今一番大切なこと

2001年5月25日
今日は会社の健康診断の日。
正直言うと、あまり気が進まない。
一緒に行くグループのメンバー構成が最悪だってのもある。

ただ根本的に、会社から受ける健康診断にはちょっとしたファイトとサスペンスの要素が詰まっている(笑)

採血の時に保健婦さんが注射器の針を腕に残したまま注射器だけ抜き取ってしまって、「血噴水」を演じるのを目撃したり、検査中に保健婦さんにけんかを売られたり。
とどめが検査結果の数値が当てにならなかったり(爆)

こんなもののために、仕事の時間を割いてまで行こうって気はしない。
(これに午前中取られると、場合によっては仕事がずれ込んでくるから)

…いやだなぁとため息ひとつ


会社から先輩たちと一緒に保険所に向かう。
既に、検査待ちの人間がぞろぞろいる。
その列を見てまたうんざり。
ところが検査が始まってみると、思ったより流れが速い。

「運がよければ、早く済むかもな」

そう思いながら、いろんな検査を受けていく。
やがて中盤。視力検査と聴力検査に差し掛かる。
今年もあの「オバさん」だ(>_<)

この人、毎年のように被験者にけんかを売ってくる。
視力検査で、ちゃんと見えてるように答えても「なにあさって向いた答言ってるの、ふざけないで!!」と怒り倒し、
もう一度同じ答を言うと「ちゃんと言えるじゃないのよ!!」とまた怒鳴る。
聴力検査でも「あんた今鳴らしてるのに、なんで押さないのよ!!」と一喝。
ホンマにむかつくオバさんヽ(`⌒´)ノ

「今年ケンカ売られたら、名前聞き出して保険所にねじこんだる!!」

心の中で小さなファイティングポーズをとって挑んだにもかかわらず、オバさんはけんかを売っては来なかった(爆)
はっきり言って拍子抜け。でも、気分はいい(^^ゞ

…今年は何事もなく終わるのかな?

そんな期待に、小石が投げ込まれた。


心電図を取った後、医師の問診がある。
その時あれこれ聞かれるのだが、最近自分の身体の中で起こってる状態について話してみると、

「…それって膵炎の可能性がありますね。総合病院に行って検査を受けてください」

そう言われてしまった。
何でも、今回の検診でわかるのはせいぜいが「血液中の白血球の数が増えすぎてたら、身体のどこかに炎症がある、どこかおかしい」くらいなんだとか。

でも、「膵炎」と言われても、ぱっとどんな病気かもよく判らないから、「ふ〜ん」って感じで残りの検査を済ませ、会社に戻る。


会社に戻ると、案の定仕事は山積みだった。
黙々と、痛む胃と背中を抱えて仕事をこなす。
ようようやっと仕事を片して、会社を後にする。
「竜樹さんメール」を一つ飛ばして、家に帰った。


母と食事をしてると「あんた、今日の検査どうやったん?」と聞かれたので、
「まだ結果は判らないんだけど、何か膵炎の疑いがあるから病院に行けってさ〜」
と答えたら…

「…膵臓って、ヤバいんじゃないの!?早く病院に行って検査受けなさいよ〜ヽ(`⌒´)ノ」

と大声をあげる。

「そんなんお医者さんが大袈裟に言うとうだけやから、気にせんでも…」
「だめぇぇぇぇぇぇっ、行きなさぁぁぁぁぁいヽ(`⌒´)ノ」

…金岡母を宥めるのは一苦労だった。
結局、月末の仕事が終わって、月初めに病院に行くということで決着をつけた。
この作業は、金岡父が帰ってきてからも続いた。


「みんな大袈裟やねんから」

そう思ったけれど。
宙でそのことを書いたら、お友達が口をそろえて「病院に行っておいで」と書いてくれてた。
家族にも友達にも心配かけ倒していいわけではないだろうから、とりあえず覚えていたら来月頭に病院に行ってくることにしよう。


そうして部屋に戻った途端、ふっと眠気に襲われて、日付が変わるまで眠ってしまった。
竜樹さんに電話をしようかと思ったけど、何となくやめてしまった。

「健康診断はどうやってん?」

竜樹さんもそのことについて聞いてくるだろうから。
そしたら、また話さなくてもいいようなことまで話して余計な心配をかけるんだし。

…膵炎かもしんないって話は、膵炎であるって確定してからでいいや

そう思ったから。
明日会うのかどうか、また明日の朝電話して聞いたらいいし。
そう思って、ようようのろのろ起き出して、ちょっとネットをして日記を書いてまた眠った。


すんごいずっこい考え方かもしれないけれど。
「膵炎の可能性がある」って言われたとき、驚いたのと同時に少しだけほっとした自分がいたんだ。
それはきっと、膵炎になってさえいれば暫くは自分のことだけを考えられるような気がしたから。
誰がなんと言おうと、自分が自分のために何かをするってことを正当付けるにたる理由が出来る。
心の中でそう思ってしまった自分が確かにいたんだ。

「汚ぇの…」

自分で自分をそう思わなかったわけじゃないけれど。
何処から見ても自分に余裕がないと明らかに判れば、やっと私は私だけのことを考えられるのかな?
一瞬でもそう思ったんだ。

「とりあえず、君が倒れると 背中を流す奴がいなくなるぞ?」

そんなお友達の書き込みに対して、

「背中を洗う人、他にいるかもしんないよヽ(^。^)丿 今はどうか知らないけど…(^^ゞ)」

なんて可愛くないことを返してしまったけれど。

体調が悪くなることで、せっかく維持してきた場所を他の人に持っていかれるのはちょっとなぁって思ったから。
いろんなことを放り出して逃げ出すのは、一番最後でも出来ることだから。
ちょっと本腰入れて、体調不良を治しにかかろうかな?


今一番大切なこと。

まず自分が健康であること。
そして、元気な体と心を持って、竜樹さんの隣を歩いていくこと。

それをきちんとできるように。
まずはきちんと元気になることを考えよう。

「膵炎」だったら、徹底的に治そう。
「膵炎」じゃなかったら、安心していろんなことに取り組もう。


…それまでは、ちょっとだけ大人しくしてようかな?

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

この日記について

日記内を検索