前向きなる抵抗
2001年6月7日昨日は家に帰って夕飯を食べた後、電池が切れたように眠ってしまった。
日付が変わる直前に目が覚めて、ごそごそ起き出していろいろしてるうちに眠れなくなってしまった。
やっとの思いで寝直して、意識が途切れた頃、起きる時間になってしまった。
窓の外は快晴。
こんな日に身体がだるいなんて言いたくもない。
…おとつい昨日と雨続きでいい加減嫌気がさしてたんだから。
今日くらい機嫌よく仕事に行こうよ。
友達の掲示板に「おはようリレー」をしてから、用意をして家を出る。
会社に入って仕事を始めたのはいいけれど。
胃痛とは違う意味で胃の調子がおかしい。
まるで胃が動いてないような感じがして気持ち悪い。
とりあえず、寝不足の身体に栄養をと思って飲み慣れてる栄養剤を飲んだけれど。
何だかまだヘンな感じがしてるので、緑茶を口にした。
すると胃が重くなってきたから、今度は会社に置いてある胃薬を飲んだ。
いつもならこの辺で胃の調子は元に戻るはずなのに。
…やば
顔をあげてられなくて、身体を折るようにしていすに座ってるのがやっとだった。
先輩が書類を届けに来てくれて、何気に声をかけてくれた途端。
堰を切ったように吐き気が酷くなって、台所に飛び込んだ。
…胃液と水と栄養剤を丸ままもどしてしまった
何も吐くものがないのに、もどすというのはものすごいエネルギーが要ることで。
お酒を飲んでもここ数年吐いたことのない私にとってはすごいしんどい状態だった。
身体が胃の中のものをすべて吐き出そうとするのをやめるまで、流しのところで水を流しながら蹲っていた。
今まで…竜樹さんと一緒にい始めるよりもっと前から、自分のしたいことやするべきことのために身体を無理やり動かしてるみたいなところがあったけれど。
身体がこんなに激しい抵抗を試みたことは一度もなかった。
胃が痛いといっても、ただ痛むだけだし、ブレーキがかかっても、1日2日寝てれば治ったのに。
もどし続けてる間、マジで怖かったんだ。
吐くものなんて何もないのに、何かを吐き出そうとする。
身体全体で何かを抵抗してるみたいな状態に驚いたんだ。
…本腰入れて、休憩を取らないといけなくなったかな?
もどせるものをみんなもどし尽くして、吐き気が形を潜めた時そう思ったんだ。
別に無理なんてした覚えはないんだけど、このまま振り返ることなく自分の欲求ばかりに身体をはめ込み続けるなら、竜樹さんを支えないといけなくなったときに、身体はきっと一切言うことを聞かなくなるのだろうと思ったんだ。
…さりとて、会社に行って家に帰って用事をして寝るだけの生活ならごめんなんだけどな
身体に負担をかけすぎない程度に、自分の思うようにする。
そして竜樹さんを支えていく。
そのために何をどうしたらいいのか、よく考え直す必要がある。
そういうことだったのかもしれない。
吐き気が去って、少しだけいつも通りの状態に戻った時、
気負わない何もない、そのプレーンな状態がとても楽だということに気がついたんだ。
たまたまその時、来客がなかったり電話がかかってこなかったり、仕事が立て込んでなかったりしたからかもしれないけれど。
適度にゆったりやれることのありがたみみたいなのは少しだけ判った気がしたんだ。
日記のお友達に、ある時こう話し掛けたことがあるんだ。
「闘病生活って結構出口が見えないものですから。
彼を支える人がダウンしないように。
根を詰めすぎないようにすることも大切かと思います」
「病気の克服って結局、根を詰めすぎてキレちゃったらおしまいなんで、
投げてしまわないよう、諦めてしまわないよう、
だけど根詰めすぎて切れちゃわないよう。
注意しながら続けないといけないものなのかもしれません」
人に偉そうに言う前に、自分がもう一度立ち返らないといけないこと。
何気なく思い出したんだ。
よろよろしながら仕事を片付けながら、お友達に話した言葉を自分自身に投げ返してみたんだ。
「私自身」が抵抗を試みなければ、思い出さずに気の向くまま突っ走るだけだったのかもしれない。
いくら「私の主は私自身」であっても、自重しないといけないことだってある。
私にとって大切なものは何なのか?
どうしていけば、いろんなことに折り合いをつけながら機嫌よく生きていけるのか?
改めて考え直すにはいい機会だったのかもしれない。
…随分キツイ「天の配剤」だとは思ったんだけど(-_-;)
仕事はその後もそれほど立て込まずに、定時に会社を出ることが出来た。
ふらふらと自転車をかっ飛ばし、駅から「竜樹さんメール」を一つ。
「胃噴水」(爆)やらかしたことを悟られたくないので、ごくごくシンプルな文面にして。
でも、もしかしたら学校帰りに拾ってもらえるかもしれないと僅かながら期待して、
梅田に用事を片しに行くことにした。
身体がしんどくないといえば嘘にはなったけれど、時間的に梅田で用事を片した頃に竜樹さんに捕まえてもらえるかもしれない。
そう思ったから。
大阪に出る電車の中で竜樹さんからメールが届く。
「お疲れさん!学校には、遅刻寸前で間に合いました。痛みがあるので、お風呂に入ります。早々」
…あらららら、フラれちゃった(>へ<)
でも、運がよければ明日会えるさ。
そんな根拠レスなことを考えてそのまま大阪に出た。
人ごみ掻き分けて百貨店に飛び込み、化粧品を買って駅に向かう。
途中のドラッグストアで、Paul Smithのメンズフレグランスを発見(*^_^*)
こないだ見たときより少し安くなってたから買いたかったんだけど。
思ったより化粧品が高くついたから、今日は断念。
…給料日が来たら、竜樹さんの分も買ってプレゼントしたらいいわ(*^_^*)
そう自分を宥めて、家に戻る。
家に戻ってからも、「ものを食べると吐いちゃうかも」って恐怖はあったけれど。
いつもよりゆっくり目にご飯を食べたら、「胃噴水」の刑に逢わずに済んだ(笑)
部屋に戻って買ってきた化粧品を並べて、
「竜樹さんが喜んでくれるように、キレイになるぞ」と思ったりもしたんだけど。
…その前に、ちったあ自分の健康に気遣って、中身からキレイにならんとあかんよな?
珍しくそう思ったんだ。
健康でいること。
健康な身体から明るくて暖かな気持ちは生まれてくるのだから。
まずは外身以上に中身の部分を大事にしてやろう?
いつもはなかなか反省なんてせぇへんねんけど。
身体が仕掛けた「前向きなる反抗」に意識を傾けてやるか?
あれほどの抵抗を受けたんだから、
ちったぁ我が身も振り返ってやるかぁ?
日付が変わる直前に目が覚めて、ごそごそ起き出していろいろしてるうちに眠れなくなってしまった。
やっとの思いで寝直して、意識が途切れた頃、起きる時間になってしまった。
窓の外は快晴。
こんな日に身体がだるいなんて言いたくもない。
…おとつい昨日と雨続きでいい加減嫌気がさしてたんだから。
今日くらい機嫌よく仕事に行こうよ。
友達の掲示板に「おはようリレー」をしてから、用意をして家を出る。
会社に入って仕事を始めたのはいいけれど。
胃痛とは違う意味で胃の調子がおかしい。
まるで胃が動いてないような感じがして気持ち悪い。
とりあえず、寝不足の身体に栄養をと思って飲み慣れてる栄養剤を飲んだけれど。
何だかまだヘンな感じがしてるので、緑茶を口にした。
すると胃が重くなってきたから、今度は会社に置いてある胃薬を飲んだ。
いつもならこの辺で胃の調子は元に戻るはずなのに。
…やば
顔をあげてられなくて、身体を折るようにしていすに座ってるのがやっとだった。
先輩が書類を届けに来てくれて、何気に声をかけてくれた途端。
堰を切ったように吐き気が酷くなって、台所に飛び込んだ。
…胃液と水と栄養剤を丸ままもどしてしまった
何も吐くものがないのに、もどすというのはものすごいエネルギーが要ることで。
お酒を飲んでもここ数年吐いたことのない私にとってはすごいしんどい状態だった。
身体が胃の中のものをすべて吐き出そうとするのをやめるまで、流しのところで水を流しながら蹲っていた。
今まで…竜樹さんと一緒にい始めるよりもっと前から、自分のしたいことやするべきことのために身体を無理やり動かしてるみたいなところがあったけれど。
身体がこんなに激しい抵抗を試みたことは一度もなかった。
胃が痛いといっても、ただ痛むだけだし、ブレーキがかかっても、1日2日寝てれば治ったのに。
もどし続けてる間、マジで怖かったんだ。
吐くものなんて何もないのに、何かを吐き出そうとする。
身体全体で何かを抵抗してるみたいな状態に驚いたんだ。
…本腰入れて、休憩を取らないといけなくなったかな?
もどせるものをみんなもどし尽くして、吐き気が形を潜めた時そう思ったんだ。
別に無理なんてした覚えはないんだけど、このまま振り返ることなく自分の欲求ばかりに身体をはめ込み続けるなら、竜樹さんを支えないといけなくなったときに、身体はきっと一切言うことを聞かなくなるのだろうと思ったんだ。
…さりとて、会社に行って家に帰って用事をして寝るだけの生活ならごめんなんだけどな
身体に負担をかけすぎない程度に、自分の思うようにする。
そして竜樹さんを支えていく。
そのために何をどうしたらいいのか、よく考え直す必要がある。
そういうことだったのかもしれない。
吐き気が去って、少しだけいつも通りの状態に戻った時、
気負わない何もない、そのプレーンな状態がとても楽だということに気がついたんだ。
たまたまその時、来客がなかったり電話がかかってこなかったり、仕事が立て込んでなかったりしたからかもしれないけれど。
適度にゆったりやれることのありがたみみたいなのは少しだけ判った気がしたんだ。
日記のお友達に、ある時こう話し掛けたことがあるんだ。
「闘病生活って結構出口が見えないものですから。
彼を支える人がダウンしないように。
根を詰めすぎないようにすることも大切かと思います」
「病気の克服って結局、根を詰めすぎてキレちゃったらおしまいなんで、
投げてしまわないよう、諦めてしまわないよう、
だけど根詰めすぎて切れちゃわないよう。
注意しながら続けないといけないものなのかもしれません」
人に偉そうに言う前に、自分がもう一度立ち返らないといけないこと。
何気なく思い出したんだ。
よろよろしながら仕事を片付けながら、お友達に話した言葉を自分自身に投げ返してみたんだ。
「私自身」が抵抗を試みなければ、思い出さずに気の向くまま突っ走るだけだったのかもしれない。
いくら「私の主は私自身」であっても、自重しないといけないことだってある。
私にとって大切なものは何なのか?
どうしていけば、いろんなことに折り合いをつけながら機嫌よく生きていけるのか?
改めて考え直すにはいい機会だったのかもしれない。
…随分キツイ「天の配剤」だとは思ったんだけど(-_-;)
仕事はその後もそれほど立て込まずに、定時に会社を出ることが出来た。
ふらふらと自転車をかっ飛ばし、駅から「竜樹さんメール」を一つ。
「胃噴水」(爆)やらかしたことを悟られたくないので、ごくごくシンプルな文面にして。
でも、もしかしたら学校帰りに拾ってもらえるかもしれないと僅かながら期待して、
梅田に用事を片しに行くことにした。
身体がしんどくないといえば嘘にはなったけれど、時間的に梅田で用事を片した頃に竜樹さんに捕まえてもらえるかもしれない。
そう思ったから。
大阪に出る電車の中で竜樹さんからメールが届く。
「お疲れさん!学校には、遅刻寸前で間に合いました。痛みがあるので、お風呂に入ります。早々」
…あらららら、フラれちゃった(>へ<)
でも、運がよければ明日会えるさ。
そんな根拠レスなことを考えてそのまま大阪に出た。
人ごみ掻き分けて百貨店に飛び込み、化粧品を買って駅に向かう。
途中のドラッグストアで、Paul Smithのメンズフレグランスを発見(*^_^*)
こないだ見たときより少し安くなってたから買いたかったんだけど。
思ったより化粧品が高くついたから、今日は断念。
…給料日が来たら、竜樹さんの分も買ってプレゼントしたらいいわ(*^_^*)
そう自分を宥めて、家に戻る。
家に戻ってからも、「ものを食べると吐いちゃうかも」って恐怖はあったけれど。
いつもよりゆっくり目にご飯を食べたら、「胃噴水」の刑に逢わずに済んだ(笑)
部屋に戻って買ってきた化粧品を並べて、
「竜樹さんが喜んでくれるように、キレイになるぞ」と思ったりもしたんだけど。
…その前に、ちったあ自分の健康に気遣って、中身からキレイにならんとあかんよな?
珍しくそう思ったんだ。
健康でいること。
健康な身体から明るくて暖かな気持ちは生まれてくるのだから。
まずは外身以上に中身の部分を大事にしてやろう?
いつもはなかなか反省なんてせぇへんねんけど。
身体が仕掛けた「前向きなる反抗」に意識を傾けてやるか?
あれほどの抵抗を受けたんだから、
ちったぁ我が身も振り返ってやるかぁ?
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