我慢くらべ
2001年6月1日昨晩は何故か寝つきが悪く、寝たり起きたりを繰り返した。
ぼそぼそ日記を書いては横になり、また目が覚めるとごそごそ。
あんまり寝たような気はしなかったけれど、身体はそれほどだるくもなかった。
今日は会社が終わったら、竜樹さんが迎えに来てくれるらしい。
週末なんで、竜樹さんの体調が優れてるとはどう考えても思えないんだけど。
それでも「叶うかどうか判らない」約束でも、あればあったで嬉しいから。
眠気が来ようが胃や背中が痛くなろうが、頑張ってみた。
いかにすれば効率よく、仕事が片せるのか。
そうする中で、課員さんに役立つような仕事の仕方が出来ないかどうか、
考えながら進めていった。
「これが終わったら、竜樹さんに会えるんだ」
それ一つ支えにして、頑張った。
気がつくと、終業30分前。
机の中にある携帯をときどきちらっと覗くのだけど、
竜樹さんからメールは来ていない。
前もって約束してる時は、決まって「仕事、終わりそう?」って竜樹さんからメールが入る。
返事が返せなければ、「定時で大丈夫」
「○時までひっぱりそう」ならそれだけをタイトルに入れて送信。
それが決め事だったんだけど。
…背中が痛くなって、どこかで休んでるのかな?
そう思いながら、残ってる仕事を片付けに入る。
けれど、そこからまたどかんと仕事が入ってくる。
正直、泣きそうになったけれど。
「週末やし、仕事やねんし、しゃあないわ」
そう思って、気分転換に非常階段の踊り場へ出る。
窓から入る風で、何となく嫌な予感がした。
…あ、ちょっと湿気帯びてるなぁ。本当にダメになるかもしんないな
自分のデスクに戻って、仕事をしながら「竜樹さんメール」を一つ飛ばした。
「大丈夫?」
すぐに返事が返ってきた。
「家で横になっている。送っていくの、無理みたい。ごめん。」
力が抜けたみたいになった。
別にこんなんは今に始まったことじゃない。
会えないことをへこむより先に、竜樹さんの状態を心配するべきやん?
そう思ったから、
「お大事に。これから仕事の続きをします。」
とだけ打って、残った仕事を片付けに入った。
がっかりした気持ちを抱えながら。
ようようやっと仕事を片付けて、駅に向かう。
駅に着いてから「竜樹さんメール」をまた一つ飛ばす。
「これから帰ります、早くしんどいのが、おさまりますようにヾ(^-^) そら」
送信してため息ついて、滑り込んできた電車に乗る。
なんだか素直に家に帰る気がしない。
だけど、繁華街に出る方向とは反対向きの電車に乗ってしまってる。
仕方なく途中下車を繰り返しては、寄り道したおして家に帰った。
母と少し話しながら、夕飯を取る。
それでも、何となく沈んだ気持ちが治まらないから、帰りに買ったお酒を飲み始める。
飲んでも飲んでも沈む気持ちに歯止めがかかる感じがしなくて、
一体どれくらい飲んでしまったんだろう?
気がついた時には、自分の部屋に戻って転寝していた。
目が覚めたら朝の4時前。
竜樹さんに様子伺いの電話をするのはもちろん、日記すら書かずに寝てしまってたのだ(-_-;)
竜樹さんのことだから、私が怒ってるって思ってたりするんだろうなぁ。
で、自分の体調の悪さに苛立つんだよ、あの人は。
きちんと電話を入れておきさえしたら、そんな風に感じることなく竜樹さんは眠れただろうに。
…どうせお酒を飲み倒すなら、きちんと電話を入れてから飲み倒せばよかったのに。
そう思うと、自分自身がすんごい情けなく思えてきて。
涙が出てきた。
こんな風に竜樹さんの体調次第でいろんなことが流動的になりがちなことくらい3年前から判りきったことだというのに、まだ予定が流れるたびに気持ちが沈んだり何かしないといられなかったりする弱い自分に嫌気がさした。
竜樹さんに対する配慮が足りない。
でも配慮するために自分が曲げないといけないことだって多い。
それは、仕方のないこと。
健常者がそうでないものにあわせるのは当たり前のこと。
それが出来ないなら、別れた方がいいんだってことも。
ごくごく当たり前で判りきってることなんだけれど。
自分の気持ちの整理の仕方をどこで忘れてきたんだろう。
今よりももっと竜樹さんが元気じゃなかった時には出来てたことなのに。
今になって、何でいちいち浮き沈みしてるんだろう?
竜樹さんが学校に通えるようになるまで回復したことを素直に喜べよ?
とりあえず、学校を休まずに1週間過ごせたことを喜べよ?
会おうと思えば、すぐに会える場所にいるのにさ。
なにやってんだよ、お前はさ?
自分を責める言葉しか心の中からは浮かんでこなかった。
今週末、どこかで会えるやん?
きっと竜樹さんはしんどいんやろうから、遠出することは叶わないだろうけど。
それでも、竜樹さんに会えるには違いないやん?
「1週間、よく頑張ったね(*^_^*)」
シンプルな気持ちで竜樹さんを抱き締めてあげようよ?
曇りのない気持ちで迎えてあげたいよ。
いつまで続くか、この我慢くらべは。
竜樹さんを優先するたびに、どこかに我慢が入るこの状態に。
いつ終わりが来るんだろう?
竜樹さんが完全に元気になったとき、本当に終わるんだろうか?
それすら判らないけれど。
出来ないなら、残されてる道は一つしかないねんから。
覚悟を決めて、また挑むしかないんだよね。
…本当に大切なものを維持し続けたいと、希うなら、ね。
この週末は会えるといいな。
竜樹さんに会えた時、飛び切りの笑顔で包んであげられるように。
シャワーでも浴びて、後ろ暗い気持ちも一緒に流してしまおうかな?
後ろ暗い思い流しきって、その後に残った素直な自分で竜樹さんを抱き締めてあげよう。
いつか、竜樹さんの背中の痛みが消えてくれますようにと、心の中で願いながら…
ぼそぼそ日記を書いては横になり、また目が覚めるとごそごそ。
あんまり寝たような気はしなかったけれど、身体はそれほどだるくもなかった。
今日は会社が終わったら、竜樹さんが迎えに来てくれるらしい。
週末なんで、竜樹さんの体調が優れてるとはどう考えても思えないんだけど。
それでも「叶うかどうか判らない」約束でも、あればあったで嬉しいから。
眠気が来ようが胃や背中が痛くなろうが、頑張ってみた。
いかにすれば効率よく、仕事が片せるのか。
そうする中で、課員さんに役立つような仕事の仕方が出来ないかどうか、
考えながら進めていった。
「これが終わったら、竜樹さんに会えるんだ」
それ一つ支えにして、頑張った。
気がつくと、終業30分前。
机の中にある携帯をときどきちらっと覗くのだけど、
竜樹さんからメールは来ていない。
前もって約束してる時は、決まって「仕事、終わりそう?」って竜樹さんからメールが入る。
返事が返せなければ、「定時で大丈夫」
「○時までひっぱりそう」ならそれだけをタイトルに入れて送信。
それが決め事だったんだけど。
…背中が痛くなって、どこかで休んでるのかな?
そう思いながら、残ってる仕事を片付けに入る。
けれど、そこからまたどかんと仕事が入ってくる。
正直、泣きそうになったけれど。
「週末やし、仕事やねんし、しゃあないわ」
そう思って、気分転換に非常階段の踊り場へ出る。
窓から入る風で、何となく嫌な予感がした。
…あ、ちょっと湿気帯びてるなぁ。本当にダメになるかもしんないな
自分のデスクに戻って、仕事をしながら「竜樹さんメール」を一つ飛ばした。
「大丈夫?」
すぐに返事が返ってきた。
「家で横になっている。送っていくの、無理みたい。ごめん。」
力が抜けたみたいになった。
別にこんなんは今に始まったことじゃない。
会えないことをへこむより先に、竜樹さんの状態を心配するべきやん?
そう思ったから、
「お大事に。これから仕事の続きをします。」
とだけ打って、残った仕事を片付けに入った。
がっかりした気持ちを抱えながら。
ようようやっと仕事を片付けて、駅に向かう。
駅に着いてから「竜樹さんメール」をまた一つ飛ばす。
「これから帰ります、早くしんどいのが、おさまりますようにヾ(^-^) そら」
送信してため息ついて、滑り込んできた電車に乗る。
なんだか素直に家に帰る気がしない。
だけど、繁華街に出る方向とは反対向きの電車に乗ってしまってる。
仕方なく途中下車を繰り返しては、寄り道したおして家に帰った。
母と少し話しながら、夕飯を取る。
それでも、何となく沈んだ気持ちが治まらないから、帰りに買ったお酒を飲み始める。
飲んでも飲んでも沈む気持ちに歯止めがかかる感じがしなくて、
一体どれくらい飲んでしまったんだろう?
気がついた時には、自分の部屋に戻って転寝していた。
目が覚めたら朝の4時前。
竜樹さんに様子伺いの電話をするのはもちろん、日記すら書かずに寝てしまってたのだ(-_-;)
竜樹さんのことだから、私が怒ってるって思ってたりするんだろうなぁ。
で、自分の体調の悪さに苛立つんだよ、あの人は。
きちんと電話を入れておきさえしたら、そんな風に感じることなく竜樹さんは眠れただろうに。
…どうせお酒を飲み倒すなら、きちんと電話を入れてから飲み倒せばよかったのに。
そう思うと、自分自身がすんごい情けなく思えてきて。
涙が出てきた。
こんな風に竜樹さんの体調次第でいろんなことが流動的になりがちなことくらい3年前から判りきったことだというのに、まだ予定が流れるたびに気持ちが沈んだり何かしないといられなかったりする弱い自分に嫌気がさした。
竜樹さんに対する配慮が足りない。
でも配慮するために自分が曲げないといけないことだって多い。
それは、仕方のないこと。
健常者がそうでないものにあわせるのは当たり前のこと。
それが出来ないなら、別れた方がいいんだってことも。
ごくごく当たり前で判りきってることなんだけれど。
自分の気持ちの整理の仕方をどこで忘れてきたんだろう。
今よりももっと竜樹さんが元気じゃなかった時には出来てたことなのに。
今になって、何でいちいち浮き沈みしてるんだろう?
竜樹さんが学校に通えるようになるまで回復したことを素直に喜べよ?
とりあえず、学校を休まずに1週間過ごせたことを喜べよ?
会おうと思えば、すぐに会える場所にいるのにさ。
なにやってんだよ、お前はさ?
自分を責める言葉しか心の中からは浮かんでこなかった。
今週末、どこかで会えるやん?
きっと竜樹さんはしんどいんやろうから、遠出することは叶わないだろうけど。
それでも、竜樹さんに会えるには違いないやん?
「1週間、よく頑張ったね(*^_^*)」
シンプルな気持ちで竜樹さんを抱き締めてあげようよ?
曇りのない気持ちで迎えてあげたいよ。
いつまで続くか、この我慢くらべは。
竜樹さんを優先するたびに、どこかに我慢が入るこの状態に。
いつ終わりが来るんだろう?
竜樹さんが完全に元気になったとき、本当に終わるんだろうか?
それすら判らないけれど。
出来ないなら、残されてる道は一つしかないねんから。
覚悟を決めて、また挑むしかないんだよね。
…本当に大切なものを維持し続けたいと、希うなら、ね。
この週末は会えるといいな。
竜樹さんに会えた時、飛び切りの笑顔で包んであげられるように。
シャワーでも浴びて、後ろ暗い気持ちも一緒に流してしまおうかな?
後ろ暗い思い流しきって、その後に残った素直な自分で竜樹さんを抱き締めてあげよう。
いつか、竜樹さんの背中の痛みが消えてくれますようにと、心の中で願いながら…
コメント