ。
携帯から部屋の電話に切り替えて、二人の会話は続く。


竜樹さんは私と会った翌日、検定の勉強会に出かけて。
月曜日はなんとか学校へ行けたけれど、火曜・水曜と調子を崩して学校を休んだとのこと。
ただ、休んでる間も勉強したり役所に行って手続きをしたり書類を書いたりと忙しくしてたようだから、ちゃんと休めていなくて今もしんどいみたい。

…ちゃんと休んで、すっきりさせた方がいいよ、竜樹さん

そう言いそうになって、はたと気づく。

…それって、今の私にも言えてるんちゃうん?

そう思ったら、何となく言う気がそがれてしまったんだ。


自分だってしんどいくせに、竜樹さんは私の体調を気遣ってくれる。
明日、診察を受けることも覚えててくれてる。
それはとてもありがたいけれど、何だか負担になってるみたいで申し訳なくて。
話をそらす意味もこめて(?)、竜樹さんの話を聞こうって思ったんだ。


…多分、学校でのこと。ストレス溜めてるんだろうと思うから


竜樹さんはしんどいことがあっても嫌なことがあっても、あまりそれを口にしない。

「口にしたところで、気が晴れるわけでも解決するわけでもないから」

一緒にい始めた頃からずっとそう言ってた。
それが他人行儀やなぁ、寂しいなぁって思う反面、それくらい強くありたいと思っていたんだ。

…だけど、竜樹さん。堪りかねててんね?

滅多に愚痴をこぼさない竜樹さんから聞こえてくる話は、かつて私がこの会社に入ったときに感じたことと同じようなことで。
自分が体験してるから余計にそれは辛いものだと実感してしまって、本当にたまらないんだなってことがよく判る。
正直、今の私の精神状態はあまりいいもんでもないから、深みにはまるような話は避けたかったけれど、滅多に辛いと感じることを話してくれない竜樹さんが話してることをちゃんと受け止めたいって思ったんだ。

…そのために私はいてるんやって思うから。


ひとしきり話したら、竜樹さんは思い直したようにこう言ったんだ。

「俺はこの生活を今年で終わりにする。だから、学校にいてて手に入れられるものはみんな手に入れて卒業するからな」

竜樹さんの今通ってる学校には今年で通い始めて3年目になるような人もいてて。
就職が決まらなくて、出戻ってくる人もいるんだそう。
学校に通ってお金が入ってくるなら、それほど楽なことはなくて。
景気が良くなるまで何年も続けていられるなら、それほど気楽なことはないって思うけれど。
竜樹さんにとって、不機嫌な環境なら終わりにしてしまってもいいって思うんだ。
不機嫌な環境に押し込められながら、生活するしんどさは私も多少なりとも判ってるから。


生きていく上で「機嫌よく生きられる環境」なんてものはないのかもしれないけれど。
でも、機嫌よくに近づけるような生き方はきっと出来る気がするから。
竜樹さんがそれを目指すなら、それをサポートできたらいいなって思う。
竜樹さんがこんな風に弱いところを見せながら、暫くしたらまた力を取り戻して頑張れるような、そんな環境の一つに私がなれるなら。
それほど、嬉しいことはないって思うんだ。


自分が思うほど、傍が思うほど。
私は強くもなければ弱くもないんだって思うから。
今は体調不良でガタガタでも、竜樹さんが私に何かを話すことでありのままの竜樹さんに戻れるなら、こんなわたしにもいてる価値はあったのだろうと思うから。

会えない時間は辛いけど、寂しいけれど。
いつでも、何処にいても、竜樹さんの心の傍に私の心がありますように。

…ずっとずっと心だけは傍にいられますように。


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