希うもの
2001年6月5日今日は朝から曇り空。
湿気を含んだ空気はやがて雨に変わる予感を引き連れてくる。
…竜樹さん、無事に学校に行けるかなぁ
どことなく白っぽい鈍色の空を見上げてそう思った。
昼を過ぎた頃から、鈍色の空から雨が降ってくる。
降ってくる湿気の塊は身体のだるさを増長させるだけでなく、心にも重くのしかかるような感じがして思考が中々上向きにならない。
昨日まではとても前向きな気持ちだったはずなのに…
「誰かの『一番』になりたい。
そう思う自分って何なんだろう?」
ちょっと前にそう問い掛けた友達がいて
独り言とも問いかけともつかないその言葉が随分長い間私の心に留まり続けてる。
大切な人にとっての「一番」。
それが自分であって欲しいと希う気持ちは誰しも持っていて。
そう思うこと自体はごくごく自然なもののように思えるのに。
そう願う自分に気づいた時、少し曇った気持ちになるのは何故なんだろう?
誰しも抱える当たり前のものにどうして心が曇るのか。
ずっとずっと考えていたんだ。
「そんな風に願うのはごくごく当たり前のことなんだよ?」
とりあえずその時はそう答えたけれど。
そのあとに何か付け加えた方がいいと思いながら、「付け加えるべき言葉」が見つからなかったんだ。
…何で当たり前の想いを抱えて、気持ちは曇っていくんだろう?
その疑問の答えが見つからないまま、時間だけが過ぎていった。
ようよう仕事を追え、会社を出る。
…外はまだ雨。
余計に滅入りそうな気持ちを抱えて家路を急ぐ。
途中、「竜樹さんメール」を一つ飛ばしたけれど、気がかり一つ抱えたメールはどこか愛想がなくて、返事が返ってこなくてもそれほどがっかりはしなかったんだ。
家に帰ってからもずっとそのことが頭を離れなくて。
日記を書こうって気になかなかなれなかったんだ。
たらたらネットにあがって友達に捕まえてもらって話をして。
ネットの友達を見つけて捕まえて話をして。
話の流れから何気なく疑問に思い続けてることが飛び出してしまったんだ。
「出来ないこととは判ってるんだけどね。
時々、ぎちぎちまで追いこんで、
「I need You」って言わせて見たくなる。
…てえのは意地悪かなぁ?」
捕まってくれたお友達は、「フツーでしょ」って言ってくれた。
その後暫くこの話題で話を展開することになるんだけど。
誰かと競争する域にない一番、それは「唯一」。
「自分にとって必要な人」と希われること。
そのお友達の言葉を借りるなら「かけがえのない人」でありたいと思うこと。
何となく話してみて、薄らぼんやりとした形は見えてきた気はするんだ。
どんな形かはまだ特定できてはいないんだけど。
人を好きになること。
いろんな「好き」があるけれど。
自分が大切に想う誰かにとっての「一番」を希求することはごくごく自然なことなのに。
本当に欲しいと願うものなのに。
互いの想いの向きが違うこと。
互いの想いの質量が違うこと。
いろんな要素が集まって、叶わないこと。
叶っていたとしても、そんな風に思えなくて「叶ってない」と思い込んでしまったり。
ちょっとしたタイミングの悪さですれ違ってしまったり、叶わなくなってしまったり。
もしかしたら、「それ」を手に入れたと実感するまではずっと、
自分の大切に想う誰かにとっての一番大切な位置を欲しいと希う気持ちに後ろ暗い感情や切なさみたいなものが付き纏うのかもしれないね。
…私自身はどうかって?
当たり前じゃないですか?
希っていますよ?いつでも。
「竜樹さんにとって絶対一番」の場所を欲しいと希ってますよ。
…それを希うあまり、
竜樹さんをぎちぎちまで追い込んで、
「I need You」って言わせてみたくなる時だってあるんだよ?
今それやったら、竜樹さんマジで持たなくなるだろうから、やらないけどね(^^ゞ
最初にこの問いかけをしてくれた友達に、
明確な答えを提示してあげられる訳ではないけれど。
一つだけ今の私が言えること。
「自分が大切に想う人にとって、一番大切な人になりたい。
そう希うのは多分みんな誰しも同じなんだよ?
いろんな事象が絡み合ってそれが必ずしも叶わないことだってあるけれど。
『誰かの大切』目指すのは、生きてる証拠。
生きるってこたぁいいことばっかじゃないし、
頑張ればなんでも手に入るわけでもないけどさ。
「一番」になりたいと願う気持ちは生きてなけりゃ満たされないねんから。
とりあえず、自分が欲しいと希うものをいつか手に入れられるように。
精一杯生きていこうぜ!」
この先、私の行く手にいろんなことがあって、それに触れるたびに何かを感じて何をか得て、今想ってることも微妙に形を変えていくのだろうとは思うけれど。
今はただ、自分が希ってるものを手に入れたいと願ってる。
…希うもの
それは、竜樹さんにとって何があっても離したくないと思う人になりたいってこと。
そんな人になりたいと希いながら、これからもまた生きていくんだろうね。
この想いに終わりがくるまでは…
どうか。
私の想いが消えてなくならないうちに、希うものが手に入りますように。
竜樹さんの想いが消えてなくならないうちに、彼が私自身を失いたくないものとして希ってくれますように。
湿気を含んだ空気はやがて雨に変わる予感を引き連れてくる。
…竜樹さん、無事に学校に行けるかなぁ
どことなく白っぽい鈍色の空を見上げてそう思った。
昼を過ぎた頃から、鈍色の空から雨が降ってくる。
降ってくる湿気の塊は身体のだるさを増長させるだけでなく、心にも重くのしかかるような感じがして思考が中々上向きにならない。
昨日まではとても前向きな気持ちだったはずなのに…
「誰かの『一番』になりたい。
そう思う自分って何なんだろう?」
ちょっと前にそう問い掛けた友達がいて
独り言とも問いかけともつかないその言葉が随分長い間私の心に留まり続けてる。
大切な人にとっての「一番」。
それが自分であって欲しいと希う気持ちは誰しも持っていて。
そう思うこと自体はごくごく自然なもののように思えるのに。
そう願う自分に気づいた時、少し曇った気持ちになるのは何故なんだろう?
誰しも抱える当たり前のものにどうして心が曇るのか。
ずっとずっと考えていたんだ。
「そんな風に願うのはごくごく当たり前のことなんだよ?」
とりあえずその時はそう答えたけれど。
そのあとに何か付け加えた方がいいと思いながら、「付け加えるべき言葉」が見つからなかったんだ。
…何で当たり前の想いを抱えて、気持ちは曇っていくんだろう?
その疑問の答えが見つからないまま、時間だけが過ぎていった。
ようよう仕事を追え、会社を出る。
…外はまだ雨。
余計に滅入りそうな気持ちを抱えて家路を急ぐ。
途中、「竜樹さんメール」を一つ飛ばしたけれど、気がかり一つ抱えたメールはどこか愛想がなくて、返事が返ってこなくてもそれほどがっかりはしなかったんだ。
家に帰ってからもずっとそのことが頭を離れなくて。
日記を書こうって気になかなかなれなかったんだ。
たらたらネットにあがって友達に捕まえてもらって話をして。
ネットの友達を見つけて捕まえて話をして。
話の流れから何気なく疑問に思い続けてることが飛び出してしまったんだ。
「出来ないこととは判ってるんだけどね。
時々、ぎちぎちまで追いこんで、
「I need You」って言わせて見たくなる。
…てえのは意地悪かなぁ?」
捕まってくれたお友達は、「フツーでしょ」って言ってくれた。
その後暫くこの話題で話を展開することになるんだけど。
誰かと競争する域にない一番、それは「唯一」。
「自分にとって必要な人」と希われること。
そのお友達の言葉を借りるなら「かけがえのない人」でありたいと思うこと。
何となく話してみて、薄らぼんやりとした形は見えてきた気はするんだ。
どんな形かはまだ特定できてはいないんだけど。
人を好きになること。
いろんな「好き」があるけれど。
自分が大切に想う誰かにとっての「一番」を希求することはごくごく自然なことなのに。
本当に欲しいと願うものなのに。
互いの想いの向きが違うこと。
互いの想いの質量が違うこと。
いろんな要素が集まって、叶わないこと。
叶っていたとしても、そんな風に思えなくて「叶ってない」と思い込んでしまったり。
ちょっとしたタイミングの悪さですれ違ってしまったり、叶わなくなってしまったり。
もしかしたら、「それ」を手に入れたと実感するまではずっと、
自分の大切に想う誰かにとっての一番大切な位置を欲しいと希う気持ちに後ろ暗い感情や切なさみたいなものが付き纏うのかもしれないね。
…私自身はどうかって?
当たり前じゃないですか?
希っていますよ?いつでも。
「竜樹さんにとって絶対一番」の場所を欲しいと希ってますよ。
…それを希うあまり、
竜樹さんをぎちぎちまで追い込んで、
「I need You」って言わせてみたくなる時だってあるんだよ?
今それやったら、竜樹さんマジで持たなくなるだろうから、やらないけどね(^^ゞ
最初にこの問いかけをしてくれた友達に、
明確な答えを提示してあげられる訳ではないけれど。
一つだけ今の私が言えること。
「自分が大切に想う人にとって、一番大切な人になりたい。
そう希うのは多分みんな誰しも同じなんだよ?
いろんな事象が絡み合ってそれが必ずしも叶わないことだってあるけれど。
『誰かの大切』目指すのは、生きてる証拠。
生きるってこたぁいいことばっかじゃないし、
頑張ればなんでも手に入るわけでもないけどさ。
「一番」になりたいと願う気持ちは生きてなけりゃ満たされないねんから。
とりあえず、自分が欲しいと希うものをいつか手に入れられるように。
精一杯生きていこうぜ!」
この先、私の行く手にいろんなことがあって、それに触れるたびに何かを感じて何をか得て、今想ってることも微妙に形を変えていくのだろうとは思うけれど。
今はただ、自分が希ってるものを手に入れたいと願ってる。
…希うもの
それは、竜樹さんにとって何があっても離したくないと思う人になりたいってこと。
そんな人になりたいと希いながら、これからもまた生きていくんだろうね。
この想いに終わりがくるまでは…
どうか。
私の想いが消えてなくならないうちに、希うものが手に入りますように。
竜樹さんの想いが消えてなくならないうちに、彼が私自身を失いたくないものとして希ってくれますように。
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